しみ・そばかす・肝斑|美容コラム

2024年3月26日更新日:2024年4月12日

Qスイッチヤグレーザーとは?効果・ダウンタイム・通う頻度などを解説

qスイッチヤグレーザーとは

Qスイッチヤグレーザーがシミや肝斑の改善に効果的と聞いたものの、自分に合っているかどうかがわからず悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

肝斑やシミ、タトゥーなど、対象に応じて適切なレーザーを選ぶ必要があります。そこで今回は、Qスイッチヤグレーザーの仕組みや効果、他のレーザーとの違い、ダウンタイム、通う頻度などについて詳しく解説します。

Qスイッチヤグレーザーとは

Qスイッチヤグレーザー(Q-switched YAG laser)は、色素を除去するために使用する医療レーザー機器です。特定の波長のレーザー光を使用して、シミ・ほくろ・そばかす・あざ・タトゥーなどの色素異常を効果的に取り除くことができます。

Qスイッチヤグレーザーは、532nmと1064nmの2種類のレーザー光を使い分けることで、異なる深さや色素へのアプローチが可能です。532nmは比較的浅い層の色素に、1064nmは深層の色素に対して作用します。

また、色素のみを選択的に破壊できるため、周囲の正常な皮膚を傷つけることがありません。ただし、施術後に赤みや痛みなどの副作用が現れる場合があります。Qスイッチヤグレーザーと、その他のレーザーの違いについて詳しく見ていきましょう。

ヤグレーザーとの違い

Qスイッチヤグレーザーとヤグレーザーの違いは、Qスイッチが付属しているかどうかです。Qスイッチは、レーザーが一定のレベルに達してから照射する仕組みです。これにより、強いパルス光を照射できます。つまり、Qスイッチヤグレーザーはヤグレーザーの一種であり、短時間でより強いレーザー光を照射できる機器です。

ピコレーザーとの違い

ピコレーザーは、レーザーを非常に短い時間で照射できる医療レーザー機器です。Qスイッチヤグレーザーが10億分の1秒だけ照射するのに対し、ピコレーザーはさらに短い1兆分の1秒のみ照射します。そのため、肌へのダメージをより大きく抑えつつ、シミやくすみ、肝斑などの改善が期待できます。

ルビーレーザーとの違い

ルビーレーザーは、メラニンに対する高い吸収率を持つ波長694nmの医療レーザー機器です。酸化ヘモグロビンに吸収されにくいため、血管や周りの皮膚へのダメージを抑えることができます。

一方、QスイッチヤグレーザーはQスイッチの仕組みによって、短いパルス幅でエネルギーを照射し、周りの肌へのダメージを抑えます。どちらも肌への負担が少ない医療レーザー機器です。

Qスイッチヤグレーザーの効果

qスイッチヤグレーザーとは

Qスイッチヤグレーザーは、シミやくすみ、肝斑だけではなく、毛穴の引き締めやタトゥー除去などにも効果が期待できます。それぞれの効果について詳しく見ていきましょう。

シミ・くすみの改善

シミやくすみは、紫外線や摩擦などのダメージによって過剰に生成されたメラニンが肌に沈着したものです。若い頃はシミやくすみがなくても、加齢とともにターンオーバーの周期が遅れ、メラニンを排出しきれなくなって表皮に色素が沈着します。

Qスイッチヤグレーザーは、シミやくすみなどの改善が期待できます。2種類の波長を使い分けることで、肌の深層部から浅い部分まで広範囲にわたる色素異常に対応が可能です。Qスイッチヤグレーザーを照射すると、メラニンが破壊され、色調が薄くなります。

肝斑の改善

肝斑は、原因やメカニズムは完全には解明されていないものの、女性ホルモンが関与しているといわれている色素斑です。左右対称に境界が不明瞭な色素斑が現れます。肝斑はシミやくすみと同じくメラニンが肌に沈着しているため、医療レーザーで改善が期待できるはずですが、従来のレーザーでは肝斑が悪化するケースがありました。

Qスイッチヤグレーザーであれば低出力のレーザーを照射し、肌への負担を最小限に抑えながら色素を少しずつ破壊し、肝斑を薄くすることが可能です。

毛穴の引き締め

毛穴は、皮脂や角質が詰まることで広がったり目立つようになったりすることがあります。特に鼻や小鼻周りなど、皮脂の分泌が多い部位に毛穴の開きがみられます。

Qスイッチヤグレーザーは、毛穴の引き締めに効果的なレーザー治療のひとつです。肌の奥深くにある真皮層に熱を与えることで、コラーゲンの生成が促され肌のハリとともに、毛穴が引き締まります。

タトゥーの除去

タトゥーは、皮膚に色素を注入して模様や文字を作る技術です。従来は手術によるタトゥー除去が行われていましたが、Qスイッチヤグレーザーの登場により、肌への負担を抑えつつタトゥーの色を薄くできるようになりました。

2種類の波長を使い分けることで、タトゥーの色を効率的に除去できます。532nmの波長は、赤系のインクに対して効果的です。赤やオレンジのタトゥーインクに吸収されて色素を破壊します。1064nmの波長は、黒や青のインクに対して効果的です。

メスを使用しないため傷跡が残りにくく、比較的少ない回数の施術で効果が期待できます。

Qスイッチヤグレーザーの施術の流れ

qスイッチヤグレーザーとは

Qスイッチヤグレーザーによる施術は、次の流れで行います。

診察・カウンセリング

まず、医師が肌の状態を詳しく診察します。肌の健康状態や治療の必要性を確認し、来院者様の希望や懸念などを聞きつつ治療方針について詳しく説明します。来院者様は、不明点や疑問点があれば、カウンセリングの段階で解消することが大切です。

照射プランを立てる

医師は、来院者の状態や要望に基づいて、最適と考えられる照射プランを立案します。シミや肝斑の範囲、色素の濃度などによって、照射回数が異なります。また、Qスイッチヤグレーザーよりも他の治療法の方が有効な場合は、そのように提案を受けるでしょう。

照射

施術当日、梅田すずらんクリニックでは、医師がQスイッチヤグレーザーを照射します。照射の際には、痛みを軽減するために冷却装置やジェルを使用することがあります。

アフターケア

施術後は、照射箇所が一時的に赤く変色することがありますが、通常は数日から1週間程度で改善するため、日常生活に大きな影響はありません。また、痛みや違和感を軽減するために必要に応じて保湿やクーリングを行います。

Qスイッチヤグレーザーの施術を受ける頻度

Qスイッチヤグレーザーの施術の頻度や回数は、症状や肌の状態によって異なりますが、通常は3~4週間に1回のペースで施術を行います。照射部位には少なからずダメージが及ぶため、このように一定期間を空けて照射する必要があります。

初回の治療で毛穴の引き締まりやシミの改善を実感できる方もいますが、肝斑などは3~4回目から実感できる方が多いでしょう。

Qスイッチヤグレーザーのダウンタイム

qスイッチヤグレーザー ダウンタイム

照射後は、一時的に赤みやヒリヒリ感があるかもしれませんが、通常30分ほどで改善します。また、医師の判断のもとで保護テープを貼る場合があります。保護テープ以外の部分は施術直後より、メイクが可能です。

1~2日程度で茶色の薄皮が形成され始め徐々にかさぶたになり、1~2週間程度で自然に剥がれ落ちます。レーザー照射部位は、この段階からメイクが可能です。

術後1ヶ月程度で照射箇所が再び濃くなることがあり、これを「二次性色素沈着(炎症後色素沈着)」といいます。3~6ヶ月程度かけて少しずつ薄くなっていきますが、その間に気になる場合は保護テープやガーゼなどで隠しましょう。

医師の指示に従い、適切なアフターケアを行うことで、Qスイッチヤグレーザーの効果を実感しやすくなるとともにダウンタイムが余計に長くなる事態を防ぐことができます。

Qスイッチヤグレーザーの副作用

qスイッチヤグレーザー 副作用

Qスイッチヤグレーザーの施術後には、次のような副作用が現れることがあります。

  • 赤み
  • ほてり
  • かゆみ
  • 痛み
  • 乾燥

副作用の有無や現れ方には、個人差があります。時間の経過とともに、自然に改善することがほとんどです。もし、強い痛みや激しいかゆみなど、異常と言える症状が現れた場合は医師に相談しましょう。

Qスイッチヤグレーザーの施術後の注意点

qスイッチヤグレーザー 注意点

Qスイッチヤグレーザーの施術後は、医師の指示に従って行動することが大切です。間違った行動は、ダウンタイムが長引くばかりかシミやくすみが悪化する原因になりかねません。Qスイッチヤグレーザーの施術を受けた後は、次の注意点を守りましょう。

保護シールを自己判断で剥がさない

レーザー照射後、医師の判断のもとで保護シールを貼ることがあります。保護シールはレーザーを照射した皮膚を外部刺激から守り、治癒を助ける役割を果たします。保護シールは自己判断で剥がさず、医師の指示に従って適切なタイミングで剥がしましょう。

保護シールを貼る期間には個人差がありますが、一般的なシミであれば10~14日程度です。肌の状態によっては6ヶ月ほど保護シールを貼るケースもあります。保護シールの内側に浸出液が貯まることもありますが、異常な反応ではありません。ただし、保護シールの中から浸出液が大量に漏れ出る場合は医師に相談しましょう。

また、交換する際は清潔な水で濡らしながらゆっくり剥がすことをおすすめします。急いで強く剥がすと皮膚に負担がかかります。

肌の刺激を避ける

施術後、普段通りのスキンケアができるようになるまでには、数日かかることがあります。かさぶたができるまでは、肌への刺激を避けましょう。かさぶたは皮膚が元の状態に戻るための過程であり、無理に剥がすと皮膚にダメージを与える可能性があります。洗顔の際は洗顔料を使用せず、ぬるま湯で軽く洗う程度に留めてください。

かさぶたが自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。また、かさぶたが取れた後も肌に刺激を与えないよう、刺激は避けるよう心がけてください。

肌をかいたりこすったりするのはもちろん、スクラブ成分入りや刺激の強い洗顔料の使用も控えることが大切です。また、ピーリング効果のある薬品も塗らないようにしましょう。

紫外線対策を徹底する

紫外線を浴びることで再び色素沈着が生じ、レーザー治療で薄くなったシミや肝斑などが再び濃くなる可能性があります。これは、紫外線が肌のメラニンの生成を促進するためです。

紫外線による色素沈着を防ぐために、施術後も紫外線から肌を保護することが重要です。

日傘・帽子・アームカバー・サングラス・日焼け止めなど、さまざまなアイテムで紫外線を徹底的にカットしましょう。日焼け止めは汗で流れ落ちるため、2~3時間に1回は重ね塗りすることが大切です。

処方された薬を正しく使用する

処方された痛み止めや塗り薬の使用量は、医師の指示に従って正確に守る必要があります。多量に使用したからといって効果が高まるわけではなく、むしろ摩擦によって肌への負担になりかねません。

薬の効果が発揮されるのは、使用頻度や使用方法を守った場合に限ります。また、施術後1ヶ月程度で二次性色素沈着が現れた場合も、塗り薬の量を増やしても効果はありません。処方された薬を正しく使用することが、ダウンタイムを余計に延長させず、早く元の状態に戻す方法であることを覚えておきましょう。

Qスイッチヤグレーザーを受けられない人

qスイッチヤグレーザーとは

次に該当する方は、Qスイッチヤグレーザーによる施術を受けることができません。

  • 糖尿病や膠原病の方
  • 心臓疾患のある方
  • 肌が極めて刺激に敏感な方
  • ケロイド体質の方
  • アトピー性皮膚炎やアレルギー体質の方
  • 強い日焼けをしている状態の方
  • これから日焼けを予定している方
  • 日光アレルギー(日光過敏症)の方
  • 金の糸を入れている方(リフトアップ用)
  • 妊娠の可能性のある方や妊娠中の方

また、上記に該当しない方でも、実際に診察を受けた結果、Qスイッチヤグレーザーによる施術ができないと判断される場合があります。

Qスイッチヤグレーザーのよくある質問

qスイッチヤグレーザーとは

Qスイッチヤグレーザーの痛みはどれぐらい?

施術時の痛みは個人差がありますが、一般的にはゴムで軽く弾く程度の痛みを感じます。通常は痛みは軽く、麻酔クリームを使用することで痛みを軽減することも可能です。

Qスイッチヤグレーザーと他の施術は併用できる?

他の施術との併用が可能かどうかについては、症状や医師の判断によって異なります。梅田すずらんクリニックでは、シミをより効果的に改善するために有効成分を導入するエレクトロポレーションの併用をご提案する場合があります。

Q.どこのクリニックで受けても効果は同じ?

医師の技術によって、効果に違いが出る場合があります。また、Qスイッチヤグレーザーの使用が適していないにもかかわらず、レーザーを照射すると症状が悪化することもあります。このような意味では、どこのクリニックで受けても効果が同じとはいえません。

シミの治療は、シミの種類・深さ・潜在性の肝斑の見極めなどが重要です。実績が豊富で信頼できる皮膚科医の診察を受けることが、シミやくすみ、肝斑などの悩みの解消につながります。

Qスイッチヤグレーザーの施術時間はどれぐらい?

施術時間は施術する箇所や広さによって異なりますが、一般的には5〜15分程度です。ただし、待ち時間や診察時間、アフターケアの時間などもあるため、1時間程度は見込むとよいでしょう。

Qスイッチヤグレーザーは信頼できるクリニックで受けよう

Qスイッチヤグレーザーの効果や安全性は、医師の専門知識や経験に影響されます。信頼できる美容皮膚科を選ぶことで、適切な治療を受けることができます。

梅田すずらんクリニックは、「全顔シミ取り」を行っております。エリア制限や個数制限はありません。大きなシミから小さなシミまで、一切の追加料金なく照射できます。当院では、経験豊富な医師が個々の来院者様の症状や治療のご希望を踏まえ、最適と考えられる治療プランをご提案しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。

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