2024年6月17日
ケミカルピーリングの効果がないと感じたときはどうする?原因や対応方法を解説
ケミカルピーリングによってシミやニキビ跡などが消えると聞いて施術を受けたものの、効果がまったく実感できない、または効果が低いと感じることがあります。このような場合は、原因を突き止めたうえで、適切に対応しましょう。原因によっては、ほかの治療法を選ぶ方がよい可能性もあります。
この記事では、ケミカルピーリングの効果が低い、まったく実感できない原因や対応方法などについて詳しく解説します。
目次
ケミカルピーリングの効果がないと感じる原因
ケミカルピーリングの効果がないと感じる原因は、次のとおりです。
- まだ1回しか施術を受けていない
- 前回の施術から期間が空きすぎている
- 基本的なスキンケアができていない
- 肌質に合っていない
- ケミカルピーリングの効果について間違った認識を持っている
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
まだ1回しか施術を受けていない
ケミカルピーリングは複数回の施術が必要な場合があるため、1回しか施術を受けていないのであれば、現時点では効果がなかったとは判断できません。
ケミカルピーリングの効果は、古い角質を剥がすことで皮膚の新陳代謝を促進し、肌のターンオーバーを整えることです。1回の施術ではターンオーバーを十分に促せないために、効果を実感できない場合があります。
ケミカルピーリングの必要な施術回数には個人差がありますが、3〜6回程度は受けなければ効果を実感できない方もいます。効果の有無を判断するには、最低でも3回は施術を受けることが大切です。
前回の施術から期間が空きすぎている
ケミカルピーリングの前回の施術から期間が空きすぎていると、効果を実感しにくくなる場合があります。施術間隔の目安は、2週間から1か月程度が推奨されています。前回の施術から期間が空きすぎると、肌が施術前の状態に戻ってしまい、効果を実感できなくなる事態になりかねません。
適切な施術間隔には個人差があるため、医師の指示に従うことが大切です。
基本的なスキンケアができていない
ケミカルピーリングの施術前後のスキンケアを正しく行えていない場合、効果を実感できなくなる可能性があります。例えば、洗顔後の保湿ケアが十分にできていない場合、肌が乾燥してキメが乱れるでしょう。また、洗顔が不十分だと古い角質が蓄積し、ケミカルピーリングの施術前の状態に戻ることも予想されます。
さらに、日焼け止めを塗らずに外出すると、紫外線にさらされることで、ケミカルピーリングで薄くなったニキビ跡やシミが再び濃くなる恐れもあります。
肌質に合っていない
ケミカルピーリングは、肌に薬剤を塗布して古い角質を剥がし、ターンオーバーを促す仕組みです。肌に薬剤が触れる以上は、効果や副作用などに肌質が影響を与えます。例えば、敏感肌や乾燥肌の場合は、ピーリング剤が肌を刺激し、肌荒れを引き起こす可能性があります。
また、脂性肌やニキビ肌の場合は、適切なピーリング剤を選ばないと、過剰な皮脂や毛穴詰まりを改善できず、効果を感じられないでしょう。そのため、施術前に肌の状態や肌質について診察を受けて、ほかの治療法も視野に入れつつ適切な美容治療を選択することが大切です。
ケミカルピーリングの効果について間違った認識を持っている
そもそも、ケミカルピーリングの効果について間違った認識を持っている場合、期待していた効果が現れなかったがために、自分に施術が合わなかったと判断してしまう可能性があります。
例えば、ケミカルピーリングを受けるとシミやニキビ跡、毛穴の黒ずみがすぐに消えるうえに副作用が一切ないと認識している方もいるでしょう。その場合、効果を実感できないうえに肌が赤くなったために、治療を受けたことを後悔する恐れもあります。
ケミカルピーリングについて、以下の要点を押さえておくことが大切です。
- 効果はシミやニキビ跡、毛穴の黒ずみなどの改善
- 施術回数には個人差がある
- 施術後に肌が一時的に赤くなる場合がある
- 敏感肌や乾燥肌の方には向かない
また、ケミカルピーリングのデメリットについても関連記事をご覧ください。どんなことがデメリットと考えられるかや、その対策について説明しています。
ケミカルピーリングの効果がないときの対応方法
ケミカルピーリングの効果がないときは、次のように対応しましょう。
- 適切なスキンケアを続ける
- クリニックに相談する
- ほかの治療法と組み合わせる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
適切なスキンケアを続ける
ケミカルピーリングの効果がないと感じた場合、まずは焦らずに適切なスキンケアを続けることが重要です。ケミカルピーリングを受けて間もない場合や1回しか受けていない場合は、効果を判断するには早すぎる可能性があります。
また、古い角質を取り除こうとして過度に洗顔すると、肌を傷つけたりシミやニキビ跡を悪化させたりする可能性があるため、これまでどおりの方法で行いましょう。洗顔のポイントは次のとおりです。
- ぬるま湯で洗う
- 洗顔料を十分に泡立てる
- 爪を立てずに指の腹でやさしく洗う
- 泡を十分に洗い流す
洗顔後はなるべく早く保湿ケアをして、肌の水分の蒸発を防ぎましょう。
クリニックに相談する
ケミカルピーリングの効果が期待通りに現れない場合は、クリニックに相談することが重要です。皮膚の状態や治療の経過を確認したうえで、適切なアドバイスや治療法の変更などを提案してくれます。
クリニックに相談する際は、ケミカルピーリングの効果が不十分であることや、求めている効果などを伝えましょう。
シミやニキビ跡、毛穴の開きなどを改善する治療法としては、塗り薬や飲み薬、レーザー治療などがあります。別の治療法を提案された場合は、治療のメカニズムや効果、リスクについて詳しい説明を受けましょう。
ほかの治療法と組み合わせる
ケミカルピーリングの効果が期待どおりに現れない場合は、ほかの治療法と組み合わせることで効果が高まる可能性があります。ケミカルピーリングによって古い角質が取り除かれると、有効成分が肌に浸透しやすくなります。そのため、イオン導入とケミカルピーリングの組み合わせが効果的です。
イオン導入は、マイナス(−)の電気を肌に流すことで、マイナス(−)に帯電した成分を肌に浸透しやすくする施術です。
ただし、肌の状態や悩みの原因によってはイオン導入とケミカルピーリングの組み合わせが適切ではない場合があるため、まずは医師に相談しましょう。
ケミカルピーリングの効果を引き出すセルフケア
ケミカルピーリングの効果を引き出すために、次のセルケアを行いましょう。
- 基本的な保湿ケア
- 紫外線対策
- 規則正しい生活
それぞれのポイントや方法について、詳しく解説します。
基本的な保湿ケア
ケミカルピーリングの効果を最大限に引き出すためには、適切なセルフケアが重要です。その中でも基本的な保湿ケアは欠かせません。ピーリング効果によって古い角質が除去されると、新しい角質細胞が肌の表面にあらわれます。新しい角質細胞はバリア機能が十分ではないため、施術前と比べて肌が乾燥しやすくなります。
そのため、ケミカルピーリング後は普段以上に丁寧な保湿ケアが必要です。ヒアルロン酸やセラミドなどの保湿成分を豊富に含む化粧水を肌に塗り、美容液でスペシャルケアをしたうえで、乾燥が気になるところにクリームや乳液で油分を補いましょう。
紫外線対策
ケミカルピーリングの効果を最大限に引き出すためには、紫外線対策も重要です。
ケミカルピーリング後の肌はデリケートなため、紫外線によるダメージを受けやすくなっています。そのため、屋外に出る際は日焼け止めを十分に塗るだけではなく、帽子やサングラス、日傘などを活用して紫外線から肌を保護しましょう。
日焼け止めは、SPFが高く、PAの+の数が多いものがおすすめです。UVAとUVBの両方の紫外線から肌を守ることで、施術後の日焼けによるトラブルのリスクを軽減できます。また、日焼け止めは汗で流れ落ちるため、SPFの値に関係なく2~3時間ごとに塗り直しましょう。
日焼けはシミ、シワ、ほくろなど肌トラブルの原因になります。日焼けのデメリットについては関連記事をご覧ください。
規則正しい生活
規則正しい生活は、健康な肌を作るために欠かせません。
十分な睡眠を確保することは、肌の再生や修復において重要です。睡眠不足や不規則な睡眠は肌のターンオーバーを遅らせる可能性があります。
また、ストレスが原因で肌の健康を保つために必要なビタミンCが消費され、肌トラブルが起こりやすくなります。
自分にとって適切な睡眠時間を確保するとともに、良質な睡眠をとりましょう。また、バランスのとれた食事を心がけることも大切です。肌の健康にはタンパク質やビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなど、さまざまな栄養素が関与しています。
野菜や果物、肉類、卵など、幅広い食材を献立に取り入れましょう。
ビタミンCで肌が白くなる、つまり美肌効果については関連記事で詳しく説明しています。
ケミカルピーリングは梅田すずらんクリニックへご相談ください
ケミカルピーリングは、シミやニキビ跡、毛穴の開きなど、さまざまな肌トラブルを改善に導く施術です。その一方で、肌に合わないのに施術を受けると肌トラブルのリスクが高まることや、アフターケアを万全に行う必要があるなど、いくつかの注意点もあります。
まずは、肌質や悩みに合わせた施術を提案できるクリニックに相談しましょう。
梅田すずらんクリニックでは、サリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを行っております。肌質やニーズに合わせた治療法の提案も可能ですので、梅田でケミカルピーリングをご検討なら、まずはお気軽にご相談ください。