2024年11月16日
マリオネットラインの消し方は5つ!各方法の特徴や予防法を解説
マリオネットラインは、口角から顎にかけて垂直に伸びるラインのことで、加齢とともに深くなる傾向があります。20代頃までは目立たないため、30~40代以降の代表的な年齢サインのひとつとされています。
反対に、マリオネットラインが目立たなければ、実年齢よりも若く見せることも可能です。そこで本記事では、マリオネットラインの消し方5つと、日常生活で実践できる予防法について詳しく解説します。
目次
マリオネットラインの消し方5つ
マリオネットラインを完全に消す方法はありませんが、下記5つの方法を組み合わせることで限りなく目立たない状態にできます。
化粧品でのケア
マリオネットラインの原因は、肌の乾燥やコラーゲン不足にあります。そのため、コラーゲンやヒアルロン酸、レチノールなどが配合されたスキンケア製品を使うことで、改善が期待できます。ヒアルロン酸は保湿力が高く、肌にうるおいを与えてハリを保つ成分です。毎日使用することで、乾燥によるシワの進行を遅らせ、マリオネットラインを目立たなくする効果が期待できます。また、ビタミンC誘導体配合の美容液も、コラーゲン生成を促進できるため、マリオネットラインの改善に役立ちます。
マッサージ
マッサージには、血行を促進することで肌のたるみを改善する効果が期待できます。マリオネットラインが気になる部分にクリームやオイルを塗って滑りをよくしたうえで、指で頬を持ち上げるように優しくマッサージします。1回あたり3~5分を目安に、毎日続けることが大切です。また、リンパを流すために耳の下や首元も一緒にマッサージするとよいでしょう。
顔の筋トレ
顔の筋肉の中でも表情筋を鍛えると、肌が引き締まることでマリオネットラインが目立ちにくくなる効果が期待できます。表情豊かに過ごすだけでも、表情筋を鍛えることが可能です。
また、「あいうべ体操」で意識的に表情筋を鍛えるとよいでしょう。これは、「あ」「い」「う」「べ」と発音しながら、大きく口を開けて、表情筋をしっかり動かす運動です。各発声を1秒ずつ行い、1日10セットを習慣づけることで、顔のたるみや筋力の衰えが軽減し、マリオネットラインの予防・改善につながります。
クリニックでの治療
即効性を求める方には、美容クリニックでの治療がおすすめです。マリオネットラインの治療を受けることで、短期間で改善が期待できます。ヒアルロン酸注射、ボトックス注射、ハイフ(HIFU)などが人気です。医師の技術や経験によって仕上がりが異なるため、実績豊富で信頼できるクリニックおよび医師を選びましょう。
メイクで隠す
マリオネットラインを完全に消すことが難しい場合、メイクで目立たなくすることも改善方法のひとつです。コンシーラーやハイライトでメイクすることで、マリオネットラインが目立たなくなります。
コンシーラーは硬めのテクスチャーではなく、クリーミーなタイプを使用し、マリオネットラインに沿って薄くのばしましょう。また、リップやチークで口元全体のバランスを整えることで、マリオネットラインがより目立ちにくくなります。
マリオネットラインの治療法
マリオネットラインの主な治療法は下記の3つです。それぞれの特徴やダウンタイムについて詳しく見ていきましょう。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、もともと体内に存在するヒアルロン酸を注入し、ふっくらとさせることでシワを目立たなくする治療法です。ヒアルロン酸は肌の保湿力や弾力を保つ重要な成分ですが、加齢に伴って減少し、結果として肌のたるみやシワが進行します。マリオネットラインが深く刻まれたところにヒアルロン酸を注入することで、シワを浅くしたり、完全に消したりできます。
即効性に優れており、施術後すぐにマリオネットラインの改善効果を得られます。施術後、ヒアルロン酸注射が馴染むまでには、1週間程度を要すると考えておきましょう。さらに、ヒアルロン酸は少しずつ体内に自然に吸収されて元に戻っていくため、仕上がりに納得できない場合でも修正手術の必要はありません。また、希望すればヒアルロン酸を分解する注射によって、元に戻すこともできます。
効果の持続期間には個人差があり、使用するヒアルロン酸製剤でも異なりますが、梅田すずらんクリニックでは持続期間が長い製剤を使用しており、1~2年程度は効果が持続します。
また、切開しないためダウンタイムも短く、注射部位の痛みや赤みなどが長くて数日続く程度で、日常生活に影響がほとんどありません。このように、負担が少ないことから手軽に受けられる美容治療として人気です。
ボトックス注射
ボトックス注射は、表情筋の過剰な動きによってできるシワを改善する治療法です。マリオネットラインは、加齢だけでなく、日常的な表情の動きによって形成されます。ボトックスはこのような筋肉の動きを抑制し、シワがさらに深くなるのを防ぎます。具体的には、口角を下げる筋肉(口角下制筋)にボトックスを注射することで、筋肉が緩み、口元のリフトアップ効果を得られます。
ボトックス注射の効果の持続期間には個人差があり、使用する製剤によっても異なりますが、一般的には2~4か月程度です。ヒアルロン酸注射と同じくメスを使用しないため、ダウンタイムが短く、注射部位の痛みや赤みなどが数日続く程度です。
ヒアルロン酸とボトックスの違いについては、関連記事もご覧ください。
ハイフ
ハイフ(高密度焦点式超音波)は、マリオネットラインのように深いシワやたるみの改善に特化した治療法です。超音波エネルギーを使って皮膚の深部にある筋膜層(SMAS層)に直接アプローチします。マリオネットラインができる主な原因のひとつは筋膜層(SMAS層)が緩むことです。
通常、筋膜層(SMAS層)は外科手術でしか引き締められませんが、ハイフを用いることで手術をせずにリフトアップが可能になります。ハイフによって超音波が集中的に作用することで、皮膚の奥で熱エネルギーが発生し、コラーゲンが生成されます。このコラーゲンの生成によって、皮膚の弾力が取り戻され、たるみが引き締まるとともに、マリオネットラインが浅くなります。
ハイフは皮膚の表面にダメージを与えないため、施術後のダウンタイムが短く、すぐに日常生活に戻れることも大きなメリットです。効果の持続期間には個人差がありますが、最長6か月とされています。
ヒアルロン酸とハイフの比較についても、参考にしてください。
マリオネットラインができる原因
マリオネットラインは、次のような要因が重なることで生じます。
加齢
加齢により、肌の構造を支える重要な成分であるコラーゲンやエラスチンが自然と減少してしまいます。その結果、肌の弾力やハリが失われ、皮膚がたれ下がってマリオネットラインが形成されます。
紫外線を浴びる
紫外線は、肌の老化を加速させる「光老化」の原因であり、肌のコラーゲンやエラスチンを破壊する作用があります。長期にわたり紫外線を浴びると、肌がたるむことでマリオネットラインのような深いシワが生じやすくなります。
表情筋の衰え
表情筋は、顔の皮膚を内側から支える役割を果たしていますが、年齢とともに筋力が低下し、肌を支える力が弱まります。特に、無表情でいる時間が長いと、顔の筋肉を使う機会が減り、筋肉が徐々に衰えます。その結果、顔全体のたるみを引き起こし、マリオネットラインがより深くなります。
骨の萎縮
加齢とともに、顔の骨格も小さくなる傾向があります。顎や頬の骨が萎縮していくと、皮膚や筋肉を支える基盤が弱くなり、皮膚が重力に負けてたるることで深いシワが形成されやすくなります。
マリオネットラインの悪化を防ぐ方法
マリオネットラインは、次の方法で悪化を防ぐことができます。
正しい姿勢を心がける
悪い姿勢は、顔の筋肉や皮膚に余計な負担をかけ、たるみを引き起こす原因になります。日常生活で姿勢を意識し、常に正しい姿勢を保つことで、顔全体のたるみを防ぐことができます。特に、長時間のデスクワークやスマートフォンの使用時には、下を向きがちになるため、定期的に姿勢をリセットすることが大切です。
椅子に座る際は、下記のポイントを押さえましょう。
- 画面は目の水平線より下に設置し、ディスプレイまでの距離は40cm以上確保する。
- 上腕は垂直にし、肘を90度以上に曲げてキーボードに自然に手が届くようにする。
- 背中は90度以上に保ち、椅子の背もたれを利用して体を支える。
- 椅子の高さは37〜43cmで調整できるものを選ぶ。
- 机の高さは60〜72cmで調整可能なものを使用し、固定の場合は65〜70cmの範囲内のものを選ぶ。
- 足全体が床に接し、足が床につかない場合は足台を利用する。
表情豊かに過ごす
表情豊かに過ごすことで表情筋を日常的に使うことができるため、マリオネットラインの予防につながります。無表情で過ごすと、表情筋が衰えてしまい、顔全体のたるみが進行しやすくなります。笑顔を意識したり、顔のエクササイズを取り入れることが大切です。
「あ」「い」「う」「え」「お」と大きく形を作って発声するエクササイズを1日3分ほど行うだけでも、表情筋が鍛えられます。
適切なスキンケアを続ける
スキンケアの基本は、保湿して外部刺激から肌を守ることです。乾燥はシワやたるみを悪化させるため、ヒアルロン酸やセラミドを含む化粧品で十分に保湿しましょう。また、コラーゲンの生成を促す成分を含む美容液やクリームも効果的です。
紫外線対策をする
紫外線は、肌の老化を加速させる大きな要因です。紫外線を浴びることで、肌のコラーゲンやエラスチンが破壊され、肌のハリや弾力が失われてしまいます。その結果、たるみやシワができやすくなります。マリオネットラインを予防するためには、日々の紫外線対策が欠かせません。日焼けのデメリットも確認しておいてください。
日焼け止めや帽子、日傘などで十分に紫外線対策をしましょう。日焼け止めには、SPFとPAの値が定められており、下記のようにシーン別に使い分ける必要があります。
条件 | SPF | PA |
日常生活 | 5 | + |
軽い屋外活動、ドライブなど | 10 | ++ |
晴天下のスポーツ、海水浴など | 20 | +++ |
熱帯地方での屋外活動 | 30以上 | +++ |
サンスクリーンを効果的に使うためには、塗る量が重要です。SPFやPAの数値は、サンスクリーン剤を1cm²あたり2mg塗った場合に得られる効果を基準としています。
また、水泳や汗で流れたり、無意識に顔を触ったりすることでさらに効果が低下することがあります。顔に塗る場合は真珠の玉2個分の量を顔全体に均等に伸ばすことが基本です。また、効果を持続させるためには、約3時間ごとに塗り直すことが大切です。
マリオネットラインのお悩みは梅田すずらんクリニックまでご相談ください
マリオネットラインは、深くなることで非常に目立つことから、年齢サインのひとつとされています。
梅田すずらんクリニックでは、マリオネットラインに悩む方に向けて、手術を必要としないヒアルロン酸注射やボトックス注射、ハイフといった治療をご提案しております。一人ひとりに合った施術をご提案しておりますので、マリオネットラインにお悩みの方はお気軽にご相談ください。