2024年6月17日
顎ボトックス注射を打ち続けるとどうなる?続ける前に知っておきたいメリット・デメリット
筋肉をほぐして顎のシワを減らす顎ボトックス注射は、手軽に受けられるため人気があります。
ただ、何回くらい打ち続ける必要があるのか、打ち続けても健康被害などないのかなど、気になることはたくさんあるでしょう。
そこで、本記事ではまず顎ボトックス注射を打ち続けるとどうなるのかを説明し、その後でボトックス注射の効果やメリット・デメリットについて解説します。
目次
顎ボトックス注射とは
顎(あご)ボトックス注射とは、ボトックスを顎部分にあるオトガイ筋に注射し、口元の梅干しジワなどの改善が期待できる施術です。
ボトックスは、ボツリヌス毒素から抽出した有効成分を注射することで筋肉の緊張を和らげる作用があり、顎に注射することでオトガイ筋を弛緩させることができます。
オトガイ筋は下唇から顎先まで伸びている筋であり、この筋を使って下唇を引き上げることができます。
しかし、歯並びや噛み合わせによりオトガイ筋が緊張し過ぎると梅干しジワの原因になり、フェイスラインに影響を与えることがあるのです。
顎ボトックス注射を打ち続けるとどうなる?
ボトックス注射にはダウンタイムや副作用がほとんどありませんが、外部から薬剤を注入するため、体への負担が全くないわけではありません。医師の指示を仰ぎながら、適切に間隔をあけながら施術を受ける必要があります。
ボトックスを一度で大量に注入したり、短期間のうちに複数回注入したりすると、体内で抗体ができてボトックスの効き目が弱くなる可能性があります。
また、ボトックス注射は筋肉の動きを弱めてシワを作りにくくする施術であるため、注入しすぎると施術部位が動かしにくくなり、表情が不自然になることも考えられます。顎が動かしにくくなると、話しづらくなることも考えられるため、日常生活に支障をきたすことも心配されます。
そのため、医師による計画に基づき、適切な頻度を守ることが大切です。
さらに、ボトックス注射の打ちすぎであらわれる重篤な症状として、呼吸困難があります。適切な接種頻度を守り、一度に大量に薬剤を注入するなどのことがない限り、呼吸困難が生じる可能性は小さいですが、長期的に顎などのボトックス注射を打ち続ける場合はこのような副作用も知っておきましょう。
顎以外の部位も含め、ボトックス注射を打ち続けると良くないのかどうかについては、関連記事もご覧ください。適切な施術頻度について詳しく解説しています。
顎ボトックス注射の効果
先述の通り、顎ボトックス注射はオトガイ筋の緊張を和らげ、梅干しジワの改善効果が見込めます。
梅干しジワは、下顎を持ち上げるように口を閉じると目立ちやすくなる、梅干しのようなシワです。梅干しジワがあると不機嫌そうに見えやすく、また、顔にシワができることで老けた印象にもなるため、治療をして表情を改善したいという動機に繋がります。
最近ではオンラインミーティングなどで自分の顔を見ながら話す機会が増え、顎にシワができていることに気づきやすくなっているといえるでしょう。
このようなとき顎ボトックス注射を打てば、顎の筋肉が緩まり、シワやフェイスラインの改善を期待することができます。
顎ボトックス注射のメリット
顎ボトックス注射の主なメリットとして、以下の点が挙げられます。
- フェイスラインがすっきりする
- ダウンタイムが少ない
- 他の施術と併用できる
これらについて詳しく説明します。
フェイスラインがすっきりする
顎ボトックス注射により梅干しジワの原因であるオトガイ筋を弛緩させると、シワが改善されフェイスラインがすっきりします。
顎の緊張が取れると、顎が少しだけ前に出ます。顎が前に出ることにより得られるメリットが、顔を横から見たときの「Eライン」のバランスが良くなることです。
Eラインとは顔を横から見た際、鼻先と顎の最も突き出た部分を結んだラインのことで、横顔の美しさの基準とされることがあります。
理想的な横顔は、Eライン上に口先が接している状態で、出っ歯の場合は口先がEラインから出てしまい、しゃくれ気味の場合は口先はEラインの内側に入ってしまいます。
顎ボトックス注射によって顎が少し前に出てくることで、理想的なEラインに近づき、横顔美人になるでしょう。
ダウンタイムが少ない
ボトックス注射は、赤み・腫れなどのダウンタイムが短く、早い段階で普段通りの生活が送れるようになります。メスを使った外科手術は体への負担が大きくダウンタイムも長くなりがちですが、顎ボトックス注射なら気軽に受けられます。
ボトックス注射には極細針が使用されるため、施術跡が分かりづらいです。稀に赤みく晴れることがありますが、多くの場合、施術してすぐにメイクができるためファンデーションで隠すことができます。
週末にボトックス注射の施術をして週明けにはいつも通りメイクをして仕事に行くことができるため、ダウンタイムを心配することなく施術を受けられます。
ただし、個人差はあるため、気になる症状があらわれたらすぐ医師に相談しましょう。
他の施術と併用できる
ボトックス注射は、他の施術への影響が少ないため、組み合わせることにより高い効果を期待できます。具体的には、ヒアルロン酸注射との併用が考えられます。
ヒアルロン酸注射は、ボトックス注射と同じくシワの改善に効果がありますが、ヒアルロン酸注射は皮膚にボリュームを持たせることで肌をふっくらさせ、その結果シワを改善するという働きをします。
そのため、梅干しジワにヒアルロン酸注射をすると、緊張したオトガイ筋によってヒアルロン酸が押しつぶされるため高い効果を期待できません。
しかし、最初に顎ボトックス注射で顎の筋肉の緊張を解いた後であればヒアルロン酸注射の効果を得やすくなり、美しい顎先に仕上げることができます。
このように、顎ボトックス注射とヒアルロン酸注射を併用することで、さらに美容効果を高めることができます。
ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いについても、必要に応じて確認しておいてください。
顎ボトックス注射のデメリット
顎ボトックス注射で注意したい点として、副作用の可能性と効果が出るまでの日数について解説します。
副作用の可能性がある
顎ボトックス注射で、稀に内出血や腫れなどの副作用が出ることがあります。内出血は、注射針が毛細血管に接触することで起こります。赤く腫れる症状があらわれることもありますが、施術後2〜3日程度でおさまることがほとんどです。
大切なイベントを控えている人は直近の施術を避け、ダウンタイムを考慮した上で施術日を選ぶのが良いでしょう。
また、顎など顔の皮膚は薄いため注射による痛みを感じることもあります。ただし、個人差はありますが、ボトックス注射で使用する注射針は極細であるため、ほとんど痛みを感じないことが多いです。
効果が出るまでに数日かかる
ボトックス注射の効果があらわれるまでの期間は、注射する部位によっても変わり、また個人差もありますが、顎など顔のシワの場合は治療後3日程度かかることが多いです。
さらに、安定した効果が出るまでには、ボトックス注入後1〜2週間程度かかることもあります。その後、効果は3〜4か月程度持続します。
そのため、特別なイベントなどのために施術を受けようとする場合は、1か月前には注射を済ませておくなど余裕を持って計画しておく必要があります。
定期的に注射する必要がある
顎ボトックス注射で失敗しないために
顎ボトックス注射の失敗を回避するには、施術頻度とクリニック選びがポイントです。
施術頻度に注意する
顎ボトックス注射を頻繁に打ち続けると抗体ができ、効果が感じづらくなることがあるため、適切な施術間隔・回数を守ることが大切です。
基本的に医師の指示通りにしていれば、大きな問題はありません。適切な頻度で顎ボトックス注射をすれば、効果の持続期間が長くなることもあります。
1回目より2回目、2回目より3回目と回数を重ねるごとにボトックス注射の効き目が長引き、コストパフォーマンスが良くなることがあります。
クリニック選びを慎重に判断する
クリニックを選ぶ際は、信頼できる医師がいるかに加え、料金や施術メニュー、通いやすさ、アフターケアなどの観点から判断しましょう。
ボトックス注射は、他の美容医療と比べて高額な部類ではありませんが、クリニックによって料金や施術メニューは異なります。例えば、医療ハイフやエレクトロポレーションとのセットメニューなどがあり、お得で手軽に美容効果を高めることができます。
また、顎ボトックス注射で長く理想のフェイスラインを保つには複数回の通院が必要であるため、自宅や職場からのアクセスの良いクリニックが便利です。
さらに、ボトックス注射による効果が十分に得られなかった場合に無料で追加注入できるなどのアフターケアが充実していると安心です。
まとめ
本記事では、顎ボトックス注射を打ち続けるとどうなるのかについて説明しました。顎にボトックスを打ちすぎると抗体がついて効果が出にくくなったり、表情が不自然になったりすることが考えられます。
また、極めて稀ですが、重篤な場合には呼吸困難などの副作用も起こることがあります。
そのため、医師と相談しながら接種スケジュールを組み、適切な間隔を開けながら続けることが大切です。
梅田すずらんクリニックは、大阪・梅田でボトックス注射の施術を提供しているクリニックです。顎や顔のシワなどお悩みの点について、まずはお気軽にご相談ください。