2025年9月14日

ピコレーザーはどんな効果がある?モード別の違い・料金相場・ダウンタイムを解説

右側にガラス玉のような透明な球体が並ぶイメージ

最近、SNSでも話題に上がることが多い「ピコレーザー」。シミやそばかす、肝斑などにアプローチできる美容治療として注目されています。短いダウンタイムで日常生活に戻りやすいことから、忙しい人でも取り入れやすいのが人気の理由です。

ただし、同じピコレーザーでも「ピコトーニング」「ピコスポット」「ピコフラクショナル」と照射方法が分かれており、それぞれ得意とする悩みや効果が異なります。違いを知っておくことで、自分に合った治療を選びやすくなるでしょう。

この記事では、そんなピコレーザーの基本的な仕組みから、3つの照射モードが持つ効果の違い、ダウンタイムや料金相場までを一つひとつ解説します。

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ピコレーザーとは?従来のレーザーとの違い

ピコレーザーと従来レーザーの違いを説明する画像(鉛筆アイコン付き)

ピコレーザーは、ピコ秒という極めて短い照射時間で肌悩みを改善する治療法です。従来のレーザーより肌への負担を抑えつつ、シミやそばかすの原因となるメラニンを細かく破砕します。

照射時間が極めて短い

ピコレーザーの「ピコ」とは、1兆分の1秒を表す時間の単位「ピコ秒」からきています。これまで主流だったQスイッチレーザーはナノ秒(10億分の1秒)で照射していましたが、ピコレーザーはそのさらに1,000分の1という、より短い時間で光をあてることができます。

照射時間が短いということは、ごくわずかな時間しか光が肌に当たらないこと。そのため、周囲の皮膚に熱が広がりにくく、余計なダメージを与えずにすむのです。

肌への負担を抑えながら、シミの原因となるメラニン色素にしっかりエネルギーを届けられるのがピコレーザーの特徴です。

メラニンを衝撃波で粉砕する

従来のレーザー治療は、熱を加えてシミの原因であるメラニンを焼き切るように壊していました。一方でピコレーザーは、光のエネルギーを衝撃波として使い、メラニンを細かく粉々に砕きます。

砕かれたメラニンは、体の新陳代謝によって少しずつ外へ排出されます。その結果、肌が自然にトーンアップして、くすみが取れたような透明感のある状態を目指せます。

衝撃波を利用するピコレーザーは、メラニン色素を非常に細かく均一に破壊できるため、従来のレーザーでは取りきれなかった色素にも対応可能です。そのため、仕上がりにムラが出にくく、満足度の高い治療が期待できます。

肌へのダメージが少ない

ピコレーザーは熱の影響が少ないため、従来のレーザー治療と比べて施術後の赤みや炎症が起こるリスクは低くなっています。

肌への負担が少ない分、回復も早く進みます。ダウンタイムが短いのは、継続的に施術を受ける上で見逃せないポイントです。照射モードにもよりますが、赤みなどの症状は数日もすれば治まります。

そのため、これまで「仕事や予定で休めないから…」と治療をためらっていた方でも、比較的取り入れやすい選択肢といえるでしょう。

ピコレーザーの照射モードとその効果

ピコレーザーの照射モードと効果を説明する画像(両手で頬に触れる女性イラスト付き)

ピコレーザーには3種類の照射方法があり、それぞれで効果が異なります。下の表は、主な効果や施術方法など主要な比較項目をまとめたものです。まずは、全体を俯瞰した上で個別に見ていきましょう。

照射方法効果施術方法対象とする肌悩み痛みダウンタイム施術回数の目安
ピコスポット輪郭のはっきりしたシミ・そばかすをピンポイントで除去高出力のレーザーをシミ部分に集中的に照射濃いシミ、そばかす、ADMゴムで強く弾かれたような痛みがある赤みやかさぶたが出ることがあり、1〜2週間程度で回復1〜3回で変化を実感する人が多い
ピコトーニング肌全体のトーンアップ、くすみ・肝斑を穏やかに改善低出力のレーザーを広範囲に均一照射肝斑、くすみ、色ムラ改善、美白目的パチパチと弾かれるような軽い刺激がある程度ほとんどなし継続的に5〜10回程度で効果を実感
ピコフラクショナルニキビ跡の凹凸、毛穴の開き、小ジワ、肌のハリを改善レーザーを点状に照射し、肌内部に微細なダメージを与えて再生を促す毛穴の開き、ニキビ跡、肌の凹凸、ハリ不足、小ジワチリチリとした熱感や、針で刺されるような痛みを感じることがある日焼けのような赤みや肌のザラつきが2〜3日続くことがある3〜5回以上の継続治療で効果が安定

ピコスポット

ピコスポットは、シミやそばかすといった色素をピンポイントで狙う施術です。照射範囲を絞って高出力で当てるため、比較的少ない回数で効果を感じやすくなっています。一方で、照射部位がかさぶたのようになり、1〜2週間ほど経過を見守る必要があります。

次に紹介するトーニングやフラクショナルと比べると、局所的な変化が早く見える点がメリットです。ただし、顔全体を明るくしたいといった広範囲の改善には不向きで、特定のシミを狙う治療に適しています。

ピコトーニング

ピコトーニングは、ピコスポットのように一点を狙うのではなく、顔全体に優しくレーザーを当てて肌の色調を整える方法です。低出力で照射するため刺激が少なく、肌全体のくすみや色ムラにアプローチできます。

スポットとの違いは、即効性よりも全体の均一さを重視している点です。濃いシミをしっかり薄くするのには向いていませんが、肌全体をワントーン明るく見せたい方に適しています。

また、フラクショナルのように赤みやかさぶたが目立つことが少なく、ダウンタイムが短いのも特徴です。施術後の生活に大きな支障が出にくいため、定期的に受けても負担が少なく、続けやすい治療といえます。

ピコフラクショナル

ピコフラクショナルは、微細な点状のレーザーで皮膚の奥に働きかけ、肌の再生力を引き出す方法です。ニキビ跡や小ジワなど、スポットやトーニングでは解決しづらい凹凸の改善に強みがあります。施術後は赤みが数日残ることもありますが、その分コラーゲン生成が活発になり、肌質改善を実感しやすいでしょう。

他の2つと比べると、美白やシミ取りというより質感をなめらかにする方向性の治療といえます。スポットが色の濃さにアプローチするなら、フラクショナルは形や質感に働きかける治療、と考えると分かりやすいです。

ピコレーザーの効果はいつから実感できる?

ピコレーザーの効果を実感できるタイミングを解説する画像(鏡を見る女性イラスト付き)

ピコレーザーの効果を実感できるまでの期間や必要な回数は、照射モードや目的によって変わります。

まず、ピコスポットは、少ない回数でも変化が分かりやすい治療です。多くの場合1〜3回で効果を感じられます。照射後は1〜2週間ほどでかさぶたがはがれ、シミが薄くなっていきます。追加の施術を行う場合は、肌を休ませるために1か月以上あけるのが基本です。

一方で、ピコトーニングは、回数を重ねることで効果を発揮します。低出力のレーザーを繰り返し当てるため、5〜10回ほど継続した段階でトーンアップを実感する方が多いです。施術は大体、2〜4週間ごとに行うのが一般的です。

そして、ピコフラクショナルも継続が必要です。肌の再生を促す方法のため、3〜5回以上の施術を目安に効果が安定してきます。肌の回復を考慮して、4週間に1回程度の間隔で続けるのが望ましいとされています。

なお、実際に必要となる回数や施術の間隔は、肌の状態や目的によっても変わるため、医師と相談しながら決めていきましょう。

【ダウンタイム】ピコレーザー施術後の経過

ピコレーザー施術後のダウンタイム経過を説明する画像(カレンダーアイコン付き)

ピコレーザーはダウンタイムが短い治療ですが、照射モードで症状は異なります。施術後の適切なケアは、効果をより引き出し、トラブルを防ぐために欠かせません。

ダウンタイムの症状・期間

ピコレーザーのダウンタイムの中でも、もっとも症状が穏やかなのはピコトーニングで、施術直後に軽い赤みが出ることがあるものの、数時間で治まることがほとんどです。日常生活に支障が出ることはほぼありません。

ピコフラクショナルでは、肌の内部に熱エネルギーを届けるため、日焼けのような赤みやヒリヒリ感、肌のザラつきが出ることがあります。こうした症状は通常2〜3日程度で落ち着きますが、その間は肌が敏感な状態になります。

✅️ 合わせて読みたいピコフラクショナルのダウンタイムはどれくらい続く?症状と悪化させないための対処法

ピコスポットで濃いシミを照射した後は、照射部分が数日で濃いかさぶたになり、それが1〜2週間ほどかけて剥がれ落ちます。無理に剥がすと跡になる可能性があるため、注意が必要です。

ダウンタイム中の正しい過ごし方

紫外線対策は、ダウンタイムを安全に過ごすための基本です。施術後の肌はバリア機能が一時的に低下しているため日差しに敏感で、色素沈着を起こしやすい状態にあります。日焼け止めを必ず使用し、外出時は帽子や日傘を併用しましょうしましょう。窓越しの紫外線も影響するため、室内でも油断はできません。

入浴や運動も、控えめを心がけてください。血行が急に高まると赤みや腫れが長引く原因になってしまいます。施術当日はぬるめのシャワーで済ませ、激しい運動や飲酒は避けることが望ましいです。

洗顔やクレンジングは、肌をこすらず優しく行ってください。低刺激のアイテムを使い、摩擦を与えないよう心がければ、再生途中の肌を守れます。

ピコレーザーの料金相場

ピコレーザーの料金相場を説明する画像(財布アイコン付き)

料金はクリニックや使用する機器、照射部位によって異なりますが、おおよその相場は以下の通りです。価格はいずれも税込みでまとめています。

クリニックピコスポットピコフラクショナル(全顔)ピコトーニング(全顔)
Aクリニック2,680円~(2mm以下)9,800円(初回7,800円)9,800円(初回7,800円)
Bクニック6,600円(1mm以下)19,800円9,800円
Cクリニック3,300円(2mm以下)33,000円20,900円

表から分かるように、ピコスポットはシミの大きさ(「2mm以下」など)に応じて料金が設定されているのが一般的です。一方、顔全体に照射するピコトーニングやピコフラクショナルは、1回あたりの料金となります。

コース料金を設けているクリニックでは、初回料金を安く設定していることもあります。ただし、様子を見ながら1回だけ受けたい人にはあまり向かないこともあるため、自分の希望に合わせて選びましょう。

「ピコレーザーは効果ない」といわれる理由

ピコレーザーは「効果がない」といわれることもありますが、その背景には施術回数が足りなかったり、アフターケアが不十分だったりするケースが多くあります。特にトーニングやフラクショナルは、肌を少しずつ整えていく治療なので、数回で劇的な変化を求めてしまうと「効かなかった」と感じやすいのです。

また、結果をしっかり得るためには施術後の行動も大切です。レーザーを受けた後の肌は、外線の影響を受けやすい状態です。日焼け止めを怠れば色素沈着を起こしてしまい、改善どころか悪化することさえあります。十分な保湿を続けなければ、回復が遅れて効果を実感しづらくなることもあります。

つまり、ピコレーザーの効果を引き出すには、医師の指示に沿った回数・間隔で施術を受けることに加え、施術後のケアを自分自身で行うことが欠かせません。治療とセルフケアが両輪となってはじめて、期待した変化につながっていきます。

ピコレーザーで失敗と感じられやすい症状については、下記の記事で説明しています。

✅️ 合わせて読みたいピコレーザーで失敗?シミが濃くなる・白斑のリスクと回避する方法を解説

ピコレーザーの効果に関するよくある質問

Q&A

最後に、ピコレーザー治療を検討中の方から多く寄せられる質問に答えていきます。

痛みはありますか?

照射モードによって異なります。ピコトーニングは温かくチクチクする程度ですが、ピコスポットやピコフラクショナルはよりはっきりとした痛みを感じることがあります。

メイクや洗顔はいつからできますか?

トーニングやフラクショナルは当日から可能ですが、強くこすらないよう注意が必要です。また、スポットの場合でも保護テープを使用しなくて良いので、照射後からメイク自体はできます。ただし、肌はデリケートな状態なので、医師の支持を仰いで指示に従うようにしましょう。

光治療(IPL)や他のレーザーとの違いは何ですか?

IPLは広い波長で肌全体をマイルドに整える治療です。ピコレーザーは照射時間が極めて短く、衝撃波で色素を細かく砕くため、シミやそばかすに対してより集中的に効果を発揮します。

✅️ 合わせて読みたいピコトーニングとIPL光治療、どっちが効果的?肌悩みに合わせた選び方

まとめ

話題のピコレーザーは照射モードを使い分け、シミの改善や肌質の向上まで幅広く対応できる施術です。従来のレーザー治療より少ないダウンタイムで済むため、継続的な治療もしやすいでしょう。

ご自身の肌にはどの治療が最適なのか、まずは相談から始めてみませんか。大阪・梅田でピコレーザーを検討されているなら、梅田すずらんクリニックにご相談ください。

当院では、一人ひとりの肌状態に合わせた治療プランをご提案します。どうぞお気軽にお問い合わせください。

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