2024年3月7日更新日:2024年4月12日
授乳中に脱毛の施術を控えるべき理由とは?セルフケアの方法も紹介
「妊娠中に、ムダ毛が濃くなっちゃった。出産して3か月経って、子供の首も据わったから、脱毛に挑戦したいなぁ」
妊娠するとムダ毛が濃くなるのは、自然なことです。でも、産後の授乳期間に脱毛の施術を受けるのは、あまりおすすめできません。
このコラムでは、授乳中に脱毛を控えるべき理由を解説します。授乳中でも可能な、ムダ毛のセルフケアの方法についても紹介しますので、参考にしてくださいね。
目次
授乳中は脱毛の施術がNGな理由とは?
授乳中に脱毛を控えるべき、4つの理由があります。
- ホルモンバランスが変化しているから
- トラブル時に内服できる薬が限られるから
- 多毛症を発症しやすい時期だから
- 体調が万全ではないから
ひとつずつ、解説します。
ホルモンバランスが変化しているから
授乳中に脱毛を控えるべき1つ目の理由は、ホルモンバランスが変化しているからです。
妊娠が終わると、妊娠継続のために増加していた「エストロゲン」と「プロゲステロン」が急激に減少します。授乳中のホルモンバランスも、通常とは異なります。「プロラクチン」というホルモンが母乳分泌のために分泌されます。
ホルモンバランスの急激な変化により、肌は思った以上にデリケートな状態です。刺激に弱い状態の皮膚に、脱毛のレーザーを照射すると、肌トラブルにつながりかねません。
授乳中は、いつも以上に肌をいたわり、ケアするようにしましょう。
トラブル時に使用できる薬が限られるから
授乳中に脱毛を控えるべき2つ目の理由は、トラブル時に内服できる薬が限られるからです。
授乳中の肌は、トラブルを起こしやすい状態です。レーザーの照射によって強い炎症が起こっても、母乳への影響を考慮すると使用できる薬は限られています。
お母さんの体を傷つけないことと、赤ちゃんへの影響を最小限に抑えるために、避けられるリスクは回避したいものです。
多毛症を発症しやすい時期だから
授乳中に脱毛を控えるべき3つ目の理由は、多毛症を発症しやすい時期だからです。
授乳中は、プロラクチンの影響で「多毛症(たもうしょう)」を発症しやすくなります。プロラクチンには毛の成長を促す働きがあり、体毛が濃くなるのです。
多毛症を発症すると、毛周期は乱れやすくなります。毛周期が安定していない時期に脱毛を行うと、効果が十分に得られないことがあります。
結果として、脱毛完了までに必要な回数や期間が長くなり、肌への負担も大きくなるため、授乳中の脱毛はおすすめできないのです。
体調が万全ではないから
授乳中に脱毛を控えるべき4つ目の理由は、体調が万全ではないからです。
授乳期間中は、夜間に何度も起きて十分な睡眠が取れなかったり、自分の体を休める時間がとれなかったりして、疲れを溜め込みがちです。
体調が万全でないタイミングで脱毛の施術を受けると、普段より痛みを感じやすく、ストレスの原因になりかねません。ストレスは、母乳の出かたに影響を与える場合があります。
赤ちゃんの睡眠サイクルが整い、お母さんが十分睡眠を取れる時期を待ちましょう。
授乳終了後に体調が安定してからの脱毛再開がおすすめ
授乳が終了して、生理が安定して来るようになったら、脱毛再開の目安です。
授乳しなくなると、プロラクチンの分泌量が徐々に減少し、生理が再開します。卵巣での排卵が、再び始まるからです。
プロラクチンの量が減少すれば、多毛症の症状も落ち着きます。毛周期も安定するため、効果的な脱毛のタイミングを見極めやすくなります。
お母さんと赤ちゃんの健康は、脱毛よりも優先されるべき大切なものです。
濃くなったムダ毛が気になるかもしれませんが、脱毛は授乳が終了してから再開しましょう。
授乳中でも脱毛できるサロンの利用は注意が必要
出産直後から、脱毛の施術が可能なサロンやクリニックも存在します。
どうしても脱毛をしたい場合は、産科の主治医に確認することをおすすめします。産科の主治医の許可を得て、施術先にも授乳中であることを伝えましょう。
脱毛レーザーでは、皮膚までしか照射しないとはいえ、授乳中の体や母乳にどのような影響を与えるかは、研究が進んでいないのが事実だからです。
特に、以下の部位は、授乳中の脱毛を避けるほうが賢明でしょう。
- バスト
- 乳輪
- ワキ
- デコルテ
- 背中
脱毛サロンやエステには、医師がいません。トラブルが発生した場合には、医療機関を受診する必要があります。
クリニックで施術したとしても、トラブル時に処方できる薬が限られていることなどの、デメリットを考慮して施術を検討してくださいね。
授乳中でも可能なムダ毛のセルフケアと注意点
授乳中のムダ毛のセルフケアをどうすればいいか、悩みますよね。
おすすめのケア方法と、避けるべき注意点を紹介します。
電気シェーバーで剃る方法
授乳中のムダ毛処理は、電気シェーバーで剃る方法がおすすめです。
電気シェーバーなら、刃が肌に直接触れることはありません。しかし、デリケートな肌に細かい傷がつくことがあります。
電気シェーバーでムダ毛のお手入れをしたあとは、しっかり保湿ケアもセットで実施します。
脱毛クリーム・カミソリ・毛抜きは避けて
授乳中に避けるべきセルフケアは、脱毛クリーム・カミソリ・毛抜きによる脱毛です。
脱毛クリームは、母乳への影響が確認されていないため避けます。湿疹などの肌トラブルのもとになることもあります。
カミソリによる剃毛は、デリケートな授乳中の肌にカミソリ負けを引き起こす可能性があるため、使用しないほうがよいでしょう。
毛抜きでムダ毛を抜くと、毛穴の炎症・埋没毛などの原因になります。
肌にダメージを与えないため、脱毛クリーム・カミソリ・毛抜きによる、ムダ毛のセルフケアはやめましょう。
授乳終了後に脱毛を再開して妊娠したら
授乳が無事終わって、生理が順調になったので脱毛を再開したら、妊娠したという場合もありえます。
妊娠中は、脱毛の施術が受けられません。
肌が乾燥しやすくなるため肌トラブルが生じやすくなり、レーザー照射時の痛みが母体にとって負担になるからです。
妊娠の可能性が分かった時点で、施術の予約はキャンセルしましょう。婦人科を受診し、妊娠が判明したら、クリニックに妊娠したことを伝えます。
コース契約している場合は、施術期間の延長が可能か確認する必要があります。
授乳中に脱毛を中断できる長期保証があるクリニックを選ぶ
医療脱毛をコース契約する際には、契約書をよく読み、授乳終了まで施術を中断できるよう、長期保証があるクリニックを選びましょう。
妊娠期間を含めると、最低でも3年以上は必要です。
妊娠した場合には休会できるなど、クリニックごとにさまざまなシステムが設けられています。契約時に妊娠を想定していないとしても、確認しておくとよいでしょう。
梅田すずらんクリニックは都度払いでコース契約なし
授乳中に脱毛をおすすめできない理由について解説し、自宅でできるセルフケアについても紹介しました。
妊娠・出産・育児は女性の人生の中で、大きなライフイベントです。同時に、体の中では、大きなホルモンバランスの変化を経験します。
「濃くなったムダ毛をどうにかしたい」
そう思うのは、切実な気持ちですよね。でも、授乳中はお母さんと赤ちゃんの健康を、ぜひ大切にしていただきたいのです。
梅田すずらんクリニックは、すべての施術を都度払いで提供しています。
妊娠・出産・育児、あなたのライフイベントに合わせて、自由に施術の期間を選べます。授乳中も、契約期間を気にする必要はありません。ストレスフリーです。
「授乳が終わったから第2子を妊娠する前に、VIOの脱毛を済ませておきたい」なんて希望もお聞きします。
ぜひお気軽に、梅田すずらんクリニックへご相談ください。
医療レーザー脱毛のページも、ご覧くださいね。