2024年3月6日更新日:2024年4月12日
ヒアルロン酸注射とハイフを比較!たるみ治療には交互がおすすめ!
「生理も上がって、なんだか顔のたるみがドンっと強くなった気がするわ。今は平均体重になったけど、若いときに太っていたから人よりたるみやすいのかしら?」
閉経すると、たるみが一層強くなることをご存知でしょうか?
なにかとケアを必要とするのが、女性の体です。でも、そのひと手間が女性をより美しく、魅力的に輝かせるのも事実です。
あまりに無頓着で、魅力を失うのはもったいないですよね。
このコラムではヒアルロン酸注射と、ハイフについて紹介します。どちらも、たるみ治療に人気の美容医療です。ヒアルロン酸注射とハイフの同日実施について、交互実施がオススメの理由についても解説します。
たるみ治療に迷われている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ヒアルロン酸注射とは?
加齢によって、顔の皮膚・皮下脂肪・筋膜・筋肉・骨格に変化が生じます。
皮膚のハリが低下し、皮下脂肪の減少・下垂や、皮膚との連結構造の減少がたるみにつながります。また、筋膜や靭帯の緩みも、たるみの原因のひとつです。
さらに、女性の場合は閉経すると骨粗鬆症になりやすく、骨萎縮(こついしゅく)が生じます。
骨萎縮によって、こめかみがへこんだようになり、眼窩(がんか)という眼球が収まっている部分の拡大によって、目の周りのボリュームが減少します。頬骨や下顎骨(かがくこつ)でも、骨萎縮は避けられません。
皮膚などの軟部組織と骨格の変化という、複数の原因によって、たるみが形成されます。
ヒアルロン酸注射は、それぞれのたるみの原因に合わせて、皮膚や骨膜上に医療用ヒアルロン酸製剤を注入し、見た目の改善をはかる治療法です。
例えば、皮膚や皮下脂肪の変化が主な原因のほうれい線では、ヒアルロン酸を皮膚の真皮深層に注入し、皮膚を持ち上げ溝を浅くします。
対照的対象的に、骨萎縮が主な原因で老けた印象に変化する顎(あご)では、骨膜上にヒアルロン酸を注入し、リフトアップ効果を引き出すといった具合です。
ヒアルロン酸注射では、さまざまな原因で失われた「ボリュームを補う」のが目的です。
ハイフとは?
ヒアルロン酸注射がボリュームを補うことを目的としているのに対し、ハイフは皮膚・皮下脂肪・筋膜などの「引き締め」が目的です。
ハイフ(HIFU:High Intensity Focused Ultrasound)は「高密度焦点式超音波」を指します。
皮膚にハンドピースを当てて超音波を照射すると、真皮・皮下脂肪・筋膜まで熱エネルギーが届きます。
この熱エネルギーによって、以下のような効果が期待できます。
組織 | 作用 |
真皮 | コラーゲン・エラスチン線維・ヒアルロン酸などの生成が促進され、皮膚のハリが変化 |
皮下脂肪 | 代謝が促進され、ボリュームダウン |
筋膜 | 熱エネルギーによって収縮し、引き締め・リフトアップ |
特に、顔の表情筋は体の骨格筋とは異なり、一つひとつの筋肉が筋膜で覆われて連結しているのではなく、SMAS(スマス)筋膜というひとつの筋膜で連結されています。そのため、ハイフHIFUで筋膜を収縮させると、顔全体に効果が期待できるのです。
たるみの治療は、初期ならば皮下にボリュームを「足す」だけで、見た目の改善が期待できます。
しかし、加齢が進むにつれ、緩んだ皮膚・皮下脂肪・筋膜を引き締める「引く」アプローチも、並行して実施することが理想です。
ヒアルロン酸注射とハイフを同日に施術するデメリット
たるみ治療には「足す」アプローチと「引く」アプローチのコンビネーション治療が効果的だと分かると、ヒアルロン酸注射とハイフの施術は同じ日に受けられるのか気になりますね。
クリニックにもよりますが、当院ではヒアルロン酸注射とハイフの同日実施は、おすすめしていません。
同日実施をおすすめしないのは、以下の3つの理由があるからです。
- ヒアルロン酸注射の効果が薄れる可能性がある
- 施術部位の炎症が強くなりやすい
- 内出血などの副作用が増悪するおそれがある
ひとつずつ、解説します。
ヒアルロン酸注射の効果が薄れる可能性がある
ヒアルロン酸注射後にハイフを受けると、ヒアルロン酸注射の効果が薄れる可能性があります。
ヒアルロン酸注射は、改善したいポイントに狙いを定めて注入しています。たるみのある部分に、注入すればよいというものではありません。
せっかく位置を決めて注入したヒアルロン酸の上から、ハイフのハンドピースを当てて圧迫すれば、注入したヒアルロン酸が変形したり移動したりする可能性があります。
また、ヒアルロン酸注射で「足した」ふっくらボリュームと、ハイフで「引いた」引き締め効果のバランスが崩れたり、効果を実感しにくくなる可能性もあります。
施術部位の炎症が強くなりやすい
ヒアルロン酸注射は注射針を刺したり、皮下に薬剤を注入するため、炎症が起こる可能性のある施術です。
ハイフもダウンタイムはほとんどありませんが、熱エネルギーの影響で、皮膚の赤み・ほてり・むくみといった症状が出ることがあります。
ヒアルロン酸注射とハイフの施術を同じ日に受けると、皮膚や皮下組織への影響は大きくなります。炎症が強くなるということは、ダウンタイムが長引く可能性があるということです。
美容治療を受ける際は、ダメージは最小限に抑え、不必要なトラブルを避けることも重要です。
内出血などの副作用が増悪するおそれがある
ヒアルロン酸注射後の副作用に、内出血があります。施術当日から生じる場合もあれば、数日後に表れるケースもあります。
ハイフの照射によって、真皮に届く熱エネルギーは、65~75℃とされています。
ヒアルロン酸注射後に超音波を照射することで、皮下組織が温められて血流が良くなり、内出血が単独の施術後よりもひどくなる恐れがあります。
ヒアルロン酸注射とハイフを交互に受けるメリット
たるみの原因は、皮膚・皮下脂肪・筋膜・筋肉などの軟部組織が加齢とともに緩んだり下垂したりすることと、脂肪組織の減少や骨萎縮などのボリュームの減少が絡み合っています。
たるみの原因が顔の部位によって異なるため、ボリュームが減少した部位はヒアルロン酸注射で補い、軟部組織のたるみの影響が大きい部位をハイフで引き締めることでバランスをとることができます。
減ったところに「足す」ヒアルロン酸注射と、緩んだ部分を引き締めて「引く」ハイフの施術を交互に受けるのは、理にかなったたるみ治療なのです。
ヒアルロン酸注射とハイフを交互に受けることで、顔全体のバランスを立体的に整えることができます。
顔の印象はフェイスラインによって老けて見えたり、若々しく見えたりと変化します。ヒアルロン酸注射だけでは実現が難しい、フェイスラインのアプローチを、ハイフを取り入れることで手に入れましょう。
ヒアルロン酸注射とハイフを受ける場合の施術間隔は?
ヒアルロン酸注射とハイフを交互に受ける場合の施術間隔は、クリニックによってさまざまです。
梅田すずらんクリニックでは、ヒアルロン酸注射後にハイフを受ける場合は、8週間のインターバルを設けています。
ハイフ後にヒアルロン酸注射の施術を受ける場合は、2週間のインターバルです。
施術を受けるクリニックで、診察やカウンセリングの際に、施術間隔を確認しましょう。
ヒアルロン酸注射後の注意点
ヒアルロン酸を注射した後の注意点は、大きく分けて以下の2つです。
- ヒアルロン酸注入部への圧迫・摩擦を避ける
- 内出血が起きたら活動は控えめに
それぞれお伝えします。
ヒアルロン酸注入部への圧迫・摩擦を避ける
ヒアルロン酸注射の後、注入部を圧迫すると注入したヒアルロン酸の形が変形したり広がったりする可能性があります。期待した効果が薄れたり、皮膚に凹凸が生じる原因になるため、圧迫しないように注意が必要です。
ヒアルロン酸注射の当日に、注入部を触れると感染の危険もあります。患部を摩擦したために、炎症症状が悪化するケースも見られます。
施術後のトラブルを最小限に抑えるために、ヒアルロン酸注射後の注入部の圧迫・摩擦は避けましょう。
内出血が起きたら活動は控えめに
ヒアルロン酸注射の副作用として、内出血が起こる場合があります。
内出血が見られる場合は、血流を促進する活動を控えることが大切です。
以下のような活動は、避けましょう。
- 激しい運動
- 長時間の入浴
- サウナ
- 飲酒
激しいアクティビティを避け、痛みや熱感を伴う場合は保冷剤で冷やすことで、内出血の増悪を防ぎましょう。
ハイフ施術後の注意点
ハイフの施術後には、熱感・痛み・赤み・腫れ・筋肉痛などの症状が見られる場合があります。超音波を照射して発生した、熱エネルギーによるものです。
火傷のような炎症症状が見られる場合は、ヒアルロン酸注射後の内出血の対応と同じように、血流を促進する活動を避けます。
汗をかくような運動・入浴・サウナ・飲酒は、炎症が強い期間は控えます。
ヒアルロン酸注射とハイフのどちらを先に受ければいい?
さあ、たるみ治療をやってみようと思ったとき、ヒアルロン酸注射とハイフのどちらを先に受けたらいいのか悩みますよね。
どちらかを先に受けたからといって、大きなデメリットが生じることはありません。
しかし「足す」「引く」の考え方で治療方針を選ぶなら、痩せ型の人はヒアルロン酸注射で先にボリュームを補うとよいでしょう。ヒアルロン酸注射だけで、見た目の印象がかなり変わる可能性もあります。
どちらかというとふくよかタイプなら、先にハイフの施術で引き締めると、効果が実感しやすいかもしれません。ハイフの施術後は、比較的短期間の施術間隔で、ヒアルロン酸注射の施術を受けられます。
どちらの施術を先に受けるか迷ったら、カウンセリングや診察で相談するのが確実です。
医師の診察を受け、たるみにより大きな影響を与えている要因を見極めてもらい、治療方針を決定するのがよいでしょう。
ヒアルロン酸注射を受けられない場合
以下のようなケースは、ヒアルロン酸注射の施術が受けられない場合があります。
- 妊娠の可能性がある・妊娠中・授乳中の方
- ヒアルロン酸製剤の成分・アミド型局所麻酔剤に過敏症の既往があるケース
- グラム陽性菌由来タンパクに対し過敏症の既往があるケース
上記以外の場合でも、医師の診察により施術を控えることもあります。
ハイフの施術を受けられない場合
ハイフは以下のような場合、施術を受けられないことがあります。
- 妊娠の可能性がある・妊娠中・授乳中
- インプラントや金の糸リフトなど金属が顔に入っている
- ペースメーカー・埋込み型除細動器が入っている
- ヘルペスなどの皮膚炎がある
- 心臓疾患・重篤な糖尿病がある
- ケロイド体質・金属アレルギーがある
- 悪性腫瘍がある
- 出血傾向がある
- 日焼け直後で炎症がある
- 他の美容治療を受けて十分なインターバルがない
- 事前に休薬が必要な薬剤塗布を休薬出来てない
上記以外の症状や既往歴など、気になる点がある場合は、遠慮なく医師に相談しましょう。診察の上、施術可能か判断してもらえます。
ヒアルロン酸注射もハイフもクリニック選びを重視すべき理由
ヒアルロン酸注射は、注入する部位・注入量などが、すべて施術する医師の技術にかかっています。
また、ヒアルロン酸製剤も進化しており、どの製剤を使用するかはクリニックごとに異なります。
良くも悪くも、自由度が高いことがヒアルロン酸治療の特徴です。
ハイフの効果を最大限引き出すには、知識・経験・技術が欠かせません。
特にフェイスラインなど、どの方向に皮膚や皮下組織を引き上げるか、照射パワー・ショット数が十分かなどの判断が重要です。一人ひとりの、顔のたるみの状態に合わせた施術が求められます。
ヒアルロン酸注射とハイフは、たるみ治療に効果的な美容治療として人気です。とはいえ、効果的なアプローチを受けるには、クリニック選びを重視する必要があります。
たるみ治療に、ヒアルロン酸注射とハイフのコンビネーションアプローチを検討しているなら、まずはクリニックのホームページを比較し、可能なら無料カウンセリングを受けて、治療方針などを尋ねると良いでしょう。
いくつかの美容クリニックの無料カウンセリングを受けるのも、具体的にクリニックを絞り込むのに役立ちます。
ヒアルロン酸注射・ハイフは梅田すずらんクリニックへ
ヒアルロン酸注射で少なくなったボリュームを補い、ハイフで引き締めるというたるみ治療について解説しました。
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