2024年6月17日

軽度の酒さを悪化させないためには?改善するための美容施術も解説

酒さ 軽度

赤ら顔などの症状や、ニキビに似た発疹が見られるのが、酒さ(しゅさ)です。酒さは詳しい原因がわからないため、大切なのは、軽度な状態を悪化させないよう、増悪要因を避けることです。

本記事では、酒さを悪化させない方法や酒さの治療方法について紹介します。

酒さは一般的に皮膚科で治療を受けることになりますが、美容医療でも用いられるアプローチが有効となることがあります。

酒さとは

酒さ 軽度

酒さとは、赤ら顔になる皮膚症状のひとつで、顔が赤くなっている状態です。詳しい原因は不明で、中年期以降の女性によく見られます。

ニキビのような症状があらわれ、両頬や鼻に赤みが集中します。見た目はニキビに似ていますが、毛穴の入口の角化や毛穴のつまりをともなわず、ニキビとは異なるものです。顔の赤みに加えて、ほてりやヒリヒリ感、かゆみを感じることもあります。

酒さのタイプは大きく次の4つの段階に分類できます。

  • 酒さ前駆期(1期)
  • 血管期(2期)
  • 炎症期(3期)
  • 進行期(4期)

酒さ前駆期(1期)では、頬と鼻の皮膚が赤くなり、毛細血管が目立ち始めます。ほてりやヒリヒリ感をともなうことがあります。

血管期(2期)では、皮膚が赤く腫れたような見た目になり、毛細血管が表皮の下に透けて見えます。このような状態を毛細血管拡張症といいます。

炎症期(3期)では、小さな吹き出物が見られ、膿をもつことがあります。このような症状は毛穴以外の広い範囲であらわれ、ニキビとは異なるものです。

進行期(4期)では、鼻のまわりの皮膚が厚くなり、赤みを帯びて団子鼻のようになります。

酒さは、できる限り軽度の状態から悪化しないように増悪要因を避けるようにするのが大切です。治療には、内服薬や外用薬のほか、美容医療で用いられるポテンツァ・レーザー治療が挙げられます。

酒さを悪化させると考えられる要因

酒さ 軽度

酒さのはっきりとした原因は解明されていませんが、遺伝の影響や免疫の不調、皮膚表面の細菌などの関与が疑われています。

詳しい原因は不明であるため、軽度な状態を悪化させないように増悪要因を取り除くことで対処するのが肝心です。

酒さの増悪要因として、以下のものが考えられます。

  • 日光
  • ストレス
  • 気温
  • 熱いお風呂
  • 激しい運動
  • アルコール摂取
  • 香辛料
  • 化粧品

酒さの症状が見られたら、日常生活で上記のような悪化の原因となるものに注意を払う必要があります。

酒さは軽度の状態を悪化させないのが大切

酒さ 軽度

酒さを悪化させない主な対策として生活習慣の見直し、適切なスキンケア、紫外線対策などがあります。

生活習慣を改善する

酒さを悪化させないために大切なのは、症状を悪化させる要因を避けることです。酒さを悪化させる要因は既に説明した通りですが、さまざまなものがあるため日常生活のあらゆる場面で意識を向け、生活習慣を改善する必要があります。

日光への暴露は、酒さを悪化させる原因になります。そのため、日傘や帽子など直射日光に当たらないような工夫が必要です。

また、精神的ストレスも増悪要因です。完全にストレスをなくすことは不可能に近いですが、積極的に休息を取り、リラックスできる時間を作るなど、ストレスを溜め込まないようにすることが重要です。

そのほかに急激な温度変化や寒暖差を避ける工夫も必要です。食事の際には、香辛料やアルコールを控えめにすることも求められます。

激しい運動も酒さの悪化要因となり得るため、適度な運動を心がけると良いでしょう。

適切なスキンケアをする

酒さでは肌が乾燥しやすくなるため、毎日保湿をして肌を刺激から守りましょう。セラミドやヒアルロン酸が含まれた保湿剤は保湿力が高く、おすすめできます。

ただし、スキンケア製品の刺激で悪化することもあるため、肌に優しく低刺激なものを選びましょう。

洗顔の際も強い刺激を与えないように注意することが必要です。洗顔後はタオルをポンポンと当てるようにして水分を拭き取り、ゴシゴシと擦らないようにします。

紫外線対策をする

紫外線対策として、日焼け止めを塗ることも欠かせません。酒さは日光の影響で赤みやブツブツが悪化するため、1年を通して対策をする必要があります。

日焼け止めを塗る以外に、紫外線の強い時間帯に外出を控える、日傘や帽子を使う、長袖やストールで肌を隠すなどの対策が考えられます。

また、紫外線は目からも吸収されるためサングラスやUVカット効果のあるメガネを取り入れるのも良いでしょう。

酒さの治療方法

酒さ 軽度

酒さの治療方法として内服薬と外用薬について説明します。

梅田すずらんクリニックで取り扱いはありませんので、詳しくは皮膚科でご相談ください。

内服薬

酒さの飲み薬として、ビブラマイシンとイソトレチノインがあります。ビブラマイシンは炎症を抑える効果のある抗生剤で、肌にできた毛穴のブツブツに対して有効です。

ただし、毛細血管が開いた状態である顔の赤みに対する効果は限定的です。このような場合はレーザー治療の併用が効果的です。

ビブラマイシンや塗り薬でもブツブツが改善しない場合には、重度のニキビ薬として知られるイソトレチノインを使用します。

ロアキュタン、アキュテインといった商品名で販売されており、日本では自由診療扱いとなります。

外用薬

酒さの塗り薬には、メトロニダゾール(ロゼックスゲル)やイベルメクチン(イベルメクチンクリーム)などがあります。

メトロニダゾールは活性酸素を抑え、免疫反応を抑制することにより、酒さで起こっている慢性的な炎症を抑える働きをします。

イベルメクチンはニキビダニを減らす薬で、炎症に関係する物質が作られにくくなるとともに、炎症も抑えることも可能です。こちらは自由診療扱いとなります。

酒さにアプローチできる美容医療

酒さ 軽度

酒さにアプローチする美容医療として、ポテンツァとVビームがあります。

ポテンツァについては、梅田すずらんクリニックで対応が可能です。

ポテンツァ

ポテンツァとは、超極細の針(マイクロニードル)を使用して皮膚表面に微細な穴を開け、針先からラジオ波を照射しながら薬剤を注入する施術です。

針を刺してできた小さな傷を治そうとする創傷治癒力や、注入した有効成分の効果により、シミや肝斑、赤ら顔などに効果を発揮します。

ポテンツァはダーマペンの進化版ともいわれており、さまざまな肌トラブルに対応できます。酒さでは、赤ら顔の原因とされる新しい血管が作られるのを抑え、赤みを目立たなくします。

ポテンツァの効果について詳しくは関連記事をご覧ください。

Vビーム

Vビームは、酒さにより異常に増えてしまった血管にレーザーを当て、破壊する施術です。

血液中のヘモグロビンに反応し、過剰に増加した血管のみをターゲットとして破壊し、肌の赤みを改善します。

真皮や血管、その周囲にも熱が加わることによってコラーゲン生成の作用もあり、小ジワや肌のハリ、毛穴の引き締めにも効果が期待できます。

まとめ

酒さは、軽度な状態から悪化しないように増悪要因を取り除くことが基本となります。日常生活を見直し、適切なスキンケアや紫外線対策を行うことが必要です。

治療には内服薬の服用や外用薬の塗布のほか、美容医療で使われるポテンツァやVビームなどの方法もあります。

赤ら顔を改善するポテンツァなら、梅田すずらんクリニックにご相談ください。気になる症状があれば、遠慮なくお聞かせください。お待ちしております。

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