2025年6月26日
マリオネットラインへのヒアルロン酸注射とは?効果・持続期間・ボトックスとの違いを解説

マリオネットラインは、口角の両端からあごに向かって刻まれる深いラインで、老けた印象や不機嫌そうな表情を与えがちです。
加齢や表情筋の衰え、生活習慣によるたるみなど、複数の要因が重なって目立ちやすくなります。こうしたマリオネットラインの改善に選ばれているのが、ヒアルロン酸注射です。
本記事では、効果や持続期間から、ボトックスとの違い、よくある失敗例まで、初めての方にも分かりやすく解説します。
大阪・梅田でヒアルロン酸注射をご検討中の方は、梅田すずらんクリニックにご相談ください。施術の効果や回数、費用についても丁寧にご説明いたします。
目次
マリオネットラインとは

マリオネットラインとは、口角の両端からあごに向かって縦に伸びる溝のようなラインのことを指します。まるで、腹話術人形(マリオネット)の口元にあるラインのように見えるのが名前の由来です。
マリオネットラインが深くなると、口元が下がって見えることで「不機嫌そう」「老けた印象」といった印象を与えやすくなります。ほうれい線と並んで、エイジングサインとして注目されることの多い悩みです。
このマリオネットラインを改善できる方法のひとつとして注目されるのが、ヒアルロン酸注射なのです。
マリオネットラインが深くなる原因

マリオネットラインができる原因は、いくつか考えられます。加齢によるたるみや筋肉の変化、生活習慣など、主な原因をひとつずつ見ていきましょう。
加齢による皮膚のたるみ
マリオネットラインが目立ちやすくなる大きな要因のひとつが、加齢にともなう皮膚のたるみです。肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが減少し、皮膚が重力に負けて下に下がることで、深いラインが形成されやすくなります。
特に口元からあごにかけてのエリアは、脂肪や筋肉が落ちやすい部位です。マリオネットラインがあると、表情がない状態でも老けて見えやすくなります。
たるみは誰にでも起こる自然な変化ですが、適切なケアをすれば深く刻まれたラインの改善が期待できます。
表情筋の衰え
日常生活では無意識に使っている表情筋も、年齢とともに少しずつ動きが鈍くなりがちです。筋肉が弱くなることで、皮膚を支える力が低下し、全体的に下がった印象が出やすくなります。
口元は、日常的な会話や飲食などで頻繁に使われるだけに、筋肉の変化が見た目にも現れやすいです。筋力が落ちると、皮膚や脂肪を引き上げる力が不足し、ラインが深く刻まれやすくなってしまいます。
生活習慣の影響
日々の姿勢や生活習慣も、マリオネットラインが深くなる原因のひとつです。猫背やストレートネックなど、前傾姿勢が続くと首やあごまわりの筋肉がゆるみやすくなり、結果として口角の下がたるみやすくなります。
悪い姿勢の影響はマリオネットラインだけでなく、ほうれい線や二重あごにも影響します。あらためて姿勢を正すことを意識してみましょう。
筋肉の硬化
マリオネットラインは、表情筋の衰えだけでなく、特定の筋肉が過剰に発達したり、硬化したりすることでも深くなります。特に深く関係するのが、口角を下に引く働きを持つ「口角下制筋(こうかくかせいきん)」です。
口角下制筋が、加齢によって縮んで硬くなったり、食いしばりなどの癖で凝り固まったりすると、常に口角を下に引っ張る力が働き続けます。この持続的な緊張が、マリオネットラインをくっきりと刻み込む大きな原因となるのです。
このように、マリオネットラインの改善には、たるみを持ち上げるだけでなく、原因となっている筋肉の緊張を和らげるアプローチも必要になることがあります。
マリオネットラインへのヒアルロン酸注射の効果と持続期間

マリオネットラインにヒアルロン酸を注入すると、どのような変化が期待でき、その効果はいつまで続くのでしょうか。
ここでは、施術によって得られる見た目の効果と、その効果がどのくらいの期間続くのか、気になるポイントを分かりやすく解説します。
どのような効果が期待できるか
マリオネットラインへのヒアルロン酸注射は、シワの溝を内側から持ち上げることで、口元の影を目立たなくし、若々しく明るい表情に導く効果が期待できる施術です。
溝が浅くなることで、下がって見えていた口角が自然にリフトアップされたように見え、不機嫌そうな印象や疲れた印象が和らぎます。
表情のクセや筋肉の動きに合わせて注入ポイントや量を調整することで、自然な仕上がりが得られます。
また、ヒアルロン酸以外でマリオネットラインにアプローチできる方法については、下記の記事も参考にしてください。
✅️ 合わせて読みたい:マリオネットラインの消し方は5つ!各方法の特徴や予防法を解説
効果はいつまで?
ヒアルロン酸注射の効果の持続期間には個人差がありますが、一般的には半年から1年半程度が目安とされています。ヒアルロン酸は時間とともに体内に自然に吸収されていくため、残念ながら効果は永久ではありません。
持続期間は、使用するヒアルロン酸製剤の種類によっても大きく異なります。また、注入量や施術部位、代謝の速さも影響します。
効果を維持したい際は、定期的なメンテナンス注入が必要です。経過を見ながら必要なタイミングで再注入することで、自然な仕上がりを長期間保てるようになります。
マリオネットラインへのヒアルロン酸注射でよくある失敗とは
ヒアルロン酸注射で「失敗した」と感じるケースには、いくつかのパターンがあります。ここでは、不自然な仕上がりや凹凸など、代表的な失敗例とその原因を解説します。
不自然に膨らむ
マリオネットラインのヒアルロン酸注射でよくある失敗のひとつが、注入部位が不自然に膨らんでしまうケースです。これは、溝を埋めようとして一度に多量のヒアルロン酸を注入しすぎたり、その部位に適さない硬さの製剤を使用したりすることが主な原因です。
笑ったときなどに口元がパンパンに見えたり、顔全体のバランスが崩れて見えたりすることで「失敗した」と感じやすくなります。凹みを解消するはずが、かえって不自然なボリューム感が出てしまうのです。
このような結果を避けるには、経験豊富な医師による注入量の見極めが大切です。自然な仕上がりを目指し、慎重な施術計画を立ててもらいましょう。
しこりや凹凸ができてしまう
注入したヒアルロン酸が皮下でうまくなじまないと、しこりや凹凸として触れることがあります。これは、注入位置が浅すぎたり深すぎたり、あるいは分布が不均一だった場合に起こりやすい状態です。
さらに、使用するヒアルロン酸の種類が適していない、あるいは品質が低いときも、しこりができやすくなります。
マリオネットラインのような動きが多く皮膚の薄い部位には、柔らかく粒子の細かいタイプのヒアルロン酸が推奨されます。鼻やアゴ用の硬い製剤を用いると、吸収されにくく固まりやすいため注意が必要です。
左右非対称になる
マリオネットラインは、もともと左右差が出やすい部位でもあります。そこにヒアルロン酸を注入することで、逆に左右の差が強調されてしまうケースもあることを覚えておいてください。
例えば、片側だけ深く刻まれているラインに多めに注入した際、左右のバランスをうまく整えられないと、違和感のある仕上がりになってしまいます。
もし左右差が生じてしまったら、注入量が不足している側にヒアルロン酸を追加注入することで、左右差の調整をすることになります。
マリオネットラインへのヒアルロン酸注射のメリット

マリオネットラインの改善にヒアルロン酸注射が人気を集めるのには、多くのメリットがあるからです。ここでは、効果の即効性や自然な仕上がり、短いダウンタイムといった主なメリットを解説します。
すぐに効果を実感できる
ヒアルロン酸注射の大きなメリットは、その即効性にあります。注入されたヒアルロン酸が、マリオネットラインの溝やくぼみを内側から物理的に持ち上げるため、施術直後から変化を実感できます。
施術が終わって鏡を見たときには、すでにラインが浅くなっているのが分かるでしょう。大切なイベントを控えているなど、できるだけ早く効果を得たいという方にとっては、満足度の高い治療法といえます。
多少の腫れや赤みが引くと、さらに自然な形で効果が安定します。時間をかけて効果が現れる他の治療とは異なり、すぐに分かる変化が大きな魅力です。
自然な仕上がりになりやすい
ヒアルロン酸はもともと人の体内に存在する成分であるため、アレルギー反応が起きにくく、皮膚組織とよくなじみます。そのため、適量を正しい位置に注入すれば、非常に自然な仕上がりを目指せます。
マリオネットラインのように口元に近い部位は、人目に触れやすいため、仕上がりの自然さは見逃せないポイントです。ヒアルロン酸注入であれば、違和感を抑えつつ、さりげなく印象を整えられます。
適切な製剤と注入技術によって、他人に気づかれにくい効果を期待できます。
ダウンタイムが短い
ヒアルロン酸注射は切開を伴わない施術のため、ダウンタイムが短いのも大きなメリットです。施術直後にメイクができることも多く、仕事や日常生活にほとんど影響を与えずに行える点が人気の理由でもあります。
マリオネットラインへの注入では、注射部位にごく軽度の腫れや赤みが出ることがありますが、数日程度で落ち着くことがほとんどです。
忙しい方やイベント前に施術を希望される方にとって、ダウンタイムの少なさは嬉しいポイントです。
マリオネットラインへのヒアルロン酸注射のデメリット・注意点

マリオネットラインへのヒアルロン酸注射を検討する際は、メリットだけでなく、デメリットや注意点があることも認識しておきましょう。
継続的な施術が必要なことや、副作用の可能性など、主なポイントを解説します。
継続的な施術が必要
ヒアルロン酸注射の効果は永久ではありません。注入されたヒアルロン酸は、時間をかけて少しずつ体内に吸収されていきます。そのため、効果を維持するためには定期的なメンテナンスが必要になるという点が、デメリットのひとつになります。
持続期間には個人差がありますが、一般的には半年から1年ごとに再度施術を受けることで良い状態をキープしやすくなるでしょう。これは、長期的に見ると、継続的な時間と費用がかかることを意味します。
一度きりの治療で完結するものではないという点を理解し、予算と照らし合わせながら治療計画を立てることが大切です。
副作用の可能性がゼロではない
ヒアルロン酸は安全性の高い製剤ですが、他の医療行為と同様に、副作用の可能性が完全にゼロというわけではありません。これは、施術を受ける上で必ず理解しておきたいところです。
施術後には、個人差はありますが、赤み、腫れ、内出血、痛みといった一時的な副作用が出ることがあります。これらの多くは数日から1週間程度で自然に軽快しますが、体質によっては症状が長引く可能性も考慮しておく必要があるでしょう。
また、不自然な膨らみや凹凸といった失敗のリスクも、医師の技術力によっては起こり得ます。こうしたリスクを最小限に抑えるためにも、信頼できる医師のもとで施術を受けることが何よりも重要です。
マリオネットライン改善にはヒアルロン酸?ボトックス?

マリオネットラインの改善にはヒアルロン酸とボトックスのどちらも有効となりえますが、適した原因が異なります。たるみによってできた「溝」なのか、筋肉の硬化などによる「口角の下がり」なのかによって、適した治療法が変わります。
ヒアルロン酸は、皮膚の下に注入してボリュームを補い、溝を内側から持ち上げて浅くする治療です。一方、ボトックスは口角下制筋の働きをゆるめ、口角を下げようとする力を抑えることで、不機嫌そうに見える印象をやわらげます。
どちらの治療が自分の状態に最適か、あるいは併用が良いかは、専門の医師による正確な診断が必要です。まずはカウンセリングで相談してください。
✅️ 合わせて読みたい:ヒアルロン酸注射とボトックス注射の違いは?合う治療を見極めよう
マリオネットラインのヒアルロン酸注射でよくある質問

マリオネットラインへヒアルロン酸注射をする際に、疑問を抱きやすい項目を整理しています。
痛みはどれくらい?
注射を使用するため、針を刺すときのチクッとした痛みを感じることがあります。ほとんどの場合、たいした痛みではありませんが、不安な方は事前に医師に相談してください。
メイクはいつから可能?
注射部位を避ければ、当日から軽いメイクが可能です。ただし、強くこすらず、施術部位は清潔に保つよう心がけましょう。
1回で効果はわかる?
はい、多くの場合、1回の施術直後から効果を実感できます。ヒアルロン酸が溝を物理的に持ち上げるため、ラインが浅くなったのがすぐに分かります。
まとめ
マリオネットラインは、年齢とともに目立ちやすくなるパーツですが、ヒアルロン酸注射で溝を持ち上げ、若々しい印象へと導くことができます。すぐに効果を実感しやすく、ダウンタイムが短い点も、多くの方に選ばれる理由のひとつです。
大阪・梅田でヒアルロン酸注射を検討されているなら、ぜひ梅田すずらんクリニックへご相談ください。丁寧なカウンセリングと経験に基づいた施術で、自然な仕上がりをご提案しています。