2025年10月31日
エラボトックスのやりすぎは危険?気をつけたい症状を分かりやすく解説
 
	
小顔になりたい」と思ってエラボトックスを検討しているものの、「やりすぎて顔がこけたらどうしよう」「表情が不自然になったら怖い」と不安に感じている人もいるでしょう。
実際に、注入量が多すぎたり、施術間隔が短すぎたりすると、頬がこける、たるみが生じるといった意図しない結果につながるケースがあります。
この記事では、エラボトックスの「やりすぎ」によって起こりうる具体的な症状とその原因を詳しく解説します。また、万が一やりすぎたと感じたときの対処法や、信頼できるクリニックの選び方まで、分かりやすくまとめました。
大阪・梅田でボトックス(ボツリヌストキシン)注射を検討しているなら、梅田すずらんクリニックも選択肢に含めてみてはいかがでしょうか。なるべく受けていただきやすい価格で、経験豊富な医師によるカウンセリングと施術を行っています。
目次
「エラボトックスのやりすぎ」とはどんな状態を指すか
エラボトックスの「やりすぎ」とは、主に以下の状態を指します。
- 注入量が多すぎる
- 施術間隔が短すぎる
また、注入箇所が不適切で、薬剤が狙った筋肉以外にまで広がってしまうケースも含まれると考えて良いでしょう。ではなぜ、こうした状況が起きてしまうのでしょうか。それには患者側、クリニック側それぞれの原因があります。
患者側の原因とは、「もっと小顔になりたい」と焦るあまり、短期間に複数のクリニックを掛け持ちし、推奨される量以上を注入してしまうようなケースが該当します。
一方で、稀にではありますが、クリニック側にやりすぎの原因を求められることがあるのも事実です。医師の経験不足による注入箇所のミスや、カウンセリングが不十分なまま施術を進めてしまうことも原因となり得ます。
残念ながら、利益を優先し、患者様の要望に安易に応じるクリニックが存在する可能性も否定できません。
ただし、エラボトックスを打ち続けること自体が悪いわけではないことも理解しておきたいポイントです。適切な頻度と注入量を守る「継続的なメンテナンス」と、過剰な施術である「やりすぎ」は全くの別物です。
エラボトックス注射をやりすぎるとどうなる?

もしエラボトックス注射をやりすぎると、どのような見た目の変化や体への影響が現れるのでしょうか。こうしたリスクの理解が、安全に施術を受けるための第一歩となります。
頬がこけてしまう
エラの張りは、主に咬筋(こうきん)と呼ばれる筋肉が発達しすぎることで起こります。咬筋は、下あご(下顎)だけでなく、頬骨(きょうこつ)の下など、頬がこけやすいエリアにまで繋がっています。
エラボトックス注射は、この咬筋の働きを弱め、筋肉を少しずつ小さくしていくことでエラの張りを目立たなくする治療です。ただし、注入量が多すぎたり、頬の上部まで広範囲に注射したりすると、咬筋が必要以上に萎縮してしまうことがあります。
すると、頬骨の下あたりまでのボリュームが減って、顔全体がこけたように見えてしまうのです。
特に、もともと頬がこけ気味の人や脂肪が少ないタイプの人は、この影響がより強く出やすいため注意が必要です。こうしたリスクを防ぐためには、注入する位置と量のバランスを適切に調整することが求められます。
✅️ 合わせて読みたい:エラボトックス注射で頬がこけるの?気になる原因と対処法
皮膚のたるみが生じる
咬筋が急激に小さくなると、その上を覆っていた皮膚が余ってしまい、フェイスラインがたるんでしまうことがあります。特に40代以降は、皮膚のハリや弾力が少しずつ低下しているため、こうしたたるみが目立ちやすく、かえって老けた印象になることもあります。
もともと頬がこけやすい人の場合、エラボトックスによって咬筋がさらに小さくなると、皮膚を支える力が弱まり、たるみやこけ感が強調されるリスクも無視できません。
そのため、施術前には本当にボトックスが適しているかを慎重に見極めることが欠かせません。注入の位置や量など、打ち方そのものの工夫も結果を左右します。
さらに、必要に応じて肌のハリやボリュームを補う治療(ヒアルロン酸注射やハイフなど)や、日常的なスキンケアの強化を並行することで、より自然で若々しいフェイスラインを保つことができるでしょう。
✅️ 合わせて読みたい:エラボトックス注射で頬にたるみが生じる?原因と対処法を詳しく解説
抗体ができることがある
エラボトックスを頻繁に打ちすぎると、体が薬剤に対する抗体を作ってしまうことがあります。抗体ができると薬が効きにくくなったり、効果の持続期間が短くなったりするため、注意が必要です。
ただし、現在広く使われているボトックス製剤は改良が進んでおり、抗体ができる人は非常に少ないとされています。アラガン社のボトックスビスタを使用した試験では、2,240人中11人に抗体ができ、実際に効果が出なくなったのはわずか3人と報告されています。
参考文献:
Naumann M, et al. Safety and efficacy of botulinum toxin type A following long-term use. Movement Disorders. 2010;25(13):2211–2218. PubMed PMID: 20737546
梅田すずらんクリニックで使用しているのも、このアラガン社製ボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)です。
ただし、確率は低くてもゼロではないため、予防の意識は大切です。効果が切れる前に繰り返し打つと抗体ができやすくなるため、十分な間隔(3〜4か月程度)を空けながら施術を受けるようにしましょう。
咬筋の周りにも影響が及ぶ
ボトックスが本来の注入範囲を超えて広がると、咬筋以外の筋肉にまで作用してしまうことがあります。例えば、口角を上げる筋肉に影響が出ると笑顔が引きつったように見えたり、口の動きがぎこちなくなったりすることがあります。
こうした事例については、消費者庁「事故情報データバンクシステム」でも報告されています。
参考:消費者庁 事故情報データバンク(ボツリヌス毒素製剤に関する情報)
これは注入位置の見極めが不正確だったときに起こりやすく、医師の技術力や解剖学的な知識不足が関係しているケースも少なくありません。また、筋肉のつき方には個人差があるため、マニュアル的な注入では不自然な仕上がりになることもあります。
対策としては、やはり経験豊富な医師を選ぶことが重要です。解剖学的な構造を踏まえた上で、筋肉の位置や厚みに合わせて注入位置を調整してくれるクリニックなら、不要な副作用を避けやすくなるでしょう。
エラボトックス注射とは?通常の効果をおさらい

ここで、あらためてエラボトックス注射の基本を押さえておきましょう。
エラボトックス注射とは、咬筋と呼ばれるエラの筋肉にボツリヌストキシンという薬剤を注入し、筋肉の働きを抑える治療です。咬筋の発達が原因でエラが張っている場合、その活動をゆるめることで筋肉が少しずつ縮小し、フェイスラインがすっきりとした印象へと変わっていきます。
施術は数分ほどで終わり、切開などの外科的な処置が不要で手軽に受けられるのが、人気の理由です。効果は2〜3週間ほどで現れ、3〜6か月ほど持続します。
✅️ 合わせて読みたい:エラボトックス注射の効果はいつからあらわれる?理想の小顔に近づくために
時間の経過とともに薬の効果が弱まるため、継続して受けると自然な形で小顔効果を維持できます。また、見た目だけでなく、歯ぎしりや食いしばりの軽減に役立つこともあり、美容目的以外でも注目されています。
エラボトックス注射を「やりすぎた」と感じたときの対処法

「頬がこけた」「笑顔が不自然」など、もしエラボトックスをやりすぎたと感じても、慌てる必要はありません。効果は永続的ではないため、時間が経てば元に戻ります。ここでは症状が落ち着くまでの過ごし方や、気になる部分をカバーする方法を解説します。
基本的には効果が切れるのを待つ
エラボトックスの効果は永久ではなく、通常は3〜6か月ほどで自然に薄れていきます。筋肉の動きは徐々に戻ってくるため、まずは効果が自然に切れるのを待つのが基本的な対処法となります。
ただし、数か月経っても改善が見られない場合や、噛みにくさなどの機能面に影響が出ているときは、早めにクリニックへ相談しましょう。場合によっては、次に説明するように追加の施術が適応となることもあります。
他の施術でカバーする
やりすぎによって頬がこけたり、たるみが目立つようになったときに、別の施術で見た目を整える方法もあります。頬がこけてしまったケースには、ヒアルロン酸を注入してボリュームを補い、自然な丸みを取り戻すことが可能です。
✅️ 合わせて読みたい:頬こけのヒアルロン酸注入のデメリットは?他の治療の選択肢や注意点も解説
また、皮膚のたるみが気になる場合は、ハイフ(HIFU)などの照射治療で肌を引き締め、フェイスラインを整えるといったアプローチが考えられます。
✅️ 合わせて読みたい:ヒアルロン酸注射とハイフを比較!たるみ治療には交互がおすすめ!
ただし、追加で施術を受けるかどうかは、慎重な判断が必要です。現在の肌や筋肉の状態を信頼できる医師に正確に診断してもらった上で、本当にその施術が適切なのかをよく相談しましょう。
エラボトックス注射のやりすぎを防ぐクリニック選び

エラボトックスで失敗ややりすぎを避けるには、技術力のある医師に施術してもらうことが欠かせません。ここでは、自然で満足度の高い仕上がりを得るために押さえておきたいクリニック選びのポイントを紹介します。
あなたの骨格や筋肉に合わせた注入量・位置を提案してくれる
ボトックス注射は、美容医療では基本とされる施術ですが、個人の状態に合わせ、さまざまな観点から総合的に判断することが求められる、奥が深い手技でもあります。
エラの張り方や咬筋の発達具合ひとつをとっても、その状態は人によって大きく異なっているものです。こうした違いを踏まえずに一律の量や位置でボトックスを打つと、効きすぎや不自然な仕上がりにつながってしまいます。
こうした骨格や筋肉の厚みなど個人差を見極め、その人に合った位置や注入量を細かく調整してくれる医師に注入を担当してもらいましょう。
なるべく施術経験が豊富な医師を選ぶのが賢明です。公式サイトの情報や口コミ、実際のカウンセリングなど、できるかぎり情報を集めて信頼できる医師かどうかを見極めましょう。
カウンセリングが丁寧で信頼できる
施術前のカウンセリングは、あなたの希望をしっかり伝え、不安を解消するための大切な時間です。カウンセリングを丁寧に行い、あなたが納得できるまで向き合ってくれるクリニックを選ぶことが大切です。
一方で、流れ作業のようにすぐ施術を勧める場合や、質問しづらい雰囲気のあるクリニックには注意が必要です。
この記事の中盤「咬筋の周りにも影響が及ぶ」の項で紹介した事故情報データバンクでは、「鼻に注射をするはずが口角に打たれ、口角が強ばってしまった」という事例も報告されています。
このようなトラブルの背景にはさまざまな要因が考えられますが、カウンセリング時のコミュニケーション不足が一因となった可能性も否定できません。
こうした事態を防ぐためにも、丁寧に話を聞いてくれるか、質問にしっかり答えてくれるかという点は、クリニック選びの大切な判断基準のひとつです。
アラガン社製など品質の高い製剤を使用している
ボトックス製剤にはさまざまな種類がありますが、信頼性の高いメーカーの製剤を選ぶことも、やりすぎのリスクを減らすポイントです。中でもアラガン社製のボトックスビスタは国内で唯一厚生労働省の承認を受けており、品質と効果の安定性が高いことで知られています。
一方で、価格を重視して未承認品や品質が不明な製剤を使用しているクリニックでは、効果のばらつきや思わぬ副作用のリスクが高まります。たとえ費用が多少高くても、信頼できる製剤を扱っているかどうかは慎重に確認するべき点です。
カウンセリングの際には、使用する製剤の種類や特徴についても説明を受け、納得できるものを選びましょう。
まとめ
梅田すずらんクリニックでは、信頼性の高いアラガン社のボトックスビスタを使用しています。また、価格を抑えたい方向けのボツラックスも選んでいただけます。
どちらの製剤でも、経験豊富な医師がやりすぎを防ぎつつ自然な仕上がりを重視した施術を行います。大阪梅田でボトックス注射をご希望であれば、ぜひ一度カウンセリングでご相談ください。

 
												 
												 
												 
												 
												