2025年7月22日
脂肪溶解注射はほうれい線の上にも効果がある?代替・併用できる施術も解説

ほうれい線の印象を左右するのは、「線」そのものだけではありません。そのすぐ上にある脂肪のふくらみが影を作り、実際以上に深く見せていることも少なくないのです。
こうしたふくらみを改善できる治療として注目されているのが、脂肪溶解注射。メスを使わず自然に整えられる施術なので、美容医療に慣れていない方にも人気です。
本記事では、ほうれい線の上に脂肪溶解注射を行う際の効果やほうれい線の原因、他の治療法との違いについて、分かりやすく解説していきます。
脂肪溶解注射を大阪・梅田でお探しなら、梅田すずらんクリニックにご相談を。丁寧なカウンセリングで、あなたに合った施術をご提案いたします。
目次
脂肪溶解注射はほうれい線の上にも効果がある?
ほうれい線の上に乗った脂肪(メーラーファット)が原因で、ほうれい線が深く見えているケースでは、脂肪溶解注射の効果が期待できます。この部分の脂肪のふくらみを注射で減らすことにより、ほうれい線にかかる重みを軽減し、影を目立ちにくくさせることが可能です。
ただし、ほうれい線が深くなる原因は単一というわけではありません。
多くの場合、年齢とともに①脂肪のふくらみだけでなく、②皮膚のたるみ、そしてほうれい線そのものが深くなる③根本のくぼみ・痩せといった、さまざまな要因が絡み合い、ほうれい線が形成されるのです。
そのため、美しい口元を目指すには、それぞれの原因に対応した処置を講じる必要があり、時には段階的な治療計画が求められます。このように複数の原因が重なっているため、同じほうれい線の悩みであっても、アプローチは一人ひとり異なります。
例えば、今回説明している脂肪のふくらみには脂肪溶解注射が適応となるケースがありますが、皮膚のたるみが強い方にはハイフ(HIFU)や糸リフトによるリフトアップ治療が、そして根本のくぼみが目立つ方にはヒアルロン酸注射でボリュームを補う治療が、それぞれ効果的です。
まず専門の医師によるカウンセリングで、自分のほうれい線の主な原因が何なのかを正確に診断してもらいましょう。その上で、脂肪溶解注射が適切なのか、あるいは他の治療との組み合わせが必要なのか、あなたにとって最適な治療プランを一緒に見つけてください。
ほうれい線ができる原因
先ほどの説明でも、ほうれい線ができるいくつかの原因に触れましたが、あらためてこれらを取り上げます。まずは、ほうれい線の形成過程についてしっかり理解しておきましょう。
たるみ
ほうれい線が目立つようになる原因のひとつが、頬の皮膚のたるみです。年齢とともに、肌のハリや弾力を支えるコラーゲンやエラスチンが減少すると、皮膚は重力に逆らえなくなります。これにより、頬全体の位置が下がり、口元のほうれい線の上にかぶさるように垂れ下がってくるのです。
この状態は、カーテンがたるんで窓枠にかかっている様子に似ています。頬という大きな面積の皮膚が下に落ち込むことで、ほうれい線という溝の部分に深い影を作り出し、疲れた印象や老けた印象を与えてしまいます。特に40代以降になると、このたるみの影響が顕著に現れやすくなります。
このようなほうれい線は、脂肪の量というより、皮膚のゆるみそのものが問題です。そのため、解消するにはハイフや糸リフトのように、たるんだ皮膚を引き締め、リフトアップさせることが効果的なアプローチとなります。
脂肪のふくらみ
ほうれい線のすぐ上にある頬の脂肪、いわゆる「メーラーファット」のふくらみも、ほうれい線を深く見せる原因となります。若い頃は高い位置にあるこの脂肪も、年齢とともにそれを支える組織がゆるむことで、下方へ移動してきてしまうのです。
このふくらみが影を作り出し、ほうれい線の溝そのものが深くなったかのように見せてしまいます。指でほうれい線のすぐ上をつまんだ際に、ぷにっとした厚みを感じる場合は、この脂肪が原因である可能性が高いです。
このタイプのほうれい線に対しては、ふくらみの原因である脂肪そのものを減らすことが有効な対策となります。この記事で紹介している脂肪溶解注射が、まさにこの脂肪のボリュームを減らすことを目的とした治療法です。
ほうれい線根元のくぼみ・痩せ
ほうれい線の原因は、たるみや脂肪といった「上からかぶさる」ものだけではありません。加齢により、小鼻の付け根周辺の骨が痩せたり、脂肪が減少したりすることで、ほうれい線の溝そのものが、くぼんでしまうことも大きな原因です。
皮膚や脂肪を支えていた土台が痩せてしまうことで、その部分が地面沈下のように落ち込み、深い影を生み出します。
くぼみが主な原因の場合、脂肪を減らしたり、皮膚を引き上げたりするだけでは十分な改善は期待できません。むしろ、くぼんだ部分にヒアルロン酸などを注入し、失われたボリュームを補って内側から皮膚を押し上げてあげることが、効果的な治療法となります。
表情の繰り返しによる皮膚への刻み込み(シワ)
ほうれい線は、笑ったり話したりといった日々の表情の繰り返しによっても深くなります。若い頃は、肌にハリと弾力があるため、表情を作った後にできるシワはすぐに元に戻ります。しかし、年齢とともにコラーゲンが減少すると、肌は元に戻る力を失っていきます。
何度も同じ場所で折り曲げられた紙に、くっきりとした折り目が残ってしまうのと同じ原理です。表情を作るたびに皮膚が同じ位置で折れ曲がることを繰り返すうち、やがて真顔のときでも消えない、刻み込まれたシワとして定着してしまうのです。これが、ほうれい線の原因のひとつとなります。
このようなシワは、他の原因(たるみや脂肪)と組み合わさって、ほうれい線をさらに深く、くっきりと見せる要因になります。解消するには、肌質改善治療で皮膚そのもののハリを取り戻すなどのアプローチが考えられます。
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ほうれい線の上の脂肪溶解注射|回数・注入量・料金

ほうれい線の上への脂肪溶解注射を検討する際、治療にかかる回数や注入量、そして費用は、必ず押さえておきたいポイントです。ここでは、推奨される施術回数をはじめ、注入量と料金の目安について解説します。
推奨回数は3〜5回
ほうれい線の上への脂肪溶解注射は、1回の施術で完了するのではなく、複数回治療を継続するのが一般的です。多くの場合、満足のいく自然な変化を目指すために、3〜5回程度の施術が推奨されます。
安全上の理由からも、一度に大量の薬剤を注入することはできません。複数回に分けて施術を行うことで、より自然で持続的な効果が期待できます。
治療の間隔は、1か月ほど空けるのが目安です。そのため、治療完了までには数か月かかることを理解しておきましょう。
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注入量(cc)の目安と料金相場
料金は、使用する薬剤やクリニックによって異なりますが、「1ccあたり〇〇円」という形で設定されていることが多いでしょう。そのため、1回の施術費用は「1ccあたりの料金 × 注入量」で算出できます。
1ccあたりの費用は、薬剤によって大きく異なり、2,000〜1万円程度でしょう。
梅田すずらんクリニックでは、部位別にあらかじめ注入量を決めているため、価格も明確で分かりやすいでしょう。脂肪溶解注射の施術ページからご確認ください。
✅️ 合わせて読みたい:顔の脂肪溶解注射は何ccが目安?頬・顎下など部位別の効果的な注入量
ほうれい線の上の脂肪溶解注射で知るべきリスク

脂肪溶解注射は、比較的ダウンタイムが少ない施術といわれていますが、注意点やリスクもあります。
施術直後は、腫れや赤み、軽い内出血が起こることがあります。表情の動きが多い部分でもあるため、人によっては腫れが長引いたり、違和感を感じやすかったりします。また、脂肪を過度に減らしすぎると、かえって線が強調されてしまうケースもあるため、注入量の調整には注意が必要です。
リスクを最小限に抑えるには、原因を正確に見極め、必要に応じて他の治療法と組み合わせることも大切です。脂肪溶解注射を受ける前に知っておきたいリスクについては、以下のページでも詳しく紹介していますので、参考にしてください。
✅️ 合わせて読みたい:小顔になりたい人ほど知っておきたい脂肪溶解注射のリスクとデメリット
ほうれい線の上の脂肪溶解注射と代替・併用できる施術

脂肪溶解注射だけでの改善が難しいケースでは、他の施術と組み合わせて対処することが効果的です。ここでは、よく選ばれる代替・併用施術について紹介します。
脂肪吸引
脂肪吸引は、ほうれい線の上に乗った脂肪が特に厚い場合に選ばれます。カニューレという細い管を挿入し、脂肪細胞を物理的に除去するため、一度の施術でボリュームダウンが期待できます。
脂肪溶解注射が複数回の施術で変化を出すのに対し、脂肪吸引は1回で完了するのが大きな違いです。ただし、外科手術であるため、術後の腫れや内出血といったダウンタイムが発生します。また、脂肪を取りすぎてしまうと修正が困難であるため、高度な技術が求められます。
ダウンタイムを許容でき、一度でしっかりとした変化を望む方にとっては代替案となりますが、体への負担やリスクも伴います。手軽さや自然な変化を重視する方には、脂肪溶解注射の方が向いているといえるでしょう。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸注射は、脂肪溶解注射とは逆の発想で行う治療法です。脂肪溶解注射が「ふくらみを減らす」のに対し、ヒアルロン酸は「くぼみを埋める」ことを目的とします。
小鼻の付け根やほうれい線のラインに沿ってヒアルロン酸を注入し、くぼんだ部分を内側から持ち上げることで、溝を目立たなくさせます。
脂肪のふくらみと、根本のくぼみの両方が見られる方には、脂肪溶解注射とヒアルロン酸注射の併用も効果的です。脂肪を減らして「山」を低くし、ヒアルロン酸で「谷」を埋めるという2つのアプローチで、より自然な口元を作ることができます。
✅️ 合わせて読みたい:ほうれい線にはヒアルロン酸とボトックスのどっちがおすすめ?
ハイフ・糸リフト
ほうれい線の最大の原因である、皮膚のたるみに対してアプローチできるのが、ハイフや糸リフトといった、たるみ治療(リフトアップ治療)です。これらは脂肪の量ではなく、肌のゆるみや下垂が気になる方に適した施術です。
ハイフは超音波の熱エネルギーで皮膚の土台となる筋膜を引き締め、コラーゲンの生成を促します。一方、糸リフトは溶ける糸を皮下に挿入し、たるんだ組織を物理的に引き上げ、元の位置に近づけます。どちらも、たるみが原因で深くなったほうれい線を、根本から改善する効果が期待できる施術です。
多くの場合、年齢を重ねたほうれい線は、脂肪のふくらみと皮膚のたるみが混在しています。そのため、脂肪を減らす脂肪溶解注射と、皮膚を引き上げるハイフや糸リフトの組み合わせは、相乗効果で高い満足度を目指せます。
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ほうれい線の上の脂肪溶解注射でよくある質問

ほうれい線の上への脂肪溶解注射について、よく見られる質問を簡潔にまとめました。
注入時の痛みはどれくらいですか?
注射によるチクッとした刺激はありますが、我慢できる範囲で済むことがほとんどです。
笑いにくくなるなどの違和感は出ますか?
一時的に違和感を覚える方もいますが、数日以内におさまります。表情筋の動きに支障が出ることは基本的にありません。
効果はどのくらい持続しますか?
脂肪細胞の数そのものを減らす治療のため、リバウンドしにくいのが特徴です。大幅に体重が増えたりしない限り、効果は長期間持続します。
ヒアルロン酸とどっちがいい?
膨らみが原因なら脂肪溶解注射、くぼみが原因ならヒアルロン酸が適しています。状態によって適した施術が異なるため、カウンセリングで医師に相談しましょう。
まとめ
ほうれい線の上に乗った脂肪を注射で減らし、口元の影をすっきりさせる脂肪溶解注射。メスを使わずに気になる印象を改善できる、初めての方でも選びやすい施術です。
しかし、説明した通り、ほうれい線の原因は脂肪だけでなく、たるみやくぼみなどさまざま。そのため、医師による診断が何よりも大切になります。
もし「私の場合はどの治療が一番いいの?」と迷われたら、ぜひ一度ご相談ください。梅田すずらんクリニックでは、お悩みの原因を丁寧に見極め、必要な治療だけを一緒に考えます。
大阪・梅田で脂肪溶解注射を検討されているなら、お気軽にお話をお聞かせください。