2024年12月19日
シミ取りレーザー後かさぶたにならないのはなぜ?黒いままは失敗なのか解説
シミ取りレーザー治療後の”もやもや”を解決します。「かさぶたができないのは失敗?」「黒いシミはこのまま?」など、治療後に感じる不安や疑問はさまざまです。
でも、ちょっと待ってください。その経過、実はとても普通のことかもしれないんです。今回は、レーザー治療後によく聞かれる疑問について、実際のところを解説します。
シミ取りレーザーは、一人ひとり異なる経過をたどるデリケートな治療です。そのため、治療前の丁寧なカウンセリングから、治療後のきめ細かなフォローまで、医師としっかり相談できる環境が大切です。
大阪梅田でシミ取りレーザー治療をお考えの方、また治療後の経過について気になることがある方は、梅田すずらんクリニックにご相談ください。豊富な治療実績を持つ医師が、あなたの肌状態に合わせた最適なアドバイスを提供いたします。
目次
シミ取りレーザーとは
シミ取りレーザーとは、どんな治療なのでしょうか?シミの原因である「メラニン色素」という物質に、レーザー光線を当てて細かく壊すことで、シミを薄くしたり消したりする治療法です。レーザーはメラニン色素にだけ反応する特徴があり、周りの健康な肌には優しい治療なのです。
シミ取りレーザーには、いくつかの種類があります。それぞれ得意分野が違うので、あなたのシミの状態に合わせて選んでいきます。例えば「QスイッチYAGレーザー」は、2種類の光を使い分けられる優れものです。特に濃いシミやそばかすを消すのが得意で、頑固なシミにも効果を発揮します。
一方、レーザーを照射する時間が短く、よりシミ以外の健康な肌を傷つけにくい「ピコレーザー」もあります。QスイッチYAGレーザーが熱エネルギーによりメラニン色素を破壊するのに対し、ピコレーザーは衝撃波でさらに細かく粉砕し、治療回数もより少なくて済むのがメリットです。
さらに、「レーザートーニング」という方法もあります。これは優しい光で肌全体を照らすような治療です。シミを薄くしながら、同時に肌全体の色むらも整えてくれます。特に「肝斑(かんぱん)」という、デリケートなシミの治療に向いています。
どの治療法を選ぶかは、医師があなたの肌の状態をしっかり確認して決めていきます。シミの濃さや深さ、肌の状態など、一人ひとり違う条件を考えて、あなたに最適な治療プランを提案してくれるでしょう。
シミ取りレーザー後かさぶたにならない・黒いままなのは失敗?
シミ取りレーザー後に「かさぶたにならない」「黒いままだ」という状態を見て、治療が失敗したのではないかと心配になる方も多いようです。確かに、鏡の前で黒いシミを見たとき、ずっと消えなかったらどうしようと不安になるのも無理はありません。
しかし、これは必ずしも失敗というわけではありません。使用するレーザーの種類や設定、シミの種類によってかさぶたができないこともあるのです。
シミ取りレーザーには、シミの種類・深さに応じてさまざまな種類があり、それぞれが異なる作用をもたらします。例えば、表面的なシミに効果的なレーザーと、肌の深部に作用するレーザーでは、施術後の経過に違いが生じるのは自然なことです。
また、肌の状態や体質によっても治療後の反応は異なります。同じ治療を受けても、かさぶたができやすい人とできにくい人がいます。大切なのは、事前に医師とよく相談して、自分のシミの種類や肌質に合った治療方法を選ぶことです。そして、治療後の経過について不安や気になることがあれば、すぐに担当医に相談することが大切です。
シミ取りレーザー後かさぶたにならない理由
シミ取りレーザー治療後、かさぶたができないまま時間が経過していくことに強い不安を覚える人もいますが、これにはいくつかの理由があります。
ここでは、そのような状態になる原因について解説します。
照射出力が弱すぎた
照射出力が不足していると、レーザーのエネルギーがシミのメラニン色素に十分に届かず、組織が破壊されないため、かさぶたが形成されにくくなります。この場合、効果を実感しにくく、複数回の治療が必要になる可能性があります。
照射出力が強すぎた
レーザーの出力が強すぎる場合も、かさぶたができないことがあります。これは、強すぎる光によってシミが一気に飛んでしまうためです。特に濃いシミやそばかすの場合、レーザーがメラニン色素に強く反応しすぎてしまい、シミの組織が一瞬で飛び散ったり消えたりしてしまいます。
シミ自体は消えるものの、周りの健康な肌まで傷ついてしまう可能性があります。その結果、治療後に新たな色素沈着(シミのような茶色や黒っぽい跡)ができてしまうこともあるため、注意が必要です。
このような事態を防ぐためには、レーザーの強さを細かく調整できる医療機器を使用することが大切です。
照射モードが適切でなかった
レーザー治療で大切なのは、シミの種類や症状に合わせて適切な照射モードを選ぶことです。特にピコレーザーでは、症状によって使い分ける照射モードが異なるため、選択を間違えるとかさぶたができない可能性があります。
ピコレーザーには主に3つの照射モードがあります。濃いシミやそばかす、タトゥーを治療する「ピコスポット」、薄いシミや肝斑に効果的な「ピコトーニング」、そしてシワや毛穴、ニキビ跡に使用する「ピコフラクショナル」です。
レーザーによるシミ治療の際には、こうした照射モードの中で、あなたの状態に適したものを選んでもらう必要があります。
かさぶたができない種類のシミだった
シミは見た目は似ていても、できる場所や深さが異なります。実は、皮膚の表面ではなく、深い層にできるシミの場合、レーザー治療後にかさぶたができにくい、あるいはまったくできないことがあるのです。
例えば、太田母斑(おおたぼはん)、異所性蒙古斑(いしょせいもうこはん)、扁平母斑(へんぺいぼはん)、真皮メラノーシス(ADM)、刺青などは、肌の深い層にあるシミや色素沈着です。これらの治療では、レーザーが肌の奥深くまで届く必要があるため、表面的な変化が見えにくく、かさぶたもできにくいのが特徴です。
このような深いシミの場合、かさぶたができなくても心配はいりません。レーザーはしっかりと肌の奥まで届いており、時間をかけてゆっくりと効果が表れてきます。ただし、自分のシミがどのタイプなのか、一般の方には判断が難しいこともあります。
そのため、治療を始める前に、「私のシミはどんな種類なのか」「治療後はどんな経過をたどるのか」について、医師に詳しく説明してもらうことがおすすめです。シミの種類を正しく理解することで、治療後の経過も安心して見守ることができます。
かさぶただと気づかなかった
最後に、実はかさぶたができているのに気づかないケースもあります。かさぶたといっても、通常ケガをしたときにできるような、大きく目立つものばかりではありません。小さな粒状や、薄い膜のような状態になることもあり、見た目では判別しにくいことがあります。
このように、想像していたものと異なる形状のかさぶたができていたことにより、「かさぶたができない」と勘違いするケースも考えられるのです。特に広範囲の治療を受けた場合は、細かいかさぶたが複数できている可能性があり、このようなことになりやすいです。
シミ取りレーザー施術の流れ
シミ取りレーザーを受けるまでの流れを説明します。初めての方でも安心して治療を受けられるよう、各ステップを詳しく解説していきます。
カウンセリングで症状を相談する
まず、カウンセリングでは、医師があなたのシミの状態を丁寧に診察します。このとき、シミができた時期や、今までどんなケアをしてきたかなども確認します。また、あなたの肌質や生活習慣についても詳しく聞かれるでしょう。
こういった情報共有は、最適な治療方法を選ぶために大切な情報となります。不安なことや気になることは、この段階で医師に相談しましょう。
レーザー治療を施術を行う
次に、実際のレーザー治療に入ります。治療では、まずメイクを落とし、必要に応じて麻酔クリームを塗ることもあります。その後、シミの状態に合わせて調整されたレーザーを照射します。治療時間は短く、多くの場合10分もあれば終わることがほとんどです。
アフターフォローを受ける
施術後は、医師からの指示に従って、適切なアフターケアを行うことが大切です。保湿や紫外線対策を徹底し、施術部位を刺激しないように注意します。
また、施術後に不安な点があれば、定期的にクリニックで相談や経過観察を受けることもできます。アフターフォローによって、トラブルを予防し、肌をよりきれいな状態に保つことができます。
シミ取りレーザーでシミ治療した後の経過
レーザー治療後の経過について説明します。例えば、Qスイッチヤグレーザーでシミ治療をすると以下のような経過をたどります。
治療当日
レーザー照射後、軟膏を塗って保護テープを貼ります。皮膚の内側は軽い火傷のような状態なので、触らないように注意が必要です。患部以外はメイク可能です。
治療後3~10日目
最初の3日間はヒリヒリする感覚があり、その後、茶色の薄皮ができ始めます。この間は軟膏とテープによる保護を継続します。
治療後11日目以降
保護テープを外すとかさぶたが見られ、2~3週間かけて自然に剥がれます。この時期は、かさぶたを無理に剥がさないことが大切です。
その後
かさぶたが取れて2~4週間後、一時的に色素沈着が現れることがありますが、これは1か月程度で薄くなり始め、3~6か月でほとんど目立たなくなります。
シミ取りレーザー後の注意点
シミ取りレーザー治療後の肌は、とてもデリケートな状態です。特に以下の3つのケアをしっかり行うことで、治療効果を最大限に引き出し、きれいな肌を取り戻すことができます。
洗顔時に刺激を与えない
レーザー治療後の肌は、とても繊細です。その肌の回復のカギを握るのが、実は、普段何気なく行っている洗顔です。
適切な洗顔方法を説明します。まず、洗顔料は泡立てネットなどでしっかりと泡立てましょう。モコモコの泡は肌を優しく包み込み、必要な汚れだけを取り除いてくれます。この泡を使って、指の腹で優しくクルクルと円を描くように洗います。
ここで特に注意したいのが「ゴシゴシ擦らない」ということ。少し汚れが残っているような気がしても、強く擦ってはいけません。治療部位を刺激してしまい、シミが再発したり、新しい色素沈着ができたりする原因になってしまいます。
お湯の温度も大切です。熱すぎるお湯は肌を刺激するので、ぬるま湯を使いましょう。また、シャワーを使う場合は、強い水流を直接患部に当てないように注意が必要です。水圧が強すぎると、刺激となってしまう可能性があります。
洗顔後のタオルドライも要注意です。ここを気を抜いてはいけません。タオルで強く擦ると肌を不用意に刺激してしまうので、清潔なタオルで軽く押さえるように水分を取りましょう。まるで赤ちゃんの肌を扱うような感覚で行うと良いかもしれません。
こうした丁寧な洗顔を続けるのは、少し面倒に感じるかもしれません。しかし、レーザー治療の効果を最大限に引き出し、綺麗な肌を手に入れるためには、とても大切なステップなのです。毎日の洗顔を、治療の一部だと考えて、丁寧に行っていきましょう。
患部を触らない
シミ取りレーザー治療後、気になって患部を触りたくなる気持ちはよく分かりますが、ここはぐっと我慢が必要です。
「ちょっと触るくらいなら大丈夫かな」と思うかもしれません。しかし、軽く触るだけでも肌には刺激になってしまい、新たな色素沈着や赤みの原因になることがあります。
特に、かゆみを感じたり「ちゃんと治っているかな?」と気になったりする時期は要注意。この時期にこそ、触らないことが美しい仕上がりへの近道です。
もし肌の状態が心配になったら、自己判断で触って確認するのではなく、担当医に相談してみましょう。プロの目で状態を確認してもらい、適切なアドバイスをもらうことで、安心して治療に専念できます。
紫外線対策を行う
シミ取りレーザー後の紫外線対策も、治療の成功を左右するポイントです。治療直後の肌は、通常よりもはるかに紫外線に敏感になっています。日焼けのデメリットは、シミの再発や色素沈着の悪化だけでなく、せっかくの治療効果を台無しにしてしまう可能性もあるのです。
紫外線対策には、外出時の日焼け止めが欠かせません。SPF30以上の日焼け止めを選び、必ず塗ってから外出しましょう。また、日焼け止めの効果は時間とともに弱まるので、SPF30の日焼け止めなら2〜3時間おきの塗り直しも忘れずに行います。
次に、物理的な紫外線カットも不可欠です。広めのつばがある帽子や日傘を使って、直射日光から肌を守りましょう。特に顔や首は日焼けしやすい部分なので、しっかり覆うことが大切です。
可能であれば、紫外線が最も強くなるといわれる10時から14時までの外出は控えめにすることをおすすめします。どうしても外出が必要な場合は、日陰を歩くなど、少しでも紫外線を避ける工夫をしてください。
このように、紫外線対策は手間のかかる作業に感じるかもしれません。しかし、せっかくの治療効果を最大限に引き出し、美しい肌を手に入れるために、とても大切な過程なのです。
シミ取りレーザーでよくある質問
シミ取りレーザーについて、皆さんから多く寄せられる疑問を紹介します。
シミ取りレーザー後かさぶたにならない・黒いままなのは失敗ですか
これは、前述の通り、必ずしも失敗ではありません。シミ取りレーザーの効果や経過は、使用するレーザーの種類や出力設定、シミの種類などによっても異なります。
特に低出力のレーザーでは、かさぶたにならないことはよくあることです。また、レーザー後のかさぶたは、ケガのあとにできる通常のかさぶたとは違うため、かさぶたができていても気づかないときもあるかもしれません。
シミ取りレーザー後の色素沈着は消えますか
レーザー治療後に現れる色素沈着は、「炎症後色素沈着」と呼ばれるもので、一時的な症状です。個人差はあるものの、多くの場合は3か月ほどで薄くなるため、しばらく様子を見ることが必要です。
ただし、気になる場合はクリニックの医師に相談して内服薬や外用薬を処方してもらうのも、ひとつの手です。また、日頃の紫外線対策や適切なスキンケアを行い、肌に負担をかけないことも忘れないようにしてください。
シミ取りレーザー後のかさぶたが取れるのに何日かかりますか
通常は治療後2~3週間程度でかさぶたが自然に剥がれ落ちます。このとき切なのは、かさぶたを無理に剥がさないことです。かさぶたの下では新しい肌が形成されているため、自然に剥がれるのを待つことで、綺麗な肌に仕上がります。
かさぶたが取れるまでの期間は、レーザーの種類や出力、そして個人の肌質によっても変わってきますので、焦らずに経過を見守ることが大切です。
大阪梅田のシミ取りレーザーなら梅田すずらんクリニックにご相談を
シミ取りレーザー治療を受けたものの、「かさぶたができない」「シミが黒いまま」…予想していた経過と違って不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
実は、このようなご心配の声は珍しくありません。これまでご説明してきたように、レーザー治療後の経過は人それぞれ。かさぶたができない場合でも、それは必ずしも治療が失敗というわけではないのです。
シミの種類や深さ、使用するレーザーの種類によっても、回復の過程は異なってきます。また、治療後のケアも大切です。特に洗顔時の優しい手当てや、しっかりとした紫外線対策が、美しい仕上がりへの近道となります。
そんな繊細なレーザー治療だからこそ、経過について相談できる信頼できるクリニック選びは重要です。大阪・梅田でシミ取りレーザー治療をお考えの方、また治療後の経過について不安をお持ちの方は、ぜひ 梅田すずらんクリニック へお越しください。あなたの一歩を全力でサポートいたします。