2025年10月31日
IPL光治療のダウンタイムは短い?症状経過やトラブルを防ぐ正しい過ごし方を解説
IPL光治療は、シミやくすみ、赤ら顔といったさまざまな肌悩みに効果が期待できる人気の美肌治療です。レーザー治療と比べて肌への負担が少なく「ダウンタイムがほとんどない」といわれる手軽さから、美容医療が初めての方にも選ばれています。
しかし、ダウンタイムがゼロではないことも事実です。施術後に赤みが出ないか、かさぶたはどのくらい続くのか、仕事や日常生活に影響はないか、といった不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
そこで、この記事では、IPL光治療のダウンタイムについて、施術直後から肌が落ち着くまでの詳しい経過、期間中に起こりうる症状、そして治療効果を高めるための正しい過ごし方まで、分かりやすく解説します。
ダウンタイムへの不安を解消し、安心して治療に臨むためにお役立てください。
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目次
IPL光治療のダウンタイムはほとんどないがゼロではない

IPL光治療はレーザー治療と比べて肌への刺激がやさしく、赤みや腫れといった症状が出にくいため「ほとんどダウンタイムがない」といわれます。実際、施術後すぐにメイクや洗顔ができる人も多く、仕事や日常生活を大きく妨げるケースは少ないでしょう。
その手軽さから、美容医療が初めての人にも人気が高い治療のひとつです。
とはいえ、まったく肌が反応しないわけではありません。施術直後に軽い赤みやほてりを感じたり、数日後にシミが濃く見えるマイクロクラストと呼ばれる現象が現れることがあります。これは肌の自然な再生過程であり、無理にこすったりせずにケアを行えば次第に落ち着いていきます。
大切なのは、ダウンタイムが少ないと聞いて安心しきらず、起こり得る症状や経過を理解しておくことです。肌の反応には個人差があり、体調やスキンケア習慣によっても変わります。
あらかじめ知識を持って臨めば、予想外の反応にも落ち着いて対応でき、安心してIPL治療を受けられるでしょう。なお、IPL光治療の効果について基本的な理解を深めておきたい方は、関連記事も参照してください。
✅️ 合わせて読みたい:IPL光治療の効果と作用を解説!他の治療機にない特徴とは?
IPL光治療 ダウンタイムの経過

IPL光治療は比較的ダウンタイムが少ない治療とされていますが、施術後の肌は時間の経過とともに少しずつ変化していきます。ここでは、施術直後から2週間〜1か月後までに見られる主な経過と肌の状態について、段階ごとに分かりやすく解説します。
施術直後
IPL照射の直後は、肌に軽い赤みやほてりを感じることがあります。これは光エネルギーが肌内部に作用した反応で、ほとんどの場合、数時間から当日中に落ち着きます。
ヒリヒリとした刺激を感じるケースもありますが、生活への支障はほとんどありません。
当日〜翌日
施術当日から翌日にかけては、赤みやほてりがやや残ることもありますが、時間とともに落ち着いていきます。肌が乾燥しやすくなるため、この時期は保湿を入念に行いましょう。
また、シミやそばかすがあった部分が光に反応し、黒く浮き上がったように見えることがあります。これは、マイクロクラストと呼ばれる、細かいかさぶたです。
マイクロクラストはメイクで十分に隠せる程度なので無理に剥がそうとせず、自然に剥がれ落ちるのを待ちましょう。
2〜7日後
この期間は、マイクロクラストが肌のターンオーバーによって少しずつ表面に押し上げられ、最も目立ちやすくなる時期です。肌に触れると、少しザラザラとした感触があります。
早い方だと3〜4日目あたりから、洗顔やクレンジングの際に自然にポロポロと剥がれ落ち始めます。この変化は肌が生まれ変わっているサインです。
この時期は「触らない」「剥がさない」が鉄則で、無理に刺激を与えると色素沈着や肌トラブルの原因になることがあります。保湿と紫外線対策を徹底しましょう。
1週間〜10日後
施術から1週間が経つ頃には、ほとんどのマイクロクラストが自然に剥がれ落ち、肌のざらつきもなくなってきます。シミが薄くなったことを実感し始める方が多い時期です。
✅️ 合わせて読みたい:IPL光治療でシミが濃くなるといわれる理由とは?
かさぶたが取れた後の肌は、ワントーン明るく、透明感が出ているように感じられます。つるっとした手触りも嬉しい変化の一つでしょう。
新しく現れた肌は非常にデリケートな状態です。引き続き、紫外線対策と保湿ケアを念入りに行いましょう。
2週間〜1か月後
2週間ほど経過すると、ほとんどの赤みやかさぶたは消え、肌がなめらかで明るい印象に近づきます。日常生活への影響もほぼなく、メイクのノリにも変化を感じる人が多い時期です。
1か月ほど経過すれば、次回施術の目安を検討するタイミングでもあります。IPLは複数回の治療で効果が高まるため、スケジュールを立てて継続的に受けると良い結果につながります。
一方で、途中でやめた場合の変化や注意点も知っておくと安心です。詳しくは関連記事「IPL光治療をやめるとどうなる?必要な回数や失敗しないポイントを解説」をご覧ください。
IPL光治療のダウンタイム中に出る主な症状

IPL治療のダウンタイム中に起こり得る、代表的な症状について見ていきましょう。赤みやかさぶた、乾燥などよくある症状を知っておけば、安心して経過を見守ることができます。
赤み・ほてり
施術直後から数時間〜1日程度は、肌に赤みやほてりを感じることがあります。感覚としては、日焼けをした後のようなジンジンとした熱感に似ています。通常は時間の経過とともに自然に軽快していきますが、気になるときは保冷剤などで冷やすと和らぎます。
赤みは、メイクでカバーできる程度の軽いものです。日常生活に支障を来すほどではないので、大きな心配は必要ありません。
腫れ
照射部位に軽い腫れやむくみが出ることがありますが、ほとんどは1〜2日で自然に治まります。肌の炎症反応による一時的な変化であり、冷却を行えば症状を抑えやすくなります。
腫れが強く、数日経っても引かない場合は、施術の刺激が強かった可能性もあるため、自己判断せず医師に相談してください。
かさぶた(マイクロクラスト)
シミやそばかすの原因であるメラニン色素にIPLの光が反応すると、黒く細かいかさぶたであるマイクロクラストが肌表面に浮き出てくることがあります。見た目は、まるでコーヒーの粉が肌に付着しているかのように見えます。
マイクロクラストは治療が効果を発揮し、肌が生まれ変わっていることを示すサインです。自然にはがれ落ちるため、無理に剥がすと色素沈着などのトラブルにつながることがあります。触れずに自然な経過を見守りましょう。
この段階を経て、古い角質や色素が除去されると、肌のトーンが明るくなったり質感がなめらかになったりする効果が現れやすくなります。
乾燥
IPL照射後は肌のバリア機能が一時的に低下し、乾燥しやすくなります。つっぱり感や粉をふくような症状が見られることもありますが、多くは一時的なもので保湿で改善できます。
この時期は、刺激の強い成分やアルコールを含む化粧品を避け、低刺激で保湿力の高いアイテムを使うと良いでしょう。摩擦を与えず、やさしくなじませることがポイントです。
乾燥が続くとバリア機能の回復が遅れるため、保湿だけでなく紫外線対策や十分な睡眠など、肌の再生を助ける生活習慣も意識しましょう。
色素沈着
ごくまれに、IPL施術後に色素沈着が生じることがあります。炎症後色素沈着と呼ばれ、強い刺激や誤ったケアが原因となるケースが多いです。
リスクを抑えるには、かさぶたを剥がさない・強くこすらない・紫外線を避けるなど、基本的なケアを徹底します。特に紫外線は沈着を悪化させる要因になるため、外出時は日焼け止めを欠かさないようにしましょう。
色素沈着は肌のターンオーバーとともに自然に薄くなり、多くは半年から1年程度で消失します。しかし、肌の状態によってはそれ以上かかるケースも見られます。長く残るようであれば医師の診察を受け、適切な治療を検討してください。
IPL光治療 ダウンタイム中の正しい過ごし方

IPL治療の効果はアフターケアで決まります。施術後のデリケートな肌を守り、本来の効果を発揮させるための過ごし方を解説します。
紫外線対策を行う
IPL治療後の肌は紫外線の影響を受けやすく、日焼けによる炎症や色素沈着のリスクが高まります。外出時は日焼け止めを必ず使用し、帽子や日傘などの物理的な対策も併用すると安心です。
紫外線は晴れの日だけでなく曇りの日や屋内でも入り込むため、天候や場所に関係なく対策する習慣をつけましょう。UVカット機能のある化粧品を活用するのも効果的です。
こうした対策を徹底することで、IPLの効果をしっかりと引き出し、トラブルのない肌回復を促すことができます。
普段以上に保湿を行う
IPL後の肌は一時的にバリア機能が低下し、水分が逃げやすくなっています。乾燥を放置すると赤みやかゆみが悪化しやすいため、普段以上に丁寧な保湿ケアが欠かせません。
化粧水で水分をたっぷり与えた後、乳液やクリームなどの油分でしっかりと蓋をして、水分の蒸発を防ぎましょう。肌への刺激が少ない、敏感肌向けの製品を選ぶとより安心です。
乾燥を防ぐことで、マイクロクラストが自然にはがれやすくなり、治療後の仕上がりもより美しくなります。
洗顔・メイク時に肌をこすらない
ダウンタイム中の肌は、摩擦による刺激にも非常に弱くなっています。洗顔やメイクの際に肌をこすることは、赤みを長引かせたり、色素沈着を招いたりする原因になりかねません。
洗顔料はよく泡立て、泡をクッションにして肌をなでるように優しく洗いましょう。タオルで水分を拭き取る際も、ゴシゴシこすらず、そっと押さえるようにしてください。
ファンデーションなどを塗る際も、指で擦り込むのではなく、スポンジやパフで優しく押さえるようにのせると、肌への負担を軽減できます。
長時間の入浴・サウナ・激しい運動を避ける
IPL施術後は肌に炎症反応が起きている状態のため、体温が急上昇する行動は控えた方が良いでしょう。長時間の入浴やサウナ、激しい運動は血行を促進して赤みや腫れを悪化させる可能性があります。
シャワーはぬるめのお湯で短時間にとどめ、体を温めすぎないよう意識します。汗を大量にかく運動も、数日は避けるのが無難です。
体温の上昇を防ぐことで肌の炎症を抑え、回復をスムーズに進めることができます。肌の再生を妨げない環境づくりを心がけてください。
かさぶたを無理に剥がさない
IPL後に現れるマイクロクラストは、肌の再生が進んでいる証拠です。見た目が気になっても、無理に剥がすと色素沈着や炎症などのトラブルにつながるため、自然にはがれるのを待ってください。
スキンケアや洗顔の際も、マイクロクラストに摩擦を与えないよう注意しましょう。触れずにいることで、自然なターンオーバーが促進され、きれいな仕上がりにつながります。
完全にはがれ落ちるまでには1週間前後かかることもありますが、焦らず丁寧なケアを続けることが、治療効果を高めます。
IPL治療のダウンタイムに関するよくある質問

ここでは、IPL光治療のダウンタイムに関してよく寄せられる質問をまとめました。
メイクはいつからできる?
施術直後から、メイクをしても問題ありません。ただし、肌はデリケートな状態ですので、こすらず優しく押さえるように塗ることを心がけてください。
シャワー・入浴はいつから?
当日のシャワーは問題ありませんが、熱いお湯や長時間の入浴は避けたほうが安全です。体温の上昇が赤みや炎症を悪化させることがあるため、1〜2日はぬるめの短時間入浴を心がけましょう。
IPL光治療機の種類によってダウンタイムは変わる?
使用する機器によって、赤みやかさぶたの出方に若干の違いが生じることがあります。しかし、基本的な経過やダウンタイム中に守るべき注意点はどの機器でも同じです。詳しくはカウンセリング時に医師にご確認ください。
当院では、9種類のフィルターを肌悩みに合わせて選べる「セレックV」という機器を使用しています。
まとめ
IPL光治療はレーザー治療と比べてダウンタイムが短く、施術直後から普段どおりの生活に戻れるケースが多いのが特徴です。ただし、赤みやマイクロクラスト(かさぶたのような反応)が出ることもあり、紫外線対策や丁寧な保湿といったケアを意識するかどうかで、仕上がりの満足度にも差が出ます。
ダウンタイムの経過には個人差があり、肌質によって必要なケアも変わってきます。梅田すずらんクリニックでは、一人ひとりのお肌の状態を丁寧に診察し、最適な治療プランをご提案。施術後の過ごし方についてもサポートするため、不安を感じずに治療を受けていただけるでしょう。
大阪・梅田でIPL光治療を検討している方は、まずは当院の無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。

