2024年6月17日

ADMとシミの見分け方はある?治療方法や予防方法を詳しく解説

adm シミ 見分け方

アザの種類のひとつである後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)は、発症時期や発生部位、色調などに他のシミとは異なる特徴が見られます。

この記事では、ADMと他のシミとを見分ける方法について詳しく解説します。通常のシミと思って治療してもなかなか改善しない場合、それがADMであることが判明することもあります。

最終的な診断は医師に任せるべきですが、この記事を参考にして、自分自身でADMと他のシミを区別する基本的な知識を身につけましょう。

ADM・シミの理解を通して、あなたの肌の健康管理に役立ててください。

ADMとは

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ADMとは「後天性真皮メラノサイトーシス(Acquired Dermal Melanocytosis)」のことで、両頬に最も多く見られるアザの一種です。ADMは褐色やグレー、青色をしており、シミに似た斑点が集まったような形であらわれます。

老人性色素斑や肝斑、そばかすなどのいわゆる「シミ」は、皮膚の浅い部分である表皮にメラニン色素が沈着した状態ですが、ADMはメラニン色素が皮膚の深い部分である真皮において増えています。

ADMがくすんだ色をしているのは、皮膚の部分に色素が見られるためです。その他のシミは皮膚の表層にあるため、茶褐色など明るい色調を示します。

ADMは、IPL光治療が効かないことで発見されることもよくあります。そばかすなどとしてIPL光治療を繰り返し行ったものの、症状が改善しないためADMだと判明するのです。

ADMは10代後半〜30代前半の女性に多く見られ、ここから「後天性」真皮メラノサイトーシスと呼ばれています。

ADMとシミの見分け方

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シミには大きく分けて老人性色素斑、肝斑、そばかすがあります。これらのシミの特徴とADMとの見分け方について解説します。

老人性色素斑

老人性色素斑とは、別名「日光性色素斑」とも呼ばれるシミの一種で、いわゆる「シミ」といえばこの老人性色素斑を指すことが多いです。

40歳頃から見られるようになり、日光に当たって発生します。そのため、日光の当たりやすい頬などの部位に好発するほか、手の甲や背中の上部などにも生じます。

サイズは数ミリ程度の小さいものから数センチ程度の大きなものまであり、痛みやかゆみなどの症状はありませんが、放置していると盛り上がってイボになるケースもあるため、早めの対策が必要です。

ADMとの見分け方のひとつに色調があります。老人性色素斑は皮膚の浅い部分にでき、茶色い色を呈しますが、ADMは皮膚のより深い部分に発生するためグレーや青みがかった色をしています。

また、発症年齢も異なり、老人性色素斑は40歳頃からあらわれるのに対し、ADMは20代後半などより若い年代から目立ち始めます。

さらに、ADMは頬に比較的小さな斑点が集まるようにしてできるのも判別のポイントです。ただし、ADMと老人性色素斑が混在してあらわれるケースもあるため、シミのひとつひとつを慎重に見極める必要があります。

肝斑

肝斑とは、女性ホルモンの乱れや紫外線、過度なマッサージなどによる物理的な刺激によって発生するシミで、30〜40歳代の女性によく見られます。妊娠やピルの服用により発生する場合もあります。

頬骨あたりに左右対称にあらわれ、もやもやとして輪郭のはっきりしない、薄茶色のシミであるのが肝斑の特徴です。60歳を過ぎると発症することはほとんどなくなり、それまでにできていたシミも自然治癒することがあります。

ADMとの見分け方は老人性色素斑と同じく、色調や発症年齢が挙げられます。肝斑は茶色系の色をしており30〜40代に発症しますが、ADMはグレーや青みがかった色で20代頃から見られるようになるため、これらを考慮すれば見分けられるでしょう。ただし、両者が混在しているケースもあるため注意を要します。

シミ取りレーザーと肝斑については、関連記事があるのでそちらをご覧ください。

そばかす

そばかす(雀卵斑)とは、遺伝性と考えられているシミの一種で、幼少期からあらわれ、薄茶色の小さなシミが鼻と両頬を中心に見られます。顔以外にもデコルテや肩、首など紫外線を浴びやすい部分にできやすいです。

遺伝的要因が強いため、そばかすができる人は親や家族にもそばかすが見られることが多いです。

ADMとの見分け方は、やはり色調・発症年齢が手がかりとなります。そばかすは幼少期から薄茶色のシミが発生するのに対して、ADMは20歳頃など大人になってからグレー〜青色の斑点があらわれるという違いがあります。

ADMの治療方法

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ADMは、レーザー治療が効果的です。他のシミのように光治療やトーニングでは改善されません。ADMは皮膚の深い層である真皮にできるため、レーザー以外の方法では十分な効果が得られないのです。

ADMに対するレーザー治療は、一度だけの照射では完全に消せないため、複数回の施術が必要です。

梅田すずらんクリニックでは「QスイッチYAGレーザー」による施術を行います。QスイッチYAGレーザーは、メラニンが沈着している深さに合わせて532nm・1,064nmの2つの波長を切り替え、表皮から真皮まで幅広い層にアプローチします。

短い波長である532nmは、皮膚の浅い層(表皮)をターゲットとするのに対して、長い波長の1,064nmは皮膚の深い深い層(真皮)に到達し、ADMなどのアザを治療することが可能です。

QスイッチYAGレーザーでADMの治療ができるといっても担当医の技術が求められ、適切にパワーを調整しながら照射数を決めないと色ムラができたり、炎症後色素沈着が長引いたりすることがあります。

基本的にADMの治療には、複数回の施術が必要です。メラニン色素が皮膚の深い部分にあるため、1回のレーザー照射で完全に除去できないためです。個人差はありますが、3〜5回程度の治療が必要になります。

QスイッチYAGレーザーを照射すると、輪ゴムでパチンッと弾かれる程度の痛みを感じることがあります。痛みの感じ方には個人により異なりますが、万が一痛みを敏感に感じる場合には、麻酔クリームで痛みを軽減することもできます。

QスイッチYAGレーザーについて詳しくは「Qスイッチヤグレーザーとは」の記事をご覧ください。効果施術の流れ、やダウンタイムなどについて解説しています。

ADMの予防方法

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主なADM予防として挙げられるのが、紫外線対策、生活習慣の改善、適度なスキンケアの3つです。これらについて説明します。

紫外線対策をする

紫外線がシミの元になるメラニンを増やすのは、よく知られているところでしょう。そもそもメラニンとは、紫外線のダメージから肌を守るために生成されるものであり、肌にとって悪いものではないのです。しかし過剰に作られ、ターンオーバーの乱れで蓄積されると、色素が沈着してシミとなってしまいます。

紫外線から肌を守るには、日傘や帽子を被って直射日光を避け、日焼けを防ぎましょう。また、直射日光だけではなく、散乱光や反射光への対策も必要です。

そのため、サングラスやUVカットの服・スカーフ・手袋、日焼け止めを併用することが有効です。家の中でもUVカットのカーテンを使用し、日焼け止めを塗るとさらに効果が期待できます。

このように、日焼けはシミなどの肌トラブルを引き起こします。日焼けのデメリットについての記事も参考にしてください。

生活習慣を改善する

シミは、物理的な摩擦によって炎症が起こり、悪化することがあります。そのため、このような摩擦が起きにくくなる生活習慣を心がけることがシミ予防に繋がります。

日常生活においては、以下のような場面で摩擦が起こりやすいと考えられます。

  • マスクの着用
  • メイク
  • 洗顔
  • マッサージ
  • 顔を触るクセ

マスクを長時間つけていることが多い人は、マスクの位置を調節する際に意図せず摩擦が生じている可能性があるため、意識して回数を減らす、素材を変えるなどの工夫ができます。

メイクでは、摩擦が起きにくいような、やわらかい素材のアイテムに変えてみるなどの試みができるでしょう。洗顔でも泡立てネットなどを使って、よりきめ細かな泡になるようにしてみてください。

適切なスキンケアをする

スキンケアには、自分の肌に合った化粧品を使うことが大切です。スキンケア化粧品を選ぶ際には、以下の点に気をつけてください。

  • 肌質
  • 年齢
  • 季節

肌質は皮脂量や水分量により普通肌・脂性肌・乾燥肌・混合肌に区分でき、それぞれに適した化粧品があります。

また、肌の状態は年齢により変化していくため、以前は肌に合っていたものがだんだん合わなくなることもあります。肌トラブルも年齢によって異なります。そのため、年齢の変化に合わせ、必要な成分が含まれた化粧品を選ぶことが必要です。

さらに、季節による気温や湿度の影響で肌の状態は変化します。暑い夏の時期は皮脂でベタベタしがちであるのに対し、冬の時期は乾燥してカサカサしやすくなります。そのため、夏には油分の少ない化粧品を選び、冬には保湿ができるタイプの化粧品を選ぶなどの工夫を心がけましょう。

まとめ

この記事では、ADM(後天性真皮メラノサイトーシス)とシミの見分け方について説明しましたが、いかがでしたでしょうか。

ADMは、両頬によくあらわれるアザの一種で褐色やグレー、青色といった色をしています。そして、10代後半〜30代前半の女性に多く見られるのが特徴です。

また、他のシミと違ってメラニン色素が皮膚の深い層である真皮で増えており、IPL光治療が効かないことからADMだと判明する場合もあります。

当院は大阪でシミ取り治療ができるクリニックです。ADM治療ならQスイッチYAGレーザーで対応できますので、気になる点があれば、まずはお気軽にご相談ください。

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