2026年11月1日

ダーマペンとは?期待できる効果と回数・持続期間を解説

ダーマペンとは?期待できる効果と回数・持続期間を解説

ダーマペンは、極細の針で肌に小さな傷をつけ、傷が治る過程でコラーゲンの生成を促す施術です。ニキビ跡や毛穴、小ジワなどへの効果が紹介されていますが、研究による裏づけがもっとも充実しているのはニキビ跡です。

また、効果を実感するまでの期間や必要な回数は、改善したい悩みによって異なります。「1週間で実感」「20回で変わる」など、クリニックによって説明が違うのも気になるところでしょう。

ダーマペンの効果について、実際の研究結果と当院の施術情報をもとに解説します。

ニキビ跡や毛穴が気になるかたへ

大阪・梅田でダーマペンをご希望なら、梅田すずらんクリニックにご相談ください。

ダーマペンとは

ダーマペンとは

ダーマペンは、細い針で皮膚に微細な穴を開けるマイクロニードリングという治療に使われる製品名です。

当院ではダーマペン4を使用しています。ペン型の機器に取り付けた針を肌に垂直に細かく当て、皮膚の修復反応を促す施術です。

針の仕様

ダーマペン4は、16本の極細針を円形に配置したカートリッジを使用します。

針の太さは33ゲージで、針を刺す深さは0.2〜3mmの範囲で調整できます。カートリッジは使い捨てです。

深く刺すほど皮膚への刺激は大きくなりますが、肌への負担やダウンタイムも増えるため、深ければ良いというものではありません。

肌が変わる仕組み

ダーマペンは、針によって真皮まで微細な傷をつけ、皮膚が修復される過程でコラーゲンやエラスチンの生成を促します。

この働きは経皮的コラーゲン誘導と呼ばれ、ニキビ跡の凹凸や肌の質感を改善する目的で利用されています。

施術を受けた10人の皮膚を調べた研究では、1か月後と3か月後にコラーゲンが増えていました。ダーマペンとは別の機器での結果ですが、肌の内部で起こる変化は、数日ではなく数か月の単位で進むと考えられています。

施術の流れ

当院では、医師の診察のあとにメイクを落とし、麻酔クリームを塗ってから施術します。

施術時間は30〜40分程度。ダーマペンの痛みはチクチクとする程度で、ダウンタイムは1週間程度が目安です。

なお、ピーリング作用のある外用薬を使用しているかたは、施術の1週間前から使用を休む必要があります。

セルフダーマペンとの違い

家庭用として売られているローラーやペンは、医療機関で使うダーマペン4とは別の製品です。米国でも、FDAが家庭用として販売を認めたマイクロニードリングの医療機器はひとつもありません。

自宅で針を刺すと、どこまで深く入ったかは自分では分かりにくいものです。器具や肌の消毒が不十分になることも考えられます。

米国皮膚科学会も、家庭用の器具はもともと皮膚の奥まで刺す作りになっていないと説明しています。

海外の医療用の機器を個人で輸入して使うのも、おすすめできません。品質や安全性が確かめられていないうえ、健康被害が出ても公的な救済制度の対象外です。自分の判断で試すのはやめておきましょう。

参考:厚生労働省|医薬品等を海外から購入しようとされるかたへ

ダーマペンで期待できる効果

ダーマペンで期待できる効果

ダーマペンの効果がよく紹介される肌の悩みは、次の5つです。

  • ニキビ跡
  • 毛穴の開き
  • 小ジワ
  • シミ
  • 肝斑

悩みによって、期待できる変化の大きさや、施術で気をつけることが変わります。

ニキビ跡

ダーマペンは、ニキビ跡の種類のなかでも、皮膚がへこんだクレーターの改善を目的に使われています。

ダーマペン4を使った米国の小規模な治験では、22人に4週間隔で2〜3回施術しました。最後の施術から4週間後には、22人中17人で、ニキビ跡の評価が1段階以上よくなっています。

参考:米国FDA|510(k) Summary:DP4 Microneedling device

ただし、へこみの形によって結果は違いました。

  • ボックスカー型は1段階以上の改善
  • ローリング型も1段階以上の改善
  • 細く深いアイスピック型は1段階未満の改善

レーザー治療と比べた研究では、結果が分かれています。同じくらいの改善とする試験もあれば、CO2レーザーが上回るとするレビューもあります。どの治療がいちばんとまでは言い切れないのが、今の研究の状況です。

なお、ニキビそのものの改善を目的に受けることもできますが、炎症が強く出ている部位には施術できません。

毛穴の開き

毛穴の開きは、当院でもニキビ跡と並ぶダーマペンの主な対象です。肌の質感が整うことで、毛穴が目立ちにくくなることが期待できます。

ダーマペンの毛穴への効き方は、開き毛穴かたるみ毛穴かによっても変わってきます。

小ジワ

コラーゲンやエラスチンが作られて肌のハリや弾力が戻れば、小ジワが目立ちにくくなることも期待できます。

当院でも、小ジワやハリの低下が気になるかたにダーマペンをおすすめしています。変化の出方には個人差があるため、診察で肌の状態を見てから回数を決めましょう。

シミ

紫外線によるシミに、ダーマペンだけで効果があると示した研究は見当たりません。シミの治療はレーザーが中心です。

当院には、ダーマペンとエレクトロポレーションを組み合わせた、シミやくすみ向けのセットもあります。気になっているのが色なのか、肌の凹凸なのかを、診察で確かめておきましょう。

肝斑

肝斑の研究は、微細な針の治療とトラネキサム酸などの薬剤を組み合わせたものが中心です。ただ、針の刺激で肝斑が濃くなることもあります。

当院では肝斑の状態を見て、ダーマペンを控えるか、肝斑のある部位を避けて施術しています。

ダーマペンの効果はいつから

ダーマペンの効果はいつから

ダーマペンの効果を感じる時期は、2段階に分かれます。肌の調子が変わる時期と、ニキビ跡のへこみが変わる時期です。

施術から1週間ほどでダーマペンのダウンタイムが落ち着くと、肌がなめらかに見えてきます。当院の案内でも、効果を実感できるのは1週間〜1か月ほどです。

一方、ニキビ跡のへこみや毛穴の変化は、数か月かけて少しずつあらわれます。微細な針の治療の研究でも、改善を確かめたのは最後の施術から1〜6か月後でした。

結婚式などの予定に向けてニキビ跡を目立たなくしたいなら、施術の回数とダウンタイムを見込んで、半年ほど前から始めておくと良いでしょう。

ダーマペンの効果の持続期間

ダーマペンの効果の持続期間

ダーマペンの効果が何年続くかを示した研究は、今のところ見当たりません。

微細な針の治療でニキビ跡を調べた研究では、最後の施術から6か月たっても改善が保たれていました。米国FDAも、見た目の変化を保つために、追加の施術が要ることがあると説明しています。

肌のコラーゲンは、年齢とともに少しずつ減っていくものです。5回ほど受けたあとの肌の状態を見て、続けるかどうかを医師と相談して決めましょう。

ダーマペンの回数と間隔

ダーマペンの回数と間隔

ダーマペンの施術回数は、ニキビ跡の深さや肌の状態、どこまで変えたいかによって変わります。

施術の回数

当院では、1か月に1回のペースで5回ほど受けていただくようご案内しています。研究でも、月1回前後で3〜5回施術するものが中心です。

深いクレーターでは20回という数字を見かけることもありますが、研究で組まれている回数はそれより少なめです。

1回だけの効果

1回の施術でも、肌の手触りや調子が変わったと感じる人はいます。

ニキビ跡のへこみは、研究でも2〜5回施術したあとに変化を確かめています。1回で判断せず、回数を重ねてからの変化を医師と一緒に見ていきましょう。

次の施術までの間隔

当院では、ダーマペンを続けて受けるときは、前回の施術から4週間あけています。

ほかの施術と組み合わせるときも同じように間隔を取り、ピーリングやレーザーとの間は4週間です。ハイドラフェイシャルとダーマペンも4週間あけますが、エレクトロポレーションなら同じ日に受けられます。

ダーマペンと脱毛はどっちが先かは、肌の状態を見て決めます。複数の施術を受けるときは、日程を相談してください。

ダーマペンの効果を感じにくい理由

ダーマペンの効果を感じにくい理由

ダーマペンの効果がない人によく見られる理由は、主に次の5つです。

  • 施術から日が浅い
  • 悩みと施術が合っていない
  • へこみが細く深い
  • 施術の回数が足りない
  • 施術後に日焼けをした

1週間ほどで赤みが引いても、ニキビ跡のへこみが変わってくるのは数か月先です。濃いシミや肝斑には、ダーマペンだけでは変化が出にくいこともあります。細く深いアイスピック型のへこみも、ダーマペン4を使った米国の治験では改善がわずかでした。

回数が足りないうちは、変化に気づきにくいかもしれません。施術後に日焼けをすると、赤みや色素沈着が長引くこともあります。

効果を感じにくいときは、回数を増やす前に、悩みと施術が合っているかを医師と見直しましょう。

ダーマペンの副作用

ダーマペンの副作用

ダーマペンは、肌に小さな傷をつける治療です。施術のあとに出やすいのは、赤み・腫れ・皮むけ・かゆみ・熱感・ヒリヒリ感・内出血などです。多くは1週間ほどで落ち着きます。

まれに、色素沈着や線状の跡、皮膚にしこりができる肉芽腫が報告されています。色素沈着が起こりやすいのは、肌の色が濃い人や、施術後に日焼けした人です。肉芽腫の報告は、皮膚の中に入れることを想定していない化粧品を併用した例が中心です。

赤みや腫れが長引く、跡が残るといったダーマペンの失敗を防ぐためにも、施術後の肌の変化は医師と確かめていきましょう。

ダーマペンの承認状況

ダーマペンの承認状況

ダーマペン4は、日本では医薬品医療機器等法の承認を受けていない医療機器です。

米国では2022年に、22歳以上の顔のニキビ跡を改善する目的で、医療機器としての販売が認められています。

参考:米国FDA|510(k) Premarket Notification:DP4 Microneedling device

ダーマペンの効果でよくある質問

ダーマペンを受けられない人は?

当院では、妊娠中・授乳中のかたや、今後6か月以内に妊娠する可能性のあるかたは施術を受けられません。施術部位に傷や炎症があるかた、重度の金属アレルギーやケロイド体質のかたも対象外です。そのほかの体調についても、診察で確かめます。

ダーマペンで肌はきれいになりますか?

美肌を目的に受けるかたもいます。肌のキメやハリが整うことが期待できます。どんな変化を望んでいるかは、診察のときに伝えてください。

ポテンツァとの違いは?

ポテンツァとダーマペンの違いは、針の先から高周波の熱を加えるかどうかです。ダーマペンは針だけで、肌に微細な傷をつけます。

ヴェルベットスキンとの違いは?

ヴェルベットスキンは、ダーマペンのあとにマッサージピールという薬剤を塗り込む施術です。ヴェルベットスキンの効果として、シミやくすみへの働きも期待されています。

保険はききますか?

ダーマペンは自由診療のため、公的医療保険は使えません。

まとめ

この記事では、ダーマペンの効果や施術回数、持続期間について解説しました。押さえておきたいポイントは、次のとおりです。

  • ニキビ跡は研究の裏づけがもっとも多い
  • 毛穴の開きや小ジワにも変化が期待できる
  • へこみの変化は数か月かけてあらわれる
  • 月1回のペースで5回ほど受ける

同じニキビ跡でも、へこみの形や深さによって変化の出方は違います。

大阪・梅田でダーマペンを検討していて、自分の肌に合うか迷ったら、梅田すずらんクリニックにご相談ください。肌の状態を確かめたうえで、合う治療をご案内します。

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参考にした研究

この記事で触れた研究の出典です。英語の論文には、日本語で中身を添えています。

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