2026年2月28日
そばかすは日本人で珍しいの?ナチュラル美人の新アイコンと変わる美意識
最近はSNSで、そばかすフィルターがトレンドですよね。透き通るような美肌とは異なり、素肌感のあるナチュラルでヘルシーな印象が好まれているようです。
一方で、「そばかすは日本人にはあまり見られないのでは?」と感じる方もいるかもしれません。そばかすの出やすさには遺伝的な要素が深く関わっており、日本人と欧米人では現れ方に違いが見られます。
そばかすは身近なようでいて、実は正しく理解されていない部分も少なくありません。
この記事では、そばかすができるメカニズムや、日本人に少ない理由、シミとの違い、さらには治療方法まで詳しく解説しています。
そばかす治療なら、大阪の美容皮膚科「梅田すずらんクリニック」にご相談ください。
目次
そばかすは日本人では珍しい?

海外の映画やドラマを観ていると、俳優さんの顔に細かな斑点が散らばっているのが目に留まることがあります。例えば、ディズニー映画『ファミリー・ゲーム/双子の天使』や『フリーキー・フライデー』で人気を集めたリンジー・ローハンは、赤毛とそばかすがトレードマークの子役スターでした。
『ハリー・ポッター』のハーマイオニー役を演じたエマ・ワトソンもまた、そばかすアイコンの一人といえるでしょう。
しかし一方で、私たち日本人はこうした光景につい違和感、あるいは新鮮さを覚えるところがないでしょうか。考えてみると日本ではそのような顔立ちの子どもが欧米ほどには多くなく、あまり見慣れていないことに気づきます。
つまり、シンプルに欧米人と比べるとそばかすが目につきにくいのです。そのため、日本人の間ではそばかすが珍しいものと捉えられる傾向があるといえます。では、なぜ日本人にはそばかすが少ないのか、次のセクションで解説していきます。
日本人にそばかすが少ない理由

日本人にそばかすが少ない背景には、メラニン色素の種類が大きく関係しています。メラニンには褐色〜黒色のユーメラニンと、黄色〜赤色のフェオメラニン」2種類があり、この割合によってそばかすのできやすさが変わるのです。髪の色や肌の色も、この2つのメラニンの比率で決まっています。
日本人を含むアジア人はユーメラニンが多い体質で、このメラニンは紫外線から肌を守る働きがあります。一方、赤毛や金髪の欧米人に多いフェオメラニンは、紫外線を浴びると逆に活性酸素を作ってしまうため、そばかすができやすい傾向にあります。
また、日本では古くから美白を尊ぶ文化があり、日傘やUVカット製品などによる紫外線対策が広く普及してきたことも、そばかすの発生を抑える要因になっていると考えられるでしょう。
そばかすができる原因とメカニズム

そばかすの正体は、肌の奥で過剰に作られたメラニン色素の沈着です。一般的なシミとは異なり、その発生には遺伝が強く関わっています。
遺伝的要因
そばかすの発生に大きな影響を与えるのが遺伝です。そばかすは常染色体優性遺伝と考えられており、両親のどちらかにそばかすがあると、高い確率で子どもにも受け継がれます。これは肌の色や髪質と同様に、生まれ持った体質の一部と言えます。
遺伝性のそばかすは、早ければ3歳頃から現れ始め、思春期にピークを迎えるのが特徴です。大人になってから突然できる老人性色素斑とは異なり、幼少期から鼻や頬を中心に散らばるように発生するなら、遺伝によるものと考えて良いでしょう。
紫外線による悪化・増加
遺伝的な素因がある方にとって、紫外線はそばかすを濃くし、数を増やす引き金となります。紫外線を浴びると、肌を守ろうとしてメラノサイトが活性化し、メラニン色素が大量に作られます。これが排出されずに肌に残ることで、薄かったそばかすが濃く浮き出てくるのです。
そのため、紫外線が強い春から夏にかけて色が濃くなり、秋から冬にかけて薄くなるという季節変動が見られます。
ホルモンバランスの影響
妊娠中やピルの服用時など、エストロゲンやプロゲステロンの分泌が増える時期は、メラノサイトが刺激を受けやすい状態になります。もともとあったそばかすの色が濃くなったり、目立つようになったりすることがあります。
ストレスによる自律神経の乱れもホルモンバランスを崩し、メラニンの過剰生成を招く一因です。この時期に濃くなったそばかすは、ホルモンバランスが安定すると薄くなることもありますが、肝斑など他のシミと併発して複雑化するケースもあるため注意が必要です。
✅️ 合わせて読みたい:産後にシミが増えるのはなぜ?ホルモンバランスの変化がもたらすシミの形成メカニズム
年齢による変化
そばかすは年齢とともに変化する特徴を持っています。一般的に、思春期にかけて最も数が多く色が濃くなりますが、大人(20代後半〜)になると自然に薄くなったり、消えていったりするケースが多く見られます。これは、加齢とともに現れる一般的なシミとは逆の傾向です。
ただし、子どもの頃から紫外線を浴び続けてダメージが蓄積していると、大人になってもそばかすが消えず、むしろ定着してしまうことがあります。また、加齢によってできた別のシミと混ざり合い、全体的に茶色い斑点として残ることも少なくありません。
そばかすとシミの違いを正しく理解する

一見似ているそばかすとシミですが、その性質は大きく異なります。そばかすは遺伝的要因が強く、幼少期から発生し、季節によって濃さが変わるのが特徴です。
一方、一般的なシミ(老人性色素斑)は、加齢と紫外線の蓄積によって作られる老化現象の一種です。原因が異なるため、有効なケアや治療法も変わってくることを理解しておきましょう。
見た目・発生時期・原因の違い
まず見た目では、そばかすは直径数ミリ程度の小さな斑点が鼻や頬を中心に散らばるように現れるのに対し、シミは比較的大きく、境界がはっきりとした褐色の斑点として現れることが多い傾向があります。
発生時期についても違いがあり、前述の通り、そばかすは幼少期から思春期にかけて徐々に目立ち始めるのが特徴です。一方、一般的なシミは、30代以降に紫外線ダメージの蓄積によって現れ始めます。
原因においても、そばかすは主に遺伝的要因によるものですが、シミは長年の紫外線曝露や加齢が主な原因となります。ただし、そばかすも紫外線によって悪化するため、完全に切り離して考えることはできません。
肝斑・老人性色素斑との見分け方
大人になってから頬にシミができると、それが老人性色素斑なのか肝斑なのかを見極める必要があります。肝斑は頬骨あたりに左右対称に現れ、輪郭がもやもやとして不鮮明なのが大きな特徴です。主に30〜40代の女性ホルモンの乱れが関与しています。
一方、老人性色素斑は左右非対称で、輪郭がくっきりしています。もし、子どもの頃からあるならそばかす、大人になって頬骨に左右対称に広がってきたなら肝斑、丸くはっきりしたシミなら老人性色素斑と判断する目安になりますが、これらが混在しているケースも多いため注意が必要です。
日本人のそばかすに対する美意識の変化

かつて日本では「色の白さは七難隠す」といわれ、そばかすは隠すべき肌トラブルとされてきました。しかし近年では、海外トレンドやSNSの影響で個性的でかわいい、自然体でヘルシーと肯定的に捉える人もが増えてきています。
欧米ではチャームポイント、日本では?
欧米において、そばかすは若々しさや無邪気さ、個性といったイメージでポジティブに捉えられることが多くあります。
SnapchatやTikTok、InstagramなどのSNSにおいても、「犬耳+そばかす」「ナチュラルメイク+そばかす」といったフィルターを加えた写真が流行しましたよね。
そばかすは『赤毛のアン』や『長くつ下のピッピ』のように、元気な子どもの愛らしい特徴として定着しており、あえてそばかすを描くメイクやタトゥーもあります。
もともと、日本では伝統的に色白で均一な肌が美しいとされる文化があり、そばかすはコンプレックスとして捉えられることが多くありました。現在は欧米カルチャーの影響も受けていますが、これまでは透明感のある白い肌が理想とされ、そばかすやシミは隠すべきものという認識が根強く存在していたのです。
SNS時代における価値観の多様化
SnapchatやTikTok、InstagramなどのSNSでは、「犬耳+そばかす」「ナチュラルメイク+そばかす」といったフィルターを加えた写真が流行しましたよね。ハーフっぽい抜け感や飾らないヘルシーさを演出できると人気です。
K-POPアイドルやモデルが、あえて肌の質感を残したナチュラルメイクを発信していることも影響しています。完璧に隠蔽された肌よりも、そばかすが透けるような素肌感こそが「今っぽい」という新しい価値観が、若年層を中心に広まっています。
消す・残すは自分で決めていい
美容医療の進歩により、レーザー治療などでそばかすをきれいに消すことは容易になりました。一方で、メイクでそばかすを足して楽しむ文化も生まれています。つまり現代は、そばかすを「消す」ことも「楽しむ」ことも自由に選べる時代なのです。
固定観念に縛られる必要はありません。自分のなりたいイメージに合わせて、アクセサリーを選ぶようにそばかすとの付き合い方を決めていい。それが今のスキンケアのスタンダードになりつつあります。
そばかす治療の全体像

結論として、市販の化粧品やサプリメントだけで、すでにあるそばかすを完全に消すことはできません。セルフケアの役割は、紫外線を防いでこれ以上濃くしないための予防が中心です。
遺伝的な要素が強いそばかすを根本から取り除くためには、美容皮膚科などでレーザーなどの専門的な医療機器を用いた施術を受ける必要があります。
セルフケアでできること・できないこと
セルフケアでできることとしては、日焼け止めや日傘などによる徹底した紫外線対策、ビタミンC誘導体配合の美白化粧品の使用、規則正しい生活によるターンオーバーの正常化などが挙げられます。
そばかすを自力で消す方法について解説した記事も参考にしてください。
✅️ 合わせて読みたい:そばかすを自力で消す方法|市販ケアでできることと美容医療への移行タイミング
一方、セルフケアでできないことは、遺伝的な要因で既に定着しているそばかすを短期間で薄くしたり、完全に除去したりすることです。美白化粧品はあくまでメラニンの生成を抑える働きが中心で、既存の色素を劇的に薄くする効果は限定的です。
医療治療の種類
代表的な治療法は、レーザー治療と光治療の2つです。レーザー治療(ピコレーザーなど)は、ピンポイントで強力なエネルギーを当てて色素を破壊します。1回あたりの効果が高い反面、治療後に一時的なかさぶたができるなどのダウンタイムを伴います。
光治療は、顔全体にマイルドな光を当てる方法です。レーザーに比べて肌への負担が少なく、ダウンタイムもほとんどないため、日常生活を送りながら徐々に薄くしたい人に適しています。
その他、治療効果を高めるために、トラネキサム酸などの内服薬や外用薬を併用して体の内側からケアする方法も一般的です。
そばかすに関するよくある質問
そばかすは20代後半以降に自然と薄くなるケースもありますが、完全に消えるとは限りません。成長に伴うホルモンバランスの安定や、メラニン生成の落ち着きによって目立たなくなることはあります。
そばかすは20代後半以降に自然と薄くなるケースもありますが、完全に消えるとは限りません。成長に伴うホルモンバランスの安定や、メラニン生成の落ち着きによって目立たなくなることはあります。
多くの場合、同時に治療できます。レーザー治療や光治療は、そばかすとシミの両方に効果が期待できます。ただし、肝斑があるケースはレーザーで悪化する可能性があるため、皮膚科医による診断が必要です。
そばかす自体の性質は同じですが、できやすさが異なります。欧米人は遺伝的にフェオメラニン(黄色・赤色)が多く、光に反応してそばかすができやすい肌質です。日本人は防御力の高いユーメラニン(黒色)が多いですが、日本人でもフェオメラニンが多い体質の方は、欧米人と同様にそばかすができやすくなります。
遺伝的な要因による発生自体は予防できませんが、悪化や増加は予防できます。
まとめ
そばかすメイクが人気を集めるように、今はそばかすを個性のひとつとして楽しむ人も増えています。無理に隠す必要はないでしょう。
それでも、透き通るような肌に憧れるなら、医療の力に頼るのもひとつの手です。関西の方なら、大阪の美容皮膚科「梅田すずらんクリニック」にご相談ください。あなたの気持ちに寄り添ったプランをご提案します。
