2024年6月17日
ヒアルロン酸を打ち続けるとほうれい線が濃くなるの?その理由を深堀り
ヒアルロン酸注射は、即効性のあるシワ改善方法として大人気の美容治療です。
口元の深いほうれい線に対して手軽に対応できることから、多くの人がその魅力に惹かれています。しかし、長期間にわたってヒアルロン酸を使用することへの不安も少なくありません。
ヒアルロン酸注射を続けることで本当にほうれい線が濃くなるのか、そんな疑問を持つ方人もいます。
この記事では、ヒアルロン酸注射についてのよくある疑問に答えるとともに、失敗しないためのポイントや、持続的に治療を受けるメリットについても詳しく解説します。
ほうれい線を目立たなくしたいと考えている人は、必見です。若々しさを取り戻し、自信を持って笑顔を振りまきましょう。
目次
ヒアルロン酸を打ち続けるとほうれい線が濃くなる?
ヒアルロン酸を打ち続けるとほうれい線が濃くなるといわれる理由として、以下の項目を取り上げます。
- 全体のバランスでより目立つことがある
- 表情が作りにくくなる
- デコボコした見た目になることがある
- 皮膚がたるんでしまう
- 効果は永続するものではない
- 美的感覚に変化が起こる
では、それぞれ解説します。
全体のバランスでより目立つことがある
ヒアルロン酸を特定の部位にのみ注入し続け、その部分だけシワがなくなると、他の部位との差がかえって目立つようになることがあります。
例えば、額にだけヒアルロン酸を注入し、額のシワやたるみがなくなって綺麗に仕上がったとしても、ほうれい線に深いシワがある場合、逆にほうれい線が目立って感じられるようになる可能性があります。
そのため、ヒアルロン酸を特定の部位にのみ注入するのではなく、バランスを考えて施術を受けることが望ましいでしょう。
表情が作りにくくなる
ヒアルロン酸は、ボトックスのように表情筋に働きかけるものではないため、基本的に表情筋に大きな影響を与えることはありません。
ただし、過度に注入することで筋肉の可動域が制限され、表情を作りにくくなる可能性があります。表情が乏しいと、深く刻まれたほうれい線が以前よりも目立って感じられることが多くなるかもしれません。
また、表情が乏しいと顔の表情筋を積極的に使わないことになるため、長期的に筋肉の衰えや血流の低下で肌の老化を早める要因にもなりかねません。
デコボコした見た目になることがある
ヒアルロン酸の注入にムラがあると、皮膚の表面にデコボコができてしまう恐れがあります。ヒアルロン酸には液体に近いものから固形に近いものまでさまざまな種類があり、皮膚の薄い顔には特に注意深く注入する必要があるのです。
しかし、注入する医師の技術が未熟で注入する分量をうまく調整できないと、ヒアルロン酸がしこりとなってデコボコした見た目になってしまうことがあります。
その結果、よりほうれい線が目立ち、明らかに整形をしたと周囲に知られるようになることもあります。
皮膚がたるんでしまう
ヒアルロン酸は、注入した部位を内側から持ち上げてふっくらとした見た目にする治療です。
そのため、注入量が過剰で皮膚を持ち上げ過ぎてしまうと、皮膚が伸びてヒアルロン酸がなくなったときに以前よりもたるみが目立ってしまうことがあります。
ヒアルロン酸を打ち続けて顔がパンパンになった状態を数年続けた後、いきなりヒアルロン酸を溶かすと皮膚が伸びてたるんでいる可能性があります。そのため、ヒアルロン酸を打ち続けてほうれい線が深くなったと思い込んでしまうのです。
効果は永続するものではない
ヒアルロン酸の注入はほうれい線などのシワに対する即効性のある治療方法として人気ですが、その効果は永続的ではありません。
ヒアルロン酸は時間が経つと体内で分解されてしまうため、その効果は一時的なものです。多くの場合、注入後の効果は1か月から半年程度持続し、長くても1年が限界とされています。
そのため、より長期間にわたって効果を得たい場合はヒアルロン酸を繰り返し注入する必要があります。
美的感覚に変化が起こる
ヒアルロン酸を打ち続けることで実際にほうれい線が薄くなっても、やがてその見た目に慣れて「まだほうれい線が濃い」と現状に物足りなさを感じてしまうようになることがあります。
また、ヒアルロン酸は注入してから徐々に減っていくため、現状の見た目への慣れとともに、元に戻ってしまうことに焦りを感じ、どんどん注入量を増やしてしまうケースもあります。
このようにヒアルロン酸に依存し、美的感覚がズレてしまうことがあるため要注意です。
ヒアルロン酸注射で失敗しないために
ヒアルロン酸注射の治療を受ける前に、チェックしておきたいのがこちらです。
- ヒアルロン酸の種類を知る
- ヒアルロン酸以外の選択肢を知っておく
- ほうれい線に注射した場合のダウンタイムを確認する
これらについて説明します。
ヒアルロン酸の種類を知る
ヒアルロン酸といってもその種類にはいくつかあり、種類によって硬さや適した注入部位が異なります。持続期間やその他の特徴なども異なるため、どのヒアルロン酸製剤を使用しているかをチェックしておくと良いでしょう。
品質が低く安いヒアルロン酸の場合、注入したヒアルロン酸が下垂したり、発がん性物質が含まれていたりすることもあるため、注意が必要です。
梅田すずらんクリニックでは、アラガン社のジュビダームビスタ®シリーズ、韓国メディトックス社のニューラミスシリーズを取り扱っています。
ヒアルロン酸以外の選択肢を知っておく
ヒアルロン酸以外でほうれい線にアプローチできる方法として、ボトックス注射やハイフがあります。
ボトックス注射とは、ボツリヌス菌の作り出すA型ボツリヌス毒素を精製して作った薬剤を使用する治療です。ボツリヌス毒素は緊張している筋肉を弛緩させるように作用し、表情筋の収縮が原因のシワや顔のエラ張りの改善が期待できます。
ちなみに、ヒアルロン酸は注入した部位をふっくら膨らませることによりシワをなくそうとするものであり、ボトックス注射とはアプローチの仕方が異なるのです。「ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いは?」の関連記事も参考にしてください。
一方で、ハイフ(HIFU)とは、High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)のことであり、メスを使わずにシワやたるみを改善できる治療法として注目されています。
ハイフではたるみの解消、フェイスラインの引き締めのほか、ターンオーバーが促進されるため美肌効果も期待できます。「ヒアルロン酸注射とハイフを比較!」の記事もご覧ください。
ほうれい線に注射した場合のダウンタイムを確認する
ほうれい線にヒアルロン酸を注入したときのダウンタイムは、数日程度です。施術後1〜2日ほど内出血や腫れが見られることがありますが、徐々に消えていきます。
注射した部位を刺激することは控えましょう。ヒアルロン酸を注入した箇所が気になって触ってしまいそうになりますが、炎症が悪化したり感染を引き起こしたりする可能性があります。
ヒアルロン酸注射後は体に負担をかけず、血流増大を招くような汗をかく活動を控えるようにします。
「ほうれい線にヒアルロン酸注射をした場合のダウンタイムは?」の記事も参考にしてください。
ヒアルロン酸を継続して打ち続けるメリット
ヒアルロン酸を打ち続けると、次のようなメリットが期待できます。
- ヒアルロン酸の持続性が良くなる
- 肌の水分量が増える
- 肌にハリと弾力が生まれる
ヒアルロン酸に依存するのは良くありませんが、ヒアルロン酸はもともと身体にある成分なので、打ち続けても基本的に健康面の心配はないと考えられます。
ヒアルロン酸の持続性が良くなる
ヒアルロン酸注射は回数を重ねるごとに持続性が向上するため、打ち続けていると長持ちするようになります。
ヒアルロン酸の持続性が上がることで、繰り返し同じ部位に注入する場合でも不足しているヒアルロン酸を補うだけで済むようになり、自然な仕上がりを実現しやすくなります。
ヒアルロン酸は適度な頻度・分量で打ち続けることが大切です。
肌の水分量が増える
ヒアルロン酸には保湿効果があるため、打ち続けることで肌の水分量を維持し、潤いを保ちやすくなります。
ヒアルロン酸はもともと、ヒトの目や皮膚、関節などあらゆる部位に存在し、1gで6リットルも水分を保てる優れた保水力を持つ成分です。
そのため、ヒアルロン酸注射を打ち続けることで肌の水分量アップが期待できます。
肌にハリと弾力が生まれる
ヒアルロン酸注射によりコラーゲン生成を促すことができます。皮膚はコラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸によってハリや弾力、潤いが保たれています。
継続的にヒアルロン酸注射をすることでコラーゲン生成が促進され、肌にハリ・弾力が保たれやすくなります。
まとめ
この記事では「ヒアルロン酸を打ち続けるとほうれい線が濃くなる」といわれる理由について説明しました。
ヒアルロン酸を打ち続けたからといって、ほうれい線が濃くなるわけではありません。
ただし、他の部位にヒアルロン酸を打ってシワがなくなった結果、コントラストが目立ってほうれい線が濃くなったと感じることがあるかもしれません。また、数年続けていてヒアルロン酸をいきなり溶かせば皮膚がたるんで伸びてしまうこともあります。
その他の理由についても説明しているので、必要に応じて読み返してみてください。
しかし、ヒアルロン酸はもともとヒトの体内に存在する成分であり、打ち続けても基本的に大きな問題はないと考えられます。
むしろ打ち続けることでヒアルロン酸の持続性が良くなる、肌の水分量が増えてハリ・弾力が生まれるなどのメリットがあります。
梅田でヒアルロン酸注射をご希望のかたは、お気軽に梅田すずらんクリニックへご相談ください。