2024年12月19日
産後にシミが増えるのはなぜ?ホルモンバランスの変化がもたらすシミの形成メカニズム
「産後、シミが気になり始めた…」そんな声をよく耳にします。妊娠中は輝いていた肌なのに、出産後になぜかシミが目立ってきた…。実は、これには女性ホルモンの変化が大きく関係しているんです。
今回は、産後にシミができやすい理由から、シミの種類、そして効果的な改善方法まで、詳しくご説明します。日々のケアから医療機関での治療まで、ご自身に合った対策を見つけていきましょう。
大阪梅田でシミ取りレーザーなら梅田すずらんクリニックにご相談ください。肝斑、そばかす、老人性色素斑など、さまざまなシミに対応できレーザー機器を導入しています。
目次
産後にシミが増える原因
妊娠・出産は、女性の体に大きな変化をもたらすイベントです。中でも、女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)のバランスが大きく変動することで、肌の状態も敏感に反応します。
これらのホルモンの急激な変化が、産後のシミができやすい原因のひとつとなっているのです。
エストロゲンの影響
エストロゲンは「美肌ホルモン」と呼ばれるほど、肌の健康に重要な役割を果たしています。妊娠中は、このエストロゲンの分泌が増加し、肌にうるおいとハリを与えてくれます。そのため、妊婦さんの中には妊娠中、肌の調子が良くなったと感じる人も少なくありません。
しかし、出産を境にエストロゲンの分泌が急激に減少してしまいます。このエストロゲンの減少により、肌のターンオーバー(新しい肌細胞に生まれ変わるサイクル)が鈍くなるのです。その結果、メラニン色素が肌の中に留まりやすくなり、シミができやすい状態になってしまいます。
プロゲステロンの影響
妊娠中に増加するもうひとつのホルモンが、プロゲステロンです。プロゲステロンには、プラスミンという物質を刺激する作用があり、このプラスミンがメラニン色素の生成を促します。つまり、妊娠中はメラニン色素が作られやすい状態なのです。
さきほど説明したように、産後はエストロゲンが減少します。このエストロゲン減少による肌のターンオーバーの低下と、プロゲステロンの影響によるメラニン色素の増加が重なることによって、産後の肌はシミができやすい状態になっているのです。
産後によく見られるシミの種類
産後のお母さんの肌に現れるシミには、いくつかの種類があります。どのタイプなのかを知ることで、適切なケアや対策を選ぶことができるので、それぞれの特徴を見ていきましょう。
肝斑
肝斑とは、頬の両側に左右対称に現れる茶色いシミで、主に妊娠・出産による女性ホルモンの変化が原因となって現れます。額や目の周り、こめかみにできることもあります。
肝斑は時間とともに自然と薄くなっていくこともありますが、紫外線を浴びすぎたり、ストレスが続いたりすると逆に濃くなってしまう可能性もあるため、日焼け対策はしっかりと行うことが大切です。
そばかす
そばかすは小さな点状のシミが顔全体に散らばるのが特徴です。そばかすは遺伝的な要因が強いとされますが、産後のホルモンバランスの乱れや紫外線によって目立つことがあります。
ただし、出産後にホルモンバランスが徐々に正常に戻っていくと、自然に薄くなっていくケースも多いので、あまり心配する必要はありません。ただし、紫外線の影響を受けやすいので、日焼け対策をしっかり行うことが大切です。
老人性色素斑
老人性色素斑(ろうじんせいしきそはん)は、名前に「老人」とついているものの、必ずしも高齢者特有のものではありません。別名「日光性色素斑」とも呼ばれ、私たちが一般的に「シミ」と呼んでいるものの代表的なタイプです。
主に頬や額に現れる平らな茶色のシミで、加齢や紫外線の影響で発生します。特に妊娠・出産をきっかけに目立ち始めることも多く、これは女性ホルモンの変化と紫外線の影響が重なることが原因です。このタイプのシミは自然に消えることは少ないのですが、シミ取りレーザーなどで治療が可能です。
産後のシミを改善する方法
産後のシミが気になる方に向けて、さまざまな改善方法を紹介します。基本的なケアから医療機関での治療まで、ご自身の状況に合わせて選べる対策を説明していきます。
日焼け対策を徹底する
まず最も大切なのが、日焼け対策の徹底することです。紫外線はシミを濃くする大きな原因となるため、外出時には必ず日焼け止めを塗ることが欠かせません。SPF30以上、PA+++以上の日焼け止めを選び、こまめな塗り直しを心がけましょう。
また、帽子やサングラス、日傘を使用して物理的に紫外線をカットするのも効果的です。産後は赤ちゃんとの大切な時間を過ごすために、散歩や公園遊びなど、外出の機会も増えます。
そんな楽しい時間を思う存分楽しむためにも、紫外線対策を習慣にしていきましょう。
正しいスキンケアを行う
シミケアの第一歩は、やはり肌に優しい基礎的なスキンケアです。特に産後は、ホルモンバランスの変化で肌が敏感になりやすい時期なので、いつものスキンケアでも刺激を感じることがありますよ。そんなときは、自分の肌質に合った、刺激の少ない基礎化粧品を選んで、優しく丁寧にお手入れすることから始めましょう。
まずは保湿をしっかりと行います。肌のバリア機能を整えることで、その後の美白ケアも効果的に働きかけることができます。赤ちゃんのお世話の合間に、急いでスキンケアをしてしまいがちですが、化粧水は優しくパッティングして、乳液やクリームはていねいになじませることを心がけましょう。
肌の調子が落ち着いてきたら、美白成分を含む化粧品を取り入れるのもおすすめです。メラニンの生成を抑えたり、肌のターンオーバーを促したりする成分が配合されているので、シミケアの強い味方になってくれます。
生活習慣を整える
産後のシミケアにとって、生活習慣の改善も大切なものです。しかし、産後は赤ちゃんのリズムが最優先。夜泣きや授乳で眠れない日もあれば、家事との両立でストレスを感じることも多いでしょう。そんな中で「生活習慣を整えなければ」と気負わず、できることから少しずつ始めていってください。
例えば、赤ちゃんが昼寝をしているときに、家事を後回しにしても一緒にお昼寝をしてみる。赤ちゃんが寝てくれたら、温かい飲み物でほっと一息つく。そんな小さな休息の積み重ねが、実は肌にとっても大きなケアになります。
食事に関しても、完璧を目指す必要はありません。ビタミンCやEには美肌効果が期待できますが、毎日の献立作りに悩むのではなく、いつものメニューに果物をひとつ加えたり、サラダを付け足したりするだけでも効果が期待できます。
内服薬を処方してもらう
内服薬を処方してもらうことも、ひとつの方法です。トラネキサム酸は、シミに効果的な内服薬として知られています。メラニンを作り出すメラノサイトの活性化を抑え、シミの生成を防ぐとともに、すでにあるシミを薄くする効果も期待できます。特に肝斑に対して高い改善効果があるとされています。
授乳中でも服用できる薬ではありますが、医師による処方が必要です。血栓症のリスクがある方には処方できない場合もありますので、医師と相談の上で開始しましょう。
他には、シナールという薬もシミに有効です。詳しくは、トラネキサム酸とシナールに関する記事で説明しているので、参考にしてください。
シミ取りレーザーでシミを消す
毎日のケアだけではなかなか改善が見られない場合や、より確実にシミを改善したいという方には、シミ取りレーザーという治療法もあります。特に、出産後しばらく時間が経ち、授乳も終えた頃に検討される方も多いです。
レーザー治療は、シミの種類や濃さ、肌の状態によって最適な方法が選べるのが特徴です。例えば、肝斑には特殊な波長のレーザーを使用したり、そばかすには別のタイプのレーザーを使用したりと、一人ひとりの肌とシミの状態に合わせて治療を組み立てていけます。
治療後は比較的早く効果を実感できるのも、魅力のひとつ。長年気になっていたシミが徐々に薄くなっていくのを実感できるのは、大きな喜びですよね。
もちろん、治療効果を長く保つためには、その後の日焼け対策も大切になってきますが、まずは専門医に相談して、ご自身に合った治療法を見つけてみてはいかがでしょうか。
大阪梅田でシミ取りレーザーなら梅田すずらんクリニックにご相談を
これまでご説明してきたように、産後のシミは女性ホルモンの変化や生活環境の変化によって起こりやすくなります。日焼け対策やスキンケア、生活習慣の改善など、日々のケアを丁寧に行うことが大切ですが、より確実な改善を目指すならシミ取りレーザー治療も効果的な選択肢のひとつです。
大阪梅田でシミ取りレーザー治療をお考えの方には、梅田すずらんクリニックがおすすめです。当院では、患者様一人ひとりの肌の状態やシミの種類に合わせて最適な治療プランをご提案。肝斑、そばかす、老人性色素斑など、さまざまなシミに対応できる複数種類のレーザー機器を導入しています。
特に産後の方には、授乳期間や肌の状態を考慮しながら、安心して治療を受けていただきたいと思っています。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った治療法についてご相談ください。