2023年10月29日更新日:2024年1月3日
ダーマペンのダウンタイムはどれぐらい?仕事を休む必要はある?
ダーマペンのダウンタイムは短くて症状も軽いと聞いたことがあるものの、仕事は休む必要はあるのか、どれぐらい休んだ方がいいのかなど、さまざまな疑問が思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ダーマペンのダウンタイム期間や起こり得る症状を紹介するとともに、仕事を休む必要性やダウンタイムが長引かないようにする方法などについて詳しく解説します。
目次
ダーマペンのダウンタイム期間
そもそもダウンタイムとは、施術後に元の生活に戻れる状態まで回復するのにかかる期間のことです。ダーマペンのダウンタイムは2~4日程度とされており、使用する針をどのぐらい深く刺すかで異なります。
針を刺す深さ(深度)が0.2mm~のダーマペンは、ニキビやニキビ跡に効果が期待できるもので、表皮にアプローチします。針が刺さる位置が浅いため、ダウンタイムは2日程度と比較的短くなっています。
深度がが0.8mm~の施術は小じわやざらつきに有効で、表皮よりも深い真皮にアプローチすることから、ダウンタイムは2~3日程度と長めです。
そして、ダウンタイムが4日程度と最も長いのが、深度が1.5mm~になる、主にクレーター肌にアプローチする施術です。強い症状が現れる施術の場合、症状が改善するのに時間がかかります。
ただし、ダーマペンのダウンタイムは体質や肌の状態、施術後の過ごし方など、さまざまな条件によって変化することに注意が必要です。
ダーマペンの施術後に起こり得る症状
ダーマペンは肌に針を刺す施術のため、施術後は赤みや腫れ、内出血などの症状が現れます。症状の種類について詳しく見ていきましょう。
赤み・腫れ
ダーマペンは、微細な針で肌に穴を開けることで、肌の再生を促進します。この針によるダメージを受けた組織を修復するために、一時的に血流量が増加して赤みが生じます。組織の修復に伴う症状のため、修復が進むにつれて赤みは改善します。
施術の直後~12時間程度までが赤くなりやすく、翌日以降は症状が軽くなるため、日常生活への影響は少ないでしょう。数日が経過しても赤みが続く場合は、ダーマペンの針によって金属アレルギーが起きている可能性があります。
目安として、施術後2週間が経過しても赤みが改善しない場合は、医師に相談してください。
また、針の深度が深い場合は真皮や皮下組織に与えるダメージが大きくなることで、腫れや発疹が現れる場合があります。痛みを伴う場合は、保冷剤で患部を冷やすとよいでしょう。強い痛みや腫れがある場合は、クリニックに相談すれば炎症を抑える外用薬を処方してもらえます。
内出血
内出血とは、皮膚の内側で生じた出血です。ダーマペンの針が真皮や皮下組織にダメージを与えると、その周りの毛細血管が破れ、内出血が起こります。毛細血管から漏れ出た血液が周辺に広がると、赤血球の色や光の反射などの影響により青く見えます。
内出血が起きる時期は、施術の翌日~1週間程度です。それ以降も続く場合は、組織の損傷によって生じた炎症の影響で色素沈着が起きている可能性があるため、クリニックに相談することをおすすめします。
かゆみ
ダーマペンの針が真皮や皮下組織に刺さって熱が生じると、かゆみが現れる場合があります。血行が良くなるとかゆみが強くなるため、運動や入浴、過度な飲酒などに注意しましょう。症状は数日程度で治まることが多いため、1週間経っても症状が続く場合は医師に相談することをおすすめします。
皮むけ
皮むけの正体は、ターンオーバーが促されたことによって剥がれ落ちた表皮です。
ダーマペンの針が真皮を刺激し、ターンオーバーが促進されると、表皮の内側の基底層から分裂した新しい細胞が肌の表面に押し上げられていき、肌の最も外側にある角質層に達して剥がれ落ちます。
つまり、皮むけはダーマペンの効果によってターンオーバーが促されている証拠です。症状は施術の翌日~3日程度続きます。皮むけが治まるまでは肌が敏感なため、摩擦したり皮を剥がしたりしないように注意が必要です。
ダーマペンのダウンタイム中に仕事はできる?
ダーマペンのダウンタイムで現れる症状は赤みや内出血、皮むけなど、美容外科手術と比べて軽いもののため、仕事はできると考える方が多いのではないでしょうか。次のポイントを押さえて、仕事を休むかどうか判断しましょう。
営業職や接客業などは症状が落ち着くまで休んだ方がよい
営業職や接客業などは、外見が仕事の成果に影響を与える場合があります。そのため、外見が気になるのであれば、症状が落ち着くまでは休むことも検討しましょう。症状が気になる状態で無理に仕事をすると、自信を持てないことで実力を発揮できない可能性もあります。
症状が完全に消失してから仕事に復帰することで、ダーマペンの美肌効果も実感でき、自信も高まるでしょう。
重労働はできれば数日休んだ方がよい
ダウンタイムを長引かせないためには、赤みや内出血の悪化を招く激しい運動を避ける必要があります。重労働の仕事をしている場合は、できれば数日は休んだ方がよいでしょう。ただ、重労働の仕事は外見の影響が少ない傾向があるため、ダウンタイムが長引くのが気にならない場合は出勤しても良いという考え方もあります。
ただし、炎症が強くなると色素沈着が起きるリスクが高まります。さらに不衛生な手で顔を触ると、ダーマペンによる小さな傷から感染を起こす可能性にも留意しましょう。
施術部位を隠すことも可能
ダーマペンの施術後の症状は、ガーゼやファンデーションなどで隠すことも可能です。ダーマペンは美容外科手術と比べて組織の損傷が少ないため、化粧で隠せないほどに強い症状は現れません。ファンデーションやチークなどをうまく使用して、赤みや内出血などを目立たないようにしましょう。ただし、施術部位はデリケートな状態のため、摩擦に注意してください。
ダーマペンのダウンタイムを短くする方法
ダーマペンのダウンタイムを短くするためには、事前に医師から説明される施術後の注意点を守る必要があります。施術後は次の注意点を守って過ごしましょう。
施術当日は洗顔や入浴を控える
施術の当日は、洗顔や入浴を控えることが大切です。施術後は肌が敏感な状態のため、洗顔による摩擦によって赤みが強くなる恐れがあります。ダーマペンによってできた傷から感染する可能性もあるため、翌日から再開しましょう。
また、体温が上がると血流が良くなり、赤みや内出血が強くなる可能性があります。そのため、入浴やサウナといった身体を温める行為は控えなければなりません。また、2日目以降も赤み・かゆみなどの症状が続く間は、なるべくシャワーで済ませた方がよいでしょう。
シャワーといえども高温のお湯を長時間浴びると体温が上がるため、40℃前後のシャワーをさっと浴びてください。
激しい運動を控える
激しい運動も体温を上げる行為のため、控えることが大切です。運送業や引越業のような重労働は、激しい運動と同じく体温が上がってしまいます。
日々の運動については、ストレッチや軽いヨガなどであれば問題はありませんが、ハードな筋力トレーニングやランニング、サイクリング、水泳、その他の発汗を伴うスポーツなどは激しい運動に分類されるため、なるべく控えましょう。
紫外線対策を徹底する
ダーマペンは組織へのダメージが少ない美容治療ですが、それでも施術後は肌が敏感になります。普段は問題にならなかった量の紫外線でも、色素沈着の原因になることがあります。そのため、日焼け止めはもちろん、帽子や日傘、目の周りを広くカバーできる大きいサングラスなどを使用し、紫外線をなるべく防ぐことが大切です。
日焼け止めに設定されているSPFとPAは、次の基準で選びましょう。
出典:日本化粧品工業会「紫外線防止の基本」
また、ダウンタイム期間中は仕事を除き、なるべく外出する予定を入れない方がよいでしょう。例えば、屋外のスポーツ観戦、海辺でのマリンスポーツなどは、紫外線対策をしていたとしても紫外線ダメージを受けてしまいます。日中の紫外線量が多い時間帯の外出は控え、買い物も夕方以降に行うことをおすすめします。
ダーマペンのダウンタイムが長引かないようにする方法
ダーマペンのダウンタイム後の注意点を守っていたとしても、予想よりも長引いてしまうケースがあります。これは、施術前の肌の状態や施術者の技術力などもダウンタイム期間に影響を及ぼすためです。
ダーマペンのダウンタイムが長引かないように、次のポイントを押さえましょう。
信頼できるクリニックで施術を受ける
ダーマペンは、専門知識と技術、経験を要する美容施術です。信頼できるクリニックで施術を受けることで、施術の安全性と効果が高まります。信頼できるかどうかは、医師の資格や経験、設備、実績などから見極めましょう。
まずは、医師が美容施術の専門家であり、ダーマペンをはじめとする美容施術の経験が豊富かどうかを確認します。専門知識と技術、経験が豊富であるほどに、施術の安全性と効果が高まるでしょう。
また、衛生的な環境で施術が行われるかどうかも重要です。徹底した衛生管理は医療機関としては当然の対応であるものの、器具の消毒・滅菌が適切に行われているかもなるべく確認することをおすすめします。
適切な施術を受けられる可能性が高いと考えられるクリニックを絞り込んだうえで、実績や評判を確認しましょう。口コミからは、カウンセリングや施術、アフターケアなどの対応の質がわかります。
このようにしてクリニックを絞り込み、カウンセリングを受けたうえで判断することが大切です。質問に答えてくれるか、契約を急がせようとしていないか、他の医療機関を批判するような発言はないかなどを確認しましょう。
肌トラブルがあるところへの施術を避ける
肌トラブルがある箇所に施術を行うと、症状が悪化する可能性があります。例えば、吹き出物、かぶれなどがあるところに施術すると、ダーマペンの針によって摩擦や刺激が加わり、炎症が強くなるでしょう。
また、膿を持つニキビなど肌トラブルが起きている部位は細菌が侵入しやすいため、ダーマペンにより感染症のリスクが大きく高まります。結果的に、ダウンタイムが長引く恐れもあるため、肌トラブルが改善してから施術を受けましょう。
適切な施術間隔で受ける
ダーマペンの必要な施術回数は、毛穴の引き締めが目的の場合は3~6回程度、深いニキビ跡や濃い色素沈着には、5~10回程度とされています。肌にハリを与えたりキメを整えたりすることを目的とする場合は、1回で終了することもあります。
複数回の施術を受ける場合は、適切な施術間隔を守りましょう。施術後に肌の状態が回復するまでには、3~4週間程度はかかります。肌の状態が整ったことを確認したうえで次回の施術を受けると、大きな肌トラブルが起きるリスクを軽減できます。
事前に肌の調子を整えておく
肌トラブルが起きていなくとも、乾燥や皮脂の過剰分泌などによって肌の調子が悪いところに施術を行うと、ダウンタイムが長引く可能性があります。そのため、次のような取り組みによって、肌の調子を整えておくことが大切です。
- 正しい洗顔
- こまめな保湿ケア
- 紫外線対策
- 規則正しい生活
- 栄養バランスのとれた食事
- 適度な運動
- ストレスケア
肌の調子がすぐに改善することはないため、状態次第では施術を受ける時期を遅らせましょう。
ダーマペン4の施術を受ける
ダーマペン4は、従来のダーマペン3よりも深い層へと針を刺入し、より効果的に肌のターンオーバーを促すことができます。効果と安全性の両方を追求しているため、従来のダーマペンよりもダウンタイムが短くなる可能性があります。
梅田すずらんクリニックでもダーマペン4を使用しておりますので、ダウンタイムをなるべく短くしたい方、より高い効果を求める方はご相談ください。
ダーマペンに期待できる効果
ダーマペンは、ニキビ跡やシミ、くすみなど、さまざまな症状に効果が期待できます。ダーマペンに期待できる効果とメカニズムについて詳しく見ていきましょう。
ニキビ跡・クレーター
ニキビの炎症が続くと、肌を保護するためにメラニン色素が過剰に生成され、褐色の色素沈着が生じます。ダーマペンは、肌のターンオーバーを促すことでメラニン色素の排出を促し、色素沈着の改善が期待できます。
また、クレーター状のニキビ跡も適応です。ニキビの炎症が肌の奥深くにある真皮にまで及ぶと、組織が損傷を受けることで凹凸のニキビ跡が残ります。ダーマペンを真皮まで刺すと、コラーゲンやエラスチンの生成を促すことができます。ダーマペンの施術を繰り返すうちに、クレーター状のニキビ跡も少しずつ薄くなり、目立たなくなるのです。
ただし、クレーター状のニキビ跡はダーマペンで完全に消すことは難しいとされているため、どの程度の改善が期待できるかはカウンセリング時に確認しましょう。
シミ・くすみ
シミやくすみは、紫外線や摩擦などの影響で、メラノサイトから生成されたメラニン色素が表皮に沈着したものです。通常、ターンオーバーによってメラニン色素は自然に排出されるため、シミやくすみにはなりません。しかし、ターンオーバーが乱れていたり、強い紫外線や摩擦を受けたりすると、メラニン色素の排出が追いつかなくなり、シミやくすみができてしまいます。
ダーマペンは、新しい角質細胞への置き換えを促すことができるため、シミやくすみの早期改善が期待できます。
毛穴の開き
毛穴の開きの原因は、過剰な皮脂や古い角質の詰まりや、肌のたるみによるものです。適切な洗顔やダーマペンによるターンオーバーの促進によって肌の状態を整えることで、皮脂や角質による毛穴詰まりの改善が期待できます。
肌のたるみによる毛穴の開きも、ダーマペンでコラーゲンやエラスチンの生成を促し、肌を引き締めることで改善できるでしょう。ただし、たるみについては外科手術ほどの効果は期待できないため、どの程度改善するかはカウンセリング時に医師に確認が必要です。
小じわ・妊娠線
小じわは、たるみと同じくコラーゲンやエラスチンの減少によって引き起こされるため、ダーマペンで改善が期待できます。妊娠線は、妊娠に伴ってお腹の皮膚が急激に伸張され、真皮層と皮下組織が断裂して起こるものです。
ダーマペンでターンオーバーを促すことで、妊娠線を薄くできる可能性があります。ただし、真皮は表皮と比べて新陳代謝に時間がかかるため、改善は容易ではありません。
ダーマペンのダウンタイムを理由に仕事は休める?
ダーマペンのダウンタイム期間に仕事を休みたいと思っても、上司の許可を得られないことを心配する方が多いのではないでしょうか。ダウンタイムを理由に仕事を休めるのか、どのようなタイミングで施術を受けた方がよいか、詳しく見ていきましょう。
有給休暇を取得できる可能性がある
有給休暇は、労働日数に応じて、継続勤務が半年を超えた時点で一定数が付与される休暇のことです。その名のとおり、休暇でもその日の給与が支払われます。勤続期間に対する休暇の日数は、勤続期間が6ヶ月で10日、1年6ヶ月で11日、3年6ヶ月で14日で、最大20日まで付与されます。
有給休暇を取得する際に、上司に理由を伝える必要はなく「私用のため」「家庭の事情のため」などでよいとされているため、美容施術のダウンタイムを理由とした有給休暇の取得も可能です。ただし、企業によっては法律を遵守せず、特定の理由でなければ有給休暇の取得を認めないことがあるため、事前に確認した方がよいでしょう。
なるべく連休の前日に受けることが大切
有給休暇の取得が認められない可能性を想定し、なるべく連休の前日にダーマペンの施術を受けることも大切です。
人員不足によって企業活動ができなくなるようなケースでは、有給休暇を取得させないことが法的に認められる可能性があります。そのため、有給休暇が正当な権利であったとしても、必ず取得できるものとは考えず、なるべく連休の前日に受けることをおすすめします。
有給休暇を利用できない場合は休むことは難しい
有給休暇を取得できない場合は、美容施術のダウンタイムを理由に会社を休むことは難しいかもしれません。体調不良で欠勤することは可能ですが、これは「正当な理由」に当てはまると考えられるためです。
これに対し、美容施術のダウンタイムが体調不良と言えるのか、つまり「正当な理由」に当てはまるのかどうかがポイントとなります。正当な理由に当たるのであれば、正当な欠勤とみなされるでしょう。
しかし、正当な理由に当てはまらないと判断されると、欠勤が認められません。正当な理由に当てはまるかどうかは、企業が法務担当者や顧問弁護士などと話し合ったうえで判断するものです。
当然ながら、「ダウンタイムを理由とした欠勤を認めない」と言われているにもかかわらず欠勤すると無断欠勤となり、会社からの評価が大きく低下するでしょう。また、月給日給制の場合は、欠勤した日の給与が支給分から差し引かれます。そのため、有給休暇を利用できない場合には、許可を得たうえで欠勤することが大切です。
事情を伝えて負担が少ない業務を行うことも1つの方法
ダーマペンのダウンタイム中は、激しい運動をなるべく控える必要があります。そのため、事情を伝えて負担が少ない業務を行うことも1つの方法です。例えば、オフィスでのデスクワークや会議など、運動を伴わない業務であれば問題なく遂行できます。ただし、いきなり翌日の業務の変更を依頼するようでは会社側も対応に困るため、早めに相談しておくことが大切です。
梅田すずらんクリニックはダーマペン4を使用しています
ダーマペンは、ニキビ跡やシミ・くすみ、小じわなど、幅広い肌トラブルの改善が期待できる施術です。ダウンタイム中の症状も軽いため、デスクワークの仕事にはほとんど影響がありません。営業職や接客業など外見が成果に影響を及ぼす仕事や、重労働の仕事などをしている方は、有給休暇の取得や業務の一時的な変更などを事前に相談しておきましょう。
梅田すずらんクリニックでは、ダーマペン4を採用しております。効果やダウンタイムなどの面でダーマペン3から進化しているため、なるべく早く日常生活に復帰したい、仕事への影響を抑えたい方は当院までご相談ください。