ヒアルロン酸注射|美容コラム

2024年3月14日更新日:2024年4月12日

ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いは?合う治療を見極めよう

ヒアルロン酸 ボトックス 違い

「どうもシワが気になる…おでことほうれい線」

「調べてみるとシワの治療にも、いろいろ種類があって、ヒアルロン酸注射とボトックス注射は、どちらを選べばいいのかしら?」

たえまなく変化している美容医療の世界。どの治療法が自分に合っているのだろうと、疑問に感じるのも無理はありません。

このコラムでは、シワ治療でよく選択されるヒアルロン酸注射と、ボトックス注射の違いについて解説します。

気になるシワに向いているのは、ヒアルロン酸注射か、ボトックス注射かを見極める簡単な方法もご紹介しますので、ぜひ役立ててくださいね!

ヒアルロン酸注射とは?

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ヒアルロン酸注射とは、ヒアルロン酸製剤を皮膚や骨膜(こつまく)上に注入する治療法です。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分で、体内の皮膚・関節・眼球などに、豊富に存在しています。する成分です。

顔の変化で減少した「ボリュームを補う」ために役立つのが、ヒアルロン酸注射です。

加齢に伴い顔の皮下脂肪の減少や、骨萎縮(こついしゅく)によって、顔のボリュームバランスが変化します。顔の骨格・筋肉・皮下脂肪の変化に伴い、皮膚がたるんだり、シワができたりするのです。

顔の変化で減少した「ボリュームを補う」ために役立つのが、ヒアルロン酸注射です。

注入されたヒアルロン酸は、ふっくらと皮膚を持ち上げて、シワやほうれい線などの溝を目立たなくします。

また、痩(こ)けたように見えていた部位にヒアルロン酸を注入すると、ハリのある若々しい印象になります。

ボトックス注射とは?

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ボトックス注射とは、ボツリヌス菌が持つ毒素(ボツリヌストキシン)を精製して、注入する治療法です。ボツリヌストキシンには、神経伝達物質のアセチルコリンの分泌を抑制する作用があります。

通常、脳から出る「筋肉を収縮せよ」という指令は、中枢神経から末梢神経、そして筋肉に伝達されます。

ところが、末梢神経と筋肉の間にボツリヌストキシンを注入すると、末梢神経の末端から分泌されるアセチルコリンが抑制され、筋肉に情報を伝達できず「筋肉の収縮が弱まる」のです。

この作用を活用して、顔の表情筋の収縮が原因で起こるシワの治療を行います。表情筋の収縮力を抑えることにより、眉間のシワ・目尻のシワ・おでこの横ジワ・顎(あご)の梅干しジワなどの改善が期待できます。

ボトックス注射は、顔のシワだけでなく、噛み締めグセによって肥大した咬筋(こうきん)の収縮を和らげたり、脳卒中後の筋肉の緊張を緩めたりする治療にも用いられている方法です。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違い

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ヒアルロン酸注射もボトックス注射も、薬剤を注入するという点は共通しています。

しかしながら、以下の5つの点に違いがあります。

  • 有効成分
  • 作用のしくみ
  • 起こり得る副作用
  • 施術から効果を感じられるまでの時間
  • 効果の持続期間

ひとつずつ、解説していきます。

有効成分

ヒアルロン酸製剤の主成分は、ヒアルロン酸です。ヒアルロン酸は高い粘度と、保水力を持ちます。体内に存在する成分であるため、アレルギー反応が起こりにくいのがメリットです。

ボトックス製剤の有効成分は、ボツリヌストキシンです。ボツリヌス菌の毒素から取られたタンパク質ですが、精製されているため毒素が全身にまわることはありません。

作用のしくみ

ヒアルロン酸を注入すると、徐々に周りの組織に馴染みます。ほうれい線・ゴルゴライン・マリオネットラインなどの溝を、下からふっくら持ち上げて目立たなくしたり、加齢によって失われたボリュームを補ったりする作用が期待できます。

ボツリヌストキシンは、末梢神経の末端からアセチルコリンが放出されるのを抑制します。末梢神経からの情報が伝達されなければ、筋肉は収縮しません。この作用を利用して、表情筋の過剰な収縮によってできるシワの改善が期待できます。

起こり得る副作用

ヒアルロン酸注射後に、注射針を刺したことによる赤み・痛み・腫れを認めることがあります。また、施術後に生じる内出血も、副作用のひとつです。ごく稀に、アレルギー反応を起こすことがあります。

ボトックス注射によって、痛み・腫れ・内出血などの副作用が現れることがあります。体質によって、アレルギー反応が起こる可能性があります。

施術から効果を感じられるまでの時間

ヒアルロン酸注射の効果を実感できるタイミングは、施術部位にもよりますが、ヒアルロン酸の注入直後からです。ほうれい線などの溝が、ヒアルロン酸で持ち上げられ目立たなくなります。

対照的に、ボトックス注射の効果が実感できるのは、施術の数日後からです。ボトックスの作用によって、神経伝達物質の放出が抑制されると、筋肉の収縮力が弱くなり表情筋によるシワが目立たなくなります。

効果の持続期間

ヒアルロン酸注射の効果が持続する期間は、使用する製剤・体質によって異なります。大まかには半年から1年と考えておくとよいでしょう。

ボトックス注射の効果の持続期間は、施術部位によって異なります。顔の表情筋に対するボトックス注射の場合は、3~4か月程度です。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射のどちら向きかを簡単に見極める方法

顔のシワの治療にヒアルロン酸注射と、ボトックス注射のどちらが向いているか、簡単に見極める方法があります。

無表情のときに見えるシワの治療には、ボトックス注射が向いています。

他方、笑ったり顔をしかめたりと、表情を作ったときに現れるシワの治療には、ヒアルロン酸注射が向いています。

いいかえると「表情筋によるシワには、ボトックス注射」「加齢による皮膚のたるみ・皮下組織の変化・骨萎縮などが原因のシワには、ヒアルロン酸注射」です。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いを活かすシワ治療

ヒアルロン酸注射は失われたボリュームを補い、ボトックス注射は筋肉の収縮力を抑えて表情ジワにアプローチする治療法です。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射の働きは違うとはいえ、組み合わせて治療することで、より効果的にシワの改善が期待できる場合もあります。

ここでは、ヒアルロン酸注射がおすすめの場合と、ボトックス注射がおすすめの場合を、それぞれ解説します。

ヒアルロン酸注射がおすすめの症状

ヒアルロン酸注射がおすすめの症状には、以下のようなものがあります。

  • 鼻の両サイドから口角に伸びるほうれい線
  • 頬のゴルゴライン
  • 口角から下に伸びるマリオネットライン
  • おでこの横ジワ
  • 目の下のくぼみ

ヒアルロン酸注射は、主に重力によってできるシワやたるみなどの症状におすすめです。

おでこの横ジワは、初期は表情筋によって形成されますが、年齢とともに固定ジワへと移行します。固定ジワとして、無表情のときにもおでこの小ジワが目立つ場合は、ヒアルロン酸注射を併用することで、シワが深くならないよう予防するのに役立ちます。

また、頭皮のたるみや、おでこの皮膚のたるみによって生じたおでこの横ジワには、ヒアルロン酸注射でボリュームを補うとよいでしょう。

ボトックス注射がおすすめの症状

ボトックス注射がおすすめの症状は、以下のとおりです。

  • おでこの横ジワ
  • 眉間・目頭のシワ
  • 目尻のシワ
  • 鼻のつけ根のシワ(バニーライン)
  • 顎の梅干しジワ

ボトックス注射で表情ジワにアプローチすることは、シワが固定され深くなることを予防するのに役立ちます。

とはいえ、皮膚は加齢によってハリが低下し、シワになることもあります。表情の変化に関わりなく、シワが気になる場合は、ヒアルロン酸注射の施術も組み合わせると効果的です。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射はどちらを先に受ける?

ヒアルロン酸注射とボトックス注射を組み合わせて治療したい場合、どちらの施術を先に受ければよいか悩みますよね。

おすすめなのは、ヒアルロン酸注射の施術を先に受けて、その後、ボトックス注射をする順番です。

ヒアルロン酸注射で、無表情の際にも存在するシワやほうれい線の見た目を整えて、ボトックス注射で過剰な筋肉の収縮を抑えれば、シワの進行を遅らせるために役立ちます。

当院の施術間隔表も、ご参照ください。

ヒアルロン酸注射とボトックス注射のダウンタイムと注意点

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施術を受ける前に知っておきたいのが、ダウンタイムや注意点です。

ここでは、ヒアルロン酸注射とボトックス注射の注意点とダウンタイムを、それぞれ紹介します。

ヒアルロン酸注射のダウンタイムと注意点

ヒアルロン酸注射を予定している場合は、施術の1週間前から施術後1週間の期間、ワクチンの接種を避ける必要があります。

ワクチンや内服薬などの休薬期間については、施術を受けるクリニックに、事前に確認しておくことをおすすめします。

ヒアルロン酸注射のあとは、施術部位を触らないようにします。注射による傷からの、感染を予防するためです。

また、ヒアルロン酸の注入部位を、圧迫しないことも大切です。ヒアルロン酸が周りに馴染んでいないうちに圧迫すると、ヒアルロン酸が広がったり変形したりして、狙った効果が得られなくなる可能性があります。

詳しくは「ヒアルロン酸が馴染むまで」の記事をご覧ください。

ヒアルロン酸注射の施術後は、血流が良くなる活動を避けます。血行が良くなると、内出血を起こす可能性があるからです。施術から数日は、長時間の入浴・サウナ・激しい運動・飲酒は控えます。

施術翌日から、洗顔・メイクは可能です。

ダウンタイムの期間には個人差があり、ほとんどない場合もありますが、長くても2週間程度です。

ボトックス注射のダウンタイムと注意点

ボトックス注射の場合も、施術の前後1週間は、ワクチンの接種を控える必要があります。

ボトックス注射の施術当日は、入浴・飲酒など体温の上昇につながる活動を避けます。体温が上昇することで末梢血管の血流量が増え、痛み・腫れなどの炎症症状が強まるからです。

また、ボトックス注射の効果は、熱によって弱くなる可能性が指摘されているため、サウナ・激しい運動も控えます。

注入した薬剤が移動するのを予防するため、2〜3日は施術部位のマッサージを避けます。

施術後は、すぐに洗顔・メイクが可能です。

ボトックス注射を受けたあと、男性は最低3か月、女性は施術後2回の月経が来るまで、避妊が必要です。

ヒアルロン酸注射やボトックス注射を他の施術と組み合わせて実施する場合

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ヒアルロン酸注射・ボトックス注射をレーザートーニングと組み合わせ、皮膚のコラーゲン生成を促進し、内側から肌のハリをアップさせてシワを軽減する方法があります。

また、ハイフと組み合わせて、リフトアップ効果を狙う方法もあります。ハイフは顔の筋膜層までアプローチできるため、顔全体のたるみ軽減・引き締めに役立ちます。

梅田すずらんクリニックでは、エレクトロポレーションとの同日実施をおすすめしています。「アンチエイジングセット」で、皮膚にコラーゲンだけでなく、抗酸化作用を持つビタミンC・Eを導入するのはいかがでしょうか?

いずれにせよ、自分のシワ・顔の悩みにあった治療を選ぶために、まずはカウンセリングや医師の診察を受けて、相談しましょう。

ヒアルロン酸注射が受けられない場合

以下のような場合は、ヒアルロン酸注射の施術を受けられないことがあります。

  • これまでヒアルロン酸製剤でアレルギー反応が出たことがある
  • 妊娠の可能性がある・妊娠中・授乳中
  • 施術部位に炎症やヘルペスなどの感染症がある
  • 血液疾患がある
  • ヒアルロン酸製剤の成分・アミド型局所麻酔剤に過敏症の既往がある
  • グラム陽性菌由来タンパクに対し過敏症の既往がある

上記以外の場合でも、医師の診察により、施術を控えさせていただく場合があります。

ボトックス注射が受けられない場合

以下のような場合、ボトックス注射の施術を受けられないことがあります。

  • 神経筋疾患がある(例:重症筋無力症・筋萎縮性側索硬化症・ランバート・イートン症候群など)
  • 妊娠の可能性がある・妊娠中・授乳中
  • ボトックスに過敏症がある
  • 部位を問わずボトックス治療をして3か月以内である
  • 別の治療でボツリヌストキシンを使用している
  • 筋弛緩剤・抗凝固剤を内服している
  • 慢性呼吸器障害がある
  • 筋力低下・筋萎縮が重篤である
  • 閉塞隅角(ぐうかく)緑内障・その傾向がある

上記以外にも、持病や内服薬など、不明な点があれば医師に相談します。

ヒアルロン酸注射もボトックス注射も効果の維持には継続的な治療が必要

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ヒアルロン酸注射もボトックス注射も、注入された薬剤は周りの組織に吸収され、時間の経過とともに効果は低下します。効果を維持するためには、ヒアルロン酸注射もボトックス注射も継続して施術を受ける必要があるのです。

ヒアルロン酸注射は、一定の期間をおいて、複数回注入することで、効果が長く続きやすくなるとされています。

ボトックス注射も適切な頻度で施術を受けると、筋肉のボリュームが低下し、表情ジワの軽減につながります。

ボトックス注射の効果」の記事で、適切な施術頻度をご覧ください。

ボトックスを打ち続けると?」の記事も、おすすめです。

ヒアルロン酸かボトックスか迷ったら梅田すずらんクリニックにご相談ください

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この記事では、シワ治療としてよく選ばれる、ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いについて解説しました。

大まかに分けると、表情ジワにはボトックス注射、無表情のときにも存在するシワにはヒアルロン酸注射がおすすめです。

もし、あなたのおでこの横ジワが、眉を引き上げたときだけ現れるならボトックス注射が向いていて、無表情でも変わらないほうれい線には、ヒアルロン酸注射が向いているかもしれません。

そうはいっても、美容治療は顔全体のバランスをとることが重要です。

あなたの顔の気になる悩みを、ぜひ梅田すずらんクリニックにご相談ください。

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