2024年12月19日

脇ボトックスの効果は?持続期間やダウンタイムも解説

脇ボトックスの効果が現れない原因

「脇汗が気になって日常生活に支障を感じる」「多汗症やわきがで悩んでいる」という方に注目されているのが脇ボトックスです。汗の分泌を抑える効果が期待でき、短時間で施術が完了するうえにダウンタイムも少ないため、忙しい方にもおすすめです。

本記事では、脇ボトックスの効果や持続期間、施術のメリット・デメリットに加え、保険適用の基準や再施術のタイミングまで詳しく解説します。

なお、当院は保険適用の治療は取り扱っておりません。 

脇ボトックスの効果

脇ボトックスは、ボツリヌストキシンによって神経伝達物質のアセチルコリンの働きを抑えることで発汗を抑制する治療法です。

アセチルコリンには汗腺に汗を出すよう指示を送る役割があるため、これをブロックすることで過剰な発汗を抑えることが可能です。結果、脇汗の量が大幅に減少し、汗による臭いや衣服への影響が減少します。

脇ボトックスのメリット

脇ボトックスのメリット

脇ボトックスには、下記のメリットがあります。

  • 汗の量やにおいを抑制できる
  • ダウンタイムが数日程度で忙しい方も受けやすい
  • 定期的に受けると持続性が高まる
  • 安全性が高い

それぞれ詳しく見ていきましょう。

汗の量やにおいを抑制できる

脇汗が減ると、汗じみやにおいも軽減されます。汗じみに対して不潔な印象を与えないか、においで不快感を与えないかなどと考え、人とのコミュニケーションに支障をきたす方は少なくありません。

脇ボトックスによって汗の量やにおいを抑制できれば、人の視線が気にならなくなり、日々の生活がより快適になるでしょう。

ダウンタイムが数日程度で忙しい方も受けやすい

脇ボトックスは注射治療のため、メスで皮膚を切開する手術と比べて身体への負担が少なく、ダウンタイムが短い点もメリットです。注入直後から化粧や洗顔など、普段どおりに生活できます。入浴についてもシャワー程度であれば問題ありませんが、アルコールの摂取に関しては当日のみ控える必要があります。

仕事や家事、育児などができなくなることもなく、数日程度で通常の生活に戻ることができるため、忙しい方にも適しています。

定期的に受けると持続性が高まる

脇ボトックスの効果は永久的ではないため、効果を持続させるには定期的な施術が必要です。

定期的に施術を受けることで効果の持続性が高まります。効果と持続期間には個人差がありますが、通常は数か月に一度のペースで治療を継続することで効果を維持できます。

安全性が高い

ボツリヌストキシン製剤は医療分野で20年以上使用されてきた実績があり、安全性が高いと評価されています。十分な知識と技術を持つ医師による施術を受けることで、失敗のリスクを抑えることが可能です。

ただし、厚生労働省認可のボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)のような、信頼性が高い製剤を使用しているクリニックを選びましょう。梅田すずらんクリニックでは、ボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)に加えて、韓国で認可を受けている「ボツラックス(Botulax®)」も取り扱っています。

脇ボトックスのデメリット

脇ボトックスのデメリット

脇ボトックスには、いくつかのデメリットがあります。主なデメリットは下記のとおりです。

  • 効果を維持するには定期的な施術が必要
  • 効果が現れるまでに多少の時間がかかる
  • わきがの完治は難しい

脇ボトックスのデメリットについて詳しくは、下記の記事をご覧ください。

効果を維持するには定期的な施術が必要

ボトックスの効果は一時的であり、通常3~5か月程度で効果が薄れてしまいます。そのため、効果を保つためには定期的な施術が必要となり、時間や費用の負担を考慮しなければなりません。

効果が現れるまでに多少の時間がかかる

ボトックスの施術後、3日後から効果が現れ始め、1週間程度で効果が最大化します。即効性を求める場合には、他の治療法を検討することも選択肢に入るでしょう。

わきがの完治は難しい

ボトックスは汗腺や皮脂腺の働きを一時的に抑えることでわきがの症状を軽減しますが、根本的な治療にはなりません。わきがの完治を目指す場合には、手術療法(剪除法や皮下組織吸引法など)などを検討する必要があります。

脇ボトックスがおすすめな人

脇ボトックスのメリットを踏まえると、下記のような方におすすめの施術といえるでしょう。

  • 汗の量やにおいを抑えたい方
  • 忙しくて時間を取りにくい方
  • 定期的なケアを苦にしない方
  • 安全性を重視する方
  • 手術を避けたい方

脇ボトックスの効果が現れるタイミング

脇ボトックスの効果は、施術後3日程度で現れ始め、約1週間で最大化します。

初めての施術では、効果が強く現れすぎないよう控えめの量で注入することが一般的です。また、万一効果が十分に現れない場合でも、多くのクリニックでは無料で追加注入(タッチアップ)を行っています。

脇ボトックスの効果の持続期間

脇ボトックスの効果の持続期間は通常3~5か月間ですが、効果の現れ方や持続期間には個人差があり、注入量や体質によっても変動します。

脇ボトックスの効果を維持するための再施術の時期

脇ボトックスの効果の持続期間

脇ボトックスの効果を維持するためには、再施術のタイミングが重要です。通常、効果の持続期間は数か月で個人差があります。効果が低下してきたと感じたときが再施術を検討する目安となりますが、保険適用で施術を受ける場合は、4か月以上の間隔を空ける必要があります。

なお、脇ボトックスが保険適用となる条件は、重度の原発性腋窩多汗症であることです。自己判断せず、まずは医師に相談しましょう。

脇ボトックスの効果が現れない原因

脇ボトックスの効果が現れない原因

脇ボトックスは、施術方法によっては効果が現れません。効果が現れない主な原因は下記のとおりです。

  • 適切ではない深さに注射した
  • 十分な量を適切な箇所に注射できていない

それぞれ詳しく見ていきましょう。

適切ではない深さに注射した

脇ボトックスは、皮膚下層にある神経終末に作用してこそ効果を発揮します。しかし、神経終末の位置(深さ)には個人差があり、その位置を調べることはできません。そのため、神経終末がある層全体をカバーできるように、注射針をスライドさせつつ連続的に打ちます。

このように、正しい深さにまんべんなく注射するためには、技術や経験が必要です。

十分な量を適切な箇所に注射できていない

脇ボトックスの効果は、適量が正確な箇所に注射されることで最大化します。注入量が少なすぎると効果が十分に現れません。注射の深さと同じく、注入量の見極めには知識と経験が必要です。

脇ボトックスの効果についてよくある質問

脇ボトックスの効果について、よくある質問に回答します。

Q.ボトックスを打ち続けると効果が低下するのは本当?

ボトックスを繰り返し受けると、体内に抗体が形成され、効果が薄れる場合があります。これは「抗体形成」または「耐性」と呼ばれ、初期の施術に比べて効果の持続期間が短くなったり、効果自体が感じられなくなったりする現象です。

抗体が形成される理由として、薬剤の注入量が多いことや施術頻度が高いことが挙げられます。抗体ができるリスクを抑えるために、適切な薬剤の使用量や施術頻度を守ることが重要です。

Q.脇ボトックスでわきがは治る?

脇ボトックスは、エクリン汗腺からの汗の分泌を抑えることで、汗の量を減らし、汗の拡散やそれによる菌の繁殖を抑える効果があります。結果として、汗のにおいが軽減される可能性がありますが、わきがの主な原因となるのはアポクリン汗腺からの汗のため、効果は限定的です。

Q.脇ボトックスの薬剤によって効果は違う?

脇ボトックスに使用される薬剤には複数の種類があり、それぞれ効果の持続期間や信頼性に違いがあります。代表的なものとして、アメリカのアラガン社が製造するボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)が挙げられます。

国内で唯一、厚生労働省の承認を受けており、品質管理が徹底されているため、効果の持続期間や安全性において高い信頼性があります。

梅田すずらんクリニックでは、ボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)に加えて、韓国で認可を受けている「ボツラックス(Botulax®)」も取り扱っており、ご希望に合わせてお選びいただけます。

Q.脇ボトックスは保険適用で受けられる?

脇ボトックス注射は、2012年11月より「重度の原発性腋窩多汗症」に対して保険適用が認められるようになりました。保険適用の対象となる条件は下記のとおりです。

  1. 原因不明の過剰な局所性発汗が6か月以上継続している
  2. 以下2つ以上に該当する
  • 両側性かつ左右対称に多汗が見られる
  • 多汗により日常生活に支障がある
  • 週1回以上の頻度で症状が現れている
  • 25歳未満で発症した
  • 家族歴がある
  • 睡眠時に局所性発汗がみられない
  1. 以下のいずれかに該当する
  • 発汗はほとんど我慢できず、日常生活に頻繁に支障がある
  • 発汗は我慢できず、日常生活に常に支障がある

出典:東京高輪病院 | 地域医療機能推進機構「重症腋窩多汗症」

出典:日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン2023年改訂版」

Q.脇ボトックスのほかに多汗症に効果がある治療法はある?

脇ボトックスのほかにも、下記のような治療法があります。

治療法詳細効果の特徴副作用・注意点
外用薬塩化アルミニウム外用薬成分が汗の出口を塞ぎ、発汗を抑える一時的な発汗抑制皮膚刺激、かゆみなどの副作用が出る場合がある
外用薬抗コリン薬外用アセチルコリンの働きを抑え発汗を抑制する使用した部位の発汗を抑える効果が期待できる長期使用時の皮膚への影響に注意が必要
内服薬抗コリン薬内服アセチルコリンの働きを抑え発汗を抑制する全身的に発汗を抑える効果が期待できる口の渇き、光をまぶしく感じるなどの副作用が出る可能性がある
セルフケア用品制汗シート・スプレー市販されており、一時的に発汗やにおいを抑える手軽に利用できる副作用はほとんどない

脇ボトックスは梅田すずらんクリニックにご相談ください

脇ボトックスは、短時間で効果を実感できる治療法です。施術後数日で効果が現れ、通常3~5か月間持続します。梅田すずらんクリニックでは、厚生労働省認可の安全性が高いボトックスビスタ(BOTOX VISTA®)や韓国で認可を受けている「ボツラックス(Botulax®)」を使用しております。

大阪・梅田で脇ボトックスを検討されているなら、まずはお気軽にご相談ください。

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