2026年2月1日

ボトックスの種類と違いを比較|アラガンと韓国製の効果・持続期間の違いは?

施術中の女性が額に注射を受けているリアルな写真

ボトックスには、意外と多くの種類があるのをご存知でしょうか。ボトックスビスタや韓国製のボツラックスをはじめ、ボトックス製剤は世界各国で製造されています。

そこで、この記事では主要なボトックス製剤7種類の特徴と違いを詳しく解説します。ボトックスの種類について理解が深まれば、同じ施術でもより納得感が得られるでしょう。

大阪の梅田でボトックスを検討しているなら、梅田すずらんクリニックにお声がけください。

そもそもボトックスとは?種類を知る前に

緑背景に黄色い疑問符のイラスト

「ボトックス」という名称は本来アラガン社の登録商標ですが、現在ではボツリヌス菌製剤を使った治療の総称として定着しています。

まずは製剤の種類を選ぶ前に、その基本的な仕組みと効果について正しく理解しておきましょう。

本記事では、適宜ボツリヌス菌製剤を「ボトックス製剤」と表現しています。

ボトックスの正体は「A型ボツリヌストキシン」

ボトックス注射で使用される薬剤の主成分は、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種である「A型ボツリヌストキシン」です。

この成分には、神経から筋肉への指令伝達(アセチルコリンの放出)をブロックする働きがあります。

「毒素」という言葉が含まれますが、医療用に無毒化・精製されているため、そのまま菌を体内に入れるわけではなく、感染の心配はありません。

もともとは眼瞼けいれんなどの治療薬として開発された医薬品であり、筋肉の過剰な動きを和らげる作用を美容目的に応用しています。

参考:Allergan Advantage「ボトックスビスタ」

ボトックスで期待できる効果と適用部位

ボトックスの代表的な効果は、表情ジワの改善です。眉間や目尻、額など、笑ったり怒ったりしたときにできるシワの原因となる筋肉をリラックスさせ、シワを寄らなくさせます。

すでに刻まれてしまった深いシワではなく、表情のクセでできるシワに特に有効です。

また、筋肉は使わないと徐々に痩せていく(萎縮する)という性質があります。この仕組みを利用し、発達しすぎたエラやふくらはぎに注射することで、筋肉をボリュームダウンさせ細く見せる治療にも応用されています。

さらに、筋肉の過度な緊張を和らげる作用もあるため、慢性的な肩こりの改善にも用いられます。

部位ごとの詳しい効果やリスクについては、以下の記事も参考にしてください。

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効果の持続期間

ボトックス注射の効果は永続的ではなく、時間の経過とともに徐々に薄れていきます。シワ治療の場合、通常は注入後2〜3日目から徐々に効き始め、1〜2週間程度でピークを迎えます。持続期間は3〜4か月程度で、徐々に筋肉の動きが戻ってきます。

エラ(咬筋)への注入は、6か月〜1年程度持続するケースもあります。これは、咬筋が大きな筋肉であり、ボトックスによって筋肉自体が萎縮・縮小することで、効果が長く続きやすいためです。

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ボトックス製剤7種類の特徴と違い

緑色の注射器のイラスト

ボトックス製剤は、主成分である「ボツリヌス菌」自体は同じでも、メーカーによって製造方法や添加物、純度に違いがあります。

これを一覧でまとめたのが、下表です。

製剤名メーカー(国)特徴
ボトックスビスタアラガン(米)・国内唯一の承認薬
・世界シェアNo.1
ゼオミンメルツ(独)・抗体ができにくい
・不純物が極めて少ない
ナボタデウン(韓)・韓国製でFDA認可
・高純度で安全性が高い
ボツラックスヒューゲル(韓)・ビスタのジェネリック
・使用感が似ている
ニューロノックスメディトックス(韓)・世界での実績豊富
・安価なボトックスの先駆け
イノトックスメディトックス(韓)・世界初の液体型
・濃度誤差がなく安全
コアトックスメディトックス(韓)・次世代の抗体配慮型
・安価だが耐性がつきにくい

これら主要な7種類の製剤について、詳しく解説します。

【厚労省承認】ボトックスビスタ(アラガン社・アメリカ)

ボトックスビスタは、米国アラガン社が製造する製剤で、日本国内で美容目的として厚生労働省の承認を受けた唯一のボツリヌストキシン製剤です。

当院、梅田すずらんクリニックで採用しているのもボトックスビスタです。

米国FDA(食品医薬品局)の承認も取得しており、世界90カ国以上で使用実績があります。

所定の講習を修了した医師のみが取り扱える「VST認定医制度」があり、品質管理と技術面の両方で一定の水準が担保されています。

価格は他の製剤より高めですが、安全性と品質の安定性を重視する方におすすめです。

ゼオミン/ボコーチュア(メルツ社・ドイツ)

ゼオミン(美容領域ではボコーチュア)は、ドイツのメルツ社が開発した製剤です。米国FDA、欧州CEマーク、韓国MFDS(旧KFDA/食品医薬品安全処)の承認を取得しており、日本では帝人ファーマが「ゼオマイン」として販売しています。

大きな特徴は、複合タンパク質を除去した、純粋なボツリヌストキシンである点です。複合タンパク質は長期使用で抗体が形成される原因のひとつとされており、ゼオミンは理論上、抗体形成のリスクが低いとされています。

長期継続を考えている方に適した製剤です。

参考:Merz Aesthetics|XEOMIN® (incobotulinumtoxinA)

ナボタ(デウン製薬・韓国)

ナボタは韓国のデウン製薬が製造しており、2019年に米国FDAの承認を取得しています。これは韓国製ボツリヌストキシン製剤として初めての事例であり、数少ないFDA認可品のひとつです。

独自の「ハイ・ピュア・テクノロジー(HI-PURE™ Technology)」という特許技術により、純度が非常に高く保たれています。そのため、効果の発現が比較的早く、安定した効果が期待できます。

「韓国製で費用は抑えたいけれど、安全性に妥協はしたくない」という方にとって、バランスの良い選択肢といえるでしょう。

参考:DAEWOONG PHARMACEUTICAL|NABOTA

ボツラックス(ヒューゲル社・韓国)

ボツラックスは、韓国のヒューゲル社が製造しており、日本でも多くのクリニックで採用されているポピュラーな製剤です。

アラガン社のボトックスビスタをモデルに作られた、いわゆるジェネリック的な位置付けにあります。

成分濃度や作用機序がボトックスビスタと似ているため、医師にとっても扱いやすく、ビスタからの切り替えでも違和感なく効果を実感しやすいのが特徴です。

韓国MFDSの認可を受けており、コストパフォーマンスに優れているため、定期的なメンテナンスを安価に行いたい方に人気があります。

当院では、ボトックスビスタとボツラックスをお選びいただけます。

参考:Hugel|Botulax

ニューロノックス(メディトックス社・韓国)

ニューロノックスは、韓国のメディトックス社が製造する製剤です。韓国製ボトックスの中では歴史が古く、世界中の多くの国で販売されている実績があります。韓国MFDSの承認を取得しています。

ボトックスビスタと同じ菌株を使用しており、組成も似ているため、同等の効果が期待できるといわれています。価格を抑えたい方や、ボトックス経験者のリピート施術に選ばれることが多い製剤です。

参考:Medytox|Neuronox

イノトックス(メディストック社・韓国)

イイノトックスは、世界で初めて開発された液体タイプのボツリヌストキシン製剤です。

従来のボトックスは粉末状で、施術の直前に生理食塩水で薄める必要がありましたが、イノトックスは最初から液体であるため、溶解の手間がなく品質が安定しやすいという特徴があります。

過去に韓国MFDSの承認を取得していましたが、2020〜2021年にかけて許可取り消し処分を受けています。

参考:Medytox|Innotox

コアトックス(メディトックス社・韓国)

メディトックス社が開発した次世代型の製剤で、韓国KFDAの承認を取得しています。

ゼオミンと同様に、耐性の原因となる複合タンパク質を除去しているため、繰り返し注入しても抗体ができにくく、効果が落ちにくいのが特徴です。

安定剤として使われることの多いヒト血清アルブミンや動物由来物質も完全に排除しており、アレルギー反応のリスクを極限まで下げています。

参考:Medytox|Coretox

結局どれがいい? 失敗しないボトックス製剤の種類の選び方

メガネをかけた女性

ここまで解説した通り、どの製剤にもそれぞれ強みがあります。「絶対にこれが正解」というものはありませんが、ご自身の優先順位に合わせて選ぶことで、満足度の高い治療が可能になります。

初めてならボトックスビスタがおすすめ

「美容医療自体が初めてで不安」
「とにかく安全性を最優先したい」

そんな方には、アラガン社のボトックスビスタをおすすめします。日本国内で唯一、厚生労働省の承認を得ているという事実は、何物にも代えがたい安心材料です。

また、ボトックスビスタは世界中で膨大な症例データがあり、多くの医師が扱いに慣れています。

万が一のトラブル時にも対応法が確立されているため、数千円〜1万円程度の価格差があっても、初回は安心という保険を買うつもりでビスタを選ぶ方が多いです。

アラガン社製と韓国製の詳しい比較については、以下の記事も参考にしてください。

✅️ 合わせて読みたいボトックスビスタ(アラガン社製)とボツラックス(ヒューゲル社製)の違いは?成分・効果などを比較

コスパ重視なら韓国製を検討

「予算を抑えたい」
「エラや肩など、注入量が多い部位を打ちたい」

こういった方は、韓国製の製剤が適しています。ボツラックスなどの韓国製は、医薬品におけるジェネリックのような位置付けで開発費が抑えられているため、リーズナブルに施術を受けられます。

ボトックスは一度打って終わりではなく、数か月ごとのメンテナンスが必要です。

高いから続けられないとなってしまっては本末転倒ですので、無理なく継続できる価格帯の製剤を選ぶことも大切な観点といえます。

長期継続を考えているならゼオミンやコアトックス

ボトックスを長期的に続けていきたい方は、ドイツ製のゼオミンや、韓国製のコアトックスを検討すると良いでしょう。

繰り返しの注入でも抗体ができにくいように不純物を取り除いています。一度抗体ができてしまうと、今後ボトックスが効かなくなってしまう可能性があります。

将来的な効果の持続性を重視する方におすすめです。

ボトックスで失敗しないための3つのポイント

上記と同じ女性キャラが人差し指を立ててポイントを説明する仕草

ボトックスは製剤選びも大切ですが、それだけで仕上がりが決まるわけではありません。どんなに良い製剤を使っても、施術の進め方次第では満足のいかない結果になることもあります。

ここでは、ボトックスで失敗しないために押さえておきたい3つのポイントを解説します。

製剤の種類以上に医師の技術が問われる

ボトックスの仕上がりは、製剤の種類選びと同じく、あるいはそれ以上に、医師の腕にかかっています。

注入する位置が数ミリずれたり、深さが適切でなかったりすると、効かせたくない筋肉に作用して目が開きにくくなる(眼瞼下垂)、笑顔が引きつるといったトラブルにつながります。

解剖学を熟知し、あなたの筋肉の動きに合わせて微調整できる経験豊富な医師を選ぶことが大切なのです。

✅️ 合わせて読みたいおでこボトックスの落とし穴!後悔しないために知っておくべきこと

価格だけで選ばない

料金が安いに越したことはありませんが、相場よりも極端に安い広告を出しているクリニックには注意が必要です。

利益を出すために、薬剤を生理食塩水で規定以上に薄めて使用していたり、必要な単位数が確保されていなかったりするリスクがゼロではありません。

驚くほど安かったけれど、全く効果を感じられなかったとなっては、結局お金と時間の無駄になります。適正な価格で、必要な量をしっかり注入してくれるクリニックを選びましょう。

カウンセリングの丁寧さでクリニックを見極める

信頼できるクリニックかどうかは、カウンセリングの質で判断できます。希望をしっかり聞いてくれるか、リスクや副作用についても説明があるか、疑問に丁寧に答えてくれるかを確認しましょう。

一方的に施術を勧めてきたり、質問に曖昧な回答しかしなかったりするクリニックは避けたほうが無難です。

納得できるまで相談でき、アフターフォロー体制も整っているクリニックを選ぶことが、満足のいく結果につながります。

ボトックスの種類に関するよくある質問

Q&A

韓国製ボトックスは安全ですか?

はい、国の認可を受けている主要メーカーの製剤であれば安全です。

韓国MFDSや米国FDAの認可を受けている製剤(ナボタ、ボツラックス、ニューロノックス、コアトックスなど)は、厳しい基準をクリアしており、安全性や効果はアラガン社製と同等の水準です。

製剤を途中で変えても大丈夫?

基本的に問題ありません。製剤を変えたことで効果が出なくなったり、抗体ができやすくなったりすることはないとされています。

ただし、製剤によって効果の出方に若干の個人差が出る場合があります。変更を検討する際は、医師に相談の上で判断すると良いでしょう。

効果はどれくらい持続しますか?

表情ジワ(額・眉間・目尻など)は3〜4か月程度、エラ(咬筋)への注入は筋肉が萎縮するため6か月〜1年程度持続するケースもあります。

妊娠・授乳、持病、内服薬があるときは?

妊娠中・授乳中の方は、安全性が確立されていないため施術を受けられません。妊娠の可能性がある方も避けたほうが良いでしょう。

まとめ

ボトックスには複数の製剤があり、それぞれ承認状況や特徴が異なります。初めての方は厚労省承認のボトックスビスタ、コスパ重視なら韓国製と、ご自身の希望に合わせて選びましょう。

そして何より、製剤選び以上に医師の技術やクリニックの信頼性が仕上がりを左右します。

大阪の梅田でボトックスを検討しているなら、ぜひ一度、梅田すずらんクリニックのカウンセリングへお越しください。

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