2024年3月16日更新日:2024年4月12日
白玉点滴の効果は要チェック!美白だけじゃないメリットを徹底解説!
「歳のせいかしら、最近どうも疲れやすいし、お酒も残りやすくなったような…」
以前の自分と比べて、疲れやすさ・慢性的な疲労感・肌トーンの低下などの変化を感じることはありませんか?
美白効果が期待できる「白玉点滴」ですが、実は白玉点滴には、もっとたくさんの作用があるんです。
このコラムでは、白玉点滴に期待できる効果・副作用や、メリット・デメリットまで徹底解説します。白玉点滴に関してよくある質問にも、バンバンお答えしていきます。
白玉点滴に期待できる効果を知りたい方、疲れやすさや飲酒後の調子の悪さが気になりはじめた方は、ぜひ参考になさってくださいね。
目次
白玉点滴とはどんな美容治療?
白玉点滴の主成分は「グルタチオン」という、アミノ酸の化合物です。グルタミン酸・システイン・グリシンが結合してグルタチオンを構成しています。
グルタチオンは、体の細胞内に存在する物質です。
グルタチオンは、一般的な医療でも使用される薬剤で、注射用グルタチオンは以下のような症状の治療に用いられます。
- 薬物中毒・アセトン血性嘔吐症(自家中毒、周期性嘔吐症)
- 慢性肝疾患の肝機能の改善
- 湿疹・皮膚炎・じんま疹・リール黒皮症
- 角膜損傷の治癒促進
- 放射線療法による白血球減少症・放射線宿酔・口腔粘膜の炎症
- 妊娠悪阻・妊娠高血圧症候群
- 肝斑・炎症後の色素沈着
グルタチオンは多様な症状の治療に処方される薬剤で、妊娠中にも使用できる薬だということがわかります。
美容医療においては、グルタチオンに期待できる肝斑・色素沈着の改善を目的として「白玉点滴」の施術を行っています。
白玉点滴の効果として期待できること
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、生来人間の体内に存在する物質ですが、20代以降は加齢とともに減少していきます。
減少したグルタチオンを、白玉点滴で補うことによって、以下のような効果が期待できます。
- 強力な抗酸化作用
- 免疫力の強化
- シミを薄くし予防する
- 肝臓の解毒作用をサポート
- 慢性疲労の軽減
順番に解説します。
強力な抗酸化作用
グルタチオンは、強力な抗酸化作用を持ちます。抗酸化作用によって、活性酸素の還元が可能です。
広い意味で活性酸素に含まれる過酸化脂質は、周りのタンパク質を損傷させることがわかっています。
過酸化脂質・過酸化水素水などを含む活性酸素は体に悪影響を与えるため、グルタチオンの強力な抗酸化・還元作用が皮膚の細胞の変性を食い止めるのに役立ちます。
免疫力の強化
人体の免疫には白血球をはじめとし、さまざまな免疫細胞が関係しています。
グルタチオンは免疫細胞の中で、リンパ球の増殖能力を向上させたり、ナチュラルキラー細胞を活性化させたりして、免疫機能を向上させます。
白玉点滴によってグルタチオンを補うと、免疫力の強化が期待できるのです。
シミを薄くし予防する
老人斑とも呼ばれる一般的なシミには、過酸化脂質が関係しています。体内の過酸化脂質が、シミの原因となるメラニンの生成過程に関わると、より色の濃いメラニンが生成されるのです。
色の濃いメラニンによってできたシミがある部分の表皮は、ターンオーバーが遅れることも観察されています。過酸化脂質が、シミに悪循環を引き起こすのです。
また、活性酸素はメラニンを生成するメラノサイト細胞の細胞内に、過酸化脂質を蓄積させることによって、濃いシミの生成に関与します。
白玉点滴は、グルタチオンの持つ強い抗酸化作用によって、濃いシミが形成される過程を抑制するため、シミの予防につながります。
また、グルタチオンは活性酸素を還元させるため、メラニンの生成量を減少させたり、シミを薄くしたりする効果も期待できます。
肝臓の解毒作用をサポート
肝臓は体内の有害物質を無毒化する、つまり解毒作用を持つ臓器です。
代表的なものは、アルコールを分解すると発生する、アセトアルデヒドの無毒化です。肝臓の解毒作用を上回る量のお酒を飲むと、アセトアルデヒドの無毒化が追いつかず、急性アルコール中毒を起こしたり、二日酔いになったりします。
グルタチオンは、いろいろな毒物・薬物に結合する物質です。毒物とグルタチオンの結合を「グルタチオン抱合(ほうごう)」と呼びます。
グルタチオン抱合によって結合された有害物質は、細胞から排出され細胞内に戻ることができないしくみになっており、体外へと排泄されるのです。
このように白玉点滴でグルタチオンを補うと、肝臓の解毒作用のサポート効果が期待できます。
慢性疲労の軽減
グルタチオンには、ヒスタミンの放出を抑制する作用があります。ヒスタミンは炎症を起こし、だるさや疲労感の原因となる物質です。
また、肝機能が低下することで、慢性的な疲労感に悩まされることもあります。
白玉点滴でグルタチオンを補給し、体内の炎症を抑えたり、肝機能を強化したりすると、慢性疲労の軽減に効果が期待できるでしょう。
ただし、強い疲労感がある場合や、長く疲労感が続いている場合は、内科を受診することをおすすめします。とれない疲労感には、健康上の問題が存在する可能性があるため、まずは病気が潜んでいないか確認しましょう。
白玉点滴の効果はいつ現れる?
白玉点滴に期待できる効果のうち、二日酔いや疲労回復などは、最初の施術直後から実感できます。しかし、効果の感じ方には、個人差があります。
白玉点滴は、主成分のグルタチオンが血流にのって、体の細胞に届いてから効果が期待できる治療法です。
多くの場合、施術から数日で効果が現れますが、美白効果を実感するには、継続して白玉点滴の施術を受ける必要があります。
美白・美肌効果を求めるなら、5~10回程度の施術回数が目安です。美白効果の現れ方にも個人差があるため、クリニックで医師と相談して回数を検討しましょう。
白玉点滴の効果を持続させるための施術頻度
白玉点滴の効果を持続させるために、おすすめの施術頻度は、最初の2か月は週1回、3か月目からは月1回の施術です。
体内のグルタチオン量は加齢によって減少しますが、免疫力が低下している人や慢性疲労を抱えている人は、グルタチオンの量が平均より少ないという報告があります。
そこで、白玉点滴で最初の2か月は週1回のペースでしっかりとグルタチオンを補給し、体内のグルタチオン量を安定させてから、施術頻度を落とすと効果的です。
白玉点滴で起こり得る副作用
白玉点滴では、以下のような副作用を生じることがあります。
- 発疹
- 食欲不振
- 悪心・嘔吐
- 頭痛・めまい
- アレルギー反応
- 注射部位の痛み・赤み・皮下出血など
副作用は体質にもよるため、点滴中に違和感を感じたら、すぐにスタッフに伝えましょう。
白玉点滴のメリット
白玉点滴には、以下のようなメリットがあります。
- 全身の美白効果が期待できる
- アンチエイジングに役立つ
- 副作用が少ない
- 施術時間が短い
- 他の施術と同日実施できる
ひとつずつ、解説します。
全身の美白効果が期待できる
白玉点滴の主成分であるグルタチオンは、血流によって全身に運ばれます。
レーザートーニングやIPL光治療などの美容法では、施術部位の美白効果しか期待できませんが、白玉点滴であれば、全身の美白効果が期待できるというメリットがあります。
色素沈着が気になっていても、他人に見られたくない体の部位ってありませんか?
白玉点滴を継続することで、全身の美白効果が期待できます。
アンチエイジングに役立つ
老化に関する研究で、細胞や組織の酸化がエイジングに関係している点が、明らかになっています。
酸化物質を還元させるグルタチオンは、まさに、アンチエイジングにうってつけの治療法といえます。
また、多くの老年病にフリーラジカルが関係しているという研究結果からも、白玉点滴でグルタチオンを補うことは理にかなったアンチエイジング法です。
フリーラジカルとは、化学的に不安定な分子のことです。
簡単に説明すると、物質を構成する分子は、原子核と電子が結合した状態です。通常、2つの電子が分子中に対(つい)となって存在しますが、原子や分子が対を持たない場合があります。対を持たない原子・電子を「不対電子」といい、フリーラジカルと呼びます。
グルタチオンは、不安定なフリーラジカルと結合し、体内の分子を安定させます。
副作用が少ない
グルタチオンが主成分の白玉点滴は、副作用が少ない点もメリットのひとつです。
グルタチオンは、体の細胞内に存在するアミノ酸であり、錠剤・注射・点滴などの方法で、さまざまな疾患の治療に使用されています。
施術時間が短い
グルタチオンの使用量や、点滴を落とす速度にもよりますが、梅田すずらんクリニックでは15〜20分程度の施術時間です。
他の施術と同日実施できる
白玉点滴は、さまざまな美容施術と同日実施できるというメリットもあります。
当院では、以下の施術をセットにして、お得に同時施術が受けられるメニューをご用意しています。
- 白玉点滴+ハイフ
- 白玉点滴+ハイフ+エレクトロポレーション
- 白玉点滴+ハイフ+ボトックス注射
- 白玉点滴+ハイドラフェイシャル+エレクトロポレーション
施術を受けようとお考えのクリニックで、どのような施術が同日実施可能かは、それぞれのクリニックにご確認ください。
白玉点滴のデメリット
メリットに比べてデメリットが少ない点が、白玉点滴の魅力ですが、以下のようなデメリットがあります。
- 点滴の際に血管痛・気分不良を感じることがある
- 効果がないと感じることがある
それぞれ、紹介します。
点滴の際に血管痛・気分不良を感じることがある
白玉点滴の1つ目のデメリットは、点滴の際に血管痛・気分不良を感じる可能性がある点です。
点滴の針を刺すときに、痛みがあったり、体質によっては血管痛を感じたりします。血管痛は、白玉点滴特有のものではなく、さまざまな点滴で起こり得る症状です。
また、点滴を静脈に刺して薬剤を注入するため、血圧・心拍数が変動して気分不良を感じる場合もあります。点滴中の動悸がつらい場合はスタッフに伝えて、点滴を落とす速度をゆっくりにしてもらうと楽になります。
効果がないと感じることがある
白玉点滴の2つ目のデメリットは、効果がないと感じる可能性がある点です。
白玉点滴は、二日酔いの解消・疲労回復などの効果は施術後に実感しやすいですが、美白・抗酸化作用・アンチエイジングなどについては即効性がないため、効果を実感しづらくなります。
気になるシミの治療に即効性を求める場合は、レーザー治療でのシミ取りがおすすめです。
白玉点滴を継続していくうちに、美白効果が期待できます。また、実感しづらいですが、免疫力アップ・抗酸化作用・アンチエイジングの働きも体内で促進されているので、しばらく継続するのがおすすめです。
白玉点滴の効果はやめるとどうなる?
白玉点滴をやめると、体内のグルタチオン量は徐々に元に戻ります。
点滴を継続していたときにはあまり気づかなかった、メラニンの生成抑制作用がなくなり、薄くなっていたメラニンの色が戻ります。
白玉点滴をやめたからといって、急激に効果がなくなるわけではありませんが、グルタチオンの減少とともに効果はなくなるでしょう。
白玉点滴をやりすぎるとどうなる?
白玉点滴をやりすぎても、特に大きな健康上の問題は報告されていません。
グルタチオンは体内に存在し、必要に応じて結合している3つのアミノ酸(グルタミン酸・システイン・グリシン)が分かれて、体内で働きます。
白玉点滴で白髪が増える?
白玉点滴で白髪が増えるという、症例は報告されていません。
グルタチオンのメラニンの色を薄くするという作用から、髪の毛の色素も薄くなるのではないかといわれるようですが、科学的根拠は認められていないため、過度に気にする必要はないでしょう。
白玉点滴と白玉注射はどう違う?
白玉点滴と白玉注射の違いは、グルタチオンの薬剤を点滴で注入するか、注射器で注入するかです。
注射より点滴のほうが、一度に多量のグルタチオンを注入できます。
他方、白玉注射は数分で施術が終わるため、気軽に施術が受けられるというメリットもあります。
有効成分の量で選ぶなら白玉点滴、施術時間の短さで選ぶなら白玉注射がおすすめです。
白玉点滴と白雪点滴はどう違う?
「白玉点滴」は、グルタチオンを主成分とする薬剤を使用します。
「白雪点滴」は、とある美容外科クリニックの独自メニューです。白雪点滴にはグルタチオン・αリポ酸・ビタミンBなどが配合されています。
白玉点滴も、クリニックによってグルタチオン以外の成分を配合している場合があるので、各クリニックのホームページなどで確認しておくとよいでしょう。
梅田すずらんクリニックでは、高濃度グルタチオン点滴の「白玉点滴」に加え「美肌点滴」「美肌美白プレミアム点滴」をご用意しています。
「美容点滴メニュー」のページをご参照ください。
白玉点滴の施術が受けられないケース
以下のようなケースは、白玉点滴の施術を受けられない場合があります。
- 授乳中
- G6PD欠乏症
- 重度の腎障害
- ワクチン接種の前後1週間
- グルタチオン製剤によるアレルギー反応の既往がある
治療中の疾患や内服中の薬がある場合は、医師に相談します。また、妊娠中の白玉点滴については、医師の判断により施術を控えることもあります。
白玉点滴はこんな方におすすめ
白玉点滴は、以下のような方におすすめの施術です。
- 顔だけでなく全身を美白にしたい
- 肌をキレイにしたい
- 肌のアンチエイジングに取り組みたい
- シミ・くすみが気になる
- 免疫力を高めたい
- 二日酔いを早く治したい
加齢による変化が気になる方は、アンチエイジング効果が期待できる白玉点滴を試してくださいね。
白玉注射に関してよくある質問
ここでは白玉点滴に関してよくある、以下の質問にお答えします。
- 点滴の施術後の生活に制限はありますか?
- もともと地黒でも効果を感じられますか?
- 白玉点滴をしたら献血・輸血はできませんか?
- グルタチオンをサプリメントで摂るのと点滴ではどちらが効果的ですか?
- 白玉点滴をやめたら太りますか?
順に取り上げます。
点滴の施術後の生活に制限はありますか?
特に日常生活に制限はありません。
初めて白玉点滴をされた場合は、当日は活動量を控えめにし、体調の変化に注意します。ごく稀に、アレルギー反応が出る場合があります。アレルギー反応が出た場合は、施術を受けたクリニックを受診してください。
もともと地黒でも効果を感じられますか?
はい。
グルタチオンはメラニンの生成を抑制し、メラニンの色を薄くする働きがあるため、肌が地黒の場合でも効果が期待できます。
施術を継続し、トーンアップした肌を手に入れてください。
白玉点滴をしたら献血・輸血はできませんか?
献血が可能かどうかは、献血当日の体調も合わせ、献血会場の医師に最終判断が任されています。
保険治療のグルタチオン(消化器用薬剤・肝疾患治療薬)は前日までの使用の場合、献血が可能ですが、白玉点滴は高濃度のグルタチオンを注入するため、施術から日数が経っていなければ、医師の判断により献血できない可能性があります。
万が一、輸血が必要な状況が生じた場合、白玉点滴の施術が原因で輸血ができなくなることはありません。
グルタチオンをサプリメントで摂るのと点滴ではどちらが効果的ですか?
グルタチオンの吸収効率を、サプリメントと点滴で比較すると、効率的なのは点滴です。
つまり、サプリメントよりも、点滴のほうが効果的という結論です。
白玉点滴をやめたら太りますか?
白玉点滴を中止することと、太ることの関連性は、低いと考えられています。
白玉点滴の施術後に、食欲不振の症状を認める場合があり、食事量が減ることがあります。白玉点滴を中止すると食欲不振が解消され、食事量が戻り、体重の増加につながる可能性があるかもしれません。
白玉点滴後の食欲不振は、一時的で数時間で消失するため、白玉点滴をやめたことと体重増加を関連付けるのは、現実的ではありません。
白玉点滴を試すなら梅田すずらんクリニックへ
このコラムでは、白玉点滴に期待できる効果・副作用から、メリット・デメリットまでを解説しました。
美白効果だけでなく、免疫アップやアンチエイジングが期待できる、グルタチオンの魅力についての理解が深まりましたね。
肌のトーン・疲れやすさ・お酒の残りやすさが気になっているなら、白玉点滴を試してみるのはいかがでしょうか?
ぜひ、梅田すずらんクリニックにご相談ください。「白玉点滴」を含め、あなたに合う美容点滴のメニューをご用意してお待ちしています。