2023年10月1日更新日:2024年1月3日
ボトックス注射の効果は何ヵ月おき?持続期間を解説
ボトックス注射について「ボトックスはどの位の期間まで効果が持続するの?」「ボトックスは何ヵ月おきに受ければ効果的?」「ボトックス注射はどれくらい期間を空ければ安全
?」など、ボトックス注射の期間に関して疑問を抱えている方はいませんか?
今回は、ボトックス注射の効果・持続期間、間隔などについて解説します。さらに、ボトックス注射と相性の良い施術についても紹介するので、ぜひ最後までご覧になってください。
目次
ボトックス注射で期待できる効果とは?
まずはじめに、ボトックス注射で期待できる効果について解説します。美容分野におけるボトックス注射は、主に表情筋をターゲットとする方法で、美容医療において幅広く利用されている施術です。
ボトックス注射で期待できる効果は、以下の通りです。
- シワの改善
- 小顔効果
- 部分痩身
- 肩こり解消
- 多汗症の改善
- その他
それぞれについて次に詳しく解説していきます。
①シワの改善
表情ジワは話をしたり笑ったり怒ったりするなど、顔の動きを繰り返すことで生じるシワです。表情筋の過剰な収縮が長年繰り返されることで、表情ジワが刻まれていきます。また、加齢とともに皮膚の弾力が弱くなることで、よりシワができやすくなります。
ボトックス注射は表情筋の緊張を緩めて、筋肉を弛緩させます。その結果、ボトックス注射の前は筋肉の収縮に伴い生じていた表情ジワも、緩和されるというメカニズムです。部位は、眉間・目尻・おでこ・顎などが適用可能です。
②小顔効果
ボトックス注射は小顔効果も期待できます。「咬筋(こうきん)」と呼ばれるエラ部分の筋肉にボトックスを注入することで、筋肉を弛緩させ小顔効果を発揮します。咬筋は、噛む時に使う筋肉です。骨格にもよりますが、この筋肉が発達すると、エラが張って顔が大きく見えることがあります。ボトックスでは咬筋の働きを抑えることで筋肉のボリュームが減少し、小顔効果が得られます。フェイスラインをすっきり見せたい方にも効果的です。
以下のようなタイプの方では、小顔効果が期待できます。
- 咬筋が発達したエラ張り顔
- 加齢による輪郭のたるみによるベース顔
- 顔と首のバランスが悪く、顔が大きく見える場合
③部分痩身
ボトックス注射は顔だけではなく、体の部位にも部分痩身を目的に使うことが可能です。
部分痩身で適用となる部位は、下記の通りです。
- ふくらはぎ
- 二の腕
- 太もも
例えば、運動によりふくらはぎの筋肉が発達して、太くなっている場合などです。太く発達したふくらはぎをマッサージやストレッチで細くすることは難しく、部分的にボリュームダウンするための手段として、ボトックス注射は効果的です。
同様に筋肉太りしやすい部位である、二の腕・太ももを細くしたい場合にも適用できます。二の腕や脚のダイエットをしても細くならなかった場合、ターゲットを絞った部分痩身に有効な方法です。
④肩こり解消
ボトックス注射は、実は肩こりにも有効な方法です。首から肩にかけて発達している僧帽筋(そうぼうきん)に注射することで、筋肉の緊張を緩めて肩こりを解消します。
その他にも、肩の筋肉が大きく発達している場合にも、肩の張りを解消し、首から肩へのシルエットをスッキリさせます。さらに、肩の張りを解消することで首が長く見えるようになり、小顔な印象へと導く効果もあります。
⑤多汗症の改善
ボトックス注射は、多汗症の改善効果も期待できます。ボトックス注射の成分であるボツリヌストキシンは、発汗を司る交感神経から汗腺への神経伝達物質を抑えます。ボトックスを腋(わき)に直接注射すると、汗の分泌が抑えられます。
個人差はありますが、通常2〜3日で効果が現れ、約4~6か月ほど効果が持続します。腋(わき)以外にも、手のひらや足の裏の多汗症にも用いられる方法で、切らずに多汗症を改善する方法として認知度が高い施術です。
⑥その他の効果
小鼻を小さくする・リフトアップ・顎先をシャープにする・口角を上げるなど、様々な目的でボトックス注射は用いられています。表情筋のくせによって生じる「ガミースマイル」とは、笑った時に歯茎が通常より多く見える表情です。ボトックス注射で上唇挙筋(じょうしんきょきん)や上唇鼻翼挙筋(じょうしんびよくきょきん)という、上口唇を上げる筋肉の働きを弱めることで改善します。
ボトックス注射の効果の期間は?いつからいつまで?
次に、ボトックス注射の効果が表れるまでの期間です。前提としてボトックス注射の効果が表れるまでの期間は個人差があり、注射する部位によっても異なることを理解しておくことが大切です。詳しくは事前にクリニックにて、医師に相談して確認することをおすすめします。以下でお伝えすることは、あくまでも一般論として参考にしてください。
一般的にボトックス注射は注射後、3日〜1週間程度で効果が現れることが多いといわれています。小顔効果は少し長く、数日〜10日程度かかることが多いです。多汗症の治療の場合には効果が現れるまで、数日から2週間程度とより長くかかります。
ボトックス注射は即効性がないため、効果を得たい時期が決まっている場合には、十分な余裕をもって計画的に施術を受けることをおすすめします。目安としては、効果発現まで、1ヵ月程度の期間を見ておくと良いでしょう。
ボトックス注射の効果が最大になるのは?
シワなどの一般的な目的では、注射後2〜3日後に効果が出始め、約1〜2週間で効果がピークに達します。また、小顔効果は、効果が出るまでに少し長く時間がかかるため、注射後1ヵ月程度で効果が最大になります。多汗症の場合は、2〜3週間程度で効果が最大になります。ただし、上記はあくまで目安であり、部位や個人によっても差があります。
ボトックス注射の持続期間は?
効果の持続期間にも個人差がありますが、一般的には3〜6ヵ月程度といわれています。小顔効果については、長い方で1年程度、一般的には6ヵ月が目安です。多汗症の場合は、3ヵ月程度から効果が減弱し始め、6ヵ月程度で効果が消失します。
なお、ボトックス注射の効果持続期間は、個人差があります。持続期間について誤解がないよう、医師にあらかじめ確認することをおすすめします。
ボトックス注射の効果的なインターバルは?
ボトックス注射の治療インターバル(施術後〜次の施術を受けるまでの期間)は、医師やクリニックによっても考え方も異なり、施術部位によっても変わります。そのため、一概に期間を示すのは難しいのが正直なところです。
ただ、一般的には、ボトックス注射の効果が無くなってきたと感じたら、次の施術を受けます。以下が、効果が弱まる平均的なタイミングです。
- 顔のシワ改善など・・・・3〜6ヵ月
- 小顔効果・・・・・・・・6〜12ヵ月
- 多汗症・・・・・・・・・6ヵ月
ボトックス注射を継続的に受ける場合は、効果の持続期間・減弱するタイミングを確認することをおすすめします。
インターバルは短すぎても、長すぎてもダメ!
ボトックス注射のインターバルは最低3ヵ月程度、空けることが推奨されています。インターバルが短すぎると、ボトックスの成分に対して抗体が作られるリスクがあるからです。抗体が作られると、体はボトックスに対する薬剤耐性を獲得し、結果的には効果減弱が起こります。場合によっては、効果が全く出なくなる可能性もあります。最低3ヵ月は、インターバルを空けることが大切です。
しかし、逆にインターバルを長く空け過ぎるのも、良くありません。ボトックス注射の効果が切れている間に、シワが進行します。効果が完全に消失する前に、継続的にボトックス注射を行うことが大切です。
多汗症治療については、継続的に注射を繰り返すと、完治する可能性も指摘されています。
ボトックス注射の効果の持続期間を長持ちさせる方法とは?
ボトックス注射の効果の持続期間は、目安としては約3〜4ヵ月程度です。しかし、施術後に何らかの影響で効果が弱まる場合があるので注意が必要です。効果をなるべく長持ちさせるためには、次の点について気を付けることが大切です。
①定期的なボトックス注射
定期的なボトックス注射を、継続することが重要です。継続的なボトックス注射により、単発で施術するよりも効果の持続期間がより長くなります。繰り返しボトックスを打つと、その筋肉の収縮が弱まるからです。そのため、1回目よりも2回目、2回目より3回目と継続した方が、効果が持続しやすくなります。また、定期的に施術を受けると、シワが進行しづらくなり、安定した効果を期待できます。
逆に、インターバルが短すぎると、免疫がついて効果が弱まってしまう可能性も否定できません。適切なインターバルとして、最低でも3ヵ月は空けることが大切です。
②どの製剤を使うかも大事
梅田すずらんクリニックでは、アメリカのアラガン社製「ボトックスビスタ」をボトックス製剤に使用しています。「ボトックスビスタ」は、日本で唯一、厚生労働省の認可を受けたボトックス製剤です。全世界80ヶ国で使われている実績があります。現在は多くのクリニックで「ボトックスビスタ」が主に使われていますが、ドイツ製の「ゼオミン」、韓国製の「ニューノロックス」などを採用しているクリニックもあります。
必ずしも厚生労働省の認可を受けていれば安全とはいえませんが、日本で使用症例が多い製剤の方が何かあった場合に対応しやすいでしょう。
③運動やサウナはNG
ボトックス注射後、当日から3日間は運動・サウナ・入浴など、体温が上昇する行動を控えることが大切です。ボツリヌストキシンは熱に弱いため、主成分のタンパク質の活性が低下し、効果が弱まる可能性があります。当日のシャワーは問題ありませんが、湯船に浸かることは控えることをおすすめします。
また、効果の持続には関係しませんが、施術当日は飲酒を控えてください。アルコールによって血行が促進し、内出血や赤みなどのトラブルが起こる場合があります。
④施術部位のマッサージ
施術部位をマッサージすると、ボトックスの成分がターゲット以外の筋肉にも広がり、広範囲に筋収縮の低下を生じる可能性があります。ボトックスを注射した部位によっては、狙った筋肉以外の遠隔の筋肉に影響を及ぼし、嚥下障害(飲み込みにくさ)や呼吸障害につながる可能性もあります。そのため、ボトックス注射をした部位を含め、数日間はマッサージは行わないようにしてください。
⑤他の美容医療と併用する
ボトックス注射は他の美容医療との相性が良く、併用すればシワ改善により高い効果が期待できます。相性の良い治療としては、ヒアルロン酸注射と医療ハイフ(HIFU)があります。ヒアルロン酸はシワの改善が期待でき、ボトックス注射との相性が良いとされています。ボトックス注射の効果を、より長く持続するために併用する方もいます。
ただし、レーザー治療のように、ボトックス注射後に推奨されない施術もあります。ボトックス注射と他の施術との併用は、クリニックごとに異なる場合が多いため、まずは医師への相談をおすすめします。
ボトックス注射と相性が良い施術
ボトックス注射だけの治療ももちろん問題ありませんが、他の治療との組み合わせによって施術をより効果的にすることが可能です。ボトックス注射と相性が良い施術についてご紹介します。
①ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射はヒアルロン酸を主成分とし、皮膚や顔のボリュームを補うための美容治療です。ヒアルロン酸は、体内に存在する物質で、水分を保持して肌をふっくらとした状態に保つ働きがあります。美容医療では、シワやたるみの改善・顔の輪郭の調整・唇のボリュームアップなどの効果が期待できます。ヒアルロン酸は体内に存在する成分のため、副作用が生じにくく、美容医療に利用しやすいことが特徴です。
ヒアルロン酸注射は、以下のような症状に対して適用します。
- ほうれい線が気になる
- 頬の位置が下がってきた
- 頬が痩せてきた・影ができている
- こめかみが窪んできた
- おでこの丸みがなくなってきた
- 切らない治療を選びたい
ヒアルロン酸とボトックス注射の併用により、それぞれの施術を単独で受ける場合よりも高い効果が期待できます。また、効果の持続期間が長くなるというメリットもあります。
例えば、ボトックス効果で筋肉の動きを抑えた状態では、ヒアルロン酸の構造が壊れにくくなります。良い状態をキープしやすくなり、効果をより発揮しやすくなると考えられています。
デメリットは、リスクや副作用がより起こりやすくなる点です。施術前のカウンセリング・医師の診察でリスクや注意点を確認し、理解した上で施術に臨みましょう。
②医療ハイフ(HIFU)
ボトックス注射との併用に適した別の施術に、医療ハイフ(HIFU)があります。医療ハイフ(HIFU)は、ボトックス注射と同様に手術を必要としない施術で、リフトアップや引き締め効果が期待できます。HIFUでは「高密度焦点式超音波」を皮膚にピンポイントに照射して加熱し、皮下の筋膜を収縮させてたるみを解消します。
医療ハイフ(HIFU)は以下のような方に適しています。
- ほうれい線が気になる方
- 頬のたるみが気になる
- 目元のシワが気になる
- 切る治療は避けたい
ボトックス注射と医療ハイフを併用すれば、肌のたるみを軽減しながら、シワにもアプローチが可能です。ただし、併用する場合は、施術の順番に注意が必要です。ボトックス注射と医療ハイフを併用で行う場合は、医療ハイフを先に行い、ボトックス注射を後に行うことをおすすめします。
理由は、先にボトックス注射を行った場合、医療ハイフの熱でボトックスの成分が変性する可能性があるからです。先に医療ハイフを行った場合には、ボトックス注射による影響を考慮する必要はありません。
ボトックス注射によるリスクとデメリット
ボトックス注射は安全面に配慮された施術ですが、デメリットがないわけではありません。安全に治療を受けるためにも、事前に注意点を理解しておくことが大切です。
次に、ボトックス注射のデメリットをご紹介します。
①内出血やアレルギー反応などのトラブル
ボトックス注射後は、個人差はありますが2〜3日ほど内出血や腫れる場合があります。症状は一時的で数日以内に消失するケースが多いですが、大事なイベントや予定がある場合には、受けるタイミングに気を付ける必要があります。
また、稀にボトックス注射の成分によってアレルギー反応が起こる場合があります。この場合には、ボトックス注射の種類を変えることが可能です。以前にアレルギーが起きた経験がある場合は、事前に医師に相談しておきましょう。
②表情が不自然になることがある
ボトックスを打つ量や部位が適切ではなかった場合に、期待していた効果とは異なり、不自然な表情になる場合があります。効き過ぎたり、狙った部位とは違う筋肉に作用が強く出てしまうことが原因です。
ボトックス注射は、製剤や人体の解剖について十分な知識があり、一定の技術を持った医師を選ぶことが大切です。万が一、狙った効果と違う結果になった場合でも、6ヵ月程度経てば、表情の不自然さははほとんど消失します。
③頭痛が起きる
顔のボトックス注射後に、筋肉の収縮のバランスが変わり頭痛が起こることがあります。顔の表情の動かし方が変わって、周囲の筋肉に負担がかかることが原因です。また、普段は頭痛がない人に起こりやすい傾向があります。他にも、倦怠感が生じる場合もあります。
通常は、数日で消失することが多いですが、発熱・めまい・吐き気などを併発している場合は、副作用の可能性もあるため、早めにクリニックに連絡が必要です。。
④左右非対称になる
もともと人間の顔は、よく見れば左右非対称ですが、ボトックス注射で左右のバランスがさらに崩れてしまう可能性があります。これは、施術する際のボトックスの量や注射位置が関係すると考えられます。
ただ、左右差が大きく目立つようになった場合でも、通常は1ヵ月程度で徐々に改善されることがほとんどです。焦らずにしばらく様子を見ても良いですが、あまりに気になる場合には医師に相談しましょう。
梅田すずらんクリニックのボトックス注射
梅田すずらんクリニックのボトックス注射の施術内容、および料金をご紹介します。
当院では「ボトックスビスタ」を採用
梅田すずらんクリニックでは、効果・安全性の両面において実績がある、アラガン社製の「ボトックスビスタ」を使用しています。米国認可+厚生労働省認可済みで、世界トップシェアを誇る、多くのクリニックでも採用されている代表的な製剤です。
タッチアップ無料プラン
梅田すずらんクリニックでは、適切な量を適切な位置に、顔の状態を見極めて注入します。初めての方には強く効果が出やすい部位へは控えめな量に調整するなど、状況に応じて医師が判断しています。自分がどの部位にボトックス注射をするとよいか、よくわからない場合でも、一人ひとりの状態に合わせた適切な提案をいたします。
おまかせボトックス注射
梅田すずらんクリニックでは「おまかせボトックス」というメニューをご用意しています。「おまかせボトックス」では医師が、施術を受ける方のお悩みに合わせ、適切な量・位置で治療をするため、施術を受ける方の悩みに寄り添った治療を受けられます。
おまかせボトックスがおすすめの方なのは、以下のような方です。
- 自分に何が必要かよくわからない方
- 自分にとってベストな処置を医師判断にまかせたい方
- 顔全体の表情ジワを改善したい方
ボトックス注射セットメニュー【医療ハイフ】
ボトックス注射の施術には、医療HIFUとの組み合わせが効果的です。ボトックス注射によるシワ改善と医療HIFUのリフトアップを組み合わせれば、より小顔効果とシワ改善効果が期待できます。
まとめ
ボトックス注射は、適切に行わなければ思わぬトラブルが起きることもあります。また、より効果的な治療のために、他の治療と併用を考慮することもポイントです。
理想的な結果を得るために、知識と経験が豊富なクリニックを選ぶことが大切です。梅田すずらんクリニックでは「おまかせボトックス」というコースを設け、悩みに合わせた治療が可能となっています。ご相談いただければ、あなたに最適なプランをご提案します。