2024年2月15日更新日:2024年4月12日
口元の梅干しジワの原因は?隠し方や解消法も解説
口元の梅干しジワは目立つため、コンプレックスの原因になる場合があります。セルフケアで若干の改善が期待できるものの、完全に解消するには原因に応じて適切に対応しなければなりません。
また、一時的であれば、衣類やメイクなどで隠すことも可能です。
本記事では、口元の梅干しジワの原因や隠し方、解消法などについて詳しく解説します。
目次
口元の梅干しジワとは
口元の梅干しジワは、唇を閉じたときに下顎周辺に表れる梅干しに似たシワのことです。全ての人に必ず存在するわけではなく、「オトガイ筋」と呼ばれる特定の筋肉が収縮すると、梅干しのような隆起が形成されるものです。
オトガイ筋は、口を閉じるときや咀嚼の際に使用するため、日常的な口の動きや表情の影響を受けます。
例えば、過度な疲労やストレス、長時間の口元の動きが続くことによって緊張状態になり、梅干しジワができやすくなります。
口元の梅干しジワが与える印象
梅干しジワは加齢とともに表れる老化の症状で、老けて見える原因になります。
また、表情が硬く見えたり、疲れている印象を与えたりすることがあります。
常に梅干しジワが入っていることで、コンプレックスの原因になるケースも少なくありません。
口元の梅干しジワの原因
梅干しジワは、「口を閉じるのが難しい」状態によって生じることがあります。
口を閉じるのが難しくなる原因は、次のとおりです。
- 出っ歯
- 下顎の成長不足
- 下顎が出ている
- 上下の顎が出ている
- 開咬(かいこう)
出っ歯
出っ歯は上の前歯が突出していることで、上唇が十分に前歯を覆いきれず、下唇を上げなければ口を閉じることが難しくなります。この状態になると、口を閉じるためにオトガイ筋に余分な力がかかり、梅干しジワの形成につながります。
子どもの頃から指しゃぶりや、舌で内側から前歯を押す癖がある場合、歯並びが乱れやすく、結果として出っ歯が生じることがあります。
また、遺伝的な要因も影響し、前歯が大きいなどの特徴が遺伝することで、出っ歯になることがあります。
下顎の成長不足
下顎が適切に成長しない場合、口元の構造が不均衡となり、それが梅干しジワの形成につながります。
子どもの成長期において下顎が十分に発育せず、上顎に比べて小さいままの場合があります。この状態では、上下の前歯がうまく重ならず、口を閉じる際に下唇が上唇を支えるような動作が増えることが考えられます。
結果として、オトガイ筋への余分な負担がかかり、口元に梅干しジワが表れやすくなります。
下顎が出ている
下顎が出ている状態では、下の歯が前に出ており、唇を閉じる動作が正常に行いづらくなります。唇を閉じようとすると、前に突き出た下の歯が邪魔になり、唇が閉じにくくなります。
このような不自然な咬み合わせの結果、オトガイ筋に余分な負担がかかり、梅干しジワが形成されやすくなります。
上下の顎が出ている
上下の顎が出ている状態は、上下の顎が標準よりも前方に突出していることで口を閉じにくく、口元に余分な筋肉の過緊張が生じて梅干しジワができやすくなります。
開咬(かいこう)
開咬は、奥歯を合わせたときに上下の前歯の間に空間が生じる歯並びです。
開咬の状態では、口を閉じる動作が正常に行えません。口を閉じるときに上下の前歯がかみ合わず、隙間が空いてしまうため、この状態で口を閉じるとオトガイ筋に余分な負担がかかります。
そのため、口を閉じるときにオトガイ筋の緊張が生じ、結果として顎に梅干しジワができやすくなります。
口元の梅干しジワの隠し方
口元の梅干しジワはすぐには解消できないため、気になるのであればまずは隠すことを考えましょう。
梅干しジワの隠し方は、次のとおりです。
- マスクをする
- メイクで隠す
- 冬はマフラーで隠す
順番に紹介します。
マスクをする
マスクを着用することで、口元のシワや梅干しジワを隠すことができます。また、あごにマスクをしているだけでも、梅干しジワを隠すことが可能です。
ただ、風邪をひいているように思われたくないとの理由で、日常的に着用するのが難しい方もいるかもしれません。
メイクで隠す
梅干しジワは、メイクを工夫することで隠せます。
ファンデーションを塗った後に、ブラシにたっぷりとパウダーを含ませて、肌に垂直に当ててのせます。十分にパウダーをのせると肌の凹凸が目立ちにくくなったり、ハイライト効果で影を目立たなくしたりでき、梅干しジワを隠すことができます。
冬はマフラーで隠す
寒い冬には大判のマフラーを着用することで口元の一部が隠れ、梅干しジワが目立ちにくくなります。マフラーの巻き方にも注意が必要です。
例えば、マフラーを首元に1周巻くだけでなく、あえて2周巻くことで、口元をより効果的に隠すことができます。
口元の梅干しジワのセルフケア
口元の梅干しジワは、セルフケアでは改善が期待できません。しかしながら、マッサージを継続することで、多少は目立たなくなる可能性があります。
両手の人差し指から薬指までの3本の指の腹を、顎の両サイドに添わせます。「気持ちいい」と感じる程度の強さで、上下に指の腹を圧迫しましょう。マッサージする位置を顎から下唇に少しずつ移動し、下唇も柔らかくほぐします。
このとき、肌を摩擦すると色素沈着の原因になるため優しく丁寧に行いましょう。摩擦を防ぐために、マッサージオイルやクリームなどを使うことがポイントです。
口元の梅干しジワの解消法
口元の梅干しジワは、歯列矯正で原因を取り除くか、ボトックス注射やヒアルロン酸注射でシワを解消できます。
梅干しジワの解消法について詳しく見ていきましょう。
歯列矯正
歯列矯正は、歯並びやかみ合わせの不整合を正すことで、口元の構造を改善する治療法です。出っ歯や下顎前突などの物理的な問題が改善することで、梅干しジワの解消につながります。
使用する矯正装置には、ブラケットとワイヤーを使用したもの、マウスピースなどがあります。
使用する矯正装置は症状や年齢などによって異なるため、まずは歯科医院を受診することが大切です。
ボトックス注射
ボトックス注射は、ボツリヌストキシンと呼ばれる毒素を無毒化したものを注射し、オトガイ筋の過度な緊張を抑制することで、梅干しジワを解消する治療法です。
効果は数ヶ月で失われるため、効果を維持したい場合は定期的な施術が必要です。しかしながら、歯列矯正よりも低価格かつ手軽に受けることができます。
また、矯正装置を装着することで口元が気になったり、装置のケアに手間がかかったりすることもありません。
ヒアルロン酸注射
ヒアルロン酸注射は、体内にも存在するヒアルロン酸をしわに注入してふっくらとさせることで、梅干しジワを目立たなくする治療法です。
ヒアルロン酸は高い保水力を持ち、皮膚のハリや弾力をサポートします。
ボトックス注射と同じく効果は永続的ではなく、効果を維持するには定期的な施術が必要です。
ボトックス注射とヒアルロン酸注射はどちらもダウンタイムがほとんどないため、生活に影響はありません。
梅田すずらんクリニックでは顎ボトックスを行っています
口元の梅干しジワは、オトガイ筋の緊張によって生じるため、口を閉じられるように整えることで改善が期待できます。
しかし、歯列矯正は時間と手間、費用がかかるため、気軽に受けられるものではないでしょう。
梅田すずらんクリニックでは、顎にボトックス注射を行うことによって、梅干しジワを解消する施術を行っております。
梅干しジワにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。