2024年3月23日更新日:2024年4月12日
ケミカルピーリングのダウンタイムは何日?症状や経過・ケア方法を解説
ケミカルピーリングは表皮の角質を剥がす薬剤を使用するため、どうしても肌に負担がかかります。ケミカルピーリングの施術を受けることを検討している方は、ダウンタイムについて確認し、仕事やプライベートのイベントなどを踏まえて施術日を決めましょう。
この記事では、ケミカルピーリングのダウンタイムの日数、症状や経過、ケア方法などについて詳しく解説します。
目次
ケミカルピーリングのダウンタイムの日数
ケミカルピーリングのダウンタイムには個人差がありますが、ほとんどないとされています。あくまでも、ダウンタイムがないことが多いというだけであり、3日~1週間程度続く方もいます。
しかしながら、ダウンタイム中に大きく腫れたり水ぶくれになったりすることは通常はないため、大きな負担を感じずに施術を受けられるでしょう。
ケミカルピーリングのダウンタイム中の症状・経過
ケミカルピーリングの施術後の症状や経過には個人差があります。また、施術後のケアに関する対応に差があるため、ケミカルピーリングを受けた際に医師から指示を受けて従うことが大切です。
ケミカルピーリングのダウンタイム中の症状と経過について、平均的な指標を紹介します。
- 当日~3日頃:ピリピリした感じやかゆみ
- 3日頃~1週間程度:症状の持続
- 1週間~2週間程度:かさぶたができる
ダウンタイム中の経過と症状について、詳しく見ていきましょう。
当日~3日頃
施術の当日から3日程度までは、ピリピリした感覚やかゆみを感じることがあります。これは、ケミカルピーリングの薬剤に対する自然な反応のため、放置しても問題ありません。
また、皮膚が刺激を受けたために赤くなることがありますが、数日で落ち着きます。さらに、施術箇所の皮膚が剥がれることもありますが、これも通常の反応です。
そのほか、1~2回目の施術で一時的にニキビができることも珍しくありませんが、自然に落ち着くため、心配はないでしょう。
3日頃~1週間程度
当日~3日頃まで続く症状は、長くても1週間程度で落ち着きます。そのため、大切なイベントは、施術から1週間以上あとに予定を入れるとよいでしょう。
1週間~2週間程度
ケミカルピーリングの施術を受けたあとに、かさぶたができる場合があります。かさぶたは、施術から2週間程度で自然に剥がれ落ちて、通常の肌へと戻ります。
ケミカルピーリングのダウンタイム中のケア方法
ケミカルピーリングの施術後は、肌のバリア機能が一時的に低下します。日常生活の中で受ける空気の乾燥や皮膚の摩擦、紫外線などの影響をより強く受けるため、次のように対策しましょう。
- 十分に保湿ケアをする
- 紫外線対策を徹底する
ケミカルピーリングのダウンタイム中のケア方法について、詳しく見ていきましょう。
十分に保湿ケアをする
ケミカルピーリングの施術後は、角質層が剥がれていることでバリア機能が一時的に低下します。角質層の水分量を保ち、少しでもバリア機能を補助するためにも、十分に保湿ケアをしましょう。
保湿ケアの基本は、化粧水で水分を、乳液で油分と水分を与えることです。また、乾燥しやすい部分には、クリームで油分をさらに補うとよいでしょう。
洗顔後に放置すると肌から水分が失われていくため、顔の水滴をやさしく拭き取り、なるべく早く保湿ケアをすることが大切です。
紫外線対策を徹底する
角質層は、紫外線が肌の奥へと到達しないように防ぐ役割を果たしています。ケミカルピーリングで角質層が一時的に薄くなっている状態では、紫外線が肌の内部へと届きやすくなるため、入念に紫外線対策をしましょう。
紫外線ダメージが肌に蓄積することで、将来的なシミやシワ、たるみの原因となります。外出時には、紫外線散乱剤を使用した肌への刺激が少ない日焼け止めを使いましょう。
また、帽子やサングラスなども使用して、紫外線が肌へなるべく到達しないようにすることも大切です。
ケミカルピーリングのダウンタイム中の注意点
ケミカルピーリングのダウンタイム中は、普段よりも肌が刺激を受けやすくなっているため、次の注意点を守りましょう。
- スクラブ洗顔やシェービングをしない
- 顔の摩擦を避ける
それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。
ケミカルピーリングのデメリットと対策についてもご覧ください。
スクラブ洗顔やシェービングをしない
スクラブ洗顔やシェービングなど肌に負担をかけるケアは、施術後1週間は避けた方がよいでしょう。
スクラブ洗顔は、細かい粒子を含む洗顔料を使用した洗顔方法です。古い角質を洗い流す効果が期待できるため、すでにケミカルピーリングによって余分な角質がはがれた状態の肌には刺激が強すぎます。
また、シェービングは電動シェーバーを使用したとしても肌を少なからず摩擦するため、ケミカルピーリングの直後に行うと肌がダメージを受けます。なお、スクラブ洗顔やシェービングは、ケミカルピーリングの施術前に行うことも避ける必要があります。
顔の摩擦を避ける
顔の古い角質が気になるからといって指でこすり落とそうとしたり、力強くマッサージしたりすると、肌に負担がかかります。
マッサージは、潤滑剤ですべりを良くしてから行いましょう。それでも肌を多少は摩擦してしまうため、施術後1週間程度は避けた方がよいかもしれません。
また、洗顔後に硬いごわついたタオルで強く拭く行為も、肌に負担をかけます。やわらかくて手触りが良いタオルで、水滴を吸い取るように拭きましょう。
ケミカルピーリング後に医師に相談が必要なケース
ケミカルピーリングの施術後に、水ぶくれや出血などが見られた場合は、速やかに医師に相談してください。
角質を剥がす薬剤が肌に大きなダメージを与えることで、まれにこのような症状が現れます。放置すると強い炎症の影響で炎症後色素沈着につながる可能性があります。
ケミカルピーリングのダウンタイムを抑えたい場合はサリチル酸マクロゴール
ケミカルピーリングのダウンタイムをなるべく抑えたい場合には、肌への負担が少ないサリチル酸マクロゴールを使用したピーリング剤があります。
サリチル酸マクロゴールは角質を溶かすサリチル酸と、酸が肌内部へ浸透するのを防ぐマクロゴールを組み合わせた薬剤で、ダウンタイムと副作用を抑えることができます。
従来のサリチル酸によるケミカルピーリングは、古い角質や毛穴に詰まった角栓だけではなく、肌そのものにダメージを与えるものでしたが、マクロゴールの配合によってターゲットにのみアプローチできるようになりました。
ケミカルピーリングのダウンタイム中のよくある質問
ケミカルピーリングのダウンタイム中は、どのように行動すべきか悩む方は多いのではないでしょうか。そこで、ケミカルピーリングのダウンタイム中の過ごし方について、よくある質問に回答します。
シャワー・入浴はいつからできる?
シャワーと入浴は施術の当日から可能ですが、1~2週間は施術部位を摩擦しないよう注意してください。
メイクはいつからできる?
メイクは当日から可能です。赤みや痛みなどの症状が強く現れている場合は、メイクをしても良いかどうか医師に確認しましょう。化粧品に含まれる成分によって赤みや痛みが悪化する可能性があります。
運動や飲酒など身体を温める行為は問題ない?
運動や飲酒、サウナといった身体を温める行為は、施術の翌日から可能です。
身体を温めると血流が促され、炎症が強くなる可能性があります。ダウンタイムが長引く原因になりかねないため、施術当日は身体を温めないようにしましょう。
ただし、身体を温める行為やシャワー、入浴、メイクなどの制限については個人差があります。ケミカルピーリングを受けたクリニックの医師の指示に従いましょう。
梅田すずらんクリニックではケミカルピーリングを提供しています
ケミカルピーリングは、肌の古い角質を剥がしてターンオーバーを促進させることで、くすみや毛穴の汚れ、ざらつき、ニキビなどさまざまなトラブルを改善に導く施術です。
ダウンタイムはほとんどないとされていますが個人差があるため、術後1週間程度は大切な予定は入れない方がよいでしょう。
梅田すずらんクリニックでは、サリチル酸マクロゴールによるケミカルピーリングを行っています。
従来のサリチル酸によるケミカルピーリングと比べて、ダウンタイムが短くなることが期待できるため、日常生活への影響を抑えつつ肌トラブルを改善したい方は、当院までお気軽にご相談ください。