2024年3月10日更新日:2024年4月12日
エレクトロポレーションの効果は?持続期間や効果を高める方法も解説
若々しい肌を保つために、化粧水や美容液などでケアしているものの、本当に肌に浸透しているのか疑問に思ったことがある方は多いのではないでしょうか。肌の奥深くへと届く成分は限られており、使用した化粧品が必ずしも美肌を実現してくれるとは限りません。
そこで注目したいのが、エレクトロポレーションです。有効成分が肌の奥深くへと届くように促し、美肌をサポートします。
今回は、エレクトロポレーションの効果や持続期間、効果を高める方法などについて詳しく解説します。
目次
エレクトロポレーションとは
エレクトロポレーションは、微弱な電流によって皮膚の細胞膜に孔(あな)を空け、本来ならば肌の奥に届かない成分も届くようにする施術です。通常、化粧水や美容液などに含まれる成分は分子が大きく、肌の深いところにまで到達しません。
エレクトロポレーションによって肌の奥深くにまで成分が到達すれば、ヒアルロン酸やコラーゲン、エラスチンといった肌のハリや弾力、うるおいなどに関わる成分や肌の構造に良い影響を与えることができます。
エレクトロポレーションの効果
エレクトロポレーションの効果は、使用する成分によって異なります。効果の例について、詳しく紹介します。
- シミの改善
- 肌のハリや弾力の向上
- 保湿
- 赤ら顔の改善
- 毛穴の引き締め
ひとつずつ、解説します。
シミの改善
ビタミンCやビタミンEなどを、エレクトロポレーションで肌の奥深くへと浸透させることで、シミの改善が期待できます。シミは、乾燥や老化によって肌のバリア機能が低下したところに強い紫外線や摩擦などを受けたり、ニキビに強い炎症が起きたりした際に現れます。
ビタミンCやビタミンEが持つ抗酸化作用により、活性酸素による肌の酸化によって生じるメラニン色素の増加を抑えられるため、シミの改善が期待できるのです。
肌のハリや弾力の向上
ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化成分やコラーゲンなどを肌に浸透させることで、肌のハリや弾力の向上が期待できます。ビタミンCやビタミンEが紫外線による肌の酸化を抑えるとともに、コラーゲンを補給することでハリや弾力を高めます。
コラーゲンが含まれる美容液は数多くありますが、そのすべてが肌の奥深くへ届くわけではありません。そのため、コラーゲン配合の美容液を長期間使用していても、ハリや弾力の改善を実感できない場合があります。
エレクトロポレーションであれば、さまざまな成分を肌の奥深くへと到達させることで、肌のハリや弾力を効率的に高めることが可能です。
保湿
ヒアルロン酸やセラミドなどをエレクトロポレーションで肌の奥深くへ浸透させると、うるおいのある肌へと導くことができます。ヒアルロン酸は、真皮の細胞やコラーゲンのすき間を埋めている成分で、多くの水分を抱え込む性質を持ちます。
また、セラミドは表皮の角層における角層細胞のすき間を埋めており、肌のバリア機能の一端を担っています。
これらの成分が十分に足りている肌はバリア機能が高く、外的刺激による肌トラブルのリスクが低くなります。
赤ら顔の改善
赤ら顔は、顔全体もしくは頬や鼻の周りなどが、部分的に赤くなる症状のことです。皮膚の炎症によるものや、拡張した毛細血管が透けてみるものなどがあります。
皮膚の炎症は、乾燥や紫外線などの影響でバリア機能が低下し、そこに外的刺激が加わったことによるもので、毛細血管の拡張は寒暖差による刺激、精神的な緊張などによるものです。
皮膚の炎症によるものは、抗酸化成分で酸化を抑えることが有効とされており、毛細血管の拡張によるものは、1日150~200mgのビタミンB12の摂取が改善に役立ちます。ただし、ビタミンB12には血行促進効果もあるため、多量に摂取すると逆効果です。
あくまでも、ここで紹介しているものは医師の判断のもとで行われるエレクトロポレーションに使用する成分のため、赤ら顔を改善したいからといって、自己判断で多量のビタミンB12を摂取することは避けましょう。
毛穴の引き締め
毛穴にはさまざまな種類がありますが、中でもたるみによって生じる「たるみ毛穴」には、エレクトロポレーションによるコラーゲンやビタミンCなどの導入が改善に役立ちます。
コラーゲンは肌のハリや弾力の保持、ビタミンCは毛穴まわりの皮膚の弾力の回復に役立つとされています。
エレクトロポレーションの効果はいつから現れる?
エレクトロポレーションの効果が現れるタイミングには個人差がありますが、多くは施術直後から現れ始めます。
ただし、施術前後のスキンケアや生活習慣などに問題があると、効果が打ち消されて効果を実感できない可能性があります。
エレクトロポレーションの効果はいつまで続く?
エレクトロポレーションの効果は、施術後1か月程度続くとされています。
これも、施術後のスキンケアや生活習慣などの影響を受けます。効果を維持したい場合は、1か月ごとに施術を受けるとよいでしょう。
エレクトロポレーションの効果を高めるためのポイント
エレクトロポレーションの効果を実感するためには、肌の状態を整える必要があります。
また、肌への悪影響をなるべく取り除くことで、効果を実感しやすくなるでしょう。施術前後は、次のような対策に取り組むことが大切です。
- 保湿で肌の調子を整える
- 紫外線対策をする
- 生活習慣を整える
ひとつずつ取り上げます。
保湿で肌の調子を整える
エレクトロポレーションを受けた肌は一時的に敏感になるため、肌の状態を整えるために保湿を重点的に行いましょう。
保湿効果の高い化粧水や美容液を使用し、肌にうるおいを与えることが大切です。
うるおいのある肌はバリア機能が高いため、乾燥や摩擦などによる肌トラブルのリスクを軽減できます。
例えば、低分子のヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を含む化粧水や乳液、美容液などを使いましょう。保湿パックやシートマスクなどによるスペシャルケアも行うと、肌の状態をよりよく整えることができます。
紫外線対策をする
紫外線は、コラーゲンやエラスチンといった肌のハリや弾力に関わる成分を破壊したり変性させたりするほか、肌の乾燥を招きます。
肌トラブルの大きな原因のため、施術前後は入念に紫外線対策をして、エレクトロポレーションの効果を実感しやすい状態に整えましょう。
日焼け止めをこまめに塗り直すことに加え、帽子や日傘などを用いて、肌に降り注ぐ紫外線量をなるべく抑えることが大切です。
生活習慣を整える
生活習慣が乱れていると、肌に悪影響を及ぼし、エレクトロポレーションの効果を実感しにくくなる可能性があります。
肌のターンオーバーを整えるために、十分かつ良質な睡眠をとりましょう。1日7~8時間は寝るように意識しましょう。
また、栄養バランスのとれた食事も、健康な肌を保つために欠かせません。肌を健康的に保つために必要なビタミンなどは、食事で摂取することが可能です。
そのほか、適度な運動、ストレス発散なども重要です。週3回は30分程度のウォーキングをするなどして、心身の状態を整えましょう。
エレクトロポレーションの効果が現れない場合の対処法
エレクトロポレーションの効果を実感できない場合は、次のように対処しましょう。
- 使用する成分を変更する
- セカンドオピニオンを受ける
それぞれ、解説します。
使用する成分を変更する
エレクトロポレーションの施術による効果が現れない場合、まず考えられるのは成分が肌の悩みに合っていないことです。
例えば、乾燥肌が悩みの場合はヒアルロン酸やセラミドなどが役立ちます。シミやくすみには、ビタミンCやビタミンE、トラネキサム酸などが適しているでしょう。
医師に自身の肌の悩みを詳しく伝え、使用する成分について提案を受けることが大切です。成分に期待できる効果を理解し、自分に合っていると思われる場合はその成分を選択します。
セカンドオピニオンを受ける
エレクトロポレーションは、主に美肌をサポートするために行う施術であり、どのような肌の悩みにも対応しているわけではありません。
医師の知識や経験の不足によって、エレクトロポレーションでは改善が難しい肌トラブルに適用してしまっている可能性もあります。
そのため、他の医師による診察を受けて、意見を聞く「セカンドオピニオン」も検討しましょう。セカンドオピニオンでも納得できない場合は、また他の医師の意見を聞くのもよいかもしれません。
美容治療は、自分に合っている施術を納得したうえで受けることが大切です。
梅田すずらんクリニックではエレクトロポレーションを行っています
エレクトロポレーションは、肌に微弱な電気を流して成分が浸透しやすい状態にすることで、乾燥やシミなどの悩みに効率的にアプローチする施術です。
梅田すずらんクリニックでも、エレクトロポレーションを提供しています。
シミや肝斑、保湿ケア、毛穴の悩み、赤ら顔など、さまざまな目的に沿ったプランをご用意しておりますので、どのような肌の悩みをお持ちの方も、まずはお気軽にご相談ください。