2024年3月8日更新日:2024年4月12日

医療脱毛を完了しても生えてくる?原因と回避のための注意点を解説

医療脱毛 生えてくる

「学生時代の友だちが医療脱毛を始めたと聞いて、ネットで情報を集めているけれど、医療脱毛って、エステや脱毛サロンより高いのに、毛が生えてくることもあるの?」

確かに、口コミを見ていて「医療脱毛の終了後に、毛が生えてきた」という投稿を目にすることがありますよね。

この記事では、医療脱毛の終了後に毛は生えてくるのか、生えてくる原因や回避する方法について解説します。

医療脱毛が気になっている方は、ぜひ参考にしてくださいね。

医療脱毛とは?

医療脱毛とは、美容クリニック等の医療機関で提供している脱毛方法です。

医師の指示・管理のもと、高出力の脱毛機を使用できます。医療機関での脱毛方法として代表的なのは、レーザーを使用した医療脱毛です。

黒い毛にレーザーを照射すると、毛乳頭を含む発毛組織が破壊されます。組織の破壊が許されているのは、医師と医師の指導のもとで施術する看護師だけです。

絶縁針脱毛(ニードル脱毛)も、医療脱毛のひとつです。ニードル脱毛も、毛根の組織破壊を伴うため、医療機関でしか実施できません。

強力な医療用の脱毛機を使用して、医師の管理のもとで実施される脱毛が「医療脱毛」です。

医療脱毛の完了後にムダ毛は生えてくるか

医療脱毛が完了した毛穴から、再び毛が生えることはありません。

発毛システムそのものが破壊されているため、毛を作り出すことができないからです。

では、医療脱毛を完了後に「毛が生えてきた」といわれるのは、なぜでしょうか。ひも解いていきましょう。

医療脱毛後に生えてくる5つの原因

医療脱毛 生えてくる

医療脱毛の終了後に毛が生えてくる原因は、いくつかあります。脱毛を完了して1~2年で毛が生えてくる場合は、十分に脱毛しきれていなかった可能性が考えられます。

医療脱毛後に毛が生えてくる、5つの原因を解説します。

  • 医療脱毛が完了していなかった
  • 脱毛時の機器の出力が不足していた
  • レーザーの照射漏れがあった
  • ホルモンバランスの変化
  • 白髪のためレーザーが反応しなかった

それぞれ、取り上げます。

医療脱毛が完了していなかった

医療脱毛後に毛が生えてくる1つ目の原因は、医療脱毛が完了していなかったからです。

医療脱毛の施術は、毛周期に合わせて実施します。毛周期は、以下のようなサイクルを持っています。

サイクル毛の状態
成長期毛母細胞が分裂し毛の成長が始まってから皮膚表面に毛が出ている期間
退行期毛の成長が止まり抜けようとしている期間
休止期毛が抜けて次に毛母細胞の分裂が始まるまでの期間

レーザーを照射することによって脱毛の効果が期待できるのは、成長期にある毛だけです。活発な毛母細胞を破壊し、毛を作り出す能力を失わせると、その毛穴から毛が生えることはありません。

ところが、脱毛の施術のタイミングと毛周期が合わないと、医療脱毛を完了したと思っても、休止期にあった毛が成長を始めることがあります。1回の施術で脱毛効果が期待できる、成長期にある毛は、全体の20%です(ワキの場合)。

医療脱毛は回数を重ねるごとにムダ毛の量が減り、効果を実感しやすくなりますが、施術部位のすべての毛の成長期にレーザーを照射しなければなりません。

焦らずに、じっくりと医療脱毛を完了させれば、医療脱毛の終了後に毛が生えることはありません。

脱毛時の機器の出力が不足していた

医療脱毛の終了後に毛が生えてくる2つ目の原因は、脱毛機の出力の不足です。

医療脱毛のレーザー照射時に出力が不足していると、毛母細胞を含む毛乳頭を破壊できないケースがあります。

毛乳頭が刺激を受けると「Shock Loss(ショックロス)」という反応によって、毛周期が休止期で止まる場合があるのです。

長期間の休止期を経て、数年後に毛根が目覚めて成長期に移行すると、医療脱毛が完了したと思っていても、毛が生えてくることになります。

レーザーの照射漏れがあった

医療脱毛の終了後に毛が生えてくる3つ目の原因は、レーザーの照射漏れです。

医療脱毛が終了後しても、毛が決まった場所に生えてくる場合、照射漏れの可能性が考えられます。

しかし、脱毛機の特性によって発生する、照射漏れもあります。

脱毛の終了後に毛が生えてきた場合、原因が照射漏れかどうかは、施術を受けたクリニックに確認しなければ断定はできません。

ホルモンバランスの変化

医療脱毛の終了後に毛が生えてくる4つ目の原因は、ホルモンバランスの変化です。

医療脱毛の終了後、妊娠・出産・授乳などのライフイベントがあると、体内のホルモンバランスが大きく変化します。

この時期に、多毛症(たもうしょう)になることがあります。多毛症はホルモンの影響で、色が薄く細い産毛の色が濃くなり、太く成長するのが特徴です。

あまり目立たなかった薄く細い産毛が目立つようになり、毛が生えてきたと感じる場合があります。

また、病気の治療でステロイドを含む塗り薬や、内服薬を数か月使用し続けると、体毛が太く濃くなります。ステロイドは副腎皮質で作られる、糖質コルチコイドというホルモンを含む薬剤です。

塗り薬の使用期間が長くなったり、プレドニンなどの薬を長期間にわたって内服したりすると、脱毛の終了後に残っていた産毛が濃くなるケースがあります。

白髪のためレーザーが反応しなかった

医療脱毛の終了後に毛が生えてくる5つ目の原因は、白髪になっていてレーザーが反応しない例です。

医療レーザーには、メラニンやヘモグロビンなどの色素に反応して、熱エネルギーを発生させるという特徴があります。

白髪は色素をほとんど含んでおらず、レーザーが反応しません。レーザーで毛母細胞を破壊することができないため、白髪に対する脱毛の効果は期待できません。

もし、いずれはレーザー脱毛をしたいと考えているのであれば、白髪が生える前に開始することをおすすめします。

医療脱毛後に生えてくるのを回避するための5つの注意点

医療脱毛 生えてくる

医療脱毛を終えたにも関わらず、毛が生えてくる事態を回避するために、5つの注意点を紹介します。

  • 医療脱毛を十分完了する
  • 毛周期に合わせて医療脱毛を受ける
  • 医療脱毛の期間はスキンケアを念入りに
  • 施術前のシェービングを適切にする
  • 生理中・体調不良時の施術を避ける

ひとつずつ、解説します。

医療脱毛を十分に完了する

医療脱毛を十分完了することは、脱毛終了後に毛が生えてくることを避けるのに不可欠です。

クリニックによって異なりますが、コース契約のプランであれば、プラン完了まで施術を受け続けます。

施術回数が選べるクリニックの場合は、施術を重ねるうちに毛量が減ってムダ毛が目立たなくなりますが、自己判断で施術を終了すると、脱毛が中途半端になるかもしれません。

クリニックの医師と相談して、医療脱毛を十分に完了するようにしましょう。

毛周期に合わせて医療脱毛を受ける

医療脱毛を毛周期に合わせて受けることは、医療脱毛の終了後に毛が生えてくることを避けるために役立ちます。

施術を毛周期に合わせた間隔で受ければ、成長期の毛を効率よく減らせます。

早くムダ毛を減らしたいからと、毛周期より短い周期で施術を受けても、新たに成長期を迎えた毛が少なく、非効率的です。短期間で繰り返すレーザーの照射は、肌の負担になるため、必要以上に刺激を与える結果になりかねません。

施術間隔が空きすぎると、成長期から退行期に移行してしまう毛があり、脱毛のタイミングを逃すこともあるでしょう。

医師の指示に従って、毛周期に合わせて適切な間隔で、定期的な施術を受けることで、医療脱毛の終了後に毛が生えてくる事態を避けやすくなります。

医療脱毛の期間はスキンケアを念入りに

医療脱毛の期間は保湿・紫外線対策などの、スキンケアを念入りに行う必要があります。

肌が乾燥していると、施術によるダメージが大きく、施術間隔をずらす必要が生じるかもしれません。施術のタイミングが毛周期とずれれば、脱毛を完了するために施術回数を増やす必要が生じるかもしれません。

肌の乾燥は、施術時の痛みとも関連します。痛みで通院を中断すれば、脱毛は完了できません。脱毛完了まで完走するためにも、肌を保湿することは大切です。

また、脱毛期間中に日焼けをすると、施術が受けられなくなります。日焼けの炎症がおさまるまで、脱毛はお預けです。

脱毛の期間中は、保湿ケアを普段より丁寧に行いましょう。そして、日傘・UVクリーム・帽子・ストールなどを活用して紫外線から肌を守ることで、定期的な施術につなげます。

施術前のシェービングを適切にする

レーザー脱毛を効果的に受けるために、施術前のシェービングが適切であることが欠かせません。

施術前日のシェービング方法については、脱毛前日に関する記事をご覧ください。

施術前に脱毛クリーム・ブラジリアンワックス・毛抜きなどで除毛すると、レーザー照射時に毛に照射できないため、毛根に毛乳頭が残っていても発毛組織を破壊することはできません。

発毛組織を破壊することで脱毛が完了するため、間違った自己処理は脱毛完了を遅らせる原因になったり、医療脱毛の終了後に毛が生えてくる原因になったりします。

施術前のシェービングは、電気シェーバーを使用して、適切に行いましょう。

生理中・体調不良時の施術を避ける

生理中・体調不良時は、思い切って施術を延期するほうが良いこともあります。生理中・体調不良時は痛みを感じやすく、通常よりも痛みに敏感になるからです。

痛みが強すぎると施術者が判断すれば、出力を下げてのレーザー照射になります。レーザーの出力が不十分な場合、脱毛の効果が低くなる可能性も考えられます。

生理が28日周期の女性の場合、生理初日から10日目ごろからエストロゲンの分泌量が増加し始めます。エストロゲンの分泌量が増えると、肌のコンディションが整いやすくなるため、施術を受けるのに適したタイミングです。

施術の予定と生理や体調不良が重なった場合は、コンディションの良いタイミングを優先させるとよいでしょう。

医療脱毛は永久脱毛か?

医療脱毛 生えてくる

医療脱毛を「永久脱毛」とうたう広告を見ると、本当にそうなのか疑問を感じるかもしれません。

実際のところ、永久脱毛とは何を指すのでしょうか?

永久脱毛と聞くと、全く毛がなく、生えてもこない状態をイメージしがちです。

実は、日本には「永久脱毛」の定義がありません。

米国のFDA(米国食品医薬品局)とAEA(米国電気脱毛協会)は、永久脱毛を以下のように定義しています。

FDA一定の脱毛施術を行ったあとに再び発毛する本数が長期間において減少し、その状態が長期間にわたって維持されること。脱毛施術3回を行った6か月後に、67%(2/3)以上の毛が減っていること。
AEA最終脱毛を終えてから1か月後の毛の再生率が、20%以下であること。

上記の定義を見ると、永久脱毛とは全く毛のないつるつるの状態が、永続することを指すわけではないことが理解できます。

永久脱毛とは「長期間にわたる減毛」と解釈するのが妥当です。

医療脱毛で発毛組織を破壊された毛穴から、毛が生えることはありません。

もちろん、照射漏れがあったり、毛周期の休止期に長期間入ったりしていれば、発毛組織が破壊できないため、医療脱毛が終了してからも毛が生えてくることがあります。

しかし、永久脱毛を長期間にわたる減毛と捉えるのであれば、医療脱毛は永久脱毛です。ただし、完璧な無毛状態を指すわけではないことを覚えておきましょう。

医療脱毛で生えてこなくなるまでに必要な施術回数

医療脱毛で、ムダ毛が生えてこなくなるまでに必要な施術回数は5回以上、8~10回程度が目安になります。

医療脱毛の効果は、毛量・毛の色・毛質などによって個人差があるからです。施術部位によっても、必要な施術回数は異なります。

施術部位が施術回数を重ねるごとに、どのように変化するかまとめた表をご覧ください。

施術部位減毛を実感できる手入れが楽になる自己処理がほとんど必要なくなるほぼムダ毛がなくなる(90%以上)
5~6回7~8回9~11回12回以上
うなじ・背中3~4回5~6回7~9回10回以上
ワキ2~3回4~5回6~8回9回以上
ひじ上・ひじ下ひざ上・ひざ下2~3回4~5回6~8回9回以上
VIOゾーン5~6回7~8回9~11回12回以上

顔は産毛の量が多いため、VIOゾーンは毛量が多い場合に、ムダ毛が生えてこなくなるまでに必要な施術回数が増える傾向にあります。

医療脱毛後に毛が生えてきたら

医療脱毛を完了後、何年かあとに毛が生えてきて気なる場合は、医療レーザーの追加照射を受けましょう。

生えてくる毛がまばら、あるいは本数が少ない場合は、絶縁針脱毛(ニードル脱毛)を検討するのも手です。

ニードル脱毛は細い針を毛穴に入れ、電流の熱で毛母細胞・毛乳頭を破壊する治療法です。

ニードル脱毛には、白髪やレーザー照射によって硬毛化した(太くなった)毛の脱毛が可能というメリットがある一方で、施術に時間がかかる・痛みが強いなどのデメリットもあります。

医療脱毛を追加するか、ニードル脱毛を選ぶかを検討して、気になるムダ毛を脱毛しましょう。

なお、当院では絶縁針脱毛(ニードル脱毛)を受け付けていません。

永久脱毛はエステや脱毛サロンでは不可能

永久脱毛を実現するためには、発毛組織の破壊が必要です。しかし、人体の組織を破壊する行為は、医師と医師の管理のもとで施術を行う看護師にしか許されていません。

エステや脱毛サロンは医療機関ではないため、医師はいません。そのため、強いエネルギーを照射する、医療レーザーを使用することができないのです。

そのため、エステや脱毛サロンでは低出力で組織破壊を伴わない、光脱毛を採用しています。

光脱毛は、減毛・抑毛・制毛などを目的とした施術です。

生えている毛を減らすことはできますが、毛乳頭などの発毛組織が残っているため、施術を継続する必要があります。

エステや脱毛サロンに通い続ける自信がない場合や、少ない施術回数で効果を期待する場合は、医療脱毛を選びましょう。

医療脱毛なら、必要回数が終われば施術が終了するため、施術を継続する必要のあるエステ・脱毛サロンよりも、長期的に計算すると費用が安くなる可能性もあります。

こちらのコラムでは、エステと医療機関での顔脱毛の違いについて解説しています。

「エステと医療機関における顔脱毛の違い」に関するコラムもご覧ください。

医療脱毛を完了するなら都度払いの梅田すずらんクリニックへ

医療脱毛 生えてくる

医療脱毛で発毛組織を破壊すれば、その毛穴からムダ毛が生えてくることはありません。

とはいえ、いきなり5回や8回のコースを契約するのは、金額もかさんで抵抗を感じますよね。施術を受けてみないと、わからないと考えるのは当然です。

梅田すずらんクリニックは、すべての施術を都度払いで提供しています。コース契約をする必要はありません。

医療脱毛に初めて挑戦したい方にも、医療脱毛を終了したあとに生えてきた毛に追加照射を希望される方にも、ご利用いただきやすい料金システムです。

医療脱毛を検討されている方は、ぜひ、梅田すずらんクリニックの医療脱毛のページも、ご覧ください。

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