2024年6月16日更新日:2024年6月17日
肩ボトックス注射とは?小顔効果や肩こり改善の効果、メリット・デメリットを解説
肩ボトックスは盛り上がった肩をすっきりさせ、美デコルテや小顔効果を期待できる美容施術です。
またマッサージやストレッチとならぶ肩こり対策としても、近年注目を集めています。
本記事では、肩ボトックス注射の効果や、覚えておきたいメリット・デメリットについて説明します。
肩まわりの美ラインと肩こり改善の2つが同時に手に入る、欲張りな美容施術に興味がある人は参考にしてください。
目次
肩ボトックス注射とは
ボトックス注射は、ボツリヌス毒素を有効成分とする薬剤を注入し、筋肉の緊張を和らげる施術です。ボツリヌス毒素には、筋肉を動かす神経伝達物質であるアセチルコリンの分泌を抑えることにより、緊張している筋肉を弛緩させる効果があります。
肩ボトックス注射は、肩の筋肉である「僧帽筋(そうぼうきん)」に薬剤を注入します。
僧帽筋は肩甲骨を動かすために必要で、首の後ろから肩甲骨、背中にわたって広がっている大きな筋肉です。日常的によく使用する筋肉であるため負荷がかかりやすく、緊張することで肩こりの原因になります。
この僧帽筋にボトックス注射を施すことで、肩の筋肉をリラックスさせ、肩こりや首のラインの改善が見込めます。
肩ボトックス注射の効果
肩ボトックス注射の大きな効果のひとつは、肩こりや首のラインの改善です。
肩は頭や腕、胸など多くの筋肉を支えているため、緊張状態が続きやすい構造になっています。筋肉が緊張して硬くなると血液やリンパの流れが悪くなって代謝が落ち、その結果、老廃物や余分な水分が溜まりやすくなって僧帽筋が盛り上がってしまうこともあります。
このような症状を和らげることができるのが肩ボトックス注射で、肩の筋肉の張りをリラックスさせることにより肩こりの痛みを解消し、また僧帽筋の盛り上がりを改善することで肩のラインが美しく見えるようになるのです。
肩ボトックスのメリット
肩ボトックス注射の効果については既に説明した通りですが、より掘り下げると以下のようなメリットがあります。
- 肩のラインをなめらかにする
- 小顔効果がある
- 頭痛の改善が期待できる
では、これらについて説明します。
肩のラインをなめらかにする
慢性的な僧帽筋の緊張による肩の盛り上がりがボトックスの作用で改善されると、肩のラインがすっきりしてなめらかになります。
肩のラインが流れるようになめらかになった結果、首にかけてのラインも改善され、より首が長く見えるようになり、小顔効果も期待できます。必要に応じて顎ボトックスも組み合わせれば、シャープになったフェイスラインがより際立つでしょう。
さらに、肩のラインの改善によりデコルテラインもまっすぐ整い、首周りの美しさに大きな影響を与えるでしょう。
肩こり・頭痛の改善が期待できる
肩こりに起因する頭痛がある場合、肩ボトックス注射で肩の筋肉の緊張をほぐすことによって頭痛が改善することがあります。
肩こりによる頭痛は、僧帽筋など肩の筋肉に緊張が加わることで血流が悪くなり、痛みに関わる物質が蓄積することによって引き起こされると考えられています。
肩ボトックス注射により血流が改善し、老廃物が流されると酸素や栄養素の運搬もスムーズになり、頭痛が改善されるといわれているのです。
ダウンタイムがほとんどない
ボトックス注射は赤み・腫れなどのダウンタイムがほとんどなく、注射後すぐに普段通りの生活が送れます。
メスを使うような外科手術ではないため施術時間も短ければ5分程度で済み、仕事や学校でなかなか時間を取れない人でも気軽に施術を受けられます。
ただし、施術後の過ごし方にはしかるべき注意が必要です。ボトックスは熱に弱い性質があるため、長時間の入浴や激しい運動、飲酒など体温が上昇する活動を避けるようにしましょう。
また、注射直後は薬剤が安定せず、強い刺激を加えると薬剤が流れてしまうことがあるため、施術部位のマッサージは控えるようにします。
肩ボトックスのデメリット
デメリット、あるいは注意点として施術を受ける前に確認しておきたいのが、以下の3つです。
- 腕が上げにくくなることがある
- 副作用の可能性がある
- 痛みを感じることがある
これらについて説明します。
腕が上げにくくなることがある
肩ボトックス注射は副作用やダウンタイムが少ない施術ですが、施術後に腕が上げにくくなることが稀にあります。
腕や手を上げる動作をするときに違和感を覚えるといった症状が見られても、ほとんどの場合は数日で症状が落ち着きますが、日常生活に支障をきたしたり、長引いたりするようであれば担当医師に相談しましょう。
副作用の可能性がある
ボトックスは安全な薬剤であるため副作用が生じることはほとんどありませんが、稀に内出血や赤み、腫れなどの症状があらわれることがあります。
内出血が生じるのは、ボトックス注射の針が毛細血管に当たってしまうことが原因です。しかし、肩ボトックス注射は顔に注射するときと比べてより深層部に針をさすため、内出血が起きにくいです。
内出血は数日ほどで治まることが多いですが、赤みや腫れが引かない、あるいは酷くなる傾向が見られた場合は施術を受けたクリニックに相談しましょう。
痛みを感じることがある
ボトックス注射は皮膚に針を刺す施術であるため、痛みを感じやすい場合があります。痛みの感じ方は個人差が大きいため、注射をしても全く平気な人もいれば、強い痛みを感じる人もいます。
ただし、ボトックス注射で使用される注射針は、一般的な予防接種などで使われている注射針よりも細く、痛みを感じにくいのは事実です。
予防接種時の注射の痛みに耐えられる人は、ボトックス注射をしても耐えられる可能性が高いでしょう。
肩ボトックス注射の効果が得られるまでの回数
肩ボトックス注射には即効性がなく、注射後3日程度から効果があらわれ始め、1週間ほどでピークを迎えることが多いです。1回の注射で効果を実感でき、およそ3〜5ヶ月間にわたって効果が持続します。
肩ボトックスの効果が続く期間を長くキープするには、継続的に注射をする必要があります。
肩こり目的でボトックス注射をするなら、ボトックス注射の効果が効いている間に肩こり改善のためのストレッチや運動を習慣にすると、再発防止に役立つでしょう。
継続的に肩ボトックス注射を打ち続ける場合、症状によって望ましい施術頻度は異なるため、しっかり医師と相談して決めましょう。
肩ボトックス注射を打ち続けるとどうなる?
ボトックス注射を打ち続けると、副作用などが心配になるかもしれませんが、基本的には問題ありません。むしろ、継続的に施術を繰り返すことにより1回あたりの持続期間が長引くなどのメリットがあります。
ただし、より大きな効果を得たいからと短期間のうちに何度も注射をすると、ボトックスに対する抗体ができて薬剤の効果が薄くなる可能性があるため、おすすめできません。
抗体が作られないためには、適度な間隔を守ることが大切です。1回あたりの効果は3〜5か月程度であるため、これを目安にして効果が薄くなってきたら次のボトックス注射を打つようにすると良いでしょう。
まとめ
肩ボトックス注射には、肩の筋肉の緊張をほぐすことで肩こりの痛みをやわらげ、肩のラインの見た目を改善します。ダウンタイムがほとんどないメリットもあります。
また稀に腕が上げにくくなる、内出血や赤みなどの副作用が出る、痛みを感じるなどの症状が見られることもあることを知っておきましょう。
継続して打ち続けるときは打ちすぎによって抗体がつき、効果が感じにくくなるのを防ぐため、医師と一緒に適切な接種スケジュールを組み、それを守ることが大切です。
その際は、ぜひ梅田すずらんクリニックにご相談ください。肩・首のラインを改善し、小顔美人に近づくお手伝いをさせてもらいます。