2025年1月22日
おでこのシミはなぜできる?原因・治療法・セルフケアを紹介

おでこのシミは、紫外線や摩擦、加齢といったさまざまな要因が重なることで発生します。放置すると濃くなり、さらに目立つ恐れがあるため、早めの対策が重要です。しかし、どのように対策すれば改善できるかわからず、悩んでいる方は多いでしょう。
そこで本記事では、おでこにシミができる原因から具体的な治療法、予防法まで詳しく解説します。
また、大阪・梅田でシミ取りを検討されているなら、ぜひ梅田すずらんクリニックにご相談ください。あなたに最適な治療プランを提案いたします。
目次
おでこにシミができやすい理由
おでこは顔の中でも特に太陽に近い位置にあり、紫外線の影響を受けやすい部位です。そのため、他の顔の部位に比べてシミができやすい傾向があります。
紫外線は肌にダメージを与え、メラニン色素の生成を促します。メラニン色素はターンオーバーによって自然に排出されますが、ターンオーバーが乱れていたり、排出しきれないほどのメラニン色素が分泌されたりすると、肌に沈着してシミができます。
また、おでこは汗をかきやすく、汗によって日焼け止めが流れやすい部分でもあります。その結果、紫外線防御の効果が薄れ、ダメージを受けやすくなります。
前髪の摩擦も、おでこにシミができやすい理由のひとつです。前髪がある場合、髪がシミ部分に触れることで肌に刺激を与える可能性があります。特に、スタイリング剤を使用している場合、毛穴を詰まらせたり炎症を引き起こしたりしがちです。また、髪に付着した皮脂や汚れが炎症の原因となることもあります。
おでこのシミの原因

おでこのシミは、日々のスキンケアや紫外線、加齢など、さまざまな原因が重なることで現れます。おでこにシミができる原因は下記の通りです。
過剰な洗顔
おでこは皮脂分泌が活発なため、脂っぽさが気になることが多い箇所です。そのため、皮脂汚れを十分に落とすためにゴシゴシと洗顔する方もいます。しかし、強く洗いすぎると肌の水分や皮脂が過剰に奪われ、乾燥を引き起こします。
乾燥した肌はバリア機能が低下しているため、健康な肌であれば影響がない程度の紫外線や摩擦などでもメラニン色素が生成され、結果としてシミができます。
また、乾燥によってターンオーバーが乱れ、メラニンが排出されにくくなることもシミができやすい理由のひとつです。
紫外線対策が不足している
紫外線は、シミの代表的な原因のため、普段から十分に対策をしている人が多いでしょう。しかし、おでこに日焼け止めを塗ると、髪が触れてベタつくのが気になるために、対策を怠る人もいます。
また、前髪が紫外線をブロックしてくれると考えがちですが、実際には前髪だけでは十分な防御効果は期待できません。
紫外線対策を怠ると、肌が紫外線を直接浴びることになり、メラニンが過剰に生成されます。
加齢
シミは、加齢とともに目立ちやすくなる傾向があります。加齢に伴い、肌のターンオーバーが遅くなることで、メラニンが十分に排出されなくなります。また、皮脂分泌のバランスが崩れることで乾燥が進み、肌のバリア機能が低下することもメラニン色素が生成されやすくなる理由のひとつです。
さらに、加齢による血行不良や肌細胞の老化も、シミができるリスクを高める要因です。
加齢を防ぐことはできませんが、ビタミンCやビタミンEといった抗酸化作用のある成分を取り入れることや、十分な睡眠、適度な運動などによって影響を抑えることができます。
おでこにできるシミの種類

おでこにできるシミは、主に下記の3つです。
- 老人性色素斑(一般的なシミ)
- 炎症性色素沈着(火傷やニキビ跡にできる)
- 肝斑(女性ホルモンの影響)
それぞれの特徴や原因について詳しく見ていきましょう。
老人性色素斑(一般的なシミ)
老人性色素斑は、長年にわたる紫外線や摩擦などのダメージに加齢や肌の乾燥などが重なることで、40歳以降にできやすいシミです。
「日焼けシミ」と呼ばれることもあるように、紫外線の影響によってメラニンが過剰に生成されることで発生します。
おでこは顔の中でも紫外線を受けやすい箇所のため、シミができやすくなります。初期段階では薄い茶色の斑点として現れますが、放置すると色が濃くなり、サイズも拡大する傾向があります。
炎症性色素沈着(火傷やニキビ跡にできる)
炎症性色素沈着は、肌に炎症が起きた後に発生するシミです。おでこはニキビができやすい部位のひとつです。ニキビの炎症が強くなると、治った後にシミができる場合があります。
さらに、ヘアアイロンや熱いシャワーによる軽い火傷、摩擦なども炎症性色素沈着の原因となることがあります。
おでこの皮膚は薄く、バリア機能が比較的低いために炎症によるダメージが残りやすく、シミが目立ちがちです。
肝斑(女性ホルモンの影響)
肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れが影響すると考えられているシミの一種で、主に30代から40代の女性に多く見られます。おでこを含む顔全体に対称的な薄茶色のシミとして現れます。
妊娠中やピルの使用、更年期など、ホルモンバランスが変化するタイミングで発症する傾向があります。
また、肝斑は紫外線の影響も受けやすいため、日常的な紫外線対策を怠ると症状がより強く現れることがあり、注意が必要です。
おでこのシミの注意点

おでこのシミは、少しの工夫で悪化を防ぐことができます。次の注意点を押さえましょう。
むやみに触れないようにする
おでこのシミが気になるからといって、頻繁に触れるのは避けましょう。手には目に見えない雑菌や汚れが付着しており、肌に触れることで炎症を引き起こすリスクがあります。
炎症が強くなるとメラニン色素も多く生成されるため、それだけシミになる可能性が高まります。
特に、ゴシゴシとこすったり、爪で引っかいたりすると肌のバリア機能が損なわれるため、赤みやかゆみなどのトラブルも生じやすくなります。
日常的に手で触れないよう意識し、スキンケアも優しく行うことが大切です。
前髪による刺激をなるべく避ける
前髪が肌に触れるのを防ぐために、ヘアクリップやピンを使って前髪を固定するのがおすすめです。また、スタイリング剤が肌に直接付着しないよう、前髪への使用を控えましょう。
加えて、丁寧な洗顔を心がけ、常に清潔に保つことが大切です。
洗浄力が強い洗顔料はなるべく使用しない
Tゾーンであるおでこは皮脂分泌が活発なため、脂っぽさが気になりやすい部位です。このため、強い洗浄力の洗顔料を使いがちですが、過剰な洗浄は逆効果です。皮脂を落としすぎると肌が乾燥し、バリア機能が低下します。その結果、紫外線や摩擦といった外的刺激を受けやすくなり、シミにつながります。
おでこの洗顔には、肌に優しい低刺激の洗顔料を選び、必要な皮脂を残しつつ汚れを落とすことを心がけましょう。洗顔後は、保湿ケアをしっかり行い、乾燥を防ぐことで肌の健康を維持できます。
気になる場合は医師に相談する
シミだと思っていたものが実は皮膚がんやその他の疾患であったケースも少なくありません。急にシミが増えた、形が不規則である、色が濃く変化してきた場合は注意が必要です。
過度に不安になる必要はありませんが、自分で正確に見分けることは難しいため、気になる場合は早めに皮膚科医に相談することをおすすめします。
おでこのシミの治療法

おでこのシミは、原因に応じて次のような方法で治療を行います。
- レーザー治療
- エレクトロポレーション
それぞれの特徴やメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
レーザー治療
レーザー治療は、シミやそばかすの原因となるメラニン色素を狙い撃ちする治療法です。レーザーによってメラニン色素が蒸散され、シミが薄くなります。
例えば、「QスイッチYAGレーザー」は肌への負担を抑えながら、シミにアプローチする治療法です。
また、肌のコラーゲンやエラスチンの増加、ターンオーバーの促進など、さまざまな美肌効果も期待できます。
エレクトロポレーション
エレクトロポレーションは、電気の力を利用して皮膚の細胞膜に一時的な隙間を作り、高分子の成分を肌の奥深くまで浸透させる技術です。肌に傷をつけることなく、有効成分を効率的に届けることが可能です。
ヒアルロン酸や成長因子(GF)、ペプチドなど、分子量が大きく通常のスキンケアでは浸透しにくい成分も、エレクトロポレーションを使うことで肌の深部に浸透させることができます。
エレクトロポレーションで使用する薬剤は、肌の状態や治療の目的に応じて選択します。梅田すずらんクリニックでは、下記2つの薬剤を使用しております。
- TA-プラス……シミやくすみを改善し、肌のトーンを均一に整える
- 幹細胞導入(ペップビュー)……成長因子(GF)やペプチドが豊富に含まれた導入剤で、肌の再生力を高める
おでこのシミの予防法

おでこのシミは、慢性的な肌のダメージに起因するため、スキンケアや日常生活、紫外線対策などを見直すことが大切です。
おでこのシミの予防法について詳しく見ていきましょう。
肌に合った洗顔料による正しい洗顔
おでこは皮脂分泌が多い部分であり、汚れが溜まりやすいため、適切な洗顔が欠かせません。しかし、洗浄力が強すぎる洗顔料を使用すると、必要な皮脂まで奪われて肌が乾燥し、バリア機能が低下します。その結果、紫外線や外部刺激に対して敏感になり、シミができやすくなります。
肌に合った洗顔料を選び、泡立ててから優しく洗うことが大切です。洗顔後はすぐに保湿を行い、肌の水分バランスを整えましょう。特におでこの部分は、丁寧にすすぎを行い、洗顔料が残らないように気をつけることも重要です。
規則正しい生活
睡眠不足やストレスは、肌のターンオーバーを乱し、メラニンの排出を妨げます。規則正しい生活によって、十分かつ良質な睡眠やストレスの少ない生活を目指しましょう。
規則正しい生活のポイントは下記のとおりです。
- 就寝の2~3時間前に、負担の少ない有酸素運動(早足の散歩や軽いランニングなど)を行うことで、寝付きが良くなり、深い睡眠が得られる
- 就寝2~3時間前に、38~42度の適温で入浴することで、体温を一時的に上げ、寝付きやすい状態を作ることができる
- 朝起きたらすぐにカーテンを開け、自然光を浴びて体内時計をリセットする
- 夜は強い光を避け、赤っぽい暖色系の照明を使用することで、睡眠に適した環境を整える
- 就寝の5~6時間前からカフェインを含む飲み物(コーヒー、緑茶など)やアルコールの摂取を控える
- 適度な運動やリラクゼーションを取り入れることで、心身のバランスを整えることができる
- ウォーキングやヨガなどの軽い運動は、血行を促進し、肌の新陳代謝を助ける
栄養バランスのとれた食事
肌の健康を保つためには、内側からのケアも重要です。シミの予防に効果的な栄養素は下記の通りです。
栄養素 | 効果 | 含まれる食品 |
ビタミンC | メラニンの生成を抑制し、抗酸化作用で肌を守る | レモン、オレンジ、キウイフルーツなど |
ビタミンE | 血行を促進し、肌の新陳代謝を助ける | アーモンド、アボカド |
β-カロテン | 肌の再生を助け、紫外線ダメージを軽減 | ニンジン、カボチャ |
ただし、上記の栄養ばかりを摂っていても、シミを予防できません。肌のバリア機能やターンオーバーにはさまざまな栄養素が関係しているため、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
徹底した紫外線対策
おでこは紫外線を浴びやすい箇所のため、日焼けのデメリットを知り、より徹底した対策が必要です。日焼け止めを使用する際は、SPFやPAの値が高いものを選び、外出前にしっかりと塗布しましょう。
日焼け止めには、紫外線A波(UVA)への防御力を示す「PA」と紫外線B波(UVB)への防御力を示す「SPF」の数値が表示されています。選択基準は下記のとおりです。
- 日常生活……SPF20・PA+~++
- 軽い外出や屋外での活動……SPF30~40・PA+++
- 強い日差しの中での活動……SPF50・PA++++
- 紫外線に弱い方や特に日差しが強い環境……SPF50+・PA++++
また、日焼け止めは汗で落ちやすいため、2~3時間ごとに塗り直しましょう。さらに、帽子や日傘を活用することで、より効果的に紫外線の影響を抑えられます。
おでこのシミを防ぐためのチェックリスト
下記全てを実践することでおでこのシミを防げる可能性が高まります。ひとつでも行っていない対策があれば、今日からぜひ実践してみてください。
- シーンに合った日焼け止めを毎日塗っていますか?
- 日焼け止めを2~3時間おきに塗り直していますか?
- 外出時に帽子や日傘を使っていますか?
- 朝晩の洗顔を適切に行い、汚れや皮脂をしっかり落としていますか?
- 髪に使うスタイリング剤が肌に付かないよう注意していますか?
- 保湿を十分に行い、乾燥を防いでいますか?
- 睡眠は1日6~8時間取れていますか?
- 野菜や果物など、抗酸化作用がある栄養素を含む食品を摂っていますか?
- 喫煙や過剰な飲酒を避けていますか?
- 適度な運動やヨガ、瞑想、趣味を楽しむなどして、ストレスを発散させていますか?
おでこのシミが気になる方は梅田すずらんクリニックにご相談ください
おでこのシミは、適切なスキンケアや生活習慣の見直し、予防策を取り入れることで、リスクを大幅に軽減できます。また、できてしまったシミについても、治療法や改善策を実践することで、目立たなくできます。
おでこのシミにお悩みの方は、ぜひ一度梅田すずらんクリニック にご相談ください。シミの状態を丁寧に診断し、レーザー治療やエレクトロポレーションなど、シミのタイプに合った治療法をご提案いたします。