2024年6月17日
ニキビ跡のシミは消せる?原因・セルフケア・治療法を紹介
ニキビ跡のシミは、セルフケアやクリニックでの治療によって消せる可能性があります。ニキビ跡の種類によってシミができる理由が異なるため、自身のタイプにどれが当てはまるのか確認することが先決です。
この記事では、ニキビ跡のシミができる理由や原因、セルフケア、治療法などについて詳しく解説します。
目次
ニキビ跡がシミになる理由
ニキビ跡のシミには、次の種類があります。
- 赤いニキビ跡
- 茶色のニキビ跡
- 紫色のニキビ跡
ニキビ跡がシミになる理由について、それぞれ詳しく見ていきましょう。
赤いニキビ跡
赤いニキビ跡のシミは、ニキビを潰すことで炎症後紅斑と呼ばれる赤みが生じたものです。ニキビを潰した際に出血し、血管の外に赤血球が漏れ出すことで赤いシミができます。
傷ついた皮膚が治癒する過程で毛細血管が広がり、赤みがあらわれる場合もあります。ニキビを潰したことによる炎症が強いほど治癒に時間がかかるため、なるべく触れないようにしましょう。
茶色のニキビ跡
茶色のニキビ跡のシミの原因は、メラニン色素の沈着です。メラニンは、真皮にあるメラノサイトから分泌される色素細胞で、外的刺激から肌を守る役割があります。メラニンはターンオーバーによって自然に排出されるため、通常はシミにはなりません。
しかし、ニキビの炎症が強かったり長引いたりするとターンオーバーでは排出しきれなくなり、肌に茶色のニキビ跡として沈着してしまいます。
紫色のニキビ跡
紫色のニキビ跡のシミの正体は、ニキビを潰すことによって血管の外へ漏れ出したヘモグロビンが酸化したものです。ヘモグロビンに酸素が供給されなくなるため、赤色から紫色へ変化し、ニキビ跡としてあらわれます。
ニキビ跡のセルフケア
ニキビ跡のシミのセルフケアには、次のような方法があります。
- 基本のスキンケア
- 紫外線対策
- 栄養バランスのとれた食事
- 十分な睡眠
それぞれ、ニキビ跡のシミの改善につながる理由や具体的な方法について見ていきましょう。
基本のスキンケア
ニキビ跡のシミをなるべく早く消すためには、肌に不要なダメージを与えないようにする必要があります。まずは、肌を清潔に保ち、適切な保湿を行いましょう。
ニキビ跡のシミがあるところは、ほかの部位よりも肌トラブルが起こりやすい状態です。そのため、十分に洗顔料を泡立ててやさしく洗うことに加え、洗顔後はなるべく早く保湿ケアをした方がよいでしょう。
ニキビ跡のシミの改善を目指す場合は、ビタミンCやレチノールなどを含む化粧水や美容液、乳液、クリームなどが適しています。
紫外線対策
紫外線はニキビ跡の色素沈着を悪化させる可能性があるため、適切な対策が重要です。外出時には必ず日焼け止めを使用し、肌を紫外線から守りましょう。
日焼け止めは汗で流れるため、2〜3時間ごとに塗り直すことが大切です。また、日傘やサングラス、マスクなどを使用し、肌に到達する紫外線量を少しでも減らしましょう。
日焼けのデメリットについては、関連記事をご覧ください。日焼けによる急性・慢性の症状などについて説明しています。
栄養バランスのとれた食事
ニキビ跡のシミのケアには、栄養バランスのとれた食事が重要です。ビタミンCはメラニンの還元を促す作用を持つため、ニキビ跡のシミのケアに適しています。例えば、オレンジやレモン、イチゴなどの果物にビタミンCが豊富に含まれているため、食後のデザートや間食に取り入れるとよいでしょう。
ビタミンCで肌が白くなる効果については、関連記事を参照してください。
また、ビタミンEは肌の保護と修復を助け、ニキビ跡のシミの改善に役立ちます。アーモンドやアボカドに多く含まれています。献立の例としては、アボカドトーストやアーモンドをトッピングしたサラダなどがあります。ただし、サラダ油のように炒め物に使用する油にもビタミンEが豊富に含まれているため、過剰摂取にならないように注意が必要です。
十分な睡眠
睡眠中に肌は修復・再生され、メラニンの排出が促されるため、適切な睡眠時間を確保することでニキビ跡のシミの改善を促進できます。
充分な睡眠を確保するためには、まず睡眠環境を整えることが重要です。寝室を暗く静かな環境にし、自分に合ったマットレスや枕を使用しましょう。また、就寝前にリラックスするためにストレッチやヨガ、読書などをするのもおすすめです。
必要な睡眠時間には個人差がありますが、一般的には7~8時間程度の睡眠が必要とされています。
ニキビ跡のシミを悪化させるNG行為
次のような行為は、ニキビ跡のシミの悪化につながるため注意しましょう。
- 間違ったスキンケア
- コンシーラーを過剰に使用する
ニキビ跡のシミを悪化させる理由について、詳しく見ていきましょう。
間違ったスキンケア
日々のスキンケアの際に肌をこすったり、刺激が強い成分の洗顔料や基礎化粧品を使用したりすると、メラニンの分泌が促されてニキビ跡のシミが悪化する可能性があります。
例えば、洗顔時に力を入れてこすったり、家庭用のピーリング剤を乱用したりすることは避けましょう。スキンケアは毎日行うからこそ、間違った方法はニキビ跡のシミに大きな悪影響を与えます。
コンシーラーを過剰に使用する
コンシーラーはニキビ跡のシミをカバーするために使用する化粧品ですが、過剰に使用すると肌に負担をかけ、ニキビ跡を悪化させる可能性があります。
例えば、コンシーラーを過剰に塗布すると、肌表面に余分な化粧品が溜まり、刺激が生じます。その結果、メラニンの分泌が促されてニキビ跡のシミが濃くなります。
ニキビ跡のシミを隠す際は、適量のコンシーラーを使い、必要最低限の範囲に塗布しましょう。また、肌を適切に保湿し、化粧下地を使用してからコンシーラーを塗ると、密着性が高まるうえに肌への負担を軽減できます。
ニキビ跡のシミを消す方法
ニキビ跡のシミは、次の治療で消せる可能性があります。
- ケミカルピーリング
- ハイドラフェイシャル
- ダーマペン
- ポテンツァ
各治療法の特徴やニキビ跡のシミが改善するメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
ケミカルピーリング
ケミカルピーリングは、薬剤を肌に塗ることで古い角質を取り除き、肌のターンオーバーを促す治療法です。肌のターンオーバーの促進効果によってメラニンの排出が促され、ニキビ跡のシミの改善が期待できます。
一般的に、軽度のニキビ跡のシミには数回のケミカルピーリングで効果が期待できるとされていますが、効果の現れ方には個人差があります。また、施術後は肌が一時的に赤くなる場合があるため、施術日は慎重に決めましょう。
ケミカルピーリングのデメリットについても確認しておいてください。
ハイドラフェイシャル
ハイドラフェイシャルは、毛穴汚れの除去と保湿成分の肌への浸透を同時に行う施術です。ヒアルロン酸やアミノ酸などを補給することで肌のバリア機能を高めるとともに、トーンアップを実現します。
また、余分な角質やクレンジングで落とせない角栓や黒ずみなども除去できるため、新たなニキビの発生を抑制できます。
ハイドラフェイシャルとダーマペン(この後に紹介)の併用施術のメリットについて説明している関連記事もご覧ください。
ダーマペン
ダーマペンは、超極細の針で微細な穴を肌に開け、肌の自然治癒力を高めることによってニキビ跡のシミの改善を促す治療法です。また、コラーゲンやエラスチンの生産が促されるため、凹みタイプのニキビ跡にも効果が期待できます。
ポテンツァ
ポテンツァは、微細な針を皮膚に挿入し、針先から高周波を照射することで真皮へ熱を与え、肌のターンオーバーを促す施術です。ターンオーバーが促されることでメラニンの排出も促され、ニキビ跡のシミの改善が期待できます。また、施術部位の肌に有効成分を浸透させることができるチップを使用すれば、さらなる相乗効果を得られます。
なお、針を刺すといっても強い痛みを感じたり肌に針穴が残ったりするわけではないため、痛みや肌へのダメージを心配している方にも推奨できる治療法です。
ポテンツァもダーマペンと同じく、肌に針穴が残ったり、強い痛みを感じたりすることはありません。
ポテンツァとダーマペンの違いについても、関連記事で詳しく確認してください。
ニキビ跡のシミは梅田すずらんクリニックにご相談ください
色素沈着によるニキビ跡は、セルフケアではすぐに改善を期待することが困難です。見た目が気になる方は、クリニックで治療を受けましょう。
梅田すずらんクリニックでは、今回紹介した4つの治療法をすべて取り扱っているため、ニキビ跡やそのほかの肌トラブルに応じて、適した治療法をご提案できます。まずはお気軽にご相談ください。