2024年8月26日更新日:2024年9月1日
ほうれい線はいつから気になり始める?年代ごとの特徴や目立たなくする対処法を解説
ほうれい線が気になり始めるのは、いつからでしょうか?20代でもほうれい線は見られますが、より上の年齢層で見られるほうれい線とはどのように異なっているのでしょう。
そこで、本記事では年代別のほうれい線の特徴について詳しく解説しています。
また、ほうれい線を目立たなくする方法や、生活習慣の改善、ほうれい線にアプローチできる美容医療について解説します。
ほうれい線が気になり始めた人は、ぜひ参考にしてください。
目次
ほうれい線はいつから気になり始める?
ほうれい線とは、鼻の両側から口角にかけて見られるラインのことで、年齢とともに目立つようになり、一般的には30代前後から気になり始めることが多いです。
ほうれい線ができる理由のひとつとして、肌の乾燥があります。肌が乾燥することによってバリア機能が弱まり、真皮層で肌のハリや弾力を保つコラーゲンやエラスチンなどの生成に影響を与えるからです。
こうして肌のハリや弾力がなくなると、ほうれい線が目立ちやすくなります。
ほうれい線ができやすい人の特徴について詳しくは、関連記事をご覧ください。
【年代別】ほうれい線の特徴
ほうれい線は、年代によって異なる特徴があります。ここでは、20代・30代・40代・50代と年齢別に解説します。
20代のほうれい線
20代など若年層では肌のハリが保たれ、加齢によるほうれい線が見られることは稀です。しかし、頬骨や頬の脂肪によってはほうれい線が目立つケースが考えられます。
例えば、頬骨が小さく出っ張りが少ない人は、頬の肉を適切に支えきれず、ほうれい線ができやすくなることがあります。また、頬の皮下脂肪が多く頬がふくよかな場合も、口元と頬の間にボリュームの差が生まれ、ほうれい線が目立つこともあるようです。
いずれも加齢によるほうれい線とは異なるため、区別して考える必要があります。
30代のほうれい線
30代に見られるほうれい線は、たるみが主な原因です。30代になれば、肌のハリや弾力に関係するコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などが減少し始め、肌の老化現象が見られるようになります。
- コラーゲン:ハリ
- エラスチン:弾力
- ヒアルロン酸:みずみずしさ
これらの成分は、肌の表層である表皮よりさらに奥の真皮層に存在し、線維芽細胞(せんいがさいぼう)から生成されます。
30代を過ぎると、線維芽細胞の量が減り始めることが分かっています。結果として、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの量も減り、肌のハリや弾力が失われ、たるみが生じてほうれい線になるのです。
40代のほうれい線
40代になると、コラーゲンやエラスチンの減少に拍車がかかり、急激に肌の老化が進行します。さらに表情筋の衰えも始まります。
頬や口のまわりには頬骨筋や口角挙筋など表情筋があり、これらが衰えることによって皮膚や脂肪が垂れ下がり、ほうれい線が目立つようになるのです。
50代のほうれい線
50代になると皮膚の老化が進行するだけでなく、骨格の変化も生じてきます。加齢とともに骨量は減少していき、頭蓋骨の骨密度も例外ではありません。
肌の土台としての骨が減ってしまっては、シワやたるみは避けられません。顔の皮膚が余り、骨格で支えきれない状態となるのです。
50代のほうれい線は、より若年層のそれと比べて症状が重く、くっきりと刻まれます。それだけほうれい線の改善も難しくなります。
ほうれい線を目立たなくする方法
ほうれい線を目立たなくする方法として、ここでは表情筋トレーニングや美顔器、メイクについて紹介します。
表情筋のトレーニングをする
表情筋を鍛えると、ほうれい線や頬のたるみなどの改善が期待できます。また表情表現そのものも豊かになり、周囲の人から好印象を持たれやすくなるでしょう。
表情筋の中でも大切なのが、口輪筋です。口輪筋は口のまわりを円状に囲んでいる筋肉で、顔の筋肉の大半と繋がっています。
口輪筋のトレーニングには、器具を使ったものや、「あ・い・う・え・お」と口の形を作るエクササイズなど、さまざまなものがあります。
インターネットやSNS、YouTubeなどで検索してお好みのものを見つけてみましょう。
美顔器を使用する
市販されている美顔器には、電気で筋肉に刺激を与えるEMS(Electrical Muscle Stimulation)タイプや、周波数を発生させるラジオ波タイプのものがあります。
いずれも肌機能を活性化させ、コラーゲン、エラスチンなどの生成を促し、肌にハリを取り戻すことでほうれい線の改善を図ります。
ただし、家庭用の美顔器は安全上の理由から出力が弱めに設定されているため、よりハッキリとした効果を得たいなら美容医療がおすすめです。
メイクで隠す
薄いほうれい線であれば、メイクでカバーすることもできます。 自分の肌色に近い色のコンシーラーで、ほうれい線のラインにそって線を引きます。
コンシーラーは肌に馴染みやすい、やわらかいタイプがおすすめです。
コンシーラーで線を描いた後は、ファンデーションやフェイスパウダーを使って仕上げをします。これでほうれい線を目立たなくすることができます。
ほうれい線を目立たなくする生活習慣の改善
ほうれい線を目立たなくする方法を3つ紹介します。
嚙み癖をなくす
ここでいう嚙み癖とは、食事の際に片方だけの歯を使って食べることです。右側、あるいは左側だけの歯で食物を噛む習慣があると、顔の左右の筋肉バランスに影響を及ぼします。
使っていないほうの表情筋が衰え、そちら側だけほうれい線が目立ちやすくなってしまいます。
また、あまり咀嚼せずに飲み込んでしまうと口周りの筋肉が衰えやすくなるため、食事の際はよく噛んで食べることが大切です。
正しい姿勢を保つ
一見すると、ほうれい線に関係のないことのようにも思えますが、正しい姿勢を取ることもほうれい線のケアには重要なのです。
スマホやパソコンを覗き込んで猫背になっている人が増えましたが、姿勢が悪い時間が長いと頬が重力で引っ張られ、下に伸びてしまいます。これがほうれい線を濃くする要因となるのです。
そのため、日常生活で姿勢に注意し、デスクワークをしている際も背筋をピンと伸ばした状態を保てるようにすることが必要です。
良質な睡眠を取る
ほうれい線を目立たないようにするには、良質な睡眠も欠かせません。睡眠中には、脳下垂体から成長ホルモンが分泌されるからです。
成長ホルモンは、肌のターンオーバーを促す役割を果たし、肌が新しく生まれ変わるのを助けます。ハリ・ツヤのある肌はたるみを少なくし、ほうれい線を改善します。
寝不足が続くと成長ホルモンの分泌量が低下し、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうため、夜ふかしをしないことが求められます。
ほうれい線に効果が期待できる美容医療
ほうれい線ケアができる美容医療として、ヒアルロン酸注射、ハイフ、ポテンツァの3つを紹介します。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、医療用に製造されたヒアルロン酸を注入する施術で、注入された部位はふっくらとして溝の深さを目立たなくすることができます。
ヒアルロン酸注射は施術直後から効果を実感できます。また、ダウンタイムも短いため、気軽に受けられるのが大きなメリットです。
ただし、効果の持続期間には限界があります。効果を長引かせたい場合は、繰り返しヒアルロン酸注射を続けることが必要です。
ほうれい線へのヒアルロン酸注射とダウンタイムの関係についての関連記事もご覧ください。
ハイフ(HIFU)
ハイフとは、高密度の超音波を肌に照射し、メスを使わずにたるみやシワの改善効果が期待できる治療法です。
ハイフは症状のある場所にピンポイントで超音波による熱エネルギーを加えることができ、周囲の肌にはダメージを与えることなくリフトアップ効果を得られます。
ハイフはダウンタイムが短いことも特徴で、治療後すぐに化粧直しが可能です。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いについては、関連記事を参考にしてください。
ポテンツァ
ポテンツァは超微細なマイクロニードルを皮下に刺し、針先からはラジオ波を照射して真皮層に熱エネルギーを与えます。
真皮層ではコラーゲンやエラスチンを生成する線維芽細胞を活性化させるため、肌のハリ・弾力がアップします。その結果、シワやたるみ、ほうれい線の改善に効果が期待できるのです。
ポテンツァには他にも、ニキビ、毛穴の開き、赤ら顔、肝斑などさまざまな症状に対して効果があるとして、人気が高まっている治療法です。
ポテンツァの効果について詳しくは、関連記事をご覧ください。
まとめ:ほうれい線が気になったら梅田すずらんクリニックにご相談ください
本記事では、前半でほうれい線がいつから気になるのかや、年代ごとのほうれい線の特徴について紹介しました。後半では、ほうれい線を目立たなくする方法や、生活習慣の改善、美容医療についても解説しています。
ほうれい線は30代頃から気になることが多いです。この頃から老化が進行し始めるからです。40代、50代と老化はさらに進み、肌の機能も低下してほうれい線も深く刻まれていきます。
30代から積極的にほうれい線ケアを取り入れていくことが大切です。
40代・50代以上など、ほうれい線がさらに目立つようになれば、美容医療でほうれい線を消すことも有効です。
梅田すずらんクリニックでは、記事で紹介したヒアルロン酸注射やハイフ、ポテンツァなどの治療を行なっております。ほうれい線が気になり始めたら、お気軽にご相談ください。