2024年11月16日
ほうれい線がない人の特徴は?目立たなくする方法・予防法を解説
株式会社Sheerが150人に実施したアンケートによると、コロナが落ち着きマスクを外す機会が増えてから気になり始めた顔の悩みは「ほうれい線(37人)」が1位でした。2位以降は、「シミやくすみ(32人)」「毛穴(31人)」が続きます。ほうれい線は加齢とともに深くなるもののため、多くの方が悩みを抱えています。中にはほうれい線が目立たない人もいますが、目立つ人とは何が違うのでしょうか。
本記事では、ほうれい線が目立たない人の特徴や、ほうれい線を予防・目立たなくするための方法について解説します。
目次
ほうれい線が目立ち始める年齢
ほうれい線が目立ち始める年齢には個人差がありますが、30代後半から40代にかけて深くなり始めることが一般的です。40代以降はコラーゲンやエラスチンの減少に伴う皮膚の弾力性の低下により、表情を変えなくてもほうれい線が目立ちやすくなります。また、急激なダイエットによって体重が大きく減少することで、たるみやほうれい線が目立つようになる場合があります。
一方、20代からほうれい線が目立つ方は、遺伝や顔の筋肉の使い方、生活習慣による影響が大きいといえるでしょう。このような要因がなくても、笑ったときや表情を動かした際にほうれい線が目立つことがあります。
ほうれい線がない人の特徴
ほうれい線が目立たない要因は複数あります。多くの要因が重なることで、結果としてほうれい線が目立ちにくくなります。ほうれい線が目立たない人の特徴について詳しく見ていきましょう。
ほうれい線ができやすい人の特徴についての関連記事も参考にしてください。
ほうれい線が目立ちにくい骨格をしている
ほうれい線には、顔の骨格が大きな影響を与えます。
頬骨が高く、顔全体に立体感があると、皮膚が引き伸ばされるため、ほうれい線ができにくいといわれています。また、顎のラインがはっきりとしていることで、顔の下半分が引き締まり、たるみが生じにくくなります。さらに、顔全体のバランスが良ければ、皮膚にかかる負担が均等に分散され、特定の部分にしわやたるみが集中するのを防げます。
適正体重で顔に脂肪が適度についている
適正体重を維持することで、顔に適度な脂肪がついている状態では、ほうれい線が目立ちにくくなります。痩せすぎによって脂肪が過度に少ない状態では、肌の弾力性が低下することでほうれい線が目立ちやすくなります。また、太りすぎも脂肪が垂れ下がり、ほうれい線を目立たせる要因です。
適度な脂肪が顔全体についていることで、ほうれい線を目立ちにくくできます。
表情豊かで表情筋が衰えていない
表情豊かで、日常的に顔の筋肉を使っている方は、表情筋が衰えにくく、ほうれい線ができにくいといわれています。反対に、人との会話が少なく、感情の変化にも乏しい人は表情の変化も少ないため、表情筋が衰えてしまいがちです。
表情筋を鍛えることは、ほうれい線を防ぐだけでなく、顔全体のリフトアップにもつながります。日常的に笑顔を心がけることや、顔のエクササイズを取り入れることで、表情筋を維持しやすくなります。
スキンケアができており健康的な肌をしている
適切な保湿は、ほうれい線の予防と改善に欠かせません。肌の乾燥は、弾力やハリの低下につながるため、ほうれい線が深く刻まれる原因となります。特に口元の皮膚は薄く、乾燥しやすいため、十分な保湿ケアを行うことが大切です。
紫外線対策ができている
紫外線対策ができている人は、ほうれい線が目立ちにくい傾向があります。紫外線は肌にダメージを与え、コラーゲンやエラスチンといった肌の弾力を支える成分を破壊するため、長期的に浴び続けることでシワやたるみが進行し、ほうれい線が深く刻まれる原因となります。
ほうれい線を目立たなくする治療法
ほうれい線を目立たなくするための治療法は複数あります。代表的な治療法のヒアルロン酸注射とハイフ(HIFU)について詳しく見ていきましょう。
ヒアルロン酸とハイフの比較については、関連記事でも説明しているので参考にしてください。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、皮膚に直接ヒアルロン酸を注入することで、ほうれい線の凹みをふっくらさせ、シワを目立ちにくくする治療法です。ヒアルロン酸はもともと体内に存在する成分で、肌の保湿や弾力を保つ役割を担っています。注入されたヒアルロン酸は、ほうれい線の部分にボリュームを与え、即効的にシワを目立たなくします。手軽に受けられる一方で、効果は半年から1年ほど持続することから、忙しくて通院が難しい人にも人気の治療です。
ダウンタイムも短く、日々の生活に大きな影響もありません。
ハイフ
ハイフ(HIFU)とは「High Intensity Focused Ultrasound」の略で、高密度焦点式超音波を使用するリフトアップ治療のことです。超音波のエネルギーが皮膚の奥深くまで届き、皮膚の下層にある筋膜(SMAS層)に作用して、たるみを引き締めます。
ハイフは、虫眼鏡で太陽の光を一点に集めるように、超音波を集中させて皮膚の特定のポイントに高温状態を作り出し、肌のコラーゲン生成を促進します。コラーゲンが増えることで、肌の弾力が回復し、ほうれい線の原因となるたるみを改善します。
効果は数か月から半年程度持続し、繰り返し施術を受けることで、さらに長期的なリフトアップ効果が期待できます。
ほうれい線の予防法
ほうれい線には、日々のスキンケアや生活習慣の積み重ねが大きな影響を与えます。次のような予防法を習慣づけて、ほうれい線が目立たない状態を保ちましょう。
基本のスキンケアを徹底する
ほうれい線予防の基本は、クレンジングや洗顔、保湿といったスキンケアを毎日続けることです。
クレンジングは肌に負担をかけないために、洗浄力が強すぎないものを選びましょう。ポイントメイクを避けることで、洗浄力の強いクレンジングを使わずに済みます。可能な限り、ミルクタイプやジェルタイプのマイルドなクレンジング剤を使用することが大切です。
洗顔では、自分の肌に合った洗浄力の洗顔料を使用し、たっぷりと泡立ててから肌を包み込むように優しく洗います。ゴシゴシこすることは肌に負担をかけ、バリア機能を損なう原因となるため、泡を滑らせるようにして丁寧に洗顔しましょう。また、ぬるま湯で十分にすすぎ、洗顔料を肌に残さないようにします。
さらに、洗顔後には保湿をしっかり行うことで、乾燥から肌を守り、シワやたるみの進行を防ぐことができます。ヒアルロン酸やコラーゲンが配合された保湿クリームや美容液を使用するとよいでしょう。
紫外線対策をする
紫外線は、肌の老化を加速させ、ほうれい線の原因となるコラーゲンやエラスチンの減少を引き起こします。そのため、外出時は日焼け止めを必ず使用し、SPFやPA値が高い製品を選ぶことが大切です。
日本皮膚科学会によると、シーン別のSPFとPAの目安は下記のとおりです。
シーン | SPF | PA |
日常生活 | SPF5以上 | PA+ |
軽い屋外活動やドライブ | SPF10以上 | PA++ |
晴天でのスポーツや海水浴 | SPF20以上 | PA+++ |
熱帯地方や強い日差しでの屋外活動 | SPF30以上 | PA+++ |
SPFやPAの数値は、適切な量の日焼け止めを塗ってこそ発揮されます。1cm²あたり2mgの日焼け止めを塗る必要があります。顔全体には、真珠大の量を5つのポイント(額、頬、鼻、顎)に分けて均等に塗り、しっかりと広げましょう。特に耳たぶ、首、胸元、手の甲など、塗り忘れやすい部分にもしっかりと塗るように心がけてください。
また、汗や水に流れやすい場所では頻繁に塗り直しが必要です。一般的には2〜3時間ごとに塗り直すことで、日焼け止めの効果を保つことができます。
なるべく表情豊かに過ごす
表情筋を使うことは、ほうれい線の予防に非常に効果的です。無表情で過ごす時間が長いと、顔の筋肉が衰え、肌がたるんでほうれい線が深くなってしまいます。そのため、日常的に笑顔を意識して、表情を豊かに保つことが大切です。
例えば、「あいうべ体操」というシンプルで効果的なエクササイズがあります。この体操では、「あ」「い」「う」「べ」と大きく発声しながら口を動かし、表情筋をしっかり鍛えます。具体的には、口を大きく開けて「あ」と発声し、次に笑顔を作るように口角を引き上げて「い」と発声します。「う」の発音では、唇を突き出し、「べ」では口角を広げて発声します。それぞれ1秒ずつを10セット行うことで顔全体の筋肉が鍛えられ、たるみの改善やほうれい線の予防が期待できます。
さらに、日常生活でも鏡を見ながら笑顔を心がけたり、口元の筋肉を意識的に動かすことが、表情筋の維持に効果的です。日々の表情筋のエクササイズを続けることで、ほうれい線の予防だけでなく、顔全体のリフトアップにもつながります。
適正体重を保つ
適正体重を維持することで、顔の輪郭が引き締まり、肌の弾力も保たれるため、ほうれい線の進行を抑える効果が期待できます。例えば、バランスの取れた食事を心がけ、野菜やたんぱく質を積極的に摂取することで、無理のない健康的な体重管理が可能です。また、急激なダイエットや過度の暴飲暴食を避け、適切なカロリー摂取と運動を組み合わせることが、顔のたるみ防止にもつながります。
まずは、下記の計算式で適正体重を算出しましょう。
身長(m) × 身長(m) × 22 = 適正体重(kg)
例えば、身長165cmの人の適正体重は59.89kgです。ただし、筋肉量や骨量などの影響を受けるため、あくまでも目安としましょう。
マッサージを習慣づける
ほうれい線の予防には、顔の筋肉やリンパの流れを促進するマッサージを定期的に行うことが効果的です。顔の筋肉が凝り固まると、老廃物が滞り、たるみやむくみが生じやすくなり、ほうれい線が目立つ原因となります。そのため、マッサージを取り入れて筋肉をほぐし、血行を良くすることが重要です。
例えば、下記のようにマッサージしましょう。
- 親指を頬骨の下にあて、斜め上に向かってゆっくりと押し上げます。
- 頬の筋肉が持ち上がるのを感じながら、数秒間キープします。
これを数回繰り返し、顔全体の血行を促進します。
マッサージを行う際は、力を入れすぎないことが大切です。強い力で長時間行うと、肌にダメージを与える可能性があります。数分間、優しく行うことで、肌に負担をかけずにケアできます。
ほうれい線のお悩みは梅田すずらんクリニックまで
ほうれい線の大きな原因は加齢ですが、生活習慣やスキンケア、体型など、さまざまな理由で目立ちやすさが決まります。セルフケアには限界があるため、ほうれい線に悩む方はクリニックで治療を受けることも検討しましょう。
ほうれい線のお悩みは、梅田すずらんクリニックまでご相談ください。当院では、肌の状態やお悩みに合わせた治療法を提供しております。ヒアルロン酸注射やハイフなど、外科的アプローチに頼らず、ほうれい線を目立たなくする治療法を導入しております。ほうれい線にお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。