2024年3月20日更新日:2024年4月12日
ヴェルベットスキンのダウンタイムは?よくある症状と経過を紹介
「肌のハリの変化が、ここ数年で一気に加速した気がする。毛穴もどうにもならないし…」
「ヴェルベットスキンが、肌のハリや毛穴に効果的って聞いたけど、ダウンタイムはどうなんだろう?」
年齢にともなって生じる肌の衰えや、たるんだ毛穴って、鏡で見るとため息をつきたくなりますよね。
美容施術の際に、ダウンタイムの可能性があれば、二の足を踏みたくなるのも当然です。
このコラムでは、ヴェルベットスキンのダウンタイムについて解説します。ダウンタイムによくある症状や、施術後からの一般的な経過・注意点をお伝えしますので、ヴェルベットスキンの施術を検討中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
ヴェルベットスキンとはどのような施術?
ヴェルベットスキンとは、ダーマペンの施術のあとにマッサージピールを行う、コンビネーション治療です。
ダーマペンが引き出す創傷治癒の働きで、内側から肌の再生を促し、マッサージピールによって、外から肌に磨きをかける施術です。ヴェルベットのように、滑らかな肌を目指すため「ヴェルベットスキン」と命名されました。
ダーマペンで肌に極小の穴を開けて、マッサージピールの薬剤を塗り込むため、マッサージピール単独の施術と比べ、期待できる効果は約3倍になるともいわれています。
「ヴェルベットスキンの効果」についての記事も、ご覧ください。
ヴェルベットスキンのダウンタイムによくある症状
ヴェルベットスキンのダウンタイムには、以下のような症状が現れることがあります。
- 赤み
- かゆみ
- 皮剥け
- 内出血
- アレルギー反応
ひとつずつ、解説します。
赤み
ヴェルベットスキンの施術後、顔に赤みが生じることがあります。
ダーマペンで皮膚に小さな穴を開けるため、炎症が起こるからです。また、マッサージピールのピーリング作用によって、赤みが生じる場合もあります。
かゆみ
ヴェルベットスキンのダウンタイム中に、赤みなどの炎症症状が起こると、毛細血管の血流が活発になり、かゆみを感じることがあります。傷を治そうとして、ヒスタミンなどの物質が放出されるからです。
また、マッサージピールの影響で肌が乾燥し、かゆみを感じる方もおられます。
皮剥け
ヴェルベットスキンの施術後、赤みなどの炎症症状がおさまった頃に、顔の皮が剥ける場合があります。
ピーリング剤が残っているわけではないので、ムリに剥がさず様子を見ましょう。
皮剥けは、ヴェルベットスキンの施術により、ターンオーバーが活性化され、表皮の細胞がどんどん角質層に押し上げられて、剥がれ落ちることによって生じます。気になる場合は、マスクなどで隠すとよいでしょう。
内出血
ヴェルベットスキンの施術では、ダーマペンの施術後にマッサージピールを行うため、ダーマペンの針が刺さる深さを調整します。ダーマペンの針は、出血しない程度の浅い位置までしか到達しません。
皮膚の毛細血管は、真皮浅層の乳頭層に広がっています。表皮の最下層の基底層と乳頭層は基底膜を境に隣り合っていますが、基底膜には凹凸があります。
ダーマペンの針が、表皮が浅く乳頭層が皮膚の表面に近い位置に当たると、毛細血管を損傷し、内出血が起こることがあります。
内出血は、翌日以降のメイクで隠せる程度の症状です。
アレルギー反応
ごく稀に、ヴェルベットスキンで、アレルギー反応が生じる場合があります。
可能性として生じ得るのは、以下のようなケースです。
- 施術前の麻酔クリーム(キシロカイン・リドカインなど)によるアレルギー
- ダーマペンの針に対する金属アレルギー
- ダーマペン施術時のヒアルロン酸アレルギー
- マッサージピールの薬剤に含まれるトリクロロ酢酸・コウジ酸アレルギー
アレルギー症状には、個人差があります。
施術後に、強い赤み・腫れ・かぶれ・発疹が生じた場合は、施術を受けたクリニックを受診してください。
ヴェルベットスキンのダウンタイムの長さ
ヴェルベットスキンのダウンタイムには、個人差がありますが、目安は3~7日程度と考えておくとよいでしょう。
もともと肌が乾燥しやすいケースや、体調・肌のコンディションなどの影響で、10日ほどダウンタイムが続く場合もありますが、徐々に症状は落ち着きます。
ダウンタイムの期間を過ぎても、肌の不調が長引く場合は施術を受けたクリニックに相談します。
ヴェルベットスキンのダウンタイムの経過
ヴェルベットスキンの施術後、ダウンタイムがどのような経過をたどるかを紹介します。
ただし、ダウンタイムの症状・経過には個人差があり、施術者によっても異なるため、あくまで参考程度に考えてください。
自分の施術後の経過については、診察時に主治医に確認するのが確実です。診察時には、ダウンタイムの症状で受診すべき基準なども、尋ねておくことをおすすめします。
ダウンタウンを以下の期間ごとに分け、経過をお伝えします。
- 施術当日
- 施術2~3日
- 施術4~7日
順番に紹介します。
施術当日
施術後には、以下のような症状がみられます。
- 赤み
- 痛み
- かゆみ
- ひりつき(灼熱感)
- 腫れ
- 内出血
- 肌の乾燥
上記の症状は、施術による炎症が原因です。また、肌の乾燥はピーリングによって生じます。
施術2~3日
ヴェルベットスキンの施術翌日から3日目には、赤み・痛み・かゆみ・ひりつきなどの炎症症状が徐々におさまっていきます。肌はデリケートで、乾燥がかゆみの原因となることもあるため、保湿ケアで水分・油分を補いましょう。
腫れがあると、肌にいつもとは違う、違和感を感じる場合があります。
施術4~7日
ヴェルベットスキン施術後4~7日の期間には、赤み・痛み・かゆみ・ひりつきなどの炎症症状が大幅に軽減します。腫れも、徐々におさまります。
施術によって、ターンオーバーが急激に加速し、皮剥けが起こるケースがあります。皮剥け自体に、痛みはありません。
施術から7日ほど経つと、ダウンタイムの症状がおさまり、ヴェルベットスキンの効果を実感しやすくなります。
ヴェルベットスキンのダウンタイムの注意点
ヴェルベットスキンの施術後、ポイントを押さえてダウンタイムを過ごすことで、症状悪化の予防につながります。
施術後は、以下のような点に気をつけて過ごしましょう。
- 施術後12時間は洗顔・メイクを避ける
- 施術当日はシャワーだけにする
- 汗をかくアクティビティは控える
- 過度な飲酒はNG
- 炎症症状が強い部位にはクーリングをする
- 施術翌日以降は保湿を欠かさずに
- 紫外線対策は必須
- 肌に強い刺激を与えない
それぞれ、解説します。
施術後12時間は洗顔・メイクを避ける
ヴェルベットスキンの施術後、12時間は洗顔・メイクを避けます。
ヴェルベットスキンの施術では、ダーマペンで皮膚に穴を開けています。そのため、洗顔やメイクをすると雑菌が入って、感染を起こす可能性があります。
「施術後12時間」と決めているクリニック、または「施術当日」の洗顔・メイクを避けるよう伝えるクリニックがありますので、各クリニックの指示に沿って、洗顔再開のタイミングを選んでください。
施術当日はシャワーだけにする
ヴェルベットスキンの施術当日は、シャワーのみで湯船に浸かるのは控えます。
湯船で体が温まると全身の血行が良くなり、赤み・痛み・かゆみ・ひりつきなどの炎症症状が強くなったり、長引いたりする可能性があるからです。
翌日も赤みや痛みが残っていれば、入浴は控えておくとよいでしょう。
汗をかくアクティビティは控える
ヴェルベットスキンの施術後は、汗をかくアクティビティを控えます。
施術当日に汗をかくと、ダーマペンの傷が皮膚上の細菌に感染する恐れがあるからです。
また、汗をかくほどのアクティビティは、血行を促進します。湯船で体を温めるのと同様、赤み・痛み・かゆみ・ひりつきなどの炎症症状を悪化させかねません。
激しい運動・サウナ・岩盤浴などの、汗をかくアクティビティは控えましょう。
過度な飲酒はNG
ヴェルベットスキンの施術後に、過度の飲酒がNGなのは、赤み・痛み・かゆみ・ひりつきなどの炎症症状が強くなる可能性があるからです。
飲酒は毛細血管を拡張させ、末梢の血流が良くなります。顔の皮膚にも、たくさんの毛細血管が張り巡らされています。
ヴェルベットスキンのダウンタイムの症状を、最低限で抑えるために、炎症症状がある期間は過度の飲酒を控えます。
炎症症状が強い部位にはクーリングをする
ヴェルベットスキンの施術当日から翌日にかけて、炎症症状が強い部位には、クーリングが症状緩和に役立ちます。
保冷剤をガーゼやティッシュなどに包んで、痛み・赤み・かゆみ・ひりつきなど症状がある部位に当てます。患部を冷やすと末梢血管が収縮し、痛みの感覚も弱くなるため、おすすめです。
保冷剤を長時間当てていると、冷やしすぎて肌の血流が必要以上に低下するため、症状が和らいだら冷やすのをやめて、しばらくして痛みが出たら冷やす過程を繰り返します。
炎症症状が落ち着いたら、ヴェルベットスキンの効果を引き出すため、クーリングは中止しましょう。肌の再生やターンオーバーの活性化には、血行の良さが必要です。クーリングはヴェルベットスキンの施術当日と、翌日までと覚えておいてください。
施術翌日以降は保湿を欠かさずに
ヴェルベットスキンの施術後の肌は、乾燥しやすいため、施術翌日以降は保湿が欠かせません。
水分・油分を十分に補うことで、肌の違和感の軽減や、皮剥けが目立ちにくくなるという効果が期待できます。空気が乾燥する時期は特に、朝晩の洗顔後だけでなく、日中も保湿成分の入ったスプレーなどで、こまめにケアするのがおすすめです。
紫外線対策は必須
ヴェルベットスキンの施術後、紫外線対策は必須です。表皮のバリア機能が一時的に低下しているからです。
ヴェルベットスキンの施術当日は、顔に化粧品をつけることができませんが、翌日からは日焼け止めクリームを塗り、日傘・帽子・サングラス・マスクなどを活用して、施術部位を紫外線から守りましょう。
ヴェルベットスキンの施術後に紫外線を浴びると、肌がダメージを受けやすいため、シミやくすみの原因になりかねません。せっかくのヴェルベットスキンの効果を得損なわないために、紫外線対策は抜かりなく実施したいですね。
肌に強い刺激を与えない
肌に強い刺激を与えないことも、ヴェルベットスキンのダウンタイムの期間に重要なポイントです。
スキンケア用品は、低刺激のものを使うのがおすすめです。普段、トレチノイン・ハイドロキノンを含む塗り薬を使用しているなら、ダウンタイムが終わるまでは中止します。トレチノイン・ハイドロキノンは刺激が強く、ダウンタイムを長引かせる可能性があるからです。
化粧水・乳液を肌につけるときは、コットンに染み込ませて叩き込むよりも、手のひらに広げて、顔に馴染ませるほうがよいでしょう。顔の皮膚を、手のひらで擦らないようにも、注意が必要です。
高濃度のビタミン・アルコールを含むスキンケア用品や、ピーリング成分・スクラブ成分を含む洗顔料の使用は、医師の指示に従って施術後しばらくの期間は控えます。
ヴェルベットスキンのダウンタイムが長引くときは
起こるべきではありませんが、ヴェルベットスキンの施術時に、ダーマペンが深くまで到達していたなどの理由で、ダウンタイムが長引くことがあります。
また、ごく稀にアレルギーを発症し、症状が出るケースもあります。
ダウンタイムの症状が、10日程経ってもおさまらない場合は、施術を受けたクリニックを受診してください。
ヴェルベットスキンが受けられないケース
以下のようなケースでは、ヴェルベットスキンの施術が受けられない場合があります。
- アレルギー体質(特にトリクロロ酢酸・コウジ酸・キシロカイン・リドカイン)
- 妊娠の可能性がある・妊娠中・授乳中
- ケロイド体質
- 重度の金属アレルギー
- 日焼けによる症状がある
- 施術部位に炎症症状・発疹・ヘルペス・膿んだニキビがある
- ハイドロキノン・トレチノイン・ディフェリンゲルによる治療中
- 出血傾向・血液疾患がある
- 糖尿病・膠原病がある
- 重度の敏感肌
上記以外にも、治療中の疾患や内服薬によっては、医師の診察・判断で施術を控える場合があります。気になる症状や疑問がある場合は、事前に施術を受けようと考えているクリニックに相談しましょう。
ヴェルベットスキンはこんな方におすすめ
ヴェルベットスキンは、以下のような方におすすめの施術です。
- 肌のハリ・ツヤの低下を感じる
- たるんだ毛穴が気になる
- 肌を滑らかにしたい
- 肌のターンオーバーを整えたい
- 肌トーンをアップさせたい
- ニキビ跡が気になる
ダーマペンとマッサージピールの相乗効果が期待できるヴェルベットスキンで、理想の肌に近づけてみませんか?
ヴェルベットスキンは美容皮膚科の梅田すずらんクリニックへ
このコラムでは、ヴェルベットスキンのダウンタイムによくある症状や、施術後からの一般的な経過・注意点を解説しました。
ヴェルベットスキンのダウンタイムには、個人差があります。自分の肌質に合うかどうか知りたければ、皮膚の専門家に診てもらうのが一番です。
肌のハリを取り戻し、たるんだ毛穴を引き締めませんか?
美容皮膚科の梅田すずらんクリニックに、お気軽にご相談ください。
当院のヴェルベットスキンのページも、ご覧ください。