2024年6月17日
プラセンタ注射にデメリットはないの?期待できる効果も解説
美肌効果や疲労回復、更年期障害の原因であるホルモンバランスの調整などさまざまな効果を期待できると話題なのが、プラセンタ注射です。
しかし、生物由来の薬剤であるプラセンタを注入することにデメリットはないのかと気になる人が多いのも事実です。
本記事では、プラセンタ注射のデメリットといえることについて解説するとともに、多くのメリットについても紹介しています。
目次
プラセンタ注射とは
そもそも「プラセンタ」とは、胎盤(placenta)を意味する言葉です。胎盤はヒトを含む哺乳類が妊娠したとき子宮内に形成され、胎児に栄養や酸素を送るなどの重要な役割を果たす組織です。
胎盤にはさまざまな栄養素が含まれ、細胞分裂を活性化させる成長因子やアミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素など美容に必須の成分も多く含まれています。
プラセンタ注射は、ヒトの胎盤から抽出されたエキスで作られるプラセンタ製剤を使用し、美肌や疲労回復、アンチエイジングなどの効果が期待できる施術です。
生物製剤由来であるため副作用やデメリットがないか心配になる人が多いですが、プラセンタには長い歴史があり、中国では明代の薬学書(1596年)に生薬として胎盤が紹介されています。
日本でも厚生労働省に認可されており、多くの医療機関や美容クリニックで使用されている安全性の高いものです。
プラセンタ注射にデメリットはないの?
プラセンタ製剤の安全性について理解できたものの、デメリットはないのか気になる人も多いかもしれません。ここでは、プラセンタ注射でデメリットになりうる項目について解説します。
効果を持続するには複数回の注射が必要
プラセンタ注射の効果は施術直後から実感できますが、効果の持続期間は3日〜1週間程度であり、半永久的な効果が得られるわけではありません。そのため、効果を長く保つためには複数回の施術が必要です。
プラセンタ注射にそれほど高額な費用がかかるわけではありませんが、美容目的で施術する場合は自費診療となるため、1回の費用が安価でも複数回となると思ったより費用がかさむと感じられるかもしれません。
また、効果の出方にも個人差があるため、施術を受けてたからといって全ての人が施術直後から望む効果を得られるわけではなく、想定より多くの回数が必要になることもあるかもしれません。
副作用が出ることがある
プラセンタ注射には副作用がほとんどありませんが、稀にアレルギー反応を示し、発疹や蕁麻疹、発熱といった症状が出ることがあります。薬剤や化学物質、食品に対してアレルギーがある人は、事前に医師やスタッフに伝えておきましょう。
どんな薬剤も食品でも、個人により体に合う合わないはあります。絶対に安全というものはありませんが、プラセンタ注射で重篤な副作用の報告はないため、安全性が高い薬剤といえます。
痛みを感じやすい場合がある
プラセンタ注射で注射した部位に痛みが生じ、持続することがあります。多くの場合、数日以内に症状は軽快しますが、それより長引くようなら施術を受けたクリニックで相談しましょう。
プラセンタ注射は筋肉注射で行う場合があり、皮下注射より痛みが強いのではないかと心配する人が多いようですが、必ずしもそうとは限りません。
確かに筋肉注射は、皮膚や皮下脂肪よりも深い部分にある筋肉に注射するため、薬剤の即効性が高くなる一方で、痛みを感じやすくなる場合もあります。
しかし、痛みの感じ方は人それぞれで個人差が大きいため、大きな疼痛が生じない人もいます。
また注射針を穿刺する際のチクッとした痛みが生じるのは、皮下注射も筋肉注射も同じです。
そのため、どちらの場合も痛みや注射そのものに弱い自覚がある人は、カウンセリング時に伝えることを忘れないようにしてください。
献血ができなくなる
プラセンタ製剤を使用した際は、未知のウイルスへの感染リスクを排除するために、予防的観点から献血・輸血ができなくなることが厚生労働省により定められています。プラセンタ注射を受けた後は一定期間、献血・輸血ができなくなるため、そのような予定がないかを考慮しておきましょう。
プラセンタ注射の効果・メリット
プラセンタ注射のデメリットについて解説したので、次はメリットとして期待できる効果について説明します。
- 血行促進
- 抗酸化作用
- 細胞の活性化
- ホルモンバランスの調整
- 肝機能の改善
- 抗アレルギー作用
これら6つについて見ていきましょう。
その後で、プラセンタ注射に関連して美容点滴である白玉点滴の効果についてもご覧ください。
血行促進
プラセンタ注射には血行促進の効果があります。血行が促進するとターンオーバーが促され、肌が新しく生まれ変わるため美肌効果が期待できます。
ターンオーバーは新しい皮膚が作られ、古い皮膚が剥がれ落ちるサイクルです。ターンオーバーがスムーズに進めば古い皮膚とともに老廃物が排出されるため、シミやくすみの改善も期待できます。
抗酸化作用
プラセンタ注射には、体から活性酸素を取り除く抗酸化作用もあります。活性酸素は体内の代謝過程において欠かせない物質ですが、増えすぎると肌の老化や疲れなどに繋がります。
肌の老化現象の代表といえるのがシミ、シワであり、活性酸素が過剰に増えるとこれらの原因となるのです。
そこで、プラセンタ注射の作用で活性酸素をなくすことができれば、アンチエイジング効果が期待できます。メラニンの生成を抑える効果もあるため、シミ予防にも効果的です。
細胞の活性化
プラセンタ注射の細胞を活性化させる作用により、皮膚の真皮層にある線維芽細胞(せんいがさいぼう)の働きを促すことができます。線維芽細胞と聞くとやや難しそうな印象を与えますが、肌の美容を語る上では欠かせない細胞です。
線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など肌の美容効果アップにはおなじみの成分を生成し、肌のハリや弾力、潤いを保つ役割を果たしています。
このように、プラセンタ注射は細胞を活発化することにより、肌を若々しい状態に導く効果が期待できるのです。
ホルモンバランスの調整
プラセンタ注射は内分泌系の機能を調整する作用があるため、更年期障害を緩和する効果が期待できます。
50代くらいの女性が頭を悩ませる更年期障害は、女性ホルモンが減少し、ホルモンバランスが崩れることによって引き起こされます。
そのため、プラセンタ注射で内分泌系の調整作用が改善し、ホルモンバランスが整えば更年期障害の症状を緩和することが期待できるのです。
肝機能の改善
プラセンタ注射には、肝機能を回復させる効果も期待できます。肝臓は体にとって欠かせないさまざまな働きを担う臓器で、有害物質の分解・無毒化も肝臓の機能のひとつです。
プラセンタ注射の作用で肝機能が回復すれば、体内の有毒な物質をスムーズに分解できるようになるため、疲労や倦怠感の改善を感じやすくなります。
また、二日酔いの予防・改善にも役立ちます。
抗アレルギー作用
プラセンタ注射の持つ抗アレルギー作用により、アレルギー体質の改善が見込めます。花粉症やアトピー性皮膚炎などの症状が緩和する効果を期待できます。
アレルギーは体の持つ免疫機能が過剰に反応している状態であり、アレルギー症状として鼻水やかゆみ、発疹などがあらわれます。
プラセンタ注射ではこうした免疫機能を調整・回復させる作用があるため、結果としてアレルギーを作用を抑える効果が期待できるのです。
プラセンタ注射を打ち続けるとどうなるのか
プラセンタ注射を打ち続けても、特に大きな問題はありません。仮に毎日1回ずつ打ち続けたとしても「プラセンタ注射のデメリット」で説明したことに注意をすれば、問題はないといえます。
しかし、プラセンタ注射の施術を頻繁に受けていると、注射をやめたときに肌質や体調が元の状態へ戻ることにストレスを感じてしまい、プラセンタ注射に依存してしまう可能性が出てきます。
また、プラセンタ注射はそれほど高額ではないとしても自費診療となるため毎日などの頻度で受けていると出費も大きくなるでしょう。
そのため、得たい効果や医師と相談しながら適切な間隔で施術を受けるようにしましょう。
まとめ
本記事では、プラセンタ注射の概要やデメリットについて説明した後、メリットや打ち続けることの是非について紹介しました。
ヒトの胎盤から作られるプラセンタ注射には、多くの効果が期待でき、特に打ち続けることに対する制約もありません。
手軽に受けられる美容注射といえるでしょう、
梅田すずらんクリニックでは、プラセンタ注射などの美容注射や美容点滴を受けていただけます。興味のあるかたは、お気軽にご相談ください。