2023年12月1日更新日:2024年1月3日
ポテンツァと水光注射の違いとは?効果・ダウンタイム・副作用などを比較
ポテンツァと水光注射は、どちらも皮下に薬剤を注入する治療法です。そのため、どちらが自身に向いているのかがわからず、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
皮膚の下に薬剤を注入する点は共通していても、アプローチの方法や期待できる効果、ダウンタイムなどは異なります。
そこで本記事では、ポテンツァと水光注射の違いをテーマに、効果・ダウンタイム・副作用・施術回数などを比較解説します。
目次
ポテンツァと水光注射の違い
ポテンツァは、マイクロニードルと呼ばれる極細の針を皮膚に刺し、RF(ラジオ波)を照射することで創傷治癒の作用を引き出し、肌のターンオーバーやコラーゲンの生産などを促進する治療法です。
また、針を皮膚から抜くときに、あらかじめ肌に塗っておいた薬剤を皮下に圧入します。
針で皮膚に穴を開けたことによる治癒力の働き、RF(ラジオ波)によるターンオーバーやコラーゲンの生産の促進、薬の導入による美肌効果という3つの方法でアプローチします。
また、肌の悩みに応じて針チップを使用することで、オーダーメイドの美肌治療が可能です。
水光注射は、美容成分を含む薬剤を皮膚の下へと注入する治療法です。コラーゲンを注入すれば肌のハリが高まり、ヒアルロン酸を注入すると肌にうるおいを与えることができます。
主に用いられる成分は、ヒアルロン酸・コラーゲン・プラセンタ・ビタミン類・グルタチオン・トラネキサム酸などです。
それでは、ポテンツァと水光注射の違いについて詳しく見ていきましょう。
RF(ラジオ波)の有無
ポテンツァはRF(ラジオ波)を使用する治療法ですが、水光注射は使用しません。RF(ラジオ波)が皮膚の深層に照射されると、熱エネルギーが発生しタンパク質を凝固させます。タンパク質の変性は、コラーゲンの生成を促進します。
水光注射は皮膚の下にコラーゲンを注入することで、結果的に肌にハリを与えることができます。
ターンオーバーの促進に関しては水光注射でも可能なものの、ビタミン類を注入することによる作用に留まります。そのため、RF(ラジオ波)の熱でターンオーバーを促せるポテンツァの方が高い効果が期待できるでしょう。
注入・導入の違い
ポテンツァは皮膚に極細の針で穴を開け、針を抜くときに薬剤を皮下に導入します。一方、水光注射は注射針で美容成分を皮膚に注入します。このように、成分を皮膚の下へ届ける方法に違いがあります。
効果
ポテンツァには、コラーゲンの生成・ターンオーバーの促進によるニキビ跡の改善・毛穴の引き締め・肌質改善肝斑・赤ら顔の改善などの効果が期待できます。
一方、水光注射の効果は注入する成分によって異なります。例えば、ヒアルロン酸は肌にうるおいを与え、コラーゲンはハリを与えます。
トラネキサム酸は美白効果によって、くすみの改善を促すことが可能です。水光注射を受ける際は、取り扱っている美容成分を確認し、悩みに対応したものを選ぶ必要があります。
ダウンタイム・副作用
ポテンツァのダウンタイムは、通常1週間程度です。術後1~3日は赤みや腫れ、ヒリヒリ感などが現れ、4日~1週間程度でかさぶたになります。内出血が起きた場合は、消えるまでに2週間程度かかることもあります。
一方、水光注射はダウンタイムがほとんどありません。注射部位に赤みや腫れが生じることがありますが、1~3日程度で治まるでしょう。
施術回数
ポテンツァの効果は3回の施術後、1年程度持続するといわれています。
しかし、効果は少しずつ失われていくため、効果を維持したい場合は2~6週間に1回程度のペースで、3~6回程度受けることが推奨されています。ただし、求める効果や肌質などで異なるため、医師と話し合って決めましょう。
水光注射の施術回数に決まりはありませんが、2~4週間に1回のペースで3回程度の施術を受けることが推奨されています。肌の状態を踏まえて、施術を受けるペースと回数を決めましょう。
料金
ポテンツァの料金は、1回4万~10万円程度とクリニックによって大きく異なります。一方、水光注射は3万~6万円程度と、ポテンツァよりも料金が安い傾向にあります。
ただし、施術回数によってトータルの費用が変わってくるため、まずは医師に相談したうえで総費用の予測を立て、どちらの施術を受けるか検討しましょう。
ポテンツァと水光注射はどちらがおすすめ?
ポテンツァと水光注射は、期待できる効果も施術方法も大きく異なります。それぞれの治療がおすすめな人について詳しく解説します。
ポテンツァがおすすめな人
ポテンツァは、以下のような場合におすすめです。
- 費用を抑えたい
- シミや肝斑を主に治療したい
それぞれ、解説します。
費用を抑えたい
ポテンツァは1回あたりの費用が水光注射よりも高い傾向があるため、総費用を抑えたい方にはポテンツァが適しています。
ポテンツァは次第に効果が低下するものの、3回ほどの施術後は1年程度は効果が続くため、総費用を抑えられるでしょう。
シミや肝斑を主に治療したい
ポテンツァは微細な針を使用して皮膚に穴を開け、RFを照射することでシミや肝斑などの色素沈着に効果が期待できます。
水光注射は、ターンオーバーの促進の効果は限定的で、トラネキサム酸を注入してもシミや肝斑を大きく改善することは難しいでしょう。
水光注射がおすすめな人
水光注射は、以下のような方におすすめの施術です。
- ダウンタイムをなるべく抑えたい
- 肌の乾燥にアプローチしたい
- 痛みを抑えたい
順番に紹介します。
ダウンタイムをなるべく抑えたい
水光注射は注射針を使用するものの、施術後にヒリヒリ感が残ることは少なく、ダウンタイムもほとんどありません。
通常の生活にすぐに戻りたい方や、直近に大切なイベントがある方に向いています。
肌の乾燥にアプローチしたい
水光注射は、ヒアルロン酸を皮膚に注入することで肌にうるおいを与えられます。ただし、ポテンツァも創傷治癒の働きやターンオーバーの促進によって、肌質を改善する効果が期待できます。
どちらの方が向いているかは、症状や肌質によって異なります。
痛みを抑えたい
水光注射は一般的に、痛みが少ないとされています。注入の際に使用される針も細いため、注射が苦手な方でも受けられる可能性があります。
ポテンツァも強い痛みはないものの、施術後にヒリヒリ感が残ることがあるため、痛みの観点から見ると水光注射の方が良いといえるでしょう。
梅田すずらんクリニックではポテンツァを提供しております
ポテンツァと水光注射はアプローチの方法も効果も異なるため、それぞれ理解したうえで自身に適した方を選ぶことが大切です。
梅田すずらんクリニックでは、ポテンツァによる美肌治療を行っております。ニキビ跡・毛穴の開き・肝斑・シミ・赤ら顔など、幅広い肌の悩みを解消できる可能性がありますので、肌トラブルにお悩みの方は一度ご相談ください。