2024年6月17日

ビタミンCには肌が白くなる効果がある?メラニン抑制などさまざまな作用あり

ビタミンc 肌白くなる

美肌を追求する多くの方々が日々のスキンケアに熱心に取り組んでいますが、ビタミンCの美白効果に焦点を当ててみてはいかがでしょうか。

ビタミンCは、シミを目立たなくするだけでなく、コラーゲンの生成を促進し、肌を若々しく保つのに欠かせない栄養素です。

本記事では、ビタミンCがもたらす美白効果や、ビタミンCを効率良く取り入れる方法を中心に解説します。食品から簡単に摂取できるビタミンCを活用することで、手軽にかつ健康的に美白を目指すことができます。

ビタミンCで輝く美肌を手に入れましょう。

ビタミンCは肌が白くなる効果がある?

ビタミンc 肌白くなる

ビタミンCは水溶性ビタミンで、アスコルビン酸としても知られます。ヒトはビタミンCを合成する酵素を持たないため、食事やサプリメントを通じて摂取する必要があり、必須の栄養素です。

ビタミンCには美白効果があり、そのひとつにシミの原因であるメラニン生成の抑制が挙げられます。紫外線を浴びすぎるとメラニンが過剰に増え、皮膚表面に蓄積してシミとなりますが、ビタミンCがメラニンの過剰生成を抑えてくれます。

その他にも、既にあるメラニン色素の無色化やコラーゲン生成の促進など皮膚にとって重要な役割があるのです。

では、ここからビタミンCの具体的な美白効果について説明します。

ビタミンCがもらたす美白効果

ビタミンc 肌白くなる

ビタミンCの美白効果として、次の5つに注目して説明します。

  • メラニン生成を抑制する
  • シミを薄くする
  • コラーゲンの生成を促進する
  • 抗酸化作用がある
  • ニキビを予防する

では、ひとつずつ説明します。

メラニン生成を抑制する

前述した通り、ビタミンCはシミの原因物質であるメラニンが過剰に生成されるのを抑制する働きがあります。

参考:J-STAGE「4.健康や美容のマストアイテム ―ビタミン C―」

そもそも皮膚には紫外線から身を守る機能があり、その中でも最も強力な防御機能となるのがメラニン色素です。メラニン色素は紫外線などを吸収してDNAへのダメージを少なくする役割を果たします。

参考:環境省「紫外線環境保健マニュアル2008」

しかし、紫外線を浴びすぎてメラニンが過剰に生成されると排出が間に合わなくなり色素が沈着してシミとなります。このような過剰なメラニン生成を抑えるのにビタミンCが作用します。

シミを薄くする

ビタミンCは、既にあるメラニン色素を還元してシミを薄くする効果もあります。メラニンは酸化が進むことで色が濃くなりますが、ビタミンCの還元作用によりシミの色素が薄くなります。

つまり、ビタミンCはメラニンの過剰生成を抑えることで新しいシミをできにくくするのと同時に、既にできてしまったシミを薄くする効果もあるのです。

コラーゲンの生成を促進する

肌のハリを保つ成分がコラーゲンであり、コラーゲンの生成に欠かせないのがビタミンCです。

コラーゲンを構成するアミノ酸を生成するにはビタミンCが不可欠であり、ビタミンCが不足するとコラーゲンが生成されなくなり、皮膚の弾力低下などに繋がります。

年齢を重ねるとコラーゲンの量が減少して肌がたるみがちになるため、ハリのある肌を取り戻すにはコラーゲン生成に役立つビタミンCの摂取が重要なのです。

抗酸化作用がある

ビタミンCには抗酸化作用があり、活性酸素から細胞や組織を守る働きをします。

私たちの体はエネルギーを作り出すために酸素を必要としますが、酸素を利用すると同時に活性酸素が生じます。活性酸素は増えすぎると老化やシワ、シミなどの原因となり、体を「錆びつかせ」てしまいますが、このような活性酸素の発生を抑えるのが抗酸化作用です。

ビタミンCにはこのような抗酸化作用があり、摂取することで活性酸素を抑えて酸化を防ぐため、美白に役立つのです。

ニキビを予防する

ビタミンCには皮脂分泌を調整する作用があり、過剰な皮脂分泌を抑えることができます。皮脂には肌に潤いを与え保護する役割がありますが、肌の乾燥やストレスで大量に分泌されるとニキビの原因となります。

ビタミンCはこのような皮脂分泌を抑えられるため、ニキビ対策になるのです。また、既にできてしまったニキビにも有効で、先述した抗酸化作用により活性酸素の発生を抑え、炎症を抑える働きがあります。

ビタミンCを効率良く取り入れる方法

ビタミンc 肌白くなる

ビタミンCを摂取する4つの方法を紹介します。

  • ビタミンCが豊富な食べ物
  • ビタミンC配合のサプリメント
  • ビタミンC美容液
  • 美容点滴

では、それぞれ説明します。

ビタミンCが豊富な食べ物

果物や野菜は、ビタミンCを豊富に含んでいる食品です。「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によれば、ビタミンCの1日の食事摂取基準は男女とも100mgで、以下のようなさまざまな食品を摂取することで必要なビタミンCを効率良く取り入れられます。

  • オレンジやグレープフルーツなどの柑橘類(およびそのジュース)
  • 赤ピーマン
  • 緑ピーマン
  • キウイフルーツ
  • ブロッコリー
  • イチゴ
  • カンタロープ・メロン
  • ベイクドポテト
  • トマト

参考:厚生労働省eJIM「ビタミンC」

食品に含まれるビタミンCは調理の仕方によっては減少することがあります。ビタミンCは水溶性ビタミンであるため熱に弱く水に溶けやすい性質があるため、サラダなど生で食べるのがおすすめです。

ビタミンC配合のサプリメント

食事だけで十分なビタミンCを摂取できない場合、サプリメントで補うこともできます。特に喫煙者やストレスを抱えている人の場合、日常的にビタミンCの消費が多くなっているため、特に摂取が必要です。

美容目的でビタミンCサプリメントを摂取するのであれば、ビタミンA・B・D・Eなども合わせて取り入れられるものがおすすめです。ビタミンCだけを補いたいのであれば、ビタミンC単体のサプリメントもあります。

また、サプリメントにはパウダー・液体・粒・グミなどさまざまな形状があるため、飲みやすく継続しやすいものを選ぶと良いでしょう。

ビタミンC美容液

ビタミンC美容液は、既にあるシミやニキビ、ニキビ跡には効果がありませんが、予防に役立ち、肌トラブルが起こる前に対処ができます。

ビタミンC美容液は、大きくピュアビタミンC(アスコルビン酸)とビタミンC誘導体が配合された美容液に分けられ、両者の特徴を知っておくことがポイントです。

ピュアビタミンCは塗った直後から美容効果を得られる一方で、肌に浸透しにくく不安定なため、十分な効果を得られない場合があります。

対照的に、ビタミンC誘導体は肌へ浸透しやすく持続性があります。また、ピュアビタミンCとビタミンC誘導体の両方が配合され、時間差で効果を得られるなど両方のメリットを併せ持った美容液などもあります。

美容点滴

効果を早く実感したいなら高濃度ビタミンC点滴がおすすめです。通常の点滴に含まれている何十倍ものビタミンCを体内に取り込むことで、ビタミンCの抗酸化作用や美肌効果が期待できます。

また、美容目的の点滴なら高濃度ビタミンC点滴以外に、白玉点滴もあります。白玉点滴は主成分である「グルタチオン」にデトックス作用があり、シミを薄くしたり、慢性疲労を軽減したり、さまざまな効果が期待できます。

白玉点滴の効果については関連記事もご覧ください。白玉点滴の副作用などにについても説明しています。

ビタミンCで肌を白くする際の注意点

ビタミンc 肌白くなる

ビタミンCを摂取して白い肌を手に入れる際に注意しておきたいこととして、以下の項目について取り上げます。

  • タバコを控える
  • 適度に運動をする
  • 毎日摂取する

では、それぞれ説明します。

タバコを控える

タバコの煙には、活性酸素を発生させる物質が多く含まれており、シミやくすみなど肌トラブルの原因を作り出します。

タバコを吸うとビタミンCの吸収率が低下するとともに体内でのビタミンCの代謝が早まるため、喫煙者は、非喫煙者が推奨される摂取量よりも多くのビタミンCを摂取することが必要です。

喫煙者はビタミンC不足に陥りやすく、その結果シミやシワが増え、肌がくすみ、見た目の老化が進みやすくなります。見た目だけではなく、風邪を引きやすくなるなどさまざまな健康面での影響も出てきます。

適度に運動をする

体の健康や見た目の若々しさを保つのに、適度な運動をすることは大切です。運動をすることがそのまま美肌に繋がるわけではありませんが、運動をすることで代謝が活発になり、身体に溜まった老廃物を排出するという点では効果的です。

ただしビタミンCとの関連では、激しい運動はビタミンC消費を早めるため、通常の1日摂取基準量より多くの摂取が必要となります。

そのため、美容目的の運動であれば適度な運動量にするのが望ましいでしょう。ランニングの美肌効果にも要注目です。こちらは関連記事を参照ください。

血行促進によるくすみ改善や汗の保湿成分による乾燥肌改善など、ランニングのもたらすさまざまな美肌効果について解説しています。

毎日摂取する

ビタミンCはまとめて摂取するのではなく、毎日継続的に摂取し続けることが大切です。ビタミンCは一度に大量に摂取してもストックしておくことができず、過剰に摂取した分は尿として排出されます。

まれに過剰摂取による下痢や吐き気など健康被害が起きることもあるため、必要量を毎日に分けて摂るようにしましょう。

また、ビタミンCは熱に弱いため、食品から摂取する際は生の状態で食べるのが効果的です。ビタミンCが多く含まれる食品は生でも食べられるものが多いので、サラダなどにして食するのが良いでしょう。

まとめ

この記事ではビタミンCの持つ、肌が白くなる効果についてお伝えしました。

メラニン生成を抑制し、シミを薄くする作用やコラーゲン生成を促進する働きなどを通じてビタミンCは美白効果をもたらします。

しかし、ヒトはビタミンCを体内で合成できないため、食事をはじめサプリメントや美容液などで補う必要があります。

即効果を得たい場合には高濃度ビタミンC点滴という方法もあり、同じ美容点滴ならグルタチオンを主成分とする白玉点滴などもあります。

梅田すずらんクリニックでは白玉点滴で美肌効果を即実感していただけるので、興味のあるかたはぜひお気軽にご相談ください。

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