2024年8月14日更新日:2024年9月1日
フォトフェイシャルをやめるとどうなる?必要な回数や失敗しないポイントを解説
フォトフェイシャルをやめるとどうなるのか、施術中の人なら一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
フォトフェイシャルを辞めることで、美しい肌を手に入れるために積み重ねてきた努力が無駄になるのではないかと不安になる人もいるかもしれません。
実際には、フォトフェイシャルをやめたからといって急激に肌が悪化するわけではありませんが、効果の持続には適切なケアが欠かせません。
この記事では、フォトフェイシャルをやめた後に想定される現象や、治療の継続が必要であること、失敗しないためのポイントについて説明します。
なお、フォトフェイシャルは「IPL光治療」を指す用語としてなじみのある言葉になりつつあるため、本記事では、「フォトフェイシャル=IPL光治療」として解説しています。
目次
フォトフェイシャルをやめるとどうなる?
フォトフェイシャルをやめても、すぐに肌がもとの状態に戻るといったことはありません。しかし、自然と肌の老化は進むため、時間の経過とともにフォトフェイシャルで改善していたシミやシワが出てくることは考えられます。
ここでは、フォトフェイシャルをやめることで出てくる可能性がある症状について、説明します。
新しいシミができやすくなる
フォトフェイシャルは、IPL(Intense Pulsed Light)という光エネルギーを利用して肌のトラブルを改善する美容治療法で、IPL光治療とも呼びます。メラニン色素にダメージを与えることで薄いシミやくすみを改善し、肌のトーンを均一にする効果が期待できます。
そのため、フォトフェイシャルをやめることで新しいシミやくすみができることがあります。また、そもそもフォトフェイシャルは既存の薄いシミには効果的ですが、新しいシミの発生を完全に防ぐ効果は期待できません。
新しいシミを増やさないためには、紫外線対策や適切なスキンケア、健康的な食事などの生活習慣の改善が重要です。
肌のハリが低下する
フォトフェイシャルの光は真皮層にまで届き、肌にハリ・弾力を与えるコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸を生成する線維芽細胞を活性化させる作用があります。
また、皮膚の真皮層より浅い層である表皮におけるターンオーバーを活性化させる効果も期待できるため、フォトフェイシャルを定期的に続けるとハリのある若々しい肌を手に入れられます。
フォトフェイシャルをやめることでこれらの効果が失われると、他に何のケアもしていない場合、ハリのない肌に戻ってしまう可能性があります。
ニキビが再発する
フォトフェイシャルでは、ニキビの原因となるアクネ菌を殺菌したり、炎症を鎮めたりする効果も期待できます。アクネ菌が発生させるポルフィリンという物質にフォトフェイシャルの光が反応し、アクネ菌を殺菌するのです。
そのため、ニキビに効果を発揮していたフォトフェイシャルをやめることでニキビが再発する可能性があります。フォトフェイシャルをやめてからも、ニキビの再発防止のためには適切なスキンケアが欠かせません。
毛穴づまりを起こさないようにメイクや洗顔料はしっかり落とし、肌を清潔に保つことが大切です。肌のターンオーバーを整えるためにはストレスをためないこと、偏った食生活を改善すること、睡眠をしっかりとることなどが重要です。
フォトフェイシャルはニキビ跡にも効果があることを説明した関連記事も参考にしてください。
毛穴が目立ちやすくなる
フォトフェイシャルは、真皮層の線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。これにより肌にハリが生まれ、弾力が増します。肌にハリや弾力が生まれると、たるみが解消され、毛穴の開きが改善される効果が見込めるのです。
このように、フォトフェイシャルは肌質を改善し、毛穴の目立ちを少なくする役割を果たすため、フォトフェイシャルをやめることで、この効果が徐々に失われる可能性があります。
コラーゲンやエラスチンの生成が減少し、肌のハリや弾力性が低下するため、再びたるみが生じ、毛穴が目立ちやすくなるかもしれません。
赤ら顔が再発する
フォトフェイシャルには赤ら顔の改善効果もあります。赤ら顔とは、毛細血管が拡張して血流量が増加し、顔面がほてったり赤みを帯びたりした状態です。酒さも、赤ら顔の原因のひとつです。
フォトフェイシャルは血液に含まれるヘモグロビンに反応し、異常増殖した毛細血管にダメージを与えます。
フォトフェイシャルにより赤ら顔が改善していた場合に施術をやめると、赤ら顔が再発する可能性があります。
フォトフェイシャルは継続する必要がある?
フォトフェイシャルは1回だけでも施術直後から効果を実感できますが、基本的には複数回の施術が必要です。
フォトフェイシャルの光は広帯域にマイルドな効果を発揮するため、薄いシミから肌のたるみ、ニキビ、毛穴開き、赤ら顔など幅広い症状に対して適応がある治療です。
レーザー治療のように1度で劇的な効果を得るような施術ではないため、継続的な治療が必要になります。
フォトフェイシャルのデメリットについての関連記事もご覧ください。
個人差はありますが、1か月に1回の頻度で合計3〜5回ほど継続するとフォトフェイシャルの効果を大きく引き出すことができるでしょう。
フォトフェイシャルで失敗しないためのポイント
フォトフェイシャルの効果を存分に発揮し、失敗しないためには以下の点に着目してみてください。
- やりすぎに注意する
- アフターケアを怠らない
- 美容クリニックで施術を受ける
では、これらについて説明します。
やりすぎに注意する
フォトフェイシャルをやりすぎると、肌のバリア機能が低下し、乾燥や敏感肌、かぶれなどのトラブルが起こりやすくなります。頻繁に光を照射することで肌がダメージを受けてしまい、メラニンが過剰に生成されることがあるからです。
この過剰なメラニンが排出されずに沈着すると、色素沈着が発生し、シミの原因となります。
そのため、フォトフェイシャルは適切な頻度で施術を行い、肌に十分な休息を与えることが必要です。専門家の指導のもとで適切な施術頻度を守るようにしましょう。
アフターケアを怠らない
フォトフェイシャルは施術後のアフターケアをしっかりと行うことが大切です。施術後の肌は、光の照射により一時的にダメージを受けやすくなり、皮膚のバリア機能が低下します。
そのため、紫外線対策は不可欠です。外出時には日焼け止めクリームを使用し、帽子や日傘などで紫外線対策を徹底する必要があります。
また、肌の乾燥を防ぐために保湿ケアを重点的に行うことも求められます。保湿を十分に行うことで、肌のバリア機能を保ち、フォトフェイシャルの効果を長く持続させることが可能です。
施術後の数日間は特に保湿を心がけ、化粧水、乳液、クリームなどを用いて肌をしっかりとケアしましょう。このように、フォトフェイシャルの効果を最大限に引き出し、失敗しないためには日焼け対策と保湿ケアが欠かせません。
美容クリニックで施術を受ける
フォトフェイシャルは、エステサロンでも受けられますが、美容クリニックで受けることをおすすめします。
エステサロンの料金は比較的安価ですが、使用する機器の性能がクリニックのものに比べて劣ることが多いため、効果を実感するためには頻繁に施術を受ける必要があります。また、エステサロンでは医療的なアプローチができないため、肌トラブルが発生した場合の対応にも限界があるのです。
一方で、美容クリニックでは高度な医療機器を使用し、医療の専門知識を持つスタッフが施術を行うため、より安全で効果的な治療が期待できます。クリニックでのフォトフェイシャルは、より短期間で効果を実感できる点が大きなメリットです。
また、個々の肌の状態に合わせた治療計画を提供できるため、より高い満足度が得られるでしょう。
さらに、クリニックではフォトフェイシャル以外の治療法やアフターケアも充実しており、総合的なスキンケアが可能です。例えば、フォトフェイシャル後の肌の保湿や紫外線対策、他の美容治療との併用など、トータルで肌の健康をサポートする体制が整っています。
このように、フォトフェイシャルを受ける際には、効果と安全性を考慮して、美容クリニックを選ぶことが賢明といえるでしょう。
まとめ:フォトフェイシャルは医師と相談しながら進める
フォトフェイシャルをやめても急激に元の状態に戻ったり、老化が進んだりする心配はありません。
しかし、フォトフェイシャルは幅広い効果が期待できる治療であるため、途中でやめた場合の影響も広範囲に及ぶ可能性があります。
自分の判断でやめるのではなく、専門家と相談しながら治療を進めていくのがベストです。
梅田すずらんクリニックではフォトフェイシャル(IPL光治療)を行なっておりますので、疑問があればお気軽にご相談ください。