2024年5月6日更新日:2024年5月29日

日焼けのデメリットとは?肌や身体の健康への影響と対策

日焼け デメリット

日焼けすると、肌の色が褐色になるだけではなく、美容と健康の両方に悪影響がおよびます。長期にわたり紫外線を浴び続けると、それだけ悪影響が大きくなるため、なるべく早く紫外線対策を始めることが大切です。

この記事では、日焼けのデメリットである肌や身体の健康への影響や、対策方法などについて詳しく解説します。

日焼けのデメリット

日焼けのデメリットは、健康と美容に悪影響を与えることです。日焼けによる影響は、急性の症状と慢性の症状に分類できます。

急性の症状慢性の症状
・日焼け
・紫外線角膜炎
・免疫機能の低下
・シミ
・シワ
・ほくろ
・良性腫瘍皮膚
・がん
・白内障

それぞれの症状について、詳しく見ていきましょう。

急性の症状

急性の症状は、日焼けによってそのときに起きるものです。次の症状があります。

  • 日焼け
  • 紫外線角膜炎
  • 免疫機能の低下

症状別に特徴を詳しく解説します。

日焼け

紫外線によって皮膚に炎症が起きて、赤くなるとともに痛みが生じます。これを「サンバーン」といい、強い紫外線を受けてから8~24時間後にピークが現れ、2~3日程度で改善します。ただし、強い日焼けの場合は水ぶくれが生じます。

また、紫外線を受けてから数日後に炎症が起きるものを「サンタン」といい、数週間から数か月続くことがあります。紫外線によって色素細胞が刺激され、メラニンが大量に生成されることで起きる症状です。

紫外線角膜炎

紫外線角膜炎は、紫外線によって角膜が傷つくことで起きる炎症です。紫外線は角膜に吸収されやすく、特にスキー場や雪原などで強い太陽光を受けると発症する可能性があります。

主な症状は、異物感や充血、激しい痛み、涙、まぶしく感じるなどです。

紫外線を浴びてから、数時間から数日後に症状が現れることがあります。放置すると悪化する可能性があるため、症状が現れたら早めに眼科医の診察を受けることが重要です。

免疫機能の低下

免疫機能の低下は、外部からの細菌やウイルス、体内の異常な細胞などを排除する免疫反応が弱まる状態を指します。紫外線を過度に浴びることで、免疫力が低下します。

免疫機能の低下はがん細胞を排除する能力も低下させるため、がんのリスクが増加する可能性もあります。

慢性の症状

慢性の症状は、長期間にわたる日焼けの影響によって起きるトラブルです。次のような症状があります。

  • シミ
  • シワ
  • ほくろ
  • 良性腫瘍
  • 皮膚がん
  • 白内障

それぞれの症状について、詳しく見ていきましょう。

シミ

皮膚でメラニンが過剰に生成され、沈着することでシミとして現れることがあります。顔や手の甲など、紫外線を受けやすい部位に多く見られます。

シワ

日光による肌の乾燥や弾力性の低下が原因で、シワが増加します。特に、顔の表情じわや、目の周りの細かなしわが目立ちます。

ほくろ

紫外線を浴び続けると、皮膚にほくろが増える場合があります。ほくろだと思っていたら、実は皮膚がんだったというケースもあるため、ほくろの大きさ・形状・色などが変化した場合は、皮膚科を受診しましょう。

良性腫瘍

日焼けによる皮膚の慢性的なダメージは、良性腫瘍の発生を促すことがあります。一部ががん化する場合もあるため、まずは医師の診察を受けることが大切です。

皮膚がん

皮膚がんは、紫外線との影響が強いとされています。早期発見・早期治療が重要なため、皮膚に異変が起きた際は、なるべく早く皮膚科医に相談しましょう。

白内障

白内障は、目の水晶体が混濁する病気です。光がうまく屈折されず、視界がぼやけたりくもったりします。

人工的な日焼けにも同等のデメリットがある

日焼け デメリット

日焼けサロンでの日焼けのように、人工的な日焼けは、UV-BをカットしてUV-Aだけを照射することで、肌を黒くするサンタン(黒い日焼け)を人工的に引き起こします。過剰なUV-Aへのばく露は、水疱やシミなどを引き起こす可能性があります。

また、紫外線ランプの照射による、目へのばく露も懸念されます。人工的な日焼けであっても美容や健康に影響があることを理解しておきましょう。

日焼けの影響は人種によって異なる

人種によって、皮膚の反応は異なります。皮膚は紫外線から身を守る仕組みを備えており、その中心的な役割を果たすのが、色素細胞が作るメラニン色素です。メラニンは紫外線や可視光線、赤外線を吸収し、DNAへのダメージを最小限に抑えます。人間の皮膚の色は、このメラニン色素の量によって異なります。

メラニンが多いほど肌の色は黒く、紫外線に対する抵抗性も高くなります。一方、白人の皮膚は紫外線を浴びると赤くなるだけのケースがほとんどです。

日本人の皮膚は、赤くなったあと、数日して褐色に変化します。しかし、日本人でも色白で日光にあたると赤くなりやすく、黒くなりにくい人もいます。そのため、日本人でもそれぞれの肌質に合った、適切な紫外線対策が必要です。

適度に日光に当たるメリット

日焼け デメリット

日焼けするほどに強い紫外線を浴びるのは避けるべきですが、適度に当たることには次のようなメリットがあります。

  • ビタミンDを生成できる
  • 精神的なリラックスを促せる

適度に日光に当たるメリットについて、詳しく見ていきましょう。

ビタミンDを生成できる

適度な日光に当たることで、ビタミンDを生成できます。

ビタミンDは、骨の健康を保つために必要な栄養素で、紫外線を浴びることで皮膚で合成されます。カルシウムと同様に、ビタミンDも骨の強度や健康状態に重要な役割を果たします。

朝の日光浴や午後の散歩など、適度な時間紫外線を浴びることで、ビタミンDの生成を促進することができます。

精神的なリラックスを促せる

日光浴は、精神的なリラックスを促進する効果があります。

日光を浴びることで、脳内のセロトニンという神経伝達物質の分泌が増加します。セロトニンは、心の安定や幸福感をもたらす役割を果たしており、ストレスや不安を軽減し、リラックスした状態に導いてくれます。

例えば、朝の日光を浴びながらのウォーキングや、自然の中で日光浴をすることで、心身のリフレッシュ効果を得られます。

日焼けを防ぐための対策

日焼けは、美容と健康の両方に悪影響があるため、次のように対策することが大切です。

  • 日焼け止めを使用する
  • 日傘や帽子で肌に到達する紫外線量を抑える
  • UVカットの衣類を着用する
  • サングラスを使用する

日焼けを防ぐための紫外線対策について、それぞれ詳しく見ていきましょう。

日焼け止めを使用する

出典:日本化粧品工業会「紫外線編」

日焼け止めを使用する際には、使うシーンに応じて適切な製品を選ぶことが重要です。

例えば、炎天下でのアウトドア活動や登山などでは、強い紫外線に対応した製品が必要です。一方、通勤や日常生活での紫外線対策には、通常の紫外線防止効果があれば十分です。

また、マリンスポーツや水辺でのレジャーでは、耐水性のある製品を選ぶことが重要です。

適切な日焼け止めを選ぶ際には、製品の「SPF(Sun Protection Factor)」「PA(Protection Grade of UVA)」「UV耐水性」などの表示を確認することが必要です。これらの指標は、紫外線から肌をどれだけ保護できるかを示しています。

また、日焼け止めを塗る際には、肌に十分な量をムラなく塗布しましょう。通常、顔や首などの露出部位には指先で2mg/cm²の量が必要です。

さらに、日中は2〜3時間おきに塗り直すことが推奨されます。水に濡れた後は、水気を拭き取ってから日焼け止めを塗り直すことで効果を維持できます。

日傘や帽子で肌に到達する紫外線量を抑える

日傘や帽子を使用することは、肌に到達する紫外線量を抑える方法のひとつです。

日傘や帽子は、直接日差しを遮断することで、肌への紫外線被曝を軽減し、日焼けや肌のダメージを防ぎます。

UVカットの衣類を着用する

UVカットの衣類を着用することも、紫外線対策として有効です。UVカットの衣類は、特殊な素材や加工によって紫外線を遮断し、肌へのダメージを軽減します。

UVカットのアンダーウェアだけではなく、アウターも着用することで、紫外線防止効果がさらに高まります。

水着やウェットスーツなどの水着にもUVカットの素材が使われているものがあり、水辺でのレジャーやスポーツ時に肌を紫外線から保護する役割を果たします。

UVカットの衣類は、他の紫外線対策アイテムと併用して、紫外線対策の効果を高めましょう。

サングラスを使用する

サングラスは、目を紫外線から保護するアイテムです。紫外線を含む強い日差しや光をカットし、白内障や紫外線角膜炎のリスクを軽減します。

また、目から入った紫外線の影響でメラニンの生成が促されるとの報告もあるため、シミやシワなどの対策としても、サングラスの着用は重要です。

さらに、サングラスは目の周りの皮膚を保護します。目の周りの皮膚は薄く、バリア機能が低い部位です。それだけ紫外線の影響を強く受けるため、つばの広い帽子や日焼け止めに加えてサングラスを着用して、皮膚に到達する紫外線量を抑えましょう。

梅田すずらんクリニックではシミ・シワの治療を行っています

日焼け デメリット

この記事では、日焼けによるさまざまなデメリットを紹介しました。その中でも美容にとって問題となるのは、シミやシワなど肌の悩みです。このような肌トラブルを避けるには、日焼け止めや日傘、帽子、UVカットの衣類などを用いて、紫外線の影響をなるべく抑えましょう。

梅田すずらんクリニックでは、大阪でシミ取りやシワの治療を行っております。放置すると症状が強くなる可能性もあるため、気になる場合は早めに治療を受けることが大切です。

まずは、無料カウンセリングへ、お気軽にお越しください。

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