ピコスポットのダウンタイムは何日?経過とテープ・メイクの目安
「ピコはダウンタイムが短いらしい」
そんな口コミを見かけて、やってみようかなと考え始めたかたも多いかもしれません。レーザーを当ててからかさぶたが落ちるまでは、だいたい1〜2週間ほどです。
でも実は、かさぶたが取れたあとにじんわり色素沈着が出て、落ち着くまで数か月単位で見守ることもあります。特に冬に受けたときは、お肌がまだ敏感な回復期の後半が春先の紫外線シーズンと重なってしまうため、油断せずケアを続けたいところ。
この記事では、照射後の経過や保護テープを貼る期間に加えて、色素沈着が出たあとに薄れていくまでの流れを詳しくまとめました。
大阪・梅田でシミ取りをご希望なら、QスイッチYAGレーザーで個数を問わず照射する梅田すずらんクリニックにご相談ください。
目次
ピコスポットのダウンタイムは何日?

ピコレーザーには、ピコスポット・ピコトーニング・ピコフラクショナルの3つの照射モードがあり、ピコレーザーの効果もモードごとに違います。
このうち、シミをピンポイントで狙って照射するピコスポットは、かさぶたを伴う治療です。一方、くすみ改善のピコトーニングは通常かさぶたを作らず、毛穴・肌質改善のピコフラクショナルも数日程度で赤みが落ち着くことが多くなっています。
ピコフラクショナルの経過は「ピコフラクショナルのダウンタイムはどれくらい続く?」で詳しく解説しています。このように、同じピコレーザーでもダウンタイムの長さや経過は異なることを覚えておいてください。
また、ピコスポットでも照射の強さやシミの大きさ、部位によって回復にかかる日数には個人差があります。施術後の予定を立てる際は、かさぶたが残る期間だけでなく、保護テープを貼る日数も確認しておきましょう。
ピコスポットのダウンタイムの経過

ピコスポットを照射した部分は、直後に白っぽく変化し、その後、シミが一時的に黒く濃く見えるようになります。やがてかさぶたが自然に剥がれ、下から新しい皮膚があらわれるのが一般的な経過です。
ただし、かさぶたが取れて終わりではなく、その後に色素沈着があらわれることもあることを頭に入れておきましょう。経過には個人差があり、照射の強さや部位によっても前後します。
かさぶたができるまで
ピコスポットの照射直後は、その部分が白っぽく変化し、赤みや軽いほてりが生じることがあります。その後、翌日から3日目ごろにかけてシミが黒く濃く見えるようになっていく流れです。シミが消える前に濃くなるのはよくある経過で、少しずつかさぶたになっていきます。
日本レーザー医学会誌に載った報告では、Qスイッチレーザーは照射から約24時間でかさぶたになるのに対し、ピコレーザーは約72時間かかるとされていました。報告はこれを、ピコでは極端な組織の破壊が起きていない表れと説明しています。つまり、翌日にまだかさぶたになっていなくても、慌てなくて大丈夫です。
同報告では、照射直後に白く変わる度合いが強いと、炎症後色素沈着が出やすくなる可能性にも触れています。かさぶたにならないケースや、シミが黒いまま残るケースについては「シミ取りレーザー後かさぶたにならないのはなぜ?黒いままは失敗なのか」で詳しく解説しています。
参考:日本レーザー医学会誌|532 nm/1064 nm, 750 picosecond Nd:YAG laserによる良性色素性疾患治療
かさぶたが剥がれるまで
照射から5日目ごろは、まだかさぶたが残っていることが多い時期です。クリニックの説明では1週間〜10日前後で剥がれ始めるとされることが多く、部位によっては2週間近くかかることもあります。
日本レーザー医学会誌の総説では、照射から1週間でかさぶたが剥がれた症例が紹介されています。また、Qスイッチのような軽い刺激で剥がれる弱いかさぶたはできにくい、ともされていました。
かさぶたが残っている間は無理に剥がしたり、こすったりしないようにしましょう。自然に剥がれるのを待ち、処方された軟膏や保護テープについては施術を受けたクリニックの指示に従ってください。
参考:日本レーザー医学会誌|メラニン色素性病変に対するピコ秒レーザーの活用方法
剥がれたあとの肌
かさぶたが自然に剥がれると、その下から新しい皮膚があらわれます。前述の報告では、色素沈着が出なかった人の肌は、周りと同じか少し淡い色になっていました。剥がれた直後は、周りとの色の違いが目に入ることもあるでしょう。
一度シミが薄くなったように見えても、数週間たってから再び茶色くなることがあります。これは炎症後色素沈着と呼ばれる反応で、必ずしもシミの再発や施術の失敗を意味するものではありません。
かさぶたが取れた時点で仕上がりを決めつけず、半年ほどは肌の変化を見ていきましょう。
ピコスポット後の過ごし方

ピコスポットの照射後は、かさぶたを刺激せず、自然に剥がれるまで守ることがいちばんのケアになります。保護テープの使い方や軟膏の塗り方はクリニックによって違うため、施術を受けた医療機関の指示に従ってください。
前述の総説では照射後に軟膏を塗り、1週間程度被覆材で覆う方法が紹介されています。一方で、レーザーの波長によっては多少の摩擦では剥がれない強いかさぶたができるため、軟膏だけで済ませることも多いとされています。
テープが要らないといわれる院があるのは、こうした波長の違いによるものでしょう。テープを貼る期間も、院によって5日から2週間ほどと幅があります。どの説明を受けたとしても、かゆみが出ても患部をこすらず、かさぶたを無理に剥がさないようにしましょう。
洗顔・メイク・入浴の再開時期など、シミ取りレーザー後の一般的な過ごし方は「シミ取りレーザーのダウンタイムはどれくらい?」で解説しています。
ピコスポット後の色素沈着

「ピコは色素沈着しにくい」とよく書かれていますが、ピコレーザーの研究でも、色素沈着が出た割合は約5%から43%まで幅があります。
- 日本人20人の研究:43病変のうち4.65%
- 韓国人女性20人の研究:5%
- 国内の日光黒子の報告:94例のうち42.6%
対象者や評価の時期、色素沈着の数え方が違うため、これらの数字は単純には比べられません。それでも、ピコスポットでも色素沈着は起こりうることは分かります。前述の国内の報告では、色素沈着が続いた期間は平均3.8か月で、多くは時間とともに薄くなっていきました。
参考:PubMed|Prospective study of removing solar lentigines in Asians using a novel dual-wavelength and dual-pulse width picosecond laser/PubMed Central|A Split-Face, Single-Blinded, Randomized Controlled Comparison of 532 nm Picosecond Nd:YAG Laser versus 532 nm Q-Switched Nd:YAG Laser in the Treatment of Solar Lentigines
色素沈着が出る時期
前述の国内の報告では、ピコで照射した日光黒子の色素沈着は、かさぶたが取れてから平均3.4週ほどであらわれました。かさぶたが剥がれたあと、シミが戻ったように見えるのはこの時期です。
ピコスポットのダウンタイムを調べる人が増えるのは冬。検索データでは、2024〜2025年の12月の検索数は7月の約2.2倍でした。冬に照射を受けて色素沈着が数か月続くと、回復期の後半が紫外線の強まる春から初夏に重なります。
気象庁の観測データ(関西の観測地点はなく、つくばの2016〜2025年平均)でも、日最大UVインデックスの月平均は、1月の1.9から4月には5.1まで上昇しています。冬でも紫外線はゼロではありません。レーザー照射後は日焼け止めを冬の間も続け、春に向けて帽子や日傘も活用し、紫外線対策を強めていきましょう。
参考:気象庁|日最大UVインデックス(観測値)の月平均値の数値データ表
色素沈着が薄くなるまでの期間
ピコスポット後の炎症後色素沈着は、数か月から半年ほどかけて薄くなっていくことが多いようです。前述の国内の報告では、ピコで照射した日光黒子の色素沈着が続いた期間は、平均3.8か月でした。
ピコレーザーの総説でも炎症後色素沈着が出たときは塗り薬を併用し、概ね半年で消えることがほとんどとされています。また同報告は、従来のナノ秒レーザー(Qスイッチ)の色素沈着について、一般に6〜9か月ほど続くと説明しています。回復までの期間には個人差があり、3か月で薄くならなくても慌てなくて大丈夫です。
色素沈着が残っているあいだは焦って追加の照射を受けず、施術したクリニックで経過を確認しましょう。半年以上たっても薄くならない、かえって濃くなる、白く色が抜けたように見えるときは、ピコレーザーの失敗との見分けも含め、医師に相談してください。
肝斑との見分け方
肝斑は、頬骨のあたりを中心に左右対称にぼんやりと広がるのが典型的な見た目です。ただし、老人性色素斑などほかのシミと重なって出ることもあり、ほかの色素の病気との見分けが難しいこともあります。
日本皮膚科学会などの診療指針では、肝斑は遮光や塗り薬・飲み薬を基本にし、それで十分な効果が得られないときにレーザーや光治療を併用しても良いという立場です。同じ指針は、強い出力のQスイッチレーザーで肝斑が悪化することが知られている、とも書いています。シミの種類によって合う治療は違い、シミ取りレーザーで肝斑を治療するときも照射の仕方が変わるので、医師の診察で確かめましょう。
ピコスポットとQスイッチのダウンタイムの違い

ピコスポットと従来のQスイッチレーザーは、どちらもシミにレーザーを照射する治療ですが、かさぶたのでき方には違いがあると報告されています。
| 比較項目 | ピコスポット | Qスイッチレーザー |
|---|---|---|
| かさぶたができるまで | 約72時間 | 約24時間 |
| かさぶたの剥がれやすさ | 軽い刺激で剥がれる弱いかさぶたはできにくい | 軽い刺激で剥がれる弱いかさぶたができやすい |
| 色素沈着(ある比較試験) | 20人中1人(5%) | 20人中6人(30%)※差は統計的に有意ではない |
かさぶたの時間と剥がれやすさは日本レーザー医学会誌の報告と総説、色素沈着は韓国人女性20人の顔の左右で比べた試験の結果です。色素沈着は研究によって数字の幅が大きく、この試験の差だけでピコのほうが出にくいとは言えません。
シミの取れ方も、差がないとする研究がある一方、ピコレーザーのほうが良好だったという報告もあります。1回で取り切ることや再発の少なさではQスイッチレーザーを評価する見方もあり、どちらが一方的に優れているとは言い切れません。
なお、梅田すずらんクリニックのスポット照射によるシミ取りは、Qスイッチヤグレーザーでのシミ治療です。
ピコスポットのダウンタイムでよくある質問
仕事は休む必要がありますか?
ピコスポットの施術後は、仕事を休まずに済むことがほとんどです。ただし、1週間前後は保護テープを貼った状態で出社することも考えておきましょう。
肌色のテープを使うクリニックもあり、照射していない部分はメイクで整えたり、マスクで患部を隠したりできます。結婚式や写真撮影などの予定があるなら、色素沈着があらわれることも踏まえ、余裕を持って施術日を決めてください。
冬に受けるのがいいですか?
冬は夏より紫外線が弱いものの、施術後の色素沈着が春まで続くこともあります。照射後の数か月間にわたって紫外線対策を続けられるかを考えて施術時期を決めましょう。
ピコスポットは1回でシミが取れますか?
老人性色素斑では、1回の照射で大きく薄くなったという研究報告があります。日本人20人の研究では、43病変のうち93%で75%を超える色素の改善が認められました。ただし、シミの種類や濃さによっては複数回の照射が必要です。
2回目の照射はいつ受けられますか?
炎症後色素沈着が残っている間は、医師に肌の状態を確認してもらいましょう。施術間隔は治療方法によって異なります。なお、梅田すずらんクリニックのシミ取り治療では、2〜4週間に1回を目安としています。
ピコスポットの痛みはどのくらいですか?
輪ゴムでパチンと弾かれるような痛みに例えられることが多く、痛みの感じ方には個人差があります。照射時間はシミの数や大きさによって変わるため、10分程度で済むこともありますが、施術範囲によってはさらに時間がかかります。
まとめ
ピコスポットのダウンタイムは、かさぶたが剥がれるまでの1〜2週間だけでなく、その後の色素沈着も見込んでおく必要があります。
施術を検討する際は、次の点を確認しておきましょう。
- かさぶた:自然に剥がれるまで1〜2週間ほど
- 保護テープ:使用の有無や期間はクリニックの指示に従う
- 色素沈着:あらわれたときは数か月〜半年ほどかけて薄くなる
- 紫外線対策:冬の照射後も春に向けて継続する
- 肝斑の確認:ほかのシミとの見分けは医師の診察で行う
冬に施術を受けると、色素沈着が続く時期と春の紫外線シーズンが重なります。かさぶたが取れたあとも日焼け止めを続け、肌の変化を見ながら過ごしましょう。
大阪・梅田でシミ取りをご検討で、シミの種類や適した照射方法に迷っているかたは、梅田すずらんクリニックにご相談ください。当院では、QスイッチYAGレーザーによるシミ取り治療を行っています。
